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先日、 で、福島県須賀川市の農業用水ダムである、藤沼ダムが決壊し、5棟が流出、9人が死亡、約600人が避難する事となった、と書きました。これは、福島県。人命・財産が失われた訳ですが、同時に今年度、農業用水の計画に支障を来たす事にもなりました。 △▼△▼△ これほど目立つ事例ではありませんが、千葉県でも、九十九里浜地域、特に被害の大きかった、香取市、旭市、などで農業用水施設の被害が生じています。 大利根用水の施設が、損壊しているそうなのです(日本経済新聞2011年3月29日付朝刊第27面【首都圏経済面】)。 香取市は、奈良時代以前より香取神宮などが成立していたところですが、低い土地は、利根川の堆積物で作られた土地。おまけに、千葉県の利根川流域たるや、江戸時代までは香取海と呼ばれる内海が、低湿地帯となっていたところです。半分、海。それが、江戸幕府の利根川東遷で利根川と直結し、その上、浅間山の大噴火の火山灰が利根川で運ばれ、その低湿地帯に堆積する事で陸地となりました。半ばは、新田開拓の流れによる干拓などで人力で作られたもので、その過程には新利根川などと云う人工河川の試みもあります(今では、細目の農業用水の感)。 そんなこんなで、明治時代が終わる頃までに、安寧を取り戻したものが、利根川。21世紀になって、花見川放水路計画(八千代市に、この計画による堰があります。千葉市の花見川を放水路にする計画だったが、周囲の市街地化が進み、計画を放棄)が放棄され、取り敢えず、利根川治水計画は終息した訳です。 治水には、洪水を防ぐと共に、水を利用する側面もあります。利根川では、東庄町の大利根大橋が堰となり、海側と利根川を区切り、同時に、海側と霞ヶ浦〜常陸利根川〜外浪逆浦(ここで、北浦と繋がる)〜常陸利根川の流れとを区切ります(霞ヶ浦や北浦の利用の為には、水位を一定に保つ事も必要)。そして、上流の香取市内で取水し、栗山川(鮭の自然遡上する最南端の川)を使い、大多喜町に至るまでの九十九里浜地域の農業用水、水道用水を担って来ました。果ては、東京湾岸の臨海工業地帯での工業用水にまで多用途に利用されています。この全体像は、千葉県立中央博物館 大利根分館(佐原水生植物園隣接地)などでの展示でも詳しいですが、私のブログなら、栗山川の河岸のアジサイを書いた記事 http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/59607156.html の最後の画像に、説明板の画像があります。大利根用水は、両総(=下総+上総)用水の源なのです。 なお、大多喜ダムの計画は、2010年中だったか、2011年になってからだったか、正式に放棄(水の利用量が見込みより減り、採算に合わなくなった、との理由)され、これを以て、両総用水の遠大なる計画は一応の完成を見ました。 しかし、一応の完成の直後、今回の東北関東大震災で被災したのです。先の日本経済新聞の記事によると、地中の配管(利根川で取水した後、ポンプで栗山川の上流に揚水します)や、地表に出ている用水路の継ぎ目に亀裂が生じるなど、目視した範囲でも、損壊箇所は140箇所に及ぶそうです。なお、これは、千葉県海匝農林振興センター(匝瑳市)がソースですので、大利根用水部分だけの調査でしょう。 香取市の低地は、先に述べた様に、利根川の堆積物の上に成立しています。ですので、今回の東北関東大震災で、液状化や地盤沈下が見られ、液状化したところでは、下から砂が噴出し水田を覆い、水田の水が抜ける状態になっています。そのままでは、水田としては利用出来ません。耕運機などを入れて復旧しようにも、水が引かず、耕耘機が潜る様な状態のところもまだある様に聞いています。こうしたところでは、今年の作付けが出来るか危惧されている地域もあります。 そこに加えて、大利根用水の破損。 今のところ、農業用水の受益者である、干潟土地改良区(旭市)などは、「本年の用水は大幅に遅れる」旨、農家に通知し、例年なら4月後半に始まる田植えの延期を呼びかけているそうです。 早期に復旧出来ないと、今年の米作自体が困難になってしまいます。おまけに、この用水は水道用水や工業用水にも使われているので、影響はデカイ。夏場なでに復旧出来ない場合、水道水の不足を生じる地域が出て来る可能性もあります(そこまでの事態にならない事を祈りますが)。 取り敢えず、現在のところ、大利根用水に限らす、用水路の破損で水を供給出来ない水田は、千葉県全体の約3割、2.2万ヘクタール(=2,200平方km)。うち、香取市内の約2,500ヘクタール(25平方km)は、液状化などで被害が大きく作付け出来ない可能性大の由。 この様な状態は、利根川北側の茨城県側でも深刻で、霞ヶ浦用水施設を中心に水田や水利施設の損壊は2,500箇所以上の由。下妻市(霞ヶ浦用水土地改良区)でも、2011年4月21日に予定していた通水が困難として、稲の苗作り作業を遅らせる様、農家に指導した、との事。 <ついでの情報> 茨城県の大洗町とひたちなか市の境で太平洋に注ぐ那珂川の水を江戸川に持って来て、東京の水道水に使うと同時に、水道用水に浸かっている霞ヶ浦の浄化を図る計画があり、霞ヶ浦導水路(地下トンネル+ポンプ。工事休止)、利根導水路(地下トンネル+ポンプ。完成。霞ヶ浦導水路未完成により、稼働実績無し)、北千葉導水路(地下トンネル+ポンプ。完成。稼動中)の3つの連携により、水を運ぶものです。那珂川と利根川の流量の増減が、丁度反対の関係になる事を利用した計画。 この際の、利根導水路の位置ですが、千葉県稲敷市辺りであり、取水する北千葉道水路は、その遥か数十km上流の我孫子市東端です。利根川が平坦な土地(江戸時代までは海だった部分)を流れるので、上に書いた、東庄町の堰を利用して、こんな放水、取水地点の逆転が起きています。 TV朝日が、霞ヶ浦道水路計画を「無駄使い」と批判するものを朝のワイドショー時間帯で何回も繰り返した事がありますが、そこでは、基本的事実として、霞ヶ浦の水を放水するところが北千葉導水路の上流である、利根川のそこかの支流として描かれているなど、少し取材の正確さに疑問を抱かせるものでした。 確かに霞ヶ浦導水路は巨大事業(地下トンネル+ポンプ)ですが、水道水だけを採れば、八ツ場ダムより一桁少ない予算で出来る計画でもあるのです(例によって、当初予算オーバーによる予算の拡大を続けてはいますが)。全体計画を見ていない批判は、いかがなものか、と思うぞ。情報の不正確さも含めて、イイカゲンな取材・批判だと感じています。 まあ、鮎の稚魚を吸い取ってしまうのは、疑いようも無い事でしょうが、それと霞ヶ浦を水源とする水道水などの問題を天秤に架け、判断しなくちゃイケン。このままでは、霞ヶ浦道水路の何倍もの総計費用を架けて、各市町村が水道浄化施設の高度浄水化を進めなくちゃいけなくなる事態との天秤だ。 (霞ヶ浦導水路に関しては、柏市の手賀沼南岸の北千葉導水センター<国土交通省の施設>の展示室や、霞ヶ浦大橋の東端の「道の駅 たまつくり」隣接の「水の博物館」<同様に、国土交通省の施設>で概要説明を見る事が出来ます)
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東北地方太平洋沖地震発生後
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そろそろ、この季節がやって来る。2011年3月11日の東北関東大震災以来、世界は全て変わってしまったかの様に思え、全ては、それを中心に回っているかの様に思える今日この頃だが…そろそろ4月1日が近い。 |
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核分裂炉(核融合炉は、未完成)ってものは、ウランやプルトニウムの崩壊熱を使うもの。でもって、崩壊熱てのは数年経っても出続けるもので、それまでは数年は冷やし続けなけtりゃならないものらしい。だから、完全に安全と言える状態に至るまでには、まだまだ何年、下手すると何十年も掛かるものかも知れない。 |
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標題通りの見解を厚生労働省が見解を示した旨、日本経済新聞2011年3月27日朝刊第5面に載ってました。 下手な引用をして誤解されてもいけないので、そのまま画像を載せます。 この画像は、見にくいときは、カーソルを合わせてクリックすれば、別ウィンドウで大きく表示されます。そうすれば、文字を読めると思います。 上の見解は、労働法の解釈としちゃ、別に不思議でも何でも無いんですが、こうやって改めて示されると、やはり衝撃はデカイ。 「ラッキー!」なんて喜んでた方(かた)、給与を貰うときになって慌てちゃ、いけません。 でも、この解釈は、「計画停電時間帯」です。拡大解釈しでも、いけません。計画停電で仕事にならないから、って全部お休みにしちゃった場合は、また別の解釈が成り立ちます。でも、夕方から営業する居酒屋さんや飲食店なんかの正規従業員(今は少数派?)は、なかなか難しい問題があるのかも。 なお、これは労働基準法の解釈についてのものであって、労働基準法は最低ラインを定めるもの(「強行法規」)なので、労働者側に有利な扱いは決して違法にはなりません。給与をくれる場合は、ありがたく(感謝の意を述べて)貰っておきましょう。
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私は、今回の2011年3月11日の東北関東大震災で、液状化の被害を蒙った千葉県浦安市の新住民は、結局のところ「賭けをして負けた」状態なのでは?と考えている。 |







