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最近、時々聞く障害者雇用の代行。これは、企業の障害者雇用を代行する会社がサテライトオフィスを構え、代行する会社の社員(サポートスタッフ)が採用から処遇いっさいを行うというものです。サテライトオフィス内でAさんとBさんは○○社、CさんとDさんは△△社、ブースごとに別会社となります。まさにコペルニクス的な発想です。不利・不満・不安を解決するところにビジネスあり、これは企業が障害者雇用に向き合うことなく雇用率を手に入れる仕組みでもあります。
 
しかし何故か違和感を感じます。障害のある人の人権、ノーマライゼーション、社会参加、多様性、キャリアそんなことを考えると・・・どうなんだろう。以前、企業の方が冗談で「いっそのこと福祉作業所をまるまる買い取りたい…」なんて言っていたのを思い出します。この仕組みは、まさに書類上の雇用関係と言ってもいいでしょう。
 
気になっていることとして、この仕組みは実は障害者雇用の大きな岐路を示しているように感じます。実際に一部の自治体などでこの事業を歓迎しているところもあります(たぶん行政関係者がその意味まで想像力が及ばなかったのでしょう)。行政は一旦是としたものは訂正することは難しいですから、いくつかの自治体はリンゴを食べてしまったことになります。
 
この仕組みはこれから一気に広がるかもしれません。なぜなら、企業よし、代行業者よし、就労した人よし、その他家族や教育関係者なども形式的であれ「一般就労」の言葉は魅力かもしれません。もしかして違和感を感じているのは私のような一部の関係者…だけかもしれません。社会では得てして、多数を占めた方がスタンダードになります。そして、社会が大きなつけを払うことにならないか心配です。
 
次の動きとして社会福祉法人がこのビジネスに乗り出すのではないでしょうか。障害のある人のサポートのノウハウを生かし、収益事業部門又は、会社組織を作って事業拡大を考えるのは想像できます。
そうなるともうぐちゃぐちゃになってしまいますね。
 
障害者雇用の理念からこの代行業について、労働局(厚労省)の意見を出しほしいところです。
現場のハローワークの方も戸惑っています。
 
リンゴを食べてしまう前に…
 

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閉じる コメント(17)

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特定子会社すらも違和感が有るのですが、確かに何か違和感がありますね。
法の盲点を突いて居るような気がします。

まあ、請負の観点からは偽装請負(発注者からの直接指示 等)クリーンには
なると思いますが、そうすると、障害者雇用率のノルマ達成には使えない。
(発注者に雇用されている事にならない)

サテライト(貸し支社、支店)と言う事なら、業務指示は発注会社が
行う事に成る筈だが、個々の障害特性を知って業務指示を出す事に成る筈なので
”障害者雇用に向き合うことなく”では無くなる。
よって、代行する会社が業務分担などを行うのが実際だろう。

て事は、代行する会社の人はどういう立場になるんだろう?
発注者の社員でもない、請負のフロントでもない、
でも就労者の人事権を持っている。

2012/1/21(土) 午後 11:18 [ mikun ] 返信する

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mikun さん、ありがとうございます。
実は、もう一つ問題がありまして、それは

判断をする側の労働局(厚労省)としての別の立場もあります。それは、この仕組みが皮肉にも雇用率のアップにもなり雇用率のアップ自体は労働局にとってもありがたいことになります。そちらの力が働くと労働局は傍観…となる可能性があります。

行政マンとしての信念そして正義を信じたいと思います。

2012/1/21(土) 午後 11:29 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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やはり、直接雇用。 少なくとも特定子会社で良質な所に就労すべきだと思いますね。
milasol1224 さん
http://blogs.yahoo.co.jp/milasol1224/MYBLOG/profile.html
所とか
Kaien
http://www.kaien-lab.com/
とか

雇用関連の法って、作ったり改定する度に
ドンドン笊になって行くような気がします

2012/1/22(日) 午前 4:47 [ mikun ] 返信する

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本当ですね。

自分がもしそのような扱いをされたら、おそらく嫌な思いをするであろう…自分が嫌と感じることは人にはしてはいけない、そのあたりが私の場合価値基準となっています。

2012/1/22(日) 午前 10:28 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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一方で、このようなビジネスが登場する背景も考えてみる必要があります。
法定雇用率の操作や助成金の種類を「政策」としているようでは障害者雇用促進は進みません。多分、出来る企業と出来ない企業に二極化していくように思います。そこに今回のようなビジネスが成立してしまう背景があります。
このコンプライアンス重視の企業社会の中で、半数以上の企業が守っていない法律についてもう少し検証する必要があります。半数以上が守れない法律というとこれは、もはや企業の理解の問題でなく社会の「仕組み」や政策の課題に目を向ける必要があります。
どうして半数以上も守れないのか、阻害要因は何か、丁寧に調べ上げる必要があります。それを制度にフィードバックしていくべきです。
今はそういう時期だと思います。(将来に向けて)

2012/1/22(日) 午後 10:13 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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***さん、こんにちは。
派遣または請負に近いかもしれません(詳しくは分かりませんが)。そして、障害者雇用の本当のメリットを享受出来ない仕組みでもあります。

2012/1/22(日) 午後 10:23 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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障碍者が喰物にされている、という恐怖感を散じます。
違和感というより、怒りと悲しさで一杯です。

2012/1/23(月) 午前 7:56 夢福亭 モンさん 返信する

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不勉強で、ここに書かれているようなことが行われているとは知りませんでした。実際にこのようなサテライトオフィスについて書かれている、あるいは営業しているところをweb上で見られるところをお教えいただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。 削除

2012/1/23(月) 午後 1:12 [ 久保耕造 ] 返信する

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”障害者雇用の代行”でグぐれば出てきます。
コンサルタント系の会社が多いようです。

TOPヒットは、なんとこの記事です \(^_^)/ オメデトウ
google topヒットって 凄い!
企業が必死こいて予算突っ込んでSEO対策した物より上って 笑

みんな、この記事にリンクしてgoogle topヒット”死守”しましょうよ!
(googleの順位は基本は有効リンク数、記事の内容、アクセス数で決まる)

2012/1/23(月) 午後 7:20 [ mikun ] 返信する

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> web上で見られるところを・・・

ちょっとお答えしにくいかもしれません。

ところで、何人かから「どこがおかしいの?」という素朴な疑問のメールをいただきました(ご意見ありがとうございます)。ショックというより、なるほどそういう雰囲気なんだと感じているところです。そして、ジャッジする立場でないなとも思っているところです。
障害者雇用がもっと表舞台になって、様々な議論が展開されることこそが大事だという気づきがありました。

2012/1/23(月) 午後 9:56 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

皆がやはりもっと社会に対して敏感にならないといけないと思います。

むしろどこがおかしいのか聞いてくる方が多いとのことに驚きました。

この制度はやはり今の日本社会と同じで請負や派遣社員が日本経済の柱を支えている現状を反映させていると思います。実際は、請負や派遣社員は保証もなく登録しても仕事がないとか大変です。

障害者雇用はきちんとマッチングするか否かにかかっています。下手をするとマッチングではなく。請負会社だと例えば障害が重いとか手帳の種類で登録しても仕事がこない、ひいては本当は可能性のある障害者さえ、仕事に就けない。また取り残される障害者が増える可能性は高いのではないかと思います。マッチングではなく振り落としで。あと直ぐに人を替えることで済ますとか。

こうした可能性はやはり問題だと思うのですが…。しっかり今の状況が未来にどう繋がるか考えていかないといけないと思います。

2012/1/23(月) 午後 11:58 [ カレンダーアクセス ] 返信する

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そうですね、自分でも自問自答してしまいました。

ラベリング理論では、あるものの特性は、そのものからというよりは、周囲から貼られる特定のレッテルによって決められていく…とされます。別枠で処遇することが実は「障害者はそのような人達」というレッテルを貼ってしまうことになります。
今度は「障害者はそのような人達」というレッテルは知らないところでそうあるように社会が期待し、さらに社会の期待にそうようにふるまうようになってしまいます。

「障害者雇用」が投げかけているものは、自分達の社会が成熟した社会にレベルアップするための条件のように感じています。

2012/1/25(水) 午前 0:45 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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私は精神障害で現在障害者雇用されるべく色々して失敗してるのですが、これが現実かぁ・・・と哀しくなります。このサテライトオフィスで働いている方は何か仕事をされているのでしょうか?法的に雇用されている事にして、実際には賃金は全く払われていないとか・・・?このほぼ脱法的行為や法定雇用率の問題は私にとっては切実です。かといって今時点では私にも良策が思いつきません。 削除

2012/1/25(水) 午後 9:23 [ kkamiya ] 返信する

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kkamiya さん、ありがとうございます。
不当な扱いということはないようですが、

私たちの社会が「障害者雇用」をどう解決していくか、を問われていることのように思います。

2012/1/25(水) 午後 11:43 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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炎のジョブコーチさんの記事を興味深く読ませていただきました。当社に関係のある人事コンサルタントの方に障害者雇用について相談をもちかけていますが、成功する会社と成功しない会社に二分されるだろうとのことでした。文中にある代行業を使うことは開き直って雇用納付金を支払う会社よりもマシだと思います。 削除

2012/3/7(水) 午後 8:17 [ [ スガーリーノ ] 返信する

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[ スガーリーノ さん、こんにちは。
ご意見ありがとうございます。
今の、雇用率でプレッシャーと助成制度で飴では確かに限界があると思います。雇用率を達成している会社が5割に満たないのは構造的な問題とうまくいかない阻害要因があるからだと思います。

個人的には、
‐霾鵝幣祿欧陵解、雇用管理の情報)と⊃Χ鳩盈や能力開発で、企業の求める人材を労働市場に供給する仕組みにより、発展の可能性があると思います。

国の、福祉から雇用への急ハンドルで混乱の真っ最中ですが、まだまだ始まったばかりでこれからだと思います。代行業へ走らずに一緒に考えていきませんか?

2012/3/7(水) 午後 10:21 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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障害者雇用のアウトソーシングの会社、https://support.spool.co.jp/
私かるするとアウトです(労働局はどう判断しているのでしょうか)。
外注に名を連ねている企業、尊敬できません。

2016/10/8(土) 午前 9:09 [ 炎のジョブコーチ ] 返信する

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