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近年、「地球に優しい」なんて標語を掲げた商品を見かける事は、当たり前になりました。でも、私は、この標語は欺瞞だと思います。温暖化しようが、地球はびくともしません。破滅なんかしないのです。
温暖化するとしたら、それは何よりも社会問題を発生させる筈です。
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温暖化(高温化。global warming)し、環境が変化する事で一番影響を受けるのは、生物種であり、それによる農業の条件変化、そして、その結果として生ずる経済環境の変化。今まで収穫出来た作物が同じところでは栽培出来なくなったりする事で、食糧問題が生じ、また農耕条件が大きく変動する事での生産者側の問題も生じます。
今まで作物を作るノウハウがあった場所では、同じ作物が出来なくなる。その事に応じて、昔の作物を作るノウハウを持っていた生産者が、違う場所に移って耕作を続ける事が出来れば対応は簡単でしょうが、今の社会では農地所有制度は、そんな柔軟性を持ち合わせていません。だから、作物の転換に手間取ると同時に、ノウハウの伝達が上手く行かず、単位農地当たりの収量は落ちる筈です(ITを使ったノウハウの伝達をしても、避けられないでしょう)。作物などの転換は、苦労を伴い、また、最適のタイミングで行えるとも限りませんし。
その上、農作物の生産地で災害(2006〜2007年のオーストラリア中央部の干魃や、今年2008年のアメリカ中西部の集中豪雨など)が起こる事もあり得ます。そのたびごとに、食料価格は、先物市場が先導する形で一時的に高騰します。それが度重なれば、食料価格は、そのレベルを保つ様になります。
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また、都市を中心とする気象状況の変動による災害の発生も考えられます。他のところで起こっていたものが、違うところで起こる事で、同じ気象現象であっても、昔の歴史上で起こって既に克服されたと思い込んでいた大きな災害になってしまう事が考えられる訳です。
日本を例にとっても、今まで台風なんかが、強力になったり、頻度が多くなれば、当たり前に水害は増えます。そのたび毎に、被災者は財産上の損害を受け、復旧に費用がかかり、多くの人の人生を大きく変える事になるのです。
今までいなかった生物種が増え、それに対応出来ずに風土病や伝染病(日本でのマラリアの流行など)なんかも増える道理。
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飽くまで人間にとっては、一番大きく影響を受けるのは人間であり、他人事ではない筈です。「地球に優しい」なんて言ってられる道理じゃない筈です。
温暖化なり環境汚染なり資源枯渇は、人間にとっては、社会問題に直結している道理です。
でも、政治はアホ。コンビニの深夜営業規制なんて対症療法的な事しか考えられない様では、タカが知れてます(火力発電の規制や課税にでも取り組むのなら、別)。
今までの二酸化炭素の排出による累積効果もあります(もう既に、二酸化炭素の濃度は上がってしまっています)から、温暖化は避けようがないんじゃないか、と考えます。出来る事は、どの範囲で抑えられるか、だけの問題。太陽系がこれから、銀河系の放射線の量が多いところを通過するから雲が多くなり、寒冷化に向かう筈だ、との議論もありますが、人間にとっちゃ、同じ事です。一度温暖化した後で、今度は寒冷化に向かうのならば、影響はもっと大きくなります。条件の変化は、人間の「社会」に大きな影響をもたらすんです。
その上、温暖化、寒冷化だけでなく、環境汚染やら、水産資源を含めた潮現の枯渇やらが加わって…いまや、漸く1970年代のローマ・クラブ(今のダボス会議の前身)のレポートが現実化し始めてる感じですかね。
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