勝手に言ってろ!的妄想論

興味があったら読んで下さい。毒にも薬にもなりません。

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 BOOK3第二章です。
 
 
 
 カルト教団さきがけのリーダーをあの世に送りこんだ青豆さんは、高円寺にあるマンションの一室に潜伏しております。
 
 
 
 
 木を隠すのなら森の中、人を隠すなら人の中
 
 
 
 
 じゃあ、金を隠すなら金の中か?
 
 
 その金がなかったら・・・。どーすんだよ?
 銀行に預けろ、なんて、つまんねえこと言うなよ!
 
 
 
 
 
イメージ 1
 
 
あなたがいれば、怖くはないわ、この東京砂漠
 
 
 
 
 
 「あれは、決して錯覚ではない」と、青豆さんは、天吾君がいた小さな公園を監視ております。
 そこに再び天吾君が現れることを期待して。
 
 
 
 しかし、そのマンションは、あくまで一時的な潜伏場所として黒幕たる金持ちの老婦人が手配してくれた場所ですから、ニヒルなボディーガード兼、黒執事のようなタマルさんは、最初の計画通りに顔も名前も変えて、新しい地で全く別の人生を送るべきだと忠告します。
 
 
 
 東西冷戦の頃、ソ連などから亡命してきたKGB(ソ連国家保安委員会 − アメリカのCIAに匹敵する秘密情報機関)のスパイなどは、まさにこのような保護プログラムと呼ばれるものを受けられた、とか。
 
 
 
 
 さて、実は青豆さん、今こうして生きている1Q84年に迷い込んだ契機ともなった首都高速道路の非常階段を探してみたものの見つからず、いっそこのまま「死んでやる」と思った時、「遠い声」なるものが聞こえたような気がします。
 
 
 幻聴、空耳と言えばそれまでなんですが、我々は天吾君が千葉の療養所の、彼の父親のベッドの上にあった、天吾君自身の空気さなぎの中に入っていた、10歳の頃の青豆さんの「ドウタ」(?)に、天吾君が「青豆!」と呼びかけたのを知っております。
 
 
 
 時空を超えて、それが青豆さんの耳に届いた?
 
 
 
 リーダーは、青豆さんの命と引き換えに天吾君は生き延びることが出来る、と言いました。
 それは一種の予言めいたものであり、それでもいい、と彼女は思っていた。
 
 
 
 しかし・・・。
 
 
 
 
 予定されている運命に少し逆らったっていい?
 
 
 
 
 
 ちなみに、あっしは、青豆さんのようには運命なるものを信じちゃおりません。
 占いなども、それで一喜一憂したりもしますが、それだけです。
 
 
 
 
 あと少しここで生きて、何が起こるか見届けよう。死ぬのはそれからでも遅くはない
 
 
 
 
 いいですねえ。
 
 
 とある女子高生の女の子が、何もかも嫌になって自殺しようと思いつめた、とか。
 しかし、その夜、前からずっと見たいと思っていたTV番組があったことを思い出し、自殺を思いとどまった(?)という話がありました。
 
 
 嘘か本当か本当かは知りませんが、しかし、この知的好奇心こそは大事なことだと思います。
 
 
 
 
 
 明日、世の中に何が起こるか?
 そう思ったら、死ねないものらしい
 
 
 
 
 
 さてさて、近くに天吾君がいるはずだと確信に近いものを持った青豆さんは、タマルさんにこのマンションでの潜伏延長希望を伝えます。
 
 
 
 結局、その希望はかなえられ、長期潜伏用の物が手配されることになりますが、タマルさんは、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読んだらどうか、と勧めてくれます。
 
 
 
 
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 以前、「離れ小島に持ってゆく本は何がいい?」というアンケートがありまして、聖書と、この本が挙げられておりましたねえ。
 
 
 20世紀を代表する最高傑作とされるフランスの小説なんですが・・・。
 
 
 
 
 知名度は高い割に、読まれた方は少ないような。
 あっしも、読んでません。
 
 
 
 ちなみに、タマルさんに言わせると刑務所にでも入れられたら読むべき本(?)なのだそうです。
 あっしならフロイト全集か、いっそ脳科学の本なんかがいいですねえ。
 
 
 
 
 頭の中こそは最後の未開拓ゾーンだと思ってます
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
               
              サルバドール・ダリ「記憶の固執(柔らかい時計)」
 
 
 
 
 
 こーんなこと考えだす人間の頭の中はどーなってる?
 
 
 
 
 
 興味しんしんです。死んでも死にきれません。
 
 
 
 
 
 しかしながら、プルーストまで出してくる、このタマルさん。
 ただ者じゃないですよ、やっぱり。
 
 
 そして心底、青豆さんのことを心配してくれてます。
 
 
 
 
 
 孤独でいるのは辛いぞ、と
 
 
 
 
 
 あっしの経験で言いますと、大都会東京のど真ん中で、一週間誰とも、一言も口をきかなかったことがありますが、あれはこたえましたねえ。
 
 
 
 まさに群衆の中の孤独、大都会の中の孤独、というものを感じました。
 
 
 
 
 同じく、大都会ニューヨークの公園のベンチに座った老婆の首に掛けてあった一枚の紙。
 
 
 
 
 「どなたでもいいですから、私と話をしてください」
 
 
 
 
 
 
 悪徳商法にコロリと騙されてしまう高齢者が多いと言いますが、その中の一人の方が、「怪しげな人だとは思ってました。もしかしたら、騙されているのかもしれないとも思います。でも、親身になって自分の話を聞いてくれるのが嬉しくって・・・」
 
 
 
 何と言うか・・・。
 そういう人もいるのだな、と。
 
 
 
 
 然るに、青豆さんは言います。
 
 
 
 
 
 
 ひとりぼっちではあるけれど、孤独ではない
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
 
 
 わかります。
 
 
 
 「ひとりぼっち」というのは、あくまで物理的なものでしょう。これには耐えられると思います。
 しかし、「孤独」というものは、人と人の絆がない、ということではないか、と。
 
 
 
 まあ、しかし、言葉のあやではありますが、そこに差異を付けることは出来ます。
 
 
 そして、少なくとも青豆さんには、たとえ逢えないまでも、天吾君がいます。
 
 
 
 
 それでも、タマルさんは言います。
 
 
 リトル・ピープルに対置される「ビッグ・ブラザー」に称された、スターリンですが、この方は政敵をことごとく粛清しました。
 
 
 その、秘密警察の尋問官になる人が受けるという最終テストというのが怖いです。
 
 
 
 四角い部屋に、小さな木の椅子が一つ。
 
 
 
 
 その椅子から自白を引き出して、調書を作れ
 
 
 
 
 
 要は・・・。どんな罪でも、何でもいいから、それをでっちあげろ!、ということらしい。
 それで、この方。一千万人の、政敵を殺した、とか。
 
 
 
 そして、捕まったら最後、青豆さんにもそのような試練が待っている、のだと。
 
 
 
 
 
 それでもいい。
 
 青豆さんは、希望を託します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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お邪魔します。
通りすがりの「通りすがり」です。
まことに興味深いユーモアと知識に溢れていそうな文章でしたが、こちらの予定の都合上、ザッと拝見させて頂きました。
私は「スターリン時代の秘密警察尋問官の最終試験」の要点を知りたく、そこの部分だけ読ませて頂きました。
そうして合点がいきました。要するに「でっち上げ調書」なのですね。
往々にして、第二次世界大戦下のドイツの独裁者とソヴィエトの独裁者が比較されますが、微々たるものながらも段階をはさんだソヴィエトの独裁者は少なくとも繊細だったのではと私は想像するに至りました。
田丸の「冷たくても冷たくなくても神はここに居る」という言葉もビビッときました。実際の文章とは違っている、違っていない、あるようでした。本当は「呼んでも呼ばなくても」みたいですね。私は心理学から離れた場所にいるためか、はたまた浅学なためか、読みながら「心」の事か、と思いました。それより何より、牛河の死に取り乱されました。(クロニクルの印象が抜けないためでしょうか)
今後のハルキ先生の「大いなる嘘」に期待ですね。
超長駄文失礼しました。

2018/5/10(木) 午後 6:12 [ 通りすがり ]


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