琉球OT

作業療法の魅力と可能性を求める

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

ふう〜疲れた。息抜きしよう。

「趣味と認知症予防の関係性を10万人規模の高齢者で調査」

日本福祉大学、東北大学、国立社会保障・人口問題研究所など10機関が協力して、
10万人規模の高齢者の趣味を調べて健康状態の追跡をする研究が今月から始まった。

日本福祉大学が2000年から5年間で、愛知県内2700人以上の高齢者を追跡した結果、
趣味のある人は、趣味がない人に比べて認知症になる確率が半分以下だったという。
今後は趣味の内容による違いや男女差なども分析するらしい。

方法としては、全国各地から選択された20市町村に居住する65歳以上で
介護を必要としない人を対象に実施し、まず3年間かけて健康状態の変化を追うようだ。

趣味はゴルフ、散歩、読書、楽器演奏、カラオケ、俳句、園芸、旅行、パチンコなど
24種類の選択肢と自由記入欄も設けるとのこと。

2010年に208万人、2025年には320〜450万人になると推計されている認知症高齢者。
趣味と健康の関係を裏付ける調査が日本にないこと、
介護予防事業の支援計画に役立てること、が調査の動機だという。



・・・なるほど。バンザーイと喜びたいところだが、
作業療法士として危惧することも3つある。

1つめは、何でもかんでも趣味を強制させようとするセラピストの出現
2つめは、反論できずに趣味をやらされるクライエントの出現
3つめは、1と2の関係が当たり前になる雰囲気の構築


・・・考えすぎか。
でも、OTは何かをやらせる役割を求められているし、与えることに慣れすぎているように思う。

先日、介護職員が高齢者にタオルたたみを促し、
何でもいいから手を動かせば脳は活性化するんだよ、と諭している場面を見た。
先月は、作業療法士だから何か脳トレをやらせてよね、と言われた。

脳が活性化するから健康なのか、活性化しないから不健康なのか。
趣味とは「やらなければいけない」行為なのか。
仕事や家事を大切して趣味をやる余裕がなかった人は、趣味を「やるべき」なのか。


5月に特養ホームに入居する高齢者の家族に面談をした。
1家族で10分〜90分かけて50家族くらいに入居者の趣味は何かと聴いたが、
戦後は仕事と家事で忙しくて趣味はなかったと思う、という話が多かった。

園芸、俳句、旅行それに絵画、カラオケなどの趣味は、
身体的、精神的、社会的な健康に影響を与える1つの要因だと思われる。
それ以上でも、それ以下でもない、というのがボクの個人的な意見。


ボクと嫁と友人と親と同僚にとって料理や読書の目的と意味が異なるように、
高齢者の場合にも同じくらいの配慮をしてほしいと思う。
趣味に意味なんてナイという人もいるかもしれないが、それが聴かない理由にはならない。

特別な意味がない人もいるだろうし、誰かのためにやっている人もいるかもしれない。
辞めてもいいと思っているかもしれないし、あきらめたくないと思っているかもしれない。
それを知ろうとせず勝手に解釈したり分析した結果を、黙っているからといって乱用できない。


脳トレ、筋トレは社会的健康も含めた健康になるための手段であり、それ自体が人生の目標ではない。
それは趣味活動にもいえることだと思う。
大切なことは、やりたい趣味があるのか、どういう歴史があったのか、どうしてやりたいのか、
という理由。

そのためにクライエントから話をよく聴けばイイ。
ADOCはその支援をする。


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事