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「定着支援」といっても様々な視点で見ていかないと、それこそ「辞めさせない」支援をしてしまいます。「辞めさせない」支援は、支援側主体に陥り、場合によっては本人を不健康な状態にしてしまいます。また、本人の決めた人生でなく支援側が望む人生の押しつけにもなります。

「辞めたい」気持ちは、何処からきたものか、丁寧にお話をうかがい一緒に解決していきます。時に辞めることが解決であることもあります。「定着支援」という言葉が、どうも辞めさせない雇用継続の支援を指しているような印象があることには注意する必要があります。新しく出来る定着支援事業では、キャリア転職など前向きな離職も定着支援のサービスに含めていることは評価できます。

さて、辞めたい気持ちは誰しもあることです。実は、その悩み・葛藤の中にこそ成長や発達の種があります。そこには、居心地の悪さや周囲とのズレ・摩擦を感じている、将来のあるべき姿とのギャップなど様々な理由があるでしょう。葛藤は、今の自分を考えている真っ最中でもあります。内省が働くことにより「自分とは」「仕事とは」「これからのこと」への考えが深まります。この経験を乗り越えることが、変化に対応し一回り大きくなる機会にもなります。このような経験を通して人は柔軟性や成熟していくことになります。
支援者として大切なことは、衝動的に辞めてしまうのでなく、対象者の今を言語化し状況や違和感を一緒に整理していくこと、そしてその人の意思決定を引き出し承認していくことかと思います。

ところで、
時々、対象者の方が「会社を辞めたい」という相談を受けますが、辞めたくなる要因の一つとして、「職場で必要とされている存在か」があるように思います。お話をうかがうと、辞めたい原因は職場での出来事であったり、待遇などですが、辞めたい気持ちを引き留めるような「職場で必要とされている感」が少ないことがあるように思います。それが、今の問題をなんとかしようという問題解決力を低下させています。

障害のある方の離職の理由はさまざまですが、その背景にある大きな要因として「職場でどれくらい必要とされているのか」があるように思います。実際に、支援者から職場を見て、本当に必要だと感じさせてくれる職場はさほど多くないかもしれません。。


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