u-jiroの日記帳

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熊本県の観光戦略

今日は、企業診断ニュースの4月号の記事からのエントリーです。
 
 熊本県の観光戦略 九州新幹線全線開業を受けて      福田和歌子
 
観光地・熊本の現状と課題
 熊本は、観光客に人気の熊本城、世界有数のカルデラが見られる阿蘇山、美しい海と島々を誇る天草、黒川温泉等、豊かな自然と歴史的な文化遺産に恵まれた、観光資源の豊かな県です。しかしながら、全国的な知名度は低く、その資源を活かせていないのが現状です。(後略)
 
―JR九州のデザイン戦略
 熊本にとっての鉄道は、マイカー通勤が当たり前の環境下で、第一の交通手段ではありません。ここからは、そんな熊本でJR九州がとった経営戦略と、地域に及ぼした影響をご紹介します。
 旧国鉄民営化後、長期間赤字に苦しんだJR九州ですが、早くから車両デザインの重要性に着目し、デザインを経営戦略の中心に据えて収益改善を図っています。同社は、1992年の787系「つばめ」から水戸岡悦治氏をデザイナーに迎え、その後のほとんどの車両は、氏デザインのものです。水戸岡氏は、「心地よい、楽しい、美しい」デザインを鉄道に取り入れ、マイカーが主流の九州で、これまで列車に興味のなかった人を取り込む戦略を進めてきました。(後略)
 
熊本が起点の観光戦略
 (前略)
 ここ数年、熊本では中国・韓国を中心に、外国人観光客の姿も多く見られるようになりました。しかし、多くの観光客は熊本城周辺に集中し、他の観光客まで足を延ばすことなく、他県へ移動している状況です。そこで、前述の2次交通・3次交通を整備し、熊本市内だけにととまっていた観光客を県内各地の観光地へ運ぶ取組がはじめられました。
 「九州の9つの観光列車のうち5つは熊本を通り、日本最大の観光列車天国になった。天草では観光列車に合わせてジャズフェスティバル開催の動きもあり、SL人吉の沿線では住民が手を振ることが売りになった。観光列車が観光資源になり、街づくりにつながっている」(後略)
 
これからの熊本観光
 熊本県は、九州新幹線全線開業、熊本市の政令指定都市移行に代表されるとおり、飛躍の時期にあります。しかし、熊本市から離れた地域では、「どのようなメリットがあるかがわからない」という声も多く聞かれます。
 今後、熊本県が観光を地域活性化の手段とするには、観光地単体でなく、他市町村や他県を含めた広域での連携が必要です。熊本県は観光資源に恵まれていますが、人為的に容易につくることができない、他地域で代替できない、適正利用を行う限り消耗することがない、という特徴を持つのが観光資源です。しかしこれからは、観光資源は「そのままあるもの」ではなく、「つくるもの」として取り組むことが重要と考えます。
 必ずしも希少価値がなくとも、各地の資源と資源をかけ合わせることで、ほかにない魅力を放つ可能性が出てきます。「見せるだけ」の観光から、「どのように見せ」、「見せてからどうするのか」へ。今後は、既存の観光資源を磨きつつ、観光列車のような付加価値で新しい資源をつくり、県境を越えた九州一体での取組みで、より魅力的な観光資源をつくっていくことが必要です。将来に向けていま、熊本は具体的な取組みを始めています。
(企業診断ニュース4月号p.11-.15 一部抜粋)
 
 私もよく長崎に行くので、その時に博多駅から電車に乗るのですが、博多駅の光景はなかなか壮観ですよね。カラフルな電車やデザインが洗練された電車が次から次へとホームに入ってきます。その様子は、まるで銀河鉄道999のオープニングのようです。なぜ、こんなにカッコいい電車が多いのかなと思っていたら、JR九州のそのような戦略があったのですね。
 さて熊本の地域としての経営戦略ですが、ポイントは熊本市内のみにとどまらずいかに近隣地域と連携をはかり、相乗効果を生み出していけるかというところだそうです。特に、今回の企業診断ニュースで取り上げられていた手法は、熊本市から天草や阿蘇、人吉などの各地域の取り組みを〝JR九州の電車〟で結ぶことにより各観光地を有機的に結び付け、一つ一つの観光地単独よりも、何倍もの魅力を観光客に提供できるというものです。
 日本全国で、個々の観光地が自分たちの魅力を高める活動はおこなっていますが、それらに横串をいれるような取り組みってあまり見られていないような気がしますよね。以前、とある温泉街の近くの商店街に行ったのですが、観光客は温泉街に直接行くだけで、なかなか近隣の地域にまでは足をのばしてくれないという声を聞いたことがあります。一つ一つでは限られた経営資源も他との相乗効果によって新たな魅力を発揮するということかもしれません。あとは、誰がそれをコーディネートできるのかが最大の課題であると思います。
 
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