黄色い蛇足@日立柏酒場裏

2019年9月以降は、https://reywa.blog.fc2.com をメイン(主たる)・ブログとします。

全体表示

[ リスト ]

〜 「その1」(http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/61186179.html )から続く 〜

 ちなみに、基礎的事由の認識に差があると困るので付け加えると、利根川も霞ヶ浦も、通常時は海と直結してはいない。利根川大橋のところだったと思うが(常陸大橋と小見川大橋ではなかったと記憶する)、水門があり、大雨でない場合以外は、ダムの様になって上流側の水を溜めている。かつての(1970年代末〜1980年代頃だろうと推測)水不足の時代には、利根川は夏などは途中で水が無くなった時代がある。また、霞ヶ浦は漁業(コイの養殖などが行われている。一時コイヘルペスの流行で、全て殺したが)などの為に、水位をほぼ一定にして管理している。かつては霞ヶ浦は、渇水時には水位が低下し、船が付けなくなったり、増水時には周囲に水が溢れたりして、困った時代もあるが、現在は水位は一定に保つ事が出来る様になっている。そして、水位を一定に保つと云う管理方法の為に霞ヶ浦導水事業は利根川〜霞ヶ浦部分は完成しているものの、稼働実績は「全く無い」。那珂川〜霞ヶ浦が完成しない限り、稼働はしない。また、利根川と那珂川の水量は、季節によってほぼ反対の動きをする事が、この導水事業の基礎になっている。
 かつて、TV朝日の朝のワイドショーがこの事業を無駄遣いとして取り上げた事があったが、利根川〜霞ヶ浦の導水トンネル部分を全く取り違えて放送していたほどの、基礎的取材のお粗末なものだった。TVでは、西北部の小貝川などと繋がるかの様に放送していたが、きっと筑波山の下を通る霞ヶ浦用水(農業用水。桜川市真壁町地区になる、つくし湖が貯水池)と混同したもの。利根川方面の実地取材をしていない事が明らかなお粗末さ。実際の霞ヶ浦導水事業の利根川との地下導水路は、茨城県稲敷市か千葉県香取市辺りに通っている筈。ここで霞ヶ浦の水を利根川に持って行き、何十kmも上流に当たる我孫子市東端部の北千葉導水事業で取水し、それを利根川に持って行こうと云うもの。この何十kmも上流での取水ってのが常識から外れるのかも知れんけど、江戸時代には香取海と云う内海だった場所で、標高に大きな差は無い。利根川を下流部で仕切ってダムと化している(香取市に、房総半島中部への両総用水の取水地があるので、もう一つ上流部にも水門があるのかも知れん)ので、こうした事が可能になる道理。
 霞ヶ浦「用水」についちゃ、茨城県土浦市の霞ヶ浦総合公園内にあるネイチャーセンター2Fに説明があるし、霞ヶ浦「導水」事業についちゃ、柏市の北千葉導水センター(広報施設。無料)で説明パネルがあるし、茨城県行方市の「道の駅たまつくり」隣にある「水の科学館」(やはり国道交通省の広報施設ではないかと考えるのだが、有料。霞ヶ浦タワー=虹の塔、との間の共通入場券が一般的)にも説明がある。両総用水については、香取市立佐原水生植物園の隣にある 千葉中央博物館大利根分館に説明パネル群がある(通常、10月〜翌年3月まで休館。予約が有れば開館するとHPにあるが、何人からの予約に対応するのか、は不明)。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

 ダムの一般的な認識について言えば、ダムは水の流れを停めるので、必ず土砂が溜まる代物。放流部をダムの下の方に付けるとか、上流部に砂防ダムを造り、そこで土砂を溜め、搬出したり、土砂用トンネルを別に本ダムの下流部まで通したりする事で対応する場合もあるが、ダムを造れば自動的に半永久的に使い続ける事の出来る代物ではない、って事を肝に銘じる必要がある。ダムを造れば埋まって行くし、埋まったものを搬出するなど、それをメンテする時間も必要。一時的に造って、それで安穏としていていいものではないと考える。
 ダムで対応するなら、数百年のスパンで、どうメンテして行くかを考えて行く必要がある(実際には、堆積量の見積もりを誤り、数十年で寿命を迎えそうになっているダムが多い事は、2011年12月16日19:30〜NHK総合TVで放送された「特報首都圏」参照)。ダム群をそうした考え方で管理して行く必要がある。

 であれば、焦って、今、八ッ場ダムを造る必要は無いと考える。が、50年後に必要になる事態は充分あり得る(他の利水ダムが埋まってしまって、能力が落ちてしまい、メンテ期間に入るなどの事情)ので、土地買収などの準備をしておくのは有益だろうとも考えているが。
 また、ダムは災害に有益なだけではない事も注意する必要がある。ダムが地震などでひびが入り、崩壊の危険に臨む事もある(新潟県中越沖地震の際の谷根ダムなど)し、溜池レベルの農業ダムでは実際に決壊した例もある(福島県須賀川市で東日本大震災で決壊し、9名死亡)。ダムがあれば安全てだけではない。ダムによって起こされる災害だってある。もし、(1)で書いた様に、水位が上がる事によって山体崩壊レベルの崩落が起これば、八ッ場ダムを崩壊させ、下流部に大災害を起こす可能性だってあるのだ。これは絵空事ではないと考えている。水位上昇による山体崩壊でなくとも、数百年レベルで考えれば、浅間山の大噴火だって、起こる事は考えられる。そのときに八ッ場ダムは火山灰堆積から来る山体崩壊、ダム決壊で数万人レベルの死者を出す事は充分考えられる。それが、「数百年先で今ではない」なんて考えているとしたら、福島第一原発への対応と何ら変わらない事になる。

 ダムの利益とリスクを考えるとき、ダムを作れる地形てのは資源だと考えて、数十年、数百年の年月スパンを以て、順々に利用して行く事を考えて欲しいものだ。地学的素養を以て対応して欲しい。今の日本は、余りに現時点で全てをやり尽くそうとしている様に思える。 

 △▼△▼△▼△▼△▼△

 以上に書いた様に、私は八ッ場ダムを現時点で建設する事には反対だ。だが、民主党の前原誠司・政務調査会長の様に「マニフェストに書いてあったから」なんて理由を第一に挙げる様な政治家は、政治家として失格だと考えている。マニフェストに書いてあった事の全部を実行するのが困難である事が明らかになっている状況で、「マニフェスト」を錦の御旗にする様な姿勢では、国民の大部分は納得しない。やれた事はやって、やれなかった事は諦める、なんて姿勢では困るのだ。マニフェストの中でも、何が、どういう理由で優先するのか、を国民に丁寧に説明しながらやって行くので無ければ、政治家としての資質に疑いを抱かざるを得ない。増税だけを国民に訴え、支出の面の優先度を無視するかの様な姿勢(例えば、整備新幹線3線着工)では、誰も納得しないだろう。
 私は、前原誠司は政治家としての資質を欠いた人間である、と考えるに至っている(http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/60889898.html 参照)。結論が正しければそれでOKな訳ではない。政治家は、国民を説得する必要もある筈だ。

 △▼△▼△▼△▼△▼△

<追記>

 この記事をUPしてから、朝日新聞2011年12月17日付夕刊第12面を見たところ、国土交通省の政務三役の一人が、道路整備などで事業費の8割を既に支出している事と「あと6年もすれば完成する」として「今建設を止めるのは無責任極まりない」と発言した事が書かれていました。

 6年と云うのが確実な見通しならば、考える事は、もう少しあるのかも知れません。が、私としては「その1」の(1)で書いた疑念について、きちんと説明をして欲しい、と考えています。また、国土交通省の委員会の代替案との比較検討については、利根川の中流部に100kmほどの地下導水路を建設する案や、利水について御殿場から東京への地下導水路を建設する案を提示し、それと比較しているので、私は、勘案に値するものとは考えてはいません。無理矢理、比較対象を大きく見積もった「デキ回答」と言っていい代物だと評価しています。


.
レイ豚
レイ豚
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事