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那珂川町馬頭広重美術館での展覧会では、歌川 広重の肉筆画の画帖「富士十二景」「江都八景」を所蔵していて、都度展示しているのですが、通常そのうちの1編の見開き2景しか展示されません(2018年の大広重展では、2編計4景が一度に展示。前後期で頁替えをした為、総計では8景を展示)。
絹本彩色の画帖である為、それを超えて開いて展示をすると、痛む可能性があり、保存に差し障りがある、との事で、これが望み得る最大の展示の様です。私は、2010年以降、過去何度か同館を訪問しているのですが、この画帖2編のうち、何を見て、何を見ていないのか、判然としないので、ここでまとめてみる事にした次第。同じ場面を何度か見ている事もある訳ですが、何を見ていないのか、も判然としていないのです。
この2点については、小林 忠 氏(現・国際浮世絵学会 会長。元・学習院大学教授。元・千葉市美術館館長。現。岡田美術館館長。なお、那珂川町馬頭広重美術館の主任学芸員の長井 裕子 氏は国際浮世絵学会の常務理事)が同館建設前(同館のオープンは、2000年11月3日。同館の設計こそ隈研吾氏の転換点を示すもので、隈氏の紛れもない出世作)に鑑定(この鑑定結果に驚いた旧・馬頭町が同館の建設に動いたもの)した結果では、重要文化財級とされ(私も、同意見)、市場に出た事はないのですが、噂では市場価値は各3千万円とも5千万円ともされる代物です(現・那珂川町の大切な資産でもある)ので、保存を第一として展示せざるを得ないのは致し方ない事。
でも、不思議に思うのは、かつて1999年3月30日〜199年5月9日に千葉市美術館で、1999年8月15日〜199
9年9月12日に北九州市美術館で開催された「青木コレクション名品展」(私は行っていない)の図録を見ると、どちらの画帖も全ての画像が掲載されている事。実際に展示されたのか、展示されたとすれば、どの様な展示方法だったのか、また、展示されない場面があったのだとしたら、図録にだけ画像を掲載したのか、が気になるところ。
なお、同館では、2018年4月以降は、出品目録をHPに掲載しています(会期開始と同時に掲載する訳ではない。会期開始後、少し遅れる)が、それより前は掲載していないので、私の過去の記事や、私の部屋に埋もれている過去の出品目録(ほぼ全て、埋もれているので、見つかった都度、この記事に記載)から、ここに記載するものとします。
<富士十二景> 12景のうち、8景までは、見ている事が確認出来る。
目黒千代ヶ崎+東都木下川田甫
2011年5月27日〜2011年6月26日「浮世絵名品展―川崎・砂子の里資料館所蔵―」https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/60677838.html
両国橋下+甲斐大月原
2011年8月5日〜2011年9月11日「よみがえる江戸のお化け・妖怪」。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/60860033.html で確認出来る。出品目録は保存してあったスキャンデータで確認。
2014年9月12日〜2014年10月13日「北斎と広重 二大巨匠の名品」展(前期)。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/63275014.html で確認出来る。出品目録は保存してあったスキャンデータで確認。
2019年7月14日〜2019年8月16日「広重没後150年記念 大広重展―肉筆浮世絵と錦絵の世界―」(前期)http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/archives/exhibition/1042
相模大山来迎図+駿河不二ノ沼(これを基にした版画だと「駿府不二ノ前」?)
2014年10月18日〜2014年11月24日「北斎と広重 二大巨匠の名品」展(後期)。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/63275014.html で確認出来る。出品目録は保存してあったスキャンデータで確認。
2018年8月23日〜2018年9月24日「広重没後150年記念 大広重展―肉筆浮世絵と錦絵の世界―」(後期)http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/archives/exhibition/1042
下総国府台+信濃諏訪湖
2014年10月18日〜2014年11月24日「北斎と広重 二大巨匠の名品」展(後期)。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/63275014.html で確認出来る。出品目録は保存してあったスキャンデータで確認。
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以下の4景は、「富士十二景」に含まれている事は明らかなれども、見ているか否か不明のもの(那珂川町馬頭広重美術館所蔵の肉筆画を基にした浮世絵版画も存在するので、記憶は当てにはならない)。但し、どうも、こうして題名を並べてみると、一度は目にしている様な気になって来るのだが…。
小金井堤
これは、恐らく複数回見ていると思う。記憶が鮮明。
江ノ嶋岩屋(これを基にした浮世絵版画では「江ノ嶋岩礁」?)
六郷河渡舟
杉田梅林
<江都八景> 8景のうち、6景までは、見ている事が確認出来る。残り2景の題名は、上記「青木コレクション名品展」の図録に拠る。
両国夕照+洲崎晴嵐
2011年10月11日〜2011年11月27日「川瀬 巴水―栃木からの旅路―」(後期)https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/61044985.html
2017年7月8日〜20017年8月6日「川村清雄展」(前期)。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/64686453.html でも確認出来る。出品目録は、自宅にあった現物で確認。
2019年7月14日〜2019年8月16日「広重没後150年記念 大広重展―肉筆浮世絵と錦絵の世界―」(前期)http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/archives/exhibition/1042
向島帰帆+不忍晩鐘
2011年9月16日〜2011年10月16日「川瀬 巴水―栃木からの旅路―」(前期)https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/61044985.html
2019年8月23日〜2019年9月24日「広重没後150年記念 大広重展―肉筆浮世絵と錦絵の世界―」(後期)http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/archives/exhibition/1042
品川秋月+飛鳥落雁
2015年9月4日〜2015年10月12日「没後100年記念 小林清親展―新しい時代の息吹と浮世絵の終焉―」(前期)。訪問したのは、https://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/63868770.htmll でも確認出来る。出品目録は保存してあったスキャンデータで確認。
墨田暮雪+真乳夜雨
「真乳夜雨」の記憶があるので、見ているとは思うのだが、確言出来ない。組み合わせを変えて展示出来るものなのだろうか? なお、「墨田暮雪」は図録の画像を見ても、「これでは記憶に残らないな」と思わせる構図。
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