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麻生太郎首相は、「然るべき時に私が判断する」って言ってますが…「然るべきとき」は、「法令上認められたとき」とほぼ同義となってしまいつつあります。
衆議院議員の総選挙の期日について、公職選挙法21条は次の様に定めます。
1項 衆議院議員の任期満了に因る総選挙は、議員の任期が終わる日の前三十日前に行う。
2項 前項の規定により総選挙を行うべき期間が国会開会中または国会閉会中の日から二十三日以内にかかる場合においては、その総選挙は、国会閉会の日から二十四日以後三十日以内に行う。
3項 衆議院の解散に因る衆議院議員の総選挙は、解散の日から四十日以内に行う。
4項 総選挙の期日は、少なくとも十二日前に公示しなければならない。
5項 衆議院議員の任期満了に因る総選挙の期日の公示がなされた後その期日前に衆議院が解散されたときは、任期満了に因る総選挙の公示は、その効力を失う。
一方、2009年のこれからの政治日程を見てみると、
7月5日 静岡知事選
7月8〜10日 サミット
7月12日 東京都知事選
7月28日 衆議院 会期末
となってます。
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前回の衆議院選挙は2005年9月11日ですから、現在の衆議院議員の任期は憲法45条の定めるところにより、そこから4年で、2009年9月10日になります。ですので、公職選挙法21条1項を適用すれば、任期満了による総選挙の期日は2009年8月11日〜2009年9月10日の期間になります。2項があるので、今回延長された衆議院の会期末まで解散が無かったとすれば、その期間は、2009年8月21日〜2009年9月10日、となります。
ところが、現実には、総選挙は日曜日に行うのが恒例となっていますので、投票日と出来るのは、
2009年8月23日(日)
2009年8月30日(日)
2009年9月06日(日)
の3日しかなくなります。「国会閉会の日から三十日以内に行う」との2項の規定が効いているとすれば、任期満了の場合の投票日は、
2009年8月23日(日)
しかなくなり、その場合の公示日は、2009年8月11日になるそうです(この一文は、朝日新聞2009年7月9日付朝刊第2面による追記)。
<以下、☆で区切ったところまでは、以前の記述を保存したもの>
で、またまた現実的なお話ですが…公明党は、組織での選挙活動を行うのが常であり、組織(創価学会)の疲れもあり、東京都議選から日程を出来るだけ話して欲しいのが本音。そして、通常2週間ほどある選挙期間中に、働きかける有権者がいなくなるお盆休みを挟まないのが「公明党にとって」望ましい。となれば、総選挙の日程は
2009年8月30日(日) か、
2009年9月06日(日)
しかあり得ません。まあ、任期満了選挙の場合、投票日は、2009年9月6日(日)と考えるのが無難でしょう。
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「解散出来ない首相」麻生太郎が、本当に解散出来るのかどうか…これは疑問ですが、東京都議選の結果を見るまでは解散しない、ってのが通説の様ですから、そこから解散したとしても、お盆前の総選挙になるだけの話。
現実には国会議員の皆様は、夏には「お仕事をしない」のが通例で、通常の年なら、「国費で」外遊に励む事になります。今年は、そんな余裕は無いでしょうから、衆議院会期末に近い時期から、現実には国会議員としての「お仕事」そっちのけで、選挙運動に励む事となります。
だから、現実的にゃ、解散するか否かの決定はもはや、選挙期間が長いか短いか、の意味しか持ち得ません。アホくさい。
東国原・宮崎県知事を入閣させる様なバカな真似をしなかっただけ麻生太郎は正気を失っていないとも言えます(もし、そんな事を現実に行ったら、煽ったマスコミは手の平を返した様に批判を始めたでしょう)。でも、現実には、今や解散するか否かは、選挙期間の長短の意味しか持たない。
もし、麻生太郎が総選挙までの期間でさほどの効果ある政策を打ち出す事も出来ずに過ごした場合、民主党側に大きな問題が発生しない限りは、「解散する」とか言い続けて解散出来なかった麻生太郎、って立場が顕わになるだけで、内閣支持率はじりじりと下がり続ける。麻生太郎で最後まで行けば、自民党への政党支持率も同じ曲線を描くだけでしょう。もう「他党支持なんだけど、麻生太郎だけは支持する」なんて人は希有の存在になっているでしょうから。
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まあ、東京都議選が剣が峰。でも、民主党だって、立候補予定者が全員当選したって過半数に届かない状態なので、「自公惨敗」って結果が出るってのは、どういう状態になったときなんだろう?自民党が第一党の位置を失い、公明党と併せても過半数に届かなかった場合なんだろうか?
まあ、民主党が第一党になり、自公の都議の数を合わせても民主党の議員数に届かない、ってなった際には、明らかに「自公惨敗」なんだろうけど。そうなるか、どうか、は都民でない私には、さっぱり見当が付かない。
自民党にとって最悪なのは、「麻生降ろし」の声の中で、麻生太郎がヤケクソ解散した場合。新党でも結成しない限り、麻生太郎と共倒れになる人が結構いそう…。
会期末までの間で、自公の中から不信任案に賛成か棄権する人を集めて内閣不信任案(民主党以外から出れば、野党は取り敢えず賛成するだろう)か内閣信任案(不信任案と同様の効果がある)を出して、不信任案可決もしくは信任案否決の結果をもたらす事で麻生太郎を辞任させる手立ても無い訳じゃないが、麻生太郎は辞任せずに、そのまま解散しそうなところが自民党の議員さんにとっちゃコワイところ(笑)。
「麻生降ろし」の声の中、自民党の議員が総裁選前倒しの議員を集めて、総裁選前倒し(任期2年のところ、1年経過時の2009年夏に行う)を行い、新しい総裁で総選挙を行う事になるのか、どうか…そこが見どころ、ですかね?政治的に空白期間となりがちな真夏のいい話題となりそうですが。
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