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雨の続く比叡山をおりて 東京に1人 一時帰宅した。 東京とつい、書いてしまうが 今は、丹沢というのが正しい。 比叡山は過ごしやすい山だった。 麓の三井寺や京都市外の寺に比べ ひんやりした空気が 木立を包んでいる。 観光客もまばらで 山路で立ち止まっていても ひと気を気にせずにいられる。 途中、遭難者救助の一行に出会った。 消防士の制服は暑かろうね。 あのくらい生地があつくないと 草木は危ないからね。などと まりんちゃんと話しながら 鹿をみる。 ここにも鹿か。 まだ若い牝鹿だった。 比叡山も山が荒れていくな。 そう、気がつく場面も多かった。 頂上におかしなガーデンが出来ていたのは、苦笑を超えたご愛嬌であるが 坊の対応が テーマパーククルーのそれだったのには 目を背けざる得ない。 とはいえ、比叡山そのものに会いにいってるのであり 寺参りでないのだから どうでもいいのである。 夕刻は、霧だった。 湿度が山を降りて行く。 大原に抜けて 里でカエルをみていたときも 霧だった。 少し期待したんだよ 大原には。 そのように、まりんちゃんに言ったのだが、そう発するまでには 時間がかかった。 まりんちゃんは そんなものだよ。 とだけ言う。 人影のない大原路を 歩む。 山から降りて、 一旦戻り また京に向かう。 色々わかったり 感じたり 考えたり 諦めたり こうしているうちも 目の前の草むらで 羽化した虫が羽を伸ばしている。 この繰り返し。 |
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針の筵に 座っているのは 痛い
針の筵に座るのは 痛いだろう 針の筵があるらしい 怖い そんな環境に置かれたことがあるだろうか。 針の筵を針と思うか 針の筵だと気がつくかどうか 針の筵でも平気で座れるか 針の筵から針を抜くか 針の筵を真綿の筵に変えてしまうのか 自分にあう 痛み回避は何だろうか。 私なら、きっと あー針の筵だーすげーいたそーーー と、針の筵に言うだろう。 そして、針をチクチク触って やっぱり、いたいねー と、人に聞こえるように言うだろう。 針の筵は、ますます尖るに違いない。 そしたら、指さして笑い、 筵にどっかり座るだろう。 血がでても、痛くても、 大きな声で、ほほう、針の筵だね。 こりゃあ、皆さん大変だね。 とか、言うだろう。 |

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個育ての お話を
一日中してるわけで そういう合い間に 虫や古典や音楽のことを ちょっとやったり 話したりする。 悪いところを伸ばすように しなさいね。 けして、悪いところをなおしては いけないよ。 いいところは、放置しておきなさい。 と 言ってたら 聞いてるにいちゃんは ウンウン理解してるのに 隣で聞き耳たててる臨床心理士は 眉間にシワをよせていた。 人の話は、勝手に聞いたりしちゃ いけないな笑 話には、筋ってものがある。 言葉じりだけじゃ わからんこともあるよね。 だから、個育ては 複雑で面白いのだね。 |








