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今回の東北関東大震災では、東京電力の発電能力が大きく失われた。通常、最大電力需要は冬季だと5千万キロワット、夏季だと6千万キロワットに達する。が、現在のところ、3.5千万キロワット相当の発電能力しかなく、火力発電所も、茨城県ひたちなか市の常陸那珂火力発電所などの復旧に時間が掛かりそうで、4月になっても4千万キロワットに達する事は無い見込みだ。この様な状況では、不意の大規模停電を防ぐために節電に協力するのは当然だし、計画停電なども仕方なく、みな甘受している状況。産業の電力需要を賄う為、現在は郊外・地方が計画停電での停電を担っている。都内23区で停電しないのを不公平だと思いながらも、甘受している状況(近いうち、都内23区内でも計画停電が始まる)。一気に、供給力が失われてしまった現段階では、経済がいささか統制経済色を帯びるのも致し方ないところだと私は考える。
が、こうしたとき、セ・リーグは、「批判はあろうが」と云う通り一遍の文句で、試合を強行しようとしている。非常に不愉快だ。試合を行うに当たってのナイター照明などの電力需要は、数千世帯分の家庭での電力需要に相当するだろうが、全体からすれば、大きな割合ではないだろう。照明で40%減すれば、試合全体では、恐らく25〜30%減になっている。が、この試合を行うことで、少なくとも1〜1.5千世帯、下手をすれば、そのまま数千世帯の家庭が停電になる事を、どう考えているのだろうか?
せめて、自社グループで節電をした上で、プラスマイナス・ゼロになるから、試合をやりたい、ってところまで持って行くべきだ(独立電力事業者からの電力の購入は、東電が電力をかき集めている現状では、単に、横から 掻(か)っ攫(さら)うだけなので、「節電」にはカウントしないのが妥当)。今のところ、暖房の電力需要(おいらの自宅は、暖房にはさしたる電力を使っていないので、「いい迷惑」くらいの気持ちでいるのは事実なんだが…)があり、自社グループでのプラス・マイナス・ゼロが達成出来ないならば、暖房の電力需要が落ち着くまでは、試合を待つべきだと考える(パ・リーグの開幕は、このぎギリギリの線)。どうせ、って言っちゃ失礼だが、同じ相手と何回も何回も対戦するのがプロ野球なんだし。
連帯が必要な、この時季に、こうした事を強行しようとするセ・リーグの姿勢に非常に怒りを覚える。子供じゃあるまいし。その上、巨人の滝鼻卓雄オーナーは「開幕はお上が決める事じゃない。節電に協力しろと云う事でしょう」と語ったと伝えられる(朝日新聞2011年3月23日付朝刊第14面)。前段は確かにその通り。しかし、後段での「節電に協力」している姿勢が見えないから、腹立たしいのだ。何をした上で、試合を行う事を正当化しているのか?何もしないで「私の勝手でしょ」じゃ、子供の論理。報道機関の出身ならば、せめて自分の正当性を説明するくらいは、出来て当然だし、やらなくてはならない。
政治家で、こうした事が出来ず、私が政治家失格だと考えている有力政治家に前原誠司がいるが、報道機関たる読売新聞社の出身者がこれでは、お里が知れる、ってもの。前原誠司の読売新聞社版?
おまけに「パ・リーグが先行して色々決めている様だが、そうは行かない。交流戦が要らないなら、色々組み合わせは出来るけど」とパ・リーグ側を脅す文句を吐くに至っては、開いた口が塞がらない。現在が「非常事態」だって云う認識の無い、頭がお花畑の、この方は、鳩山由紀夫さんのご親戚ですか???
産経新聞も、蓮舫・節電担当相の発言について、こんな配信があった。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110318/mca1103181309024-n1.htm
蓮舫節電啓発担当相は18日午前の記者会見で、東日本大震災に伴い政府が節電を呼びかける中、プロ野球セ・リーグが公式戦を予定通り今月25日に開幕すると決めたことについて「節電担当としては電力需要は比較的抑えていただきたいが、明るいニュースで国民を元気付けようと考えた結果だろう。実施するには可能な限り節電していただきたい」と注文した。
発言の順序を変えたり、一部をカットし、趣旨が元の発言と異なった色を帯びた引用をするのは、八木秀次(私が最も軽蔑してる一人)などの保守って自称する勢力の一派が多用する方法。政権への一方的な批判を、この地震の後でも止めない産経新聞や読売新聞らしい報道だと、そのときは感じたけれど、自社の態度を正当化する為の歪曲報道だと捉えられても仕方のない記事。
結局のところ、ナイターは行わず、昼の野外の試合に落ち着くのかも知れないが、説明不足のまま強行する様であれば、私たちも、やれる範囲内で反対を表明するしか無くなる。最後に書いた様な事が考えられる。
読売新聞社は、古い話で恐縮だが、かつての読売争議(1945〜1946年)の際に、暴力団を使って組合を弾圧した新聞社だ。また、中日新聞社も、1960年代〜1970年代初頭の東京新聞の買収の際に(買収してからも、だったろうか)、東京新聞の労働組合を抑える為に暴力団を使った会社だ。忘れちゃいない。弘道会系の暴力団が山口組を仕切っているのは、経済ヤクザとしての活動の大きさによる。名古屋近辺の企業や市民が暴力団を頼る事の頻度が、他地域に較べ大きい事を反映している。中日新聞社も、あの当時の性向を、まだ抱えているんじゃないだろうな?フジテレビも、暴力団の近親者(それが直ちに暴力団とは言えないかも知れんが)をタレントに祭り上げたり、企業舎弟のイベントを放送して来た実績がある。
何でも外宣車(害戦車?)で乗り付ける右翼が、主張に親和性の強い、産経新聞や読売新聞、そして中日新聞に乗り付けなかったら、その態度を、せせら笑ってやろうじゃないか。
私たちの出来る事って、次の様な事くらいか?
(1)読売新聞、産経新聞、報知新聞、サンケイスポーツ、東京新聞、中日新聞の購読を、1ヶ月でもいいから(出来れば2ヶ月以上)、中止する。その際、「セ・リーグの態度が不快だから」と付け加える(私は、どれも購読してない)。
もしくは、「セ・リーグの態度が不愉快」と言った上で、読売新聞販売店の配達している新聞の購読を1ヶ月止める(私の場合、そうした態度を取れるのは、エル・ゴラッソになりそうで、いささか憐憫の情を感じてしまう)。
(2)中継を見ない(視聴率調査の対象となっていない世帯は、見なくとも、視聴率の数字に影響は無い。なお、J−COMで視聴している人は、独自の数字に反映される)。中継を見るにしても、スポンサーで付いた企業の物は買わない。買うにしても、販売店などで「セ・リーグの中継でスポンサーに付いていたのは、不愉快だ」と伝える。もっと不愉快だったら、その企業宛にメールなどで抗議する。
<私は、どうせプロ野球中継は、一度もまともに見た事は無い。けれど、広告枠は知る事が出来るので、実行する>
(3)(1)の新聞社、もしくは日テレ、TBS、フジテレビ、その他の系列の取材に対して、先ず「セ・リーグの態度は不愉快だ」と申し伝える。生中継の際だったら、なおの事、効果大。取材の際、他局や他社も来ている際には、セ・リーグ関係社、関係局には自分の持っている映像や独自情報を渡さない。
<これも実行出来そう。でも、そうすると残るのは、NHKとテレビ朝日・朝日新聞社と、日本経済新聞社・TV東京しか無くなる??>
(4)試合のたびに、1日1回、メールや何かで抗議文を送る(1日何回もやってると、威力業務妨害罪に問われる恐れがあるので、1日1回に留める)。試合開始後が有効。出来れば、問合せ先などの特定窓口でなく、記者や取材窓口などのメルアドの方が有効。
<これは、実のところ、メンドクサイので、私は、やらないだろう>
(5)インターネットなどで、(1)の新聞社の記事は見るにせよ、独自記事でない場合、引用しない。他社の記事を引用する。また、(1)の記事についたネット広告は、クリックしない。
<これは、実行する。上のURLは独自記事なので、引用>
(6)(1)の各社への広告出稿を見合わせる際に「セ・リーグの対応に不満があるから」って付け加える。実際は、色んな事情で広告出稿出来ないものがあっても、いい、お断りの文句にはなる(かつて、と言っても、そう遠い昔ではないが、キヤノンは、自社に関する偽装派遣報道に腹を立て、朝日新聞社への広告出稿を全面的に止めた事があった)。
<これは直ぐ出来るけど、実際には、このタイミングで出稿する広告なんて無いわぃ…>
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2011年8月の東京湾大華火祭が中止になっている(http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY201103220503.html )が、これは今の段階では、過剰な自粛だと思う。やって欲しい、って思ってる。また、2011年4月17日の長野マラソンの中止(http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032201000638.html )についても、仕方ないのかも知れないと思いながらも、残念に思ってる。何が違いだろう?と考えると、結局「『こころ』は誰にも見えないけれど、『こころづかい』は見える。『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える」って事でしょうか。セ・リーグには思い遣(や)りの気持ちが「全然見えない」。(←屁理屈?)
まあ、マラソンも、花火も、TV中継や視聴には電気を使うけど、それ自体で電力を大量使用するもんじゃないし、ね。それに対して、野球は、ナイターがあると、丁度ピークの時間帯に掛かってしまう。「前倒しして」なんてセ・リーグ側で話した事があったらしいが、むしろ後ろに倒して、21:00頃から始めて貰った方が電力需給の緩和の観点からは、ありがたいくらい。でも、そんな事すると、野球の場合、試合時間が長いので(だからこそ、電力需給の点からリスクもある訳だ)、観客が帰れなくなってしまう。
工場では、計画停電に対応して、夜間操業を拡大する動きがあるくらいだ。とにかく、今の時点で最大の問題点は、夕方から夕食時の電力のピーク時間帯。産業用の電力需要と家庭用の電力需要が重なっているからこそ、問題なのだ。コンビニやスーパーの深夜営業などは、今回の危機から言えば、むしろピークをずらす動きとして奨励していいくらいのもの(勿論、照明などを節約する事が前提なのだが。スーパーやコンビニなどは、昼間も通常は照明を点けて営業しているものだ)。
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なお、法的な観点から言えば、次の法規を用いて、ナイターを強行しようとする者への電力の供給を停止もしくは制限する事が出来る。いざとなれば(セ・リーグ側が試合を強行し、かつ、当日の電力需給が逼迫している場合)、この規定を用いて、電力の供給を制限すれば、よい。いきなりではなく、10分前程度前に予告し、制限すれば、避難も出来よう。
電気事業法
(電気の使用制限等)
第二十七条 経済産業大臣は、電気の需給の調整を行わなければ電気の供給の不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし、公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは、その事態を克服するため必要な限度において、政令で定めるところにより、使用電力量の限度、使用最大電力の限度、用途若しくは使用を停止すべき日時を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者の供給する電気の使用を制限し、又は受電電力の容量の限度を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者からの受電を制限することができる。
電気事業法施行令
〜ヤフー・ブログの記事の5,00字の制限を超えたので、コメントに逃がします。コメント欄を見て下さい〜
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