黄色い蛇足@日立柏酒場裏

2019年9月以降は、https://reywa.blog.fc2.com をメイン(主たる)・ブログとします。

ほぇえ〜?!な事ども

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この幼虫、な〜に?

 2018年8月4日、佐川美術館(滋賀県 守山市)に田中一村展を見に行って来ました。

 開館(09:30)30分前に現地に到着して駐車場でパンなどを食べながら、開館時刻を待っていました。パンをコンビニ(セブンイレブン)で購入していたときから気付いてはいたのですが、クマゼミと思われる鳴き声が響いていました。明らかに、私の自宅のある、千葉県 柏市で聞くのとは違う、鳴き声。

 駐車場にある桜と思われる木でも、その声が聞こえていたので、鳴いてるところを撮ろうとしたのですが、クマゼミってあんな声で鳴いてるのにも拘わらず、意外と警戒心が強いみたいで、近くに寄ると、鳴き止む。で、暫くそこにいて鳴き始めるのを待ってると、今度は、飛んで逃げちゃう。逃げる先は、そんなに遠いところではないものの、撮影は困難。
 この事情は、彦根城の天守前広場でも同様でした。

 で、クマゼミは飛んでるところしか見れなかったのですが、その代わり、佐川美術館の駐車場では、桜の木に、特徴的な幼虫(イモムシ、ケムシの類い)がいる事に気付きました。それも、うじゃうじゃ。
イメージ 2
上の画像では、同じ種類と思われる3個体が認識出来ます。左上と左側中程、それと、右側の幹のところ。

上の画像での左側中程の個体。
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1番目の画像とは別の個体。
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 3番目の画像から切り出した、一番鮮明な近接画像が、これ。
イメージ 4

 帰って来てから、早速、話題の「小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ」を購入(2,000円+消費税160縁=2,160円。到着済み)したのですが、この図鑑、緑色 → イガイガあり、みたいな手順で見分ける様には出来ていないので、未だ同定出来ないままです。

 これ、何の幼虫?

 この記事の画像は、結構大きなサイズのままUPしてあります。それ故、次の手順で、別ウィンドウで大きく表示する事が出来ます。

 PCの場合:
 (1)画像にカーソルを合わせる。
 (2)右下に+マークが表示されるので、その+マークをクリックする。+マークではなく、画像自体にカーソルがあったままの状態でクリックすると、別ウィンドウは開きますが、画像の大きさは記事中と同じままですので、ご注意下さい。

スマホの場合:
 画像をクリックすれば、一部が拡大表示されますので、その枠を移動させながら見る事になります。


 〜〜〜 〜〜〜

 この記事をUPした直後に、龍姫さんからのコメントがあり、図鑑とも照合した結果、

チョウ目 イラガ科 アオイラガ(学名: Parasa consocia)

の可能性が高いと判りました。龍姫さん、ありがとうございます m(_ _)m

 wikipediaに拠ると、外側の針には毒がある(触ると激痛が生ずる由)そうなので、佐川美術館へ車で行く人は、ご注意下さい。
 2018年8月5日に彦根城に行って来ました。第一目的地は、彦根城ではなく、佐川美術館での田中一村展だったのですが、初日未明に千葉県 柏市の自宅を出発し、高速を使い車で行った事もあり、疲労も考え、1日で帰らず、一泊しました(前日夕方に予約済み)。でもって翌日朝から、彦根城に行ったもの。

 朝、入口(表門)には、こんな表示が。
イメージ 1
08:30から門(内堀直ぐ)から入城出来るのですが、ほぼ朝一番で入場し、天守まで見終わったのが10:00頃。でもって、約30分間、ひこにゃん待ち。

 「ひこにゃんは、どこから出て来るのか?」が私の疑問だったのですが、目星を付けたのは、ここ。
イメージ 2
店舗横に、意味も分からず「関係者以外立入禁止」の表示。更衣室や係員の休憩室だとして、トイレと間違えて開けてしまう人が出て来る可能性もあるにしろ、それでも厳重過ぎる。…で待っていたところ、スタッフ登場。
イメージ 3
お子さんからの「ここから、ひこにゃん出て来るの〜?」との問いに、無防備に「当り〜」とか答えてましたので、待つ事に。

 で、ひこにゃん登場。
イメージ 4

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 至近距離で撮影(フレームを飛び出しちゃうので、少し後ずさりした上で撮影)。
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ひこにゃんには、ポケットはありませんでした。便利なんだけどな〜、ポケット。浄財を投げ入れても貰えそうだし(笑)。
 また、兜から出ている角(つの。天衝脇立を模したものでしょうが、実際に付いているのはバイキング風のツノ)は、軽量化の為でしょう、空気で膨らませているのが見て取れました。

 で、ひこにゃんには、尻尾が無かった!
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ツイデに、首輪も無い事を発見。
イメージ 8
前から見ると、首輪みたいに見えなくもありませんが、あれは、スカーフとペンダント?

 ひこにゃんは、ひょこひょこと歩きます。足の裏は肉球のピンクではなかった(もともとピンクだったのかも知れませんが、下の土で汚れたのか、灰色)ものの、コム靴の様な滑り止めは認められず。

 挨拶する、ひこにゃん。
イメージ 15

 ポーズを取るひこにゃん。
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イメージ 10
最初は天守前広場の木陰でポーズを取っていたのですが、登場後10分ちょっと経過した時点で、天守前広場の中心地、日照りの中へと。私は、ここで離れてしまったのですが、ひこにゃんは、あと15分ここで過ごしていた事になります。中の人、大変。みな、大人は、労(いたわ)りの籠(こも)った眼差し。
イメージ 11

 ひこにゃんの身長は、160cmもありませんでしたので、中は小柄の若い女性なんじゃないかと推測します(「若い」の推測根拠は、暑さへの耐性ゆえ)が、引っ込んだ後で、中の人らしき姿を探すのは、余りにも…と思い、止めました。係員さんが交代で努めてるんだとしたら、それはそれで笑えるのですが。

 〜〜〜 〜〜〜

 で、その後(15:00)、彦根城博物館の前で、また、ひこにゃん。ここでは、彦根城博物館敷地内の広場で、城郭裏門側の塀に設けられた入口から出て来ました。実は私は、彦根城博物館の中に出没するのかと思っていたのですが、外の広場と知り、博物館の見学途中で出て来ました。後から見れば、確かに、一番上の画像でも、右上に小さく「博物館登場のひこにゃんは無料でご覧いただけます」と書いてありました。
イメージ 12
この記事の画像は、画像にカーソルを合わせた際に右下に表示される+マークをクリックすると、別ウィンドウで大きく表示されるのですが、その状態だと、この画像の向こうの方に、ひこにゃんが写っているのが判る筈。

 挨拶する。ひこにゃん。
イメージ 13

 歩き、ポースを取る、ひこにゃん。
イメージ 14

 ここでのパフォーマンスは、「安定の」(これに続く言葉は、多く「マンネリ」なのですが、その感無し。立派)ものらしく、堂に入ってました。

 ここでも、私は、ひこにゃんほどの耐熱性を示す事は出来ず、15分ほどで彦根城博物館の冷房の中へ逃げ帰ってしまいました。

 〜〜〜 〜〜〜

 私は、彦根城天守閣前広場でも彦根博物館広場でも、登場後15分頃の「撮影タイム」で、その場を後にしました。が、他の方のブログ記事なんかを見ると、季節によっては、握手タイムやら、その他のパフォーマンスもあったりする様なので、もっと見ていれば良かったかな、とも思えます。

 けれど、この日は、ひこにゃんを切り上げても、見終える事の出来なかったものが多数ありましたので、「これもしようが無い」とは思っています。

 この日の彦根城周辺での、私のおおよその行動は、

08:20頃 二の丸駐車場到着…「開場して直ぐに駐車場が一杯になる」とも聞いていて、他の駐車場もリストアップしていたものの、何なく停める事が出来、また、そこが一番便利と聞いていた二の丸駐車場だったので、ビックリ。

08:30過ぎ 彦根城表門から入場…入場時にチケット券種を選択する必要があり、迷ったものの、玄宮園、彦根博物館を見て回れるセット券(1,200円)を選択。一番お得だったからに過ぎない。

10:00頃 天秤櫓、天守閣の屋内を見学。天守まで見終える

10:00〜10:30 ひこにゃんを待ちながら、西の丸の周辺まで散歩

10:30〜10:45 天守前広場で、ひこにゃんを見る(パフォーマンスは11:00まで続いていた筈だが、10:45頃に、ひこにゃんの前を離れる)

〜12:00 西の丸端にある西の丸三重櫓の内部見学を経て、黒門から、槻(けやき)御殿の楽々園、玄宮園まで見学(この間に、デジカメの電池が尽きる)

12:00〜12:45 屋形船で内堀遊覧(別に1,300円)
       …ちょうど出発直前だったので、少し迷ったものの、時間ロスを最小にする事を優先し、乗った。

〜13:15頃 玄宮園前料亭「 臨地閣(八景亭)」の説明パネル(玄宮園見学時に、ここを見て退出するものと思い込んでいた)を見に戻り、その後、金亀児童公園内の彫像などを見学

13:15〜15:00 彦根城博物館見学

15:00〜15:15 彦根城博物館広場にて、ひこにゃんを見る(パフォーマンスは15:30まで続いていた筈だが、15:15頃、ひこにゃんの前を離れる)

〜15:45 彦根城博物館に戻り、漸く、一通り見終える。

〜16:05 馬屋(内部も含めて)、佐和口多門櫓(外部のみ)を見学

16:05〜16:45 開国記念館 見学

17:00〜19:00 彦根城の内堀の周囲(金亀公園を含む)を1周

 二の丸駐車場は、17:00以降も継続して停めておいて構わない旨、係員の方に確認済み(開国記念館見学前)。また、金亀公園内駐車場は、そこを利用するなら、21:00まで空いている事を後で知りました。
 開国記念館に行く前、「17:00以降、城郭内の建物は見学出来ないにしても、城郭内の通路(山道など)は通れるのか」を二の丸駐車場の係員に確認したところ、「実際に通った事はないので不明だが、通れる筈」との答えを得て、開国記念館(17:00閉館)の見学に向かったのです。けれど、17:00以降に大手門に向かったところ、既に閉門。先の回答は誤りと判明、回答の信用度の低い事は、回答の仕方から判別出来ていたので、驚きも怒りも無かったものの、ガッカリはしました。従って、大手門からの大手山道や、大手門〜山崎曲輪〜黒門の内堀沿いの城郭内通路は見ていまんせんし、当然、登り石垣も見たのは、表門からのところからだけで、残り4箇所は見ていません。また、天守閣工事(施工期間は2018年3月29日〜2018年11月20日、施工業者は奥村組)に伴い、黒門山道は通行止めとなっていたので、もともと黒門山道と井戸郭は見る事叶いませんでした。また、旧外国人宿舎(ヴォーリズ洋館・ヴォーリズ「が住んでいた」建物ではなく、ヴォーリズ「が設計した」建物)の内部を見学する事は出来ず終いになりました(外部は、17:00以降、見ました)。
 また、埋木舎や、旧池田屋敷長屋門などの公開施設も見ていませんし、旧西郷屋敷長屋門、旧鈴木屋敷長屋門、スミズ記念堂、滋賀大学経済学部講堂の外見も見てはいません。

 この行動を後から考えると、彦根城郭内の通路の見学をする為には、

(1)彦根城博物館の見学(2時間15分ほど)を切り詰めるか、 ← 多くは彦根城そのものの展示ではなく、江戸時代を通じて彦根城主であった井伊家伝来品の展示。復元部分も、図で補えるものであって、復元された部分を見ても、特別な知見は得られなかった。

(2)遊覧船での見学(約45分間)をせずに済ますべきだったか、← 解説があったとは言え、17:00以降の外周見学で補えるものだった。

(3)開国記念館の企画展(約40分間)は実質、図録(800円)購入と通読で代替出来るものだったので、開国記念館での展示を見ずに済ますべきだったか(却って、企画展自体ではなく、私が時間切れで見る事の出来なかった、映像2編20分ほどをこそ、見るべきだったかも知れない)。

の3択か、その組み合わせ。まあ、後から何を言っても、しょうがありませんが。もう1回、何かの機会を設けて(天守閣修復工事が終わった後に ← 黒門山道を見る為に)、訪問したいと考えています(その際は、「青春18きっぷ」とムーンライトながらの組み合わせが利用出来る筈)。

 この日、彦根城に行く前は、「さっと彦根城の城郭だけ見て、後は安土城跡か犬山城にでも向かおうか」と考えていたものの、彦根城があまりに見どころの多いものだった為、結局、10時間以上に亘って滞在する事になってしまいました。

 なお、「柏」ナンバーや「野田」ナンバーは、私がどこに行っても見掛けるものなのですが、この日、二の丸駐車場にも、私の車を除いても、どちらもいました(笑)。前日の2018年5月4日に、佐川美術館へ行く途中、朝、伊勢道で渋滞していた際なんて、何度も「柏」「野田」ナンバー3台が横一列に並んでいる状況が現出し、笑ってしまいました。

 NHK総合TV2018年8月6日19:00〜のニュースで(現実の放送は19:20以後)、鎌倉市の由比ヶ浜でシロナガスクジラの子供が打ち上げられた(死んでるんでしょう)ってニュース(https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20180806-00000044-jnn-soci など)で、周囲の人の反応として「夏休みの日記に書きます」とお母さんが発言し、子供が頷いてる、てな画像が流れました。

 お母さん「書かせます」ではなく、「書きます」。これは、きっとお母さんが夏休みの日記を代筆した実績があって、今年もそれを予想してるんだろうな、って思った事でありました。

 〜〜〜 〜〜〜

 2018年8月6日NHK総合TV07:30〜は、恒例とも言える原爆関連ドラマ。「夕凪の街 桜の国 2018」と題するものでしたが、これって、今までにあったものの続きだったりする?(← 映像としては2007年に先行して映画化されているから、か?) 2018の題にに籠められた意図が、未だ不明。
 冒頭に出て来た「原作・こうの史代」ってところに惹かれて見始めたものでしたが、常盤貴子の母親に小柴風花、叔母に川栄李奈、祖母はキムラ緑子(姪っ子に平 祐奈)。なかなか美人揃いの家族でありました。川栄李奈って、戦後直ぐくらい風のメイクだと、本当に正統派美人になるっ!これは、驚き。

 先日2018年7月21日、東京国立博物館に退館時刻ぎりぎりまでいたのですが…21:00過ぎ、上野駅まで歩いている途中、国立科学博物館、国立西洋美術館側の林のなかで、歩道や歩道脇の地上に、これから羽化しようと地上に出て来た蝉の終齢幼虫が、うじゃうじゃ。

 画像を撮影しては来たものの、帰宅してみると、夜景ゆえに、ピントがブレブレ(下にオマケ画像あり)。

 近寄って見ている人もいましたし、「こんなところにいたら、人に踏まれるよ」と木に移してる人も。このまま見ていれば、私が現実には一度も目の前では見た事の無い「蝉の羽化」を観察出来る事は確実だったのですが、時間的余裕も精神的余裕も無く、カゴや何かを持って来た訳でもなかった(別に直ぐに飛び立ちはしないので、服にでも付けて持って帰る手もあるには、あったけど…)ので、木に移すだけでお終いにしました。

 結構暑いので、もうとっくに羽化してしまう蝉もいて(鳴いてますよね?)、私の自宅のある柏市では、死んで道に転がっている蝉も結構見掛けます。人口に広く膾炙する「羽化した蝉の命は、1週間」てのは、真っ赤なウソで、事故に遭わなければ、蝉の成虫は1ヶ月程度は生きてます。それにしても蝉の種類が違うのかも知れませんが、もう死んでしまう蝉と羽化しようとする蝉が入れ替わってしまう状態だと、蝉の交尾や、産卵が上手く行かない可能性も(日本にはいませんが、7年ゼミなどの奇数ゼミが一斉に発生する事や、その発生時期が限定されている事を思い出して下さい)。もしかすると、蝉は、今年から7年後くらいに東京では少なくなってしまう?
 まあ、全員が全員と出会わなければならない訳でもありませんけど。

 それとも、毎年、死んでいく蝉と羽化する蝉のタイミングは、こんなものなんでしょうか? それとも、死んでいく蝉と、これから羽化する蝉は、種類が違うんでしょうか?

 画像がマトモに撮れなかったので、国立科学博物館で開催されている「昆虫展」(会期:2018年7月13日〜2018年10月8日)から、蝉の成虫の拡大模型。
イメージ 1


 なお、私が見たのは、2018年7月21日の21:00過ぎでしたが、毎日毎日同じ様な状況が続くのか、それとも、数日に限っての出来事なのか、全く不明です。

 2018年のGWに東京富士美術館に、川鍋暁斎・暁翠展を見に行ったのですが、その際の知見で、何より驚きの大きかったのが、この事。同時開催の「写真でみる幕末・明治・大正」の中に、日下部金兵衛の撮った1880年頃とされる写真(アルビュメン・プリント)があったのですが、そこに写っていたのが、浅草寺 仲見世通り。洋館2階建て(2階建てと見えたものの、今や画像そのものは鮮明には思い出せないので、1階だけだった可能性も)らしき建物が参道の両側に建ってました(前期:2018年4月1日〜2018年5月20日の展示物)。勿論、後から考えてみれば、特定を誤っている、って可能性もありますが、展示されている通りのものだとして考えてます(以前、ここの別の展示で、何かの際、写真中の表示と展示の解説が違うとして質問させて貰った事がありましたが、その際は、特定作業の結果、写真中の表示の間違いと判明した、との事でした。その経緯から、私は、ここの学芸員さんの特定作業には私は信頼を置いてます)。

 関東大震災は、色んなものを壊しました。銀座などは煉瓦街として、煉瓦造りの建築物(洋館)が並ぶ通りだったのですが、鉄筋を入れない煉瓦造りは地震に脆(もろ)く、関東大震災で崩れ去り、以降、煉瓦造りは、日本から消えて行く事になります。そんな中、東京駅は1914年に建築されていましたが、耐震が考えられていた設計だった(設計は辰野金吾。1891年の濃尾地震の後の惨状を知っています)為、大きな被害が無く、済みました。一方、旧・丸ビルは、竣工目前の1922年4月26日の浦賀沖地震で大きな被害を受け、8ヶ月に及ぶ補修・補強工事を経て、1923年2月に竣工したものの、半年も経たない1923年9月1日の関東大震災で大きな被害を受けます。残った部分は避難所、救護所としても活用されたのですが、抜本的な修繕が必要となり、建てるのに要した期間とほぼ同じ3年間にも亘る修繕を経て、再度営業を開始する事が出来ました。これが、旧・丸ビルであり、それまでニューヨークで高層ビルを多数設計し、現実に建てて来たフラー社(三菱地所と共同で旧・丸ビルを設計)は、耐震設計の技術を持たない事が露呈し(私の記憶では、東京ステーションギャラリーで開催された東京駅開業100年展に於いて「強風に対する設計しかしていなかった」と表現されていた)、日本から撤退するに至りました(この事情は、http://blog.livedoor.jp/shyougaiitisekkeisi2581/archives/cat_50028531.html に詳しい)。そんな経緯を経た旧・丸ビルですが、段々に強化される耐震基準に鑑み、耐震性能が不足すると見做されるに至り、建替えられ、現在に至ります。
 こんな事で、浅草寺の仲見世も、関東大震災前はレンガ造り2階建てだったものが、関東大震災によって破壊されたのだろうと思われます。仲見世は、その後、第二次世界大戦時の空襲でも破壊されるに至り、戦後、復興されて、現在に至る様です(現在、浅草寺からの土地賃借料の値上げが課題になっており、この終着の仕方によっては、仲見世の姿も大きく変わる可能性がありますが)。

 そう言えば、第二次世界大戦前には、日本石油の本社は、新潟県 柏崎市にあり、その本社工場に赤レンガ倉庫がありました。所有者も日本石油からその子会社(日本石油精製?)となり、やがて操業を止めた後、柏崎市民の中には赤レンガ倉庫を何かの文化財指定をした上で、観光資源として利用しよう、との動きもあったのです。が、2007年7月の新潟県中部沖地震により、この倉庫は、この構想もろとも、崩れ去りました(笑)。それほど、内部に補強構造(引っ張り強度)を持たない建築物は脆いのです。
 ネパールの世界遺産「カトマンズの渓谷」も構成資産であったダルバール広場の建築物も、基本的にレンガ造りであった為、あっと言う間に崩れ去った映像が、広く世界に流されました。ところが…同じレンガを使っていても、木の枠組の中にレンガを積む事で、耐震構造に早変わりしちゃうんだそうです。世界遺産の修復には、この工法は使えないにしても、一般の住居なんかは、崩れ去ったレンガを基に耐震建築が作れちゃう訳。さて…ネパールは、現実には、どんな復興手法を採っているのでしょうか?

 〜〜〜 〜〜〜

 なお、関東大震災は、江戸からの建築遺産を、ほぼ全面的に消し去る事になりました。
 
 それまで、江戸の武家屋敷などは、明治維新後の変化で、官有地(国有地)となり、空き地となった後、他の用途へ徐々に転用されて姿を変えて行きましたが、町人地だったところの中には、まだ江戸時代の遺風が残る地も多かったそうです。しかし、その多くが、関東大震災で灰燼に帰したのです(鏑木清方の回想などから)。

 明治維新後の大政奉還で参勤交代の義務が無くなった事で、地方の武士は、原則、藩元(国許)に帰りました。また、徳川将軍家が駿府府中藩として移封され静岡へ行った結果、徳川将軍家の武士のほとんど全てが江戸から消えました。残った人々は武士としての身分を失い、それまでの言葉で言えば「浪人」となりました。武家屋敷は原則官有地となりましたので、浪人となったら、自ら住居や食い扶持を探す他ありませんでした。今までのところに住み続ける訳にも行かなかったのです。これにより、明治初年の東京は、明治維新前の江戸に較べて、人口は大きく減り、徳川時代末期と較べたら、寂れた様子となりました。もとの人口に戻るまでには、明治20年代まで待たなければならなかったと記憶(数字の記憶であって、私が、その頃生きていた訳じゃあ、ない)しています。
 江戸の半分を超える面積を占めた武家屋敷は、上に述べた様に、官有地となり、その後、多くは空き地に(皇居前広場は、このときの遺産。それまでは、武家屋敷が建ち並んでいた。ツイデに言えば、丸の内地区も馬場となった)。その後、他の用途に転用されて行き、武家屋敷は、消え去りました。

 それに続いて、廃藩置県(1971年)と、それに伴う秩録処分(退職金として、僅かの現金と、残りは公債が与えられました)で、全国の武士119.2万人は、武士としての身分を失いました(「士族」と呼ばれはしましたが、先に述べた退職金以外は、何も給与は与えられませんでした)。千葉県の1〜13の入植地は、この失業士族を農業に従事させる為に入植させた土地です(私の住む柏市で言えば、4の豊四季と、12の十余二)。牧之原も、失業武士が茶栽培に従事する様に図った結果、茶の一大産地となったところです。
 とにかく、武士は自らの才覚で何とか食い扶持を稼ぐ他なく、まだ東京にも仕事があった訳でも無く、武士が浮浪者となって東京に集まって来る、と云った事態にはなりませんでした。

 一方、町人地は、武士人口が減った(総人口が減った)事で、個々の収入の減少や、それに伴う転出などがあったかも知れませんが、建築遺産は、継続して行きました。建替えがあったにしても、急には変わらないところも多く、辛うじてではあったのかも知れませんが、江戸の風情が残っていたそうです。

 けれど、この江戸からの町人地を中心に、関東大震災(明治維新からは、既に半世紀以上が経過しています)の後の火災が襲ったのです。これが、辛うじてではあったかも知れないですが、東京に残っていた江戸の遺風を消し去ったのだそうです。


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