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〜 「その2」(http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/58297580.html )から続く 〜
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以上の事を考え合わせるのならば、衆院の定数は、先ずは、
小選挙区 240〜250人
比例区 120人
小選挙区からの投票数による復活当選 40人
てなところで、400人から始めるのが妥当でしょうか。結構大きな人数になってしまっています(多数派を形成するのに200人超が必要になります)が、これは小選挙区での基礎人口を50万人としているから。私は最終的には小選挙区での基礎人口は100万人でも構わないと考えますが、段階的に70〜75万人て段階が存在してもいいでしょう(これは、人口の小さな県の人口を超えますから、当然、小選挙区の選挙区割は都道府県の境界を越えます)。
その段階では、基礎人口75万人として
小選挙区 160〜167人
比例区 80〜83人
小選挙区からの投票数による復活当選 24〜25人
で、総数 264〜275人になります。この程度なら、適度な大きさかと考えます。過半数を有する多数派を形成するのに134人いれば済みますから。この程度なら、多数派内でもコミュニケーション・コストを抑え、盛んな意見交換を維持出来るでしょう。
参院の200人と云う定数を考え合わせても、それなりにいいバランス。素晴らしい事に、現在の衆院の会議場を使って、両院協議会を開催する事が出来る様になります。
なお、小選挙区の基礎人口を100万人とした場合、
小選挙区 120〜123人
比例区 60〜62人
小選挙区からの投票数による復活当選 20〜21人
てところで、総数 200人〜205人。参院の200人とほぼ同数になります。
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小選挙区制を取る場合、その定数はあまりに少なくすべきではありません。余りに少なくすれば、それは地域の差を示すだけの意味しか持たなくなり、また、小選挙区の場合、政党執行部の力が大きくなる事を考え合わせると、余りに定数の小さな小選挙区制は議院内閣制よりも大統領の選挙人を選ぶ意味しか持たなくなる可能性も出て来るからです。
小選挙区の基礎人口100万人と云うのは充分に大きな数です。当初、小選挙区制が導入された意味の中には、選挙区割を小さくして各有権者の選挙費用を小さくする、って意味がありました。が、どんなに選挙区の広さ、大きさを小さくしたところで、小選挙区制ってものは政党執行部の力が大きくなり、政党の費用で選挙を賄う事が想定されるものなのです。
であれば、選挙費用の大きさを抑制する為には、選挙区の大きさってものは余り意味が無い事が判るかと思います。選挙費用の抑制を考える為には、インターネットの利用の促進などを公職選挙法上図るのが妥当なのであり、選挙区の大きさでそれを図るのは、余り意味が無いと考えます。
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なお、緩やかな意見の集約を図る手段としては、オーストラリアの様に中選挙区制を採り、その選挙区の定数と同じ数だけの投票を行う、って手もあります。これは、当選者の確定に時間がかかるシステムであり、電子投票でない日本では、余り現実的ではないかも知れません。でも、オーストラリアだって、電子投票ではなく、時間を掛けて当選者を確定しています。
この様なシステムを採ると、少数者の強い支持を受けているだけの者を排除し、多数の人が「あるべきバランス」と考えるものを現出させる事は出来ます。つまり、それなりの意見集約は出来ます。また、候補者乱立の場合でも、候補者が割れた事による落選てのは無くなります。多数意見の集約としては、小選挙区制ほどの集約度ではありませんが、ある程度の集約を図る事が出来る、って事だけは触れておきます。
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また、参院の定数削減には、少し悩ましい問題もあります。半数ずつ改選で、憲法上「任期は6年」て定められていますので、定数を削減する際は、3年前の定数の多いときの改選議員が残ってしまい、半数ずつ、って構成にはならないのです。つまり「民意の反映」としては明らかに歪みが出る。でも、それも致し方ない事ではあるんでしょう、きっと。
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小選挙区が始まったとき、小選挙区の定数と比例区の定数は同数でした。また、同数に戻してもいいかも知れません。
また、小選挙区が2大政党制を誘発するのは、理の当然とまでは言えないまでも、容易に想像出来るし、また、その可能性が今見えているところですが、立候補者のパターンによって票の行方が投票者の意の総意と異なってしまう可能性はまだ残っています。選挙区から1名しか当選しない「小選挙区」であっても、オーストラリアのやり方を見倣って3位までの投票を順位を付けて投票させ、その票の行方を決定する(1位順位で過半数を獲得した者がいない場合、下位の得票者の得票の2位順位をそこに加算し、その操作を繰り返す)、ってやり方もあるかも知れません。
2009/8/15(土) 午前 8:21
なお、上の記事では、最終的に一院制を、って書いていますが、その投票方法については書いていません。比例代表区でもいい様な感じもしますが、票が多数党に割れ、複雑な連立でしか政権を樹立出来ない事態(ドイツの実態)も予想される訳です。比例代表制の議会なら、ドイツの様な議院内閣制ではなく大統領制(ドイツにも大統領はいるが、儀礼的なものであって、日本の現状に置き換えれば天皇に近い)の方が望ましい、と考えます。しかし、米国の様な、1年以上を掛けての厳密な選出過程が出来ていないところで、任期の長い大統領制を作ると韓国(任期5年。再選無し)の様に、大統領の資質の無い者(盧武鉉を指す)が大統領に就いてしまい、辞めさせられない、って事態が生ずる事も考えられます。日本でも同時期に安倍晋三と云う総理大臣の資質を欠く者を首相にしてしまいましたが、1年で政権から下ろす事が出来ました。制度で長い任期を持たせたからと言って、政治が安定する訳ではありません。日本の参院の任期6年(私は、制度の失敗だと考えています)を見ても判る事です。
2009/8/15(土) 午前 8:22