「みんなの森」のブログ

世界の森林と仲良しになることをめざします

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鳥取県智頭町には、「森の幼稚園 まるたんぼう」があります。
この森の幼稚園は、昨年2009年4月にできました。
代表の西村早栄子さんは、東京農大のOGです。
※この西村さんが酒粕の飴をくださいました(笑)。

森の幼稚園(Waldkindergarten)は、デンマークのコペンハーゲンの郊外で1960年に親の会が中心となってつくられた、園舎を持たない「あおぞら幼稚園」のことです。

ドイツには1967年に「森の幼稚園」は伝わり、本国デンマークよりもドイツでの方が、その普及はめざましく、ドイツ全土に数百箇所の森の幼稚園がつくられており、いまなおその数は増えています。

森の幼稚園の特徴は、地域の自然環境、森林環境を活用して、雨の日も雪降りの日でも野外で過ごすことです。

日本でもここ数年間でにわかに「森の幼稚園」「森のようちえん」と題する活動が増えてきました。

しかしながら、残念なことに、その実際の内容のほとんどは、単発や短期のイベントであり、これまで野外体験、野外プログラムと呼んでいたものに「もりのようちえん」とタイトルを冠したものがほとんどであって、本来の趣旨の「森の幼稚園」とは微妙に異なっています。

また、資本金の大きな野外教育団体は、立派な「森の幼稚園プログラム」のパンフレットなどを作ることができ、本来の地道な活動をしている「零細」の森の幼稚園のこころみを日陰に押しやってしまっている感もあります。
これは「森林療法」の分野でも同様のことですね(笑)。

けれども、ここ智頭町では、本来の森の幼稚園の趣旨に沿い、町内の身近な山林を活動場所として、「森の幼稚園」が日々行われています。

毎日、町の総合センターを集合場所として、その日の天候なども考慮し、その日の活動場所が決められます。
園児たちはその日の出席シールを貼ります。

活動場所はもちろん智頭町の山林です。
山林に入る前には、全員で朝の挨拶や歌をうたいます。
園児さん一人一人が大きな声で挨拶をし、お話をしている姿がとても健康的ですがすがしく思いました。

山林では、子どもたちが森歩きをリードし、園長先生、保育士さんはそれをサポートする形で過ごしていきます。
この日も、「お掃除をするの」と言って、林道のスギの落枝を足で園児たちが思いつきで集めたりもしていました。

時折、野鳥の声に耳を澄ませたりもします。

ニングルも園児たちに人気でしたが、切り株にニングルを置いて写真を撮っていると、
「おじさん、せっかく作ったお人形、濡れちゃうよ。」
と何度も言われました。
子どもたちは存外に現実もきちんと見つめ、大人への配慮もしてくれているようです(笑)。

急峻な山林にも園児たちは平気で登っていきます。
大人が心配する以上に、背の小さな子どもたちは、斜面で転んだ時の身の伏せ方などが上手です。

「ドイツの森と違って日本の急峻な山林で森の幼稚園なんかできるかい?」という素朴な疑問も各地でいただきますが、その心配は杞憂のようです。

捨て伐り間伐をしてある林地、斜面などでも、雨降りの天気であろうとなかろうと、子どもたちは意に介せずに元気よく遊び、走り回っています!

また、こうして自然の中で適切な歩き方をおぼえ、身の守り方の知恵を学んでいくのですね。

「取ってつけたような、下手な案内人と歩くよりも、子どもたちとこうして気ままに歩いている方がずっと癒されますね」と同行した町の方はおっしゃっていました(笑)。


デンマークで森の幼稚園が発足した1960年、すでにヨーロッパでは環境問題が論じられてました。
その社会背景の下で森の幼稚園は生まれたのですが、
「幼い頃から自然の中で育った子どもは、大人になっても自然を守る人間になる」
というコンセプトが大切な柱の一つになっています。

この智頭町の森の幼稚園の子どもたちは、幼少期から日々、地域の山林に親しみ、山林の中で成長して、やがて地域の山林を愛し、守ってくれる存在になってくれることでしょう。

このような本来の地道な森の幼稚園の活動が全国各地の山林に広がっていくことを願っています。


※園児たちの撮影の許可をいただいて、このブログをアップしてあります。
 ご案内いただいた森の幼稚園まるたんぼうの皆様方、園児の皆さん、本当にありがとうございました。
 今度はもっと一緒に歩きたいですよ!

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閉じる コメント(15)

あいにくの天気でしたね。
でもみなさん楽しそうに散策してる様子。
ニングルさんの温かく見守ってる後姿が印象的です。

2010/3/6(土) 午前 9:33 [ nakagokan1192 ] 返信する

こだわりの人生さま
拝復 おはようございます。
実はこの日は雨が降ればいいなあと私は思っていました(笑)。
たいていの方は、森の幼稚園は、雨降りでも野外で過ごしますとご説明しても、まず信じてくれませんから、この写真でわかっていただけるのではと思っていたのです。
自分が子どもだった頃、雨降りや寒さなどは全く意識せずに遊んでいたことも改めて思い出させていただきました。
ニングルはもっと遊んでもらいたかったかも知れませんが、園児の皆さんには遥かに魅力的なものが山林にはあるようでしたよ。

2010/3/6(土) 午前 9:47 [ みんなの森 ] 返信する

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素晴らしいですね。☆

「幼い頃から自然の中で育った子どもは、大人になっても自然を守る人間になる」

きっと土台がしっかりと自然につながるのでしょうね!

2010/3/6(土) 午前 10:12 [ 月と波 ] 返信する

月と波さま
拝復 はい、山林の美しい姿も、荒れて荒んだ山林の姿も、ありのままを肌で知って育った子どもたちは、必ずや森を大切にする大人になることでしょう。
自分自身もまた、幼少期に森での体験の原点がありますから。
スナフキン

2010/3/6(土) 午前 10:25 [ みんなの森 ] 返信する

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大きなリュックとブカブカのカッパ♪
小さな体全部で森を感じているのが伝わりました^^
子供たちはお外が大好きですものね。
雨粒もお友達の仲間に入れちゃうのでしょうね。
「森の幼稚園」なんてステキな試みでしょう。
デンマークやドイツの「森の幼稚園」も、目に浮かぶようです。
此方にありましたら、絶対に愚息を入れていました。
今も入れたいくらいです^^笑い
ポチ☆を10000000000000000000000000個

2010/3/6(土) 午前 11:01 aoba 返信する

aobaさま
拝復 沢山の☆をありがとうございます!
わが子を入れたかった思いに同感です。
息子は乳児から、ほぼ毎日野外での散策や遊びを一緒にしていたので、保育園に入った当初は園舎に入らず、特別にお庭で遊ばせてもらっていることがありました(笑)。
地域の保育園での講演会で何度か森の幼稚園のお話を写真を使ってさせていただいたところ、保育士さんは積極的にお散歩や遠足を取り入れてくださったり、ご参加されていた方がその後、地域に小さな森の幼稚園を一つ作られましたよ。
各地に小さな芽生えが出てきていますね。

2010/3/6(土) 午前 11:46 [ みんなの森 ] 返信する

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台湾でも森の小学校があります。
子供たちの教育の方法も普通のとすべて違います。
特別の学校です〜〜

2010/3/6(土) 午前 11:51 [ ゆゆ ] 返信する

ゆゆ様
拝復 台湾には、森の小学校があるとお聞きしてびっくりしました!
いつか台湾の森の小学校に行ってみたいです。

2010/3/6(土) 午後 0:02 [ みんなの森 ] 返信する

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森の幼稚園、ただただブログを読みながら頷いてしまいました。

2010/3/6(土) 午後 9:06 花 返信する

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森の幼稚園、羨ましいです。
小さい頃両親と、春は山菜、秋はキノコ取りと山へ連れて行ってもらったのを思い出しました。
今、自分の子供たちに同じ経験をさせてあげられないのが残念です。
山や川は身近にあるのにな…。

2010/3/7(日) 午前 1:49 Peace 返信する

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花さま
拝復 おはようございます。
森の幼稚園の取り組みは、富山でも始まっているかも知れませんよ。
富山では、建物を持たない森のカフェ、森のレストランなどのこころみも数年前からすでに里山で始められていますから。

2010/3/7(日) 午前 7:45 [ みんなの森 ] 返信する

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Peaceさま
拝復 おはようございます。
私も信州の里山で友達と遊びほうけたり、父にキノコ狩りに連れていってもらいました。また、地域には、地蜂の巣や、熊の穴を教えてくれる大人や先輩がいました。
もし山や川がお近くにあるのでしたら、大上段にふりかぶらずに、まずは家族でお散歩やハイキングから始められてはいかがでしょうか?

2010/3/7(日) 午前 7:50 [ みんなの森 ] 返信する

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研究室に戻って早速拝見させて頂いてます(笑)
せっかくなのでブログを通じて質問しようと思い、書き込みました。

日本で取り組まれている「森の幼稚園(ようちえん)」のほとんどが、残念ながら、元々の森の幼稚園の趣旨とは異なりがあるとのことですが、先生が考える森の幼稚園の“本来の趣旨”とはどういったものですか?

お忙しいところ、すみませんm(_ _;)m

が!是非聞かせて下さい!!!!!!!!! 削除

2010/7/20(火) 午後 5:09 [ 森林3年 金城 ] 返信する

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森林3年 金城さん
拝復 本来の趣旨は、「季節を通じて、毎日、野外、自然の中で遊び、過ごすことによって、健全な発達促進を行うこと」と、「自然の中で育った子どもは、やがて自然を守る大人になる」ということです。
金城さんが調べたように、日本では「森の幼稚園」という名称を掲げているところは100団体以上あっても、毎日野外で過ごすという、本来の形の森の幼稚園は数えるほどしかありません。
でも、これからは季節を通じて活動する本来の森の幼稚園が各地で増えていくかも知れませんね。
インターネットなどで検索できなくても、立派にそうした実践を行っている森の幼稚園もあります。

2010/7/20(火) 午後 6:09 [ みんなの森 ] 返信する

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ありがとうございます!!!

先生が紹介して下さった智頭町の「まるたんぼう」の保育方針にも“自然が遊び道具”であり“季節の変化や景色を楽しむ”など、先生の考えと同じようなことが述べられていました。


今回のレポートは楽しく書けそうです(^○^)/♪

感謝です!

11月には是非とも同行させて下さいo(●^w^●)o♪♪ 削除

2010/7/20(火) 午後 7:39 [ 森林3年 金城 ] 返信する

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