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作業療法の魅力と可能性を求める

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インタビューの動機

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ADOCを聴取したデイサービスの方は、
何でも一人でできるので何を支援したらいいのかわからなかった。
屋外歩行を50mほど、マッサージは好み、集団レクには消極的な男性。という印象.

でもADOCによって園芸とサンシン演奏がやりたいことがわかった。

先日、スタッフにスクワットを訓練にメニューに入れてほしいと話したらしい。
リハビリの人と一緒にパソコンで決めたことを実現するために
あの人は何か調べているらしいけど、
早くできるようになりたいからスクワットをしたい、ということ。

期待させておいて,忙しいを言い訳にヒドイことをしたと思って,
指先がビリビリ痺れるくらい緊張した.

今ちょっと冷静になってみると,
目標に向かって自発的に訓練メニューを練り出したって、
良い変化だなあ。


別の日,80代の女性にADOCでインタビューした。
その方が今日会った時に、

この前一緒に決めた目標は実現できそうか?
実現できる方法を考えてくれているか、と聞いてきた。

独居でベッド、車いすへの移乗の時に転落が何度かあったようで、
それをどうにかしたいと話していた。しかし、それよりもっと大切なことがあった。

50mほど離れたコンビニに日用品を買いに行きたいとのこと。

ヘルパーが外出支援をしてくれなくなって、とても困っていると話していた。
近日中に自宅を訪問するためにケアマネが家族と日程調整中です、と伝えたが、

この半年間でマッサージとホットパックに関すること以外の要望は初めて聞いた。
じつは困っていたんだと、恥ずかしい話だけど初めて知った。

どちらも早く支援してくれと控えめに主張してるわけで、
義務を果たしていない自分にとてもガッカリした。

聞くだけ聞いて、それで終わりかよって思っているんだろうと思う。

もちろん、目標に向かって自分で考える契機になったのなら嬉しいこと。
でも,それは目指した成果ではない.
成果とはクライエントの満足度に他ならないと思う。

それでも,大切に思う何かすること(作業)をやってくれと言われると,うれしい.
そうか,相手は希望を言わないんじゃない.
自分が相手に何をするかによって,相手にとっての自分が形成されるのかな.

とにかくやれってことだ.

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この1ヶ月くらい日記が書けない。

書いては消して、消しては書かなかったことにして。
気がついたら日記開設3周年記念もしてないや。まあ、いいけど。
この日記は自分の何のため?どこの誰の何のため?

さて、以前書いた記事にコメントがあったので返信したいと思います。
役割の再獲得について。

失った、あるいは獲得したいと願う役割は何ですかと、クライエントに聞けばいいとボクは書いた。
そんな簡単に言うなとコメントを頂いて、説明が必要だなと思ったので久しぶりに考えてみる。

クライエントにとって価値のある役割を確認すること。
この行為には大切な前提がある。
それはOTとクライエントの間に結ばれる合意の上での、あるいは暗黙の契約。

通常、クライエントか医師やサービス計画者が判断してOTへ介入の依頼があり、
クライエントはOTの支援を利用するために出会っている。

もっと上手くやりたい、再び挑戦したい、できるようになりたい何かすること(作業)が、
あるからOTとクライエントは出会ったはず。

OTがクライエントと関わる時と、カフェで偶然知り合った他人と関わる時を同一視できない。
したがって、自分なら人に役割を尋ねられても答えられない、という事実を根拠にすることはできない。

とはいえ、いきなり役割について尋ねるのもお互い気が引ける。
なぜ?
それは、なぜ役割について尋ねるのか説明が十分にされていないためかもしれない。
説明を怠った、というよりも、尋ねる側がよく理解していないためではないかと思っている。

たとえば、学生が実習前に教員に質問する。
患者さんには趣味以外に何を尋ねたらいいですか、と。
趣味をやっていた時期、趣味をやる環境と道具の材質や大きさ、趣味に対する家族の態度、
家族構成や家族関係などなど、マニュアル化しようと思うとキリがないほど膨大になる。

この日記で何回も繰り返してきたが、なにをするか、よりも、なぜするのか、が重要。
ここでは、何を質問するのか、よりも、なぜ質問するのかが大切で、
質問する理由を初めに説明すれば相手にも意図が伝わって答え方が変わってくる。

なぜ知りたいと思うのかを考えて、それをわかりやすく説明してから質問をするのが望ましいと思う。
もし、それでも聞きにくいと思うなら、やりたい作業を具体的に聞いてみるもいいかもしれない。
その作業をどうしてやりたいと思うのかと話を深めているうちに、
これは自分がすることになっていた、これだけは家族、友人のためにできるようになりたい、
と話すかもしれない。

OTが目指すのは、その部分だと思う。
重心のコントロールやADLの介助量を軽減するのではなくて、
自分らしさを感じる作業ができるように環境をコントロールしたり、
何かをする機会を減らしたり、増やしたりできること。
それができるように支援する。

そういう時はADOC(作業選択意志決定支援ソフト)がお勧め。


頭がふらふらする。最後の方は後で修正しよ。

誰のための経過と結果

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先日,情熱大陸を観ていると,ダンサーが言った.

「経過は己の為,結果は他人の為」

言わんとしていることが,わかるような気がした.



先の仙台学会で,

「OT全体で1%しか働いていない特養ホームになんで働こうと思ったの?」と言われた.

だからこそ,やりがいがあると伝えたが,ほんとうのとこはどうなんだろう.

やりがいを感じたいって自分のため,かもしれない.

でも,その手段である仕事が達成した時,

この仕事に関わってくれた人たちや,結果によって利益を得た人々の喜びに一番感動する気がする.



関係ないかもしれないけど,

何かを成そうと取り組んでいる時に,結果よりも過程が大切だよ,っていうのは違う気がする.

結果がすべてのつもりで取り組む姿勢だからこそ,過程で得られるものがあると思う.

どんな結果でもいいさ,過程が勉強さね,と言っているうちは,本気じゃない気がする.

へんな話だけど,自分で自分のことを,

こんなこと言うヤツは信用できんな,と思った経験がある.



関係ない話だと思ったら,やっぱり関係なかった.まあ,いいや.

県学会で副学会長として運営に携わった時,クライエントは誰か,といつも考えていた.

運営スタッフ,発表演者,発表を聞いた人が翌日出会う患者さん,演者を支えてきたスタッフ,

演者に期待する病院・施設の管理職,社会貢献をして充実感を得たい自分.

すべてそうかもしれないが,なにかすっきりしなかった.

運営に全力を尽くした学会の最中,学会が終わった後に,はっきり見えた.



「これでいいのかと不安があったが,認められて自信がついた」という発表演者,

「この経験が自分の財産になるし,団体に貢献できたという自信も湧いた」という運営スタッフ.

「うちの若いスタッフが堂々と発表していることが,何よりもうれしかった」という発表演者の上司.



結局,運営に携わる中で考えていた目標と同じことだったが,

圧倒的に質感が違った.現実味というか温度があった.

これはクライエントは誰なのかと考えていたからだと思った.

だから、人の言葉でこんなに感動するんだ,と思った.

あ,その言葉のためにがんばっていたんだなーと気がつけたかもしれない.



何が言いたいんだっけ?

目標を決めることは大切だ,ということ.

過去の自分,今の自分,未来の自分と社会につながっていること,が大切.

それは,ひどい混乱の時期を過ぎた頃のクライエントも同じこと,じゃないかな.



・・・別のことを言いたかった気がする.

特養ホームの作業療法は,誰がクライエントだとボクは思っているんだろう.

これを考えなければいけないね・・・.

OTとしての使命の起源

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先日,仕事帰りに歩いていると,衝撃音と叫び声が響いた.
バイクにまたがった少年の足元に,自転車と中年男性が倒れていた.
すぐに駆け寄って救急と警察に電話を入れながら,
意識障害,見当識,運動麻痺,感覚障害などがないか確認した.
6分後に救急隊員に引き継いだが,おそくら大きな後遺症は残らないだろう.

思い出していた.


精神科から総合病院の回復期リハ病棟に職場を移って2年目,OT4年目の春.
彼は,幼稚園の前で車に跳ね飛ばされ,地面に叩きつけられ,さらに自動車の下敷きになっていた.
急性期病院,回復期リハ病棟ではPTだけが介入していた.OTの指示箋を書くように病棟医に依頼した.
その頃,作業療法の視点を丸暗記するくらい何度も読み返していた.でも,実践できないと思っていた.

PT,病棟医,看護師長,ケースワーカーは急性期病院で15〜20年目のキャリアがあった.
彼の母親と祖母は2交代で24時間の献身的な介護を1ヶ月も継続していた.
一生,見えない,聞こえない,食べれない,話せない,動けない状態のまま,と医者には言われていた.


「母親は混乱している,希望することを聞いてはいけない」
「家族と子供のことを考えると,施設以外の選択肢はありえない」
「奇跡を信じれば回復すると家族には伝えることにする」
「希望をもって親身な態度で家族に接する」
「坐位がとれるまでOTは必要ないと思う」


笑われた、怒られた、無視された、いじめもあった。
でも、今ここで自分の心が折れたら、この子供と家族の人生が折れるなと思い込んでいた。
始まりと曲がり角ではいつも孤独な闘争,だったなあ.


支援計画は重度意識障害の児童としては良かった.教科書どおりだった.
でも,そこに家族の言葉が入っていないと直感して,勇気を絞り出してCOPMを本格的に聴取した.
180日後に自分でおにぎりくらいは食べれるようになって胃ろうを抜去し,
家族が待つ自宅に彼は帰った.

1日平均15名を担当していたが,1人早出,遅出,365日出勤体制で介入すればどうにかなった.


退院した後も1年間は電話や自宅訪問を繰り返して,関わり続けた.
COPMは負担でしたか,ほんとうの希望を言えましたか,
希望に対してチームは応じることができましたか,
急性期ではどういう心境でしたか,希望を聞かれたことがありましたか,
そのことについてどう思いましたか,
今は希望がどれくらい達成されたと思いますか,新たな課題が出たらどのように対応しますか,
入院中に今の状態を想像できましたか,取り組んでムダだったことは何ですか,
役に立ったことは何ですか.


彼以前,彼以降と言えるほど,劇的にボクのスタイルは変化し,ぴたりと定着した.

この経験が誰でもできるように伝えなければいけないと強く感じるようになった.


この時から使命感を意識するようになったし、
クライエントは誰、それは何のために、組織や地域にどう貢献できるのか、と考えるようになった。
権威や文献の言葉を鵜呑みせずに自分で考える習慣や、チームの成長を意識する習慣が身に付いてた。


多種多様な経験と教養のある社会なので、人々はいろんなことを言うが、
あくまでもボクの信念はクライエント中心、目標設定は協業、と今ならはっきり言える。
どれだけ経験を重ねても日々苦しいが、この仕事がほんとうに楽しいと思う。

クライエントのほんとうの喜びを共有できる経験を、チームの成長に立ち会う機会を、
伝えたいと思うようになった。それが思い上がりだと人々に言われても、それでいいと思っている。
この道が正しいとは限らなくても、それでもボクはこの道を行く、と人々に言える。
独りよがりと言われても、黙り込んだりしない。



娘があの頃の彼と同じ年齢になろうとしている。

伝えなければいけない http://sites.google.com/site/adocforot/kaihatsu-made

クライエントのほんとうの希望を聞く事は難しいと言われても、

その技と心を伝えるという選択をした自分を信じる。

クライエントにとって価値のある作業を、クライエントが自分で選んで、

自然にできるようになることで、クライエントは健康になる。

その体験に立ち会うことで、作業療法士も健康になる。

http://sites.google.com/site/adocforot/home

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食器洗い乾燥機がやってきた。


食器を洗う時間とエネルギーは、
人生において最もムダなものだとボクはずっと思っていた。
しかし、この価値観は期待されている役割によって変わる。


嫁が産休に入ると、食器洗いの役割からボクは解放された。
出産後は、ボクが食器洗いをする時間が少し増えた。
望んでいない役割を再び担うことはイヤだったが、感じ方は少し違った。


ボクが食器を洗うことによって、
嫁は子供への授乳や昼寝の付き添いができるようになった。
食器を洗うことで、育児に参加することをボクは期待されていた。


ここで大切なことは、育児への参加が主観的なものであったこと。
食器を洗う行為を観察しても、価値を測ることはできない。
過去に行っていた食器洗いの方法や時間を調べても説明できない。


その作業にどれほど時間を費やしていたのか、
社会的にどのような意味があるのか。
クライエントのニーズを把握する判断材料の1つとして重要だろうと思う。

しかし、食器洗いができなくなって、あるいは、やらざる得なくなった時。
食器洗いが重要であるか、いまのやり方に満足しているか、やりたいと思うのか、
これらをボクに確認することがが大切だと思う。


多くの人に共通する日常生活行為が、
どれくらい介助されているのか、という情報より価値があるだろうと思う。
できなくなって、やりたいこと、もうやりたくないことを認める態度が求められると思う。


介助されていることに不満を感じるかどうかは、
その人が自分に期待している役割と、
周囲に期待されている役割によって違ってくるだろうと思う。


それらは一致するかもしれないし,剥離しているかもしれない。
だからこそ、何が大切か、どれくらい大切か、どれくらい満足しているか。
作業療法士は作業ができなくて困っている人に尋ねたらいいと思う。


ADOC for OT  ▷  http://sites.google.com/site/adocforot/


食器洗い乾燥機をボクは大歓迎した。
しかし、その日から
洗濯、掃除をする父親という新たな役割が・・・。

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