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(1) 昨季チャンピオン・チームてのは、かなり放送なんかで優遇されている事を感じる、この頃。Jリーグは、第1節から第3節まで、2波で放送されている。第1節は、驚いた事にスカパー!サッカー生中継枠のチャンネル(181ch.だったっけ?)とTBSチャンネル。生放送時は2つある事に気付かず、オマケに録画設定もしないままだったので、再放送で気付いたのだが、映像が異なっていたのか不明なれど、アナウンサーも解説も異なったもの。第2節、第3節は、NHK地上波とスカパー!(第2節は、映像も、きちんと別ものだった。カメラから違っていたのかは不明だが、編集は異なっていた)。 全て見るのは、なかなか疲れる(笑)。特に、現場で見ている場合(第1節は、私は現地には遅刻したんだが…)、3回も見る事になるので…。 (2) そんな中、第1節の、2012年3月柏レイソル 対 横浜F・マリノス@日立台を見ての感想は、 A) ACLのタイでのプリーラム・ユナイテッドとの対戦までの3回の試合(ちばぎんカップ、Fuji Xerox Super Cup、ACL第1戦)では、「疲れ」などのコンディションを見ていて感じる事が多かったものの、「私は」Jリーグ第1節では、その様な事を感じる事は、あんまり無かった(現地では、ちと感じたときもあったが)。不思議な事ではあるが、開幕試合での緊張感が、それを吹き飛ばしている様に見えた。 新聞やTVの後からの報道では、そんな事に言及していたものが多かったんだけど。 B)では、何故、柏レイソルが勝ち切れなかったか? 第1節を見ていて、2010年シーズン〜昨季2011年シーズンまでとの大きな違いとして、「後ろに下げてボールを回して、時間稼ぎをする」事の少なさを感じた。 昨季2011年シーズンまでは、柏レイソルは、ボールを奪われない為に、スペースのある味方にボールを預け、相手側からのプレスを「ぎりぎりまで待って、プレスを受けない位置にいる味方にパスする」と云う方法で、相手側のプレスを「かわす」「いなす」動きが、かなり多く見られた。この事によって、「相手側を先に疲れさす」事に成功し、後半に柏レイソルの得点が多くなる事に繋がっていた。が、第1節の試合を見る限り、この様な方法での「相手側のプレスをかわす」ボールの動きは、あまり見られなくなった。より攻撃的になって、真正面から相手に立ち向かっているが、そこには以前より多くのリスクが顕在化し、ボールを奪われる機会も増える道理。そして、その事で、「構造的に」相手側より優位に立てる訳では無くなった。個々の選手の動きの持つ意味が増えた。 私は、かつて、上の様な「ボールを後ろに下げ」「かわす」「いなす」動きを「逃げるポゼッション」と書いた事があるが、こうした動きが、あまり見られなくなった故もあり、安全にボールを保有すると言うより、ボールを奪われるリスクが増している。無論、ボールを奪われなければいいのだが、柏レイソルの選手は他チームの選手と較べて、まだ、そこまでの力量差を持ってはいない。また、力量差のある選手であろうと、「いつでも」注意を払っていられるものでもない。どこかに隙の出来る時間は生ずる。この例が、第2節2012年3月18日の対 浦和レッズ@埼玉スタでのジョルジ・ワグネルに由来する失点。 こうして「ボールを後ろに下げ」ない事は、より面白い試合に繋がり、「観客を増やす」事に繋がるのかも知れない。経営的には、スタジアムの観客数を増設した今季の柏レイソルにとっては、最優先課題でもある。が、ネルシーニョに経営側が、そうした要請を伝えて、それによってチームのスタイルが変わったのだろうか?Vitoria(勝利)より、そうした経営上の要請を優先したのだろうか? 昨季までの様に、後半に相手よりスタミナが継続し、後半になるにつれて、相手側より優位に立ち、得点をする…てなシナリオが、成り立つとは限らなくなった、って事でもある。これに関しては、私は、柏レイソルが、新たな「挑戦」をしているのだ、と捉えたい。暫くは、我慢して応援して行こう、って思ってる。 けれど、この事は、マネジメントをよほど上手くやらないと、途端に勝率の低下に繋がりかねない方法。 (3) 私の見るところ、ネルシーニョ監督は、チームの「マネジメント」に関しては、非常に長(た)けた方。しかし、そうした人であっても、いつもいつも成功するとは限らないのが、この世の常。 私が「『マネジメント』に長けた」と評価するのは、次の様な面に於いての事。どんなチームであれ、選手育成と結果は両立する訳ではない。選手の育成(選手の成長、選手の能力の伸長)を測ろうとすれば、選手に「今まで出来なかった事」に挑戦させるしかない。それは、「確実に出来る事」を「確実にやらせる事」よりもリスクは多くなる。「今まで出来ない事」だったのだから、今まで通り出来ないときもあろうし、練習で出来る様になったからと言って、「いつも出来る」とも限らない訳だ。しかし、出来る様になったレベルを見極めて、育成の発展具合と、それを相手チームの特性に応じて組み合わせて行く事に於いて、この2年(2010〜2011年シーズン)、ネルシーニョは見事な結果を残した。 先ずは、2009年季中で就任した際は、バックのディフェンスの確立に力を注いだ。そして、2010年のJ2では、期初は「どうやって得点するのか」に懸念があったものの、「逃げるポゼッション」の活用と、戦術パターンの複数の選択肢を適宜組み合わせる事を可能にする事でJ2優勝→昇格。2011年は、そこに選手の成長を加味した事で、何故かJ1優勝までしてしまった。柏レイソルは、期初に於いては完全なダークホース、半分を過ぎても「いずれ失速する」くらいの見方がされていたチームだったと思う。 ネルシーニョが2011年にやった事は、戦術面での多少の奇策(4−2−2−2とか)はあったものの、ほぼ「基本に忠実」な「王道」。これで優勝しちゃうのだから、日本のサッカーが、いかに局所に囚われた見方と方針しか打ち出せていなかったかの証(あかし)でもある。総じて、2011年のシーズンは、ここ数年の経営的(GM面と言っていいかも知れない)な実力の優劣が顕著になったシーズン。それだけで結構な事が説明出来てしまう。 傍論となるが、少し他チームの事を。 J2で見事な組織プレイで前季(2010年)4敗しかしなかったヴァンフォーレ甲府(ちなみに柏レイソルは、シーズンを通して2敗)が、借り物の様なGM(2008年に大宮アルディージャGMだった佐久間悟をZGMに招聘)の言を受けたのか、「J1での経験不足」を理由に監督を解任、全く異なる戦い方の監督(三浦俊也)を招聘。で、敢え無く、1年で降格。川崎フロンターレの1回目の昇格、降格劇と相似形の顛末。 浦和レッズは、2008年末に信藤健仁(克義)のTD就任を発表したが、彼の2008年の「総括」たるや、原因を列挙し対症療法的に対策を挙げるだけで「大丈夫か、こんなので?」って思わせるもの。経営の常道としては、原因の間に因果関係を見つけ、その根本から対策を施して行くものなのだが、発表されたものは、まるで小学生の反省文だった。 で、結局、信藤氏は体調不良もあり2009年末で退任、後任は柱谷幸一。GMとしての能力は未知数だったが、結局は、監督のチーム強化の方向と独立しての選手の能力評価に基づく強化で、金の無駄遣いに終わっただけ。2011年シーズンは先ず柱谷幸一が解任され、その後、監督も解任。2011年シーズンは、何とか勝ち点3差(勝ち点36。2008年には東京ヴェルディは勝ち点37で降格していいる)でJ1残留。 また、アビスパ福岡に関しては、J1昇格に際して、主力選手の移籍を余りに安易に見過ごしてしまった事が大きい。替わりに入って来た選手は、出て行った選手と見劣りしないレベルだったとは言え、パスを主体としたチームの場合は、摺り合わせに時間が掛かる故、結果が出始めるまでに、ある程度の時間が掛かるものだ。昇格と云うタイミングでそれをやるのは、ちとリスクが大きい。結果は、敢え無く、1年でのJ2降格。 モンテディオ山形は、結局、2011年シーズンは最下位での降格となった。が、これは、悲しい顛末。今まで守りに重点を置いて2年J1で残留し続けたものの、攻撃に重点を移そうとしたのだが、これが失敗し、結局は守備面に弱さをさらけ出し、降格するに至ったもの。 これについては、2006年のセレッソ大阪の降格(同じく監督は、小林伸二)にも関係する事があるので、また後でも述べる。小林伸二氏は、どうも、この「守備面を保ったままでの攻撃的なチームへの転換(もしくは維持)」と云う課題に2回続けて失敗している。2回目は、先ずは守備重視のチームを作った上での「転換」だった訳だが。3回目の挑戦は許されるのだろうか? こうした「マネジメント」の手法で未成熟と考えられる監督には、今のところ川崎フロンターレの相馬直樹がいる。彼は世評によると「理論派」なんだそうだが、町田セルビアで結果を残したとは言え、最後の理想に至るまでの「道程」を整備して進んで行く事についちゃ、まともな発言を聞いた事が無い。TV解説の際など放言しているだけだったし。ちと民主党政権の議員っぽい感じを受ける。だが、次第に、そうした面も「成熟」して行くんだろう。情勢と彼、そしてチームの変化の、どちらが速いか、は見て行くしかない。情勢の変化の方が上回れば解任に至るかも知れないし、逆であれば、立派な成績を残す可能性もあるんだが。 なお、「マネジメント」の点で崩壊を来したのが、柏レイソルで言えば、2009年の高橋真一郎 氏。開幕以来4試合連続引き分けってのは、必ずしも悲観する様な数字ではなかったのに、焦ってしまい、「負けてもいいから、勝利が欲しい」なんて言い出し、バランスを崩した試合運び(冒険)に進み、結局は、負けを積み重ねる事になってしまった。「負けてもいいから勝利が欲しい」と言い出した時点で、既に、マネジメントに失敗する事が約束されていたに等しい。挙げ句は、サポーターに囲まれての「辞めて欲しけりゃ、いつでも辞めてやるよ」。マネジメントに失敗し、かつ勝利への執念も無くなったら、辞めて貰うしかなかった訳だ。 この後釜が、ネルシーニョ。ブラジルで前季に2度も別々のチームから解任され、「終わった監督」とも見られていたネルシーニョが、全勢力を注いで磨き上げてくれたのが今の柏レイソルだ。結果が伴わなければ、放逐されるだけ。誰よりも、その事を身に沁みて知っていたネルシーニョの、その後の努力と「マネジメント」には、どれほど感謝しても感謝し切れない(まあ、期中で就任した1年目は、降格したけど、内容の向上がサポーターには見えていたので、サポーターの多くから不満は上がらなかった) なお、こうしたGMの力の面で言えば、今季2012年シーズンの注目株は、ヴィッセル神戸。サッカーの選手としての実績や人脈なんかに頼ってGMを選んで来た他クラブに対して、「経営」としてのGMを打ち出し、30歳と云うリーグ最年少GMながら、見事な補強を成し遂げた。三谷浩史オーナー(運営会社のクリムゾン・グループは三谷氏の個人資産運営会社)の勝手な(と言っても、「オーナー」だからねぇ…)横車があらゆるところで問題を起こして来たクラブが、理性的に動いたら、どれだけの事が出来るか、注目してる。 〜 こんな内容でも、ヤフー・ブログの1記事の文字数制限5,000字を超えてしまったので、記事を分け、以下「その2」(http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/61386124.html )に続く 〜
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柏レイソル
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新体制発表会の動画(下のスケジュールだと、第二部だけらしいが)は、後からUPされるそうなので、配付資料だけUP。 私の知ってる人でも、抽選に漏れてしまった人がいたので、ね。 この記事の画像は、カーソルを合わせてクリックすると、別ウィンドウで大きく表示されます。 第一部の開始がスケジュール通りだったのには感心したが、第一部は結局19:40まで続き、第二部は19:50過ぎから始まった。が、第二部終了が予定通りだったのには、ビックリ。 今までのやり方からすると、第一部と第二部がひっくり返った形。平日の夜開催と言う事で、来場が遅れる事を予想して、順序を変えたのだろうか? サポーターズ・カンファランスとの名称が一切使われなかった事や他の記述から、第一部には「質問時間が無い」と思い込んでいたのだが、質問時間は設けられた。が、スケジュールの内容が具体的に伝えられておらず、イメージが持ちにくかったからなのか、来場者が開場時に揃ってなかった(開始時は、かなりの空席があった)からなのか、前年優勝でサポーター側、クラブ側ともに弛緩していたからなのか、質問も回答も緊張感を欠いたもの。 相変わらず、寺坂則之・常務(運営担当)は、相手側を説得したりする形での説明が下手過ぎる。どこの会社でも、株主総会ならば、想定質問に対しての練習くらいするだろう。事前チェックを経ていないかの様な説明が目立った。岡田亜紀さんから、配慮されての補足をして貰う様な状態で、どうする!どういった経歴の人なのか知らないが、株式会社 日立柏レイソルに移籍して、運営では継続している取締役なのだから、もっと考えての説明を心掛けて欲しいもの。 この他に、ちばぎんカップ、ゼロックス・スーパーカップのリーフレットなんかも配布してました。
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来季2011年シーズンは、J1とJ2の開始日が異なる事になった。ついでに言えば、終了日も違う事になった。 |
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2011年12月18日のFCWC(FIFA Club World Cup)3位決定戦で、柏レイソルとアルサッド(カタール。ACLチャンピョン=アジア代表)は90分間の闘いで0−0で終わり、PK戦で、アルサッドが先攻で全員が決めたのに対し、柏レイソルは3人目で林陵平が失敗。アルサッドの全員が決めたところで、結果が明らかになり、柏レイソルの5人目がPK戦に入らない5−3の状態で終了。柏レイソルは、敗れました。柏レイソルにとって、今季初めての連敗。 |
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2005年の柏レイソルの1回目のJ2降格の際に、緊急出動の様な形で柏レイソルのGM(ゼネラル・マネージャー)職に就き、石崎信弘氏(現・コンサドーレ札幌 監督)を監督を招請し、2008年、その石崎信弘氏を契約期間を1年残し解任した挙げ句、2009年に2度目のJ2降格の責任を取って、GM職を辞した、竹本一彦氏。この2年間ほど報道で名前を聞かず、「どうしてるのかな?」と思っていたのですが、まだ柏レイソルに在籍している事だけは、ほぼ間違いないレベルで確認出来ました。 |







