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父の葬儀では はじめて会う 親戚というこじつけのような
人たちと 知り合った。
知り合ったというか すれ違ったというべきか。
父とはいえ
あまりかかわりのない 間柄だったせいか
父の家庭についても よくしらないのである。
父の新しい家庭には 父が育てた血のつながらない娘がいて
すでに 嫁いだ彼女には 男の子が3人いた。
戸籍上は まりんちゃんの いとこになるらしい。
その嫁いだ娘さんの 名前も聞かなかったが
もし
町角で 逢ったとしても
まったく気がつかないのだろう。
新しい家庭にとって 私の立場は嫌悪そのものであり
あいにく
父の兄弟や 本家筋からみれば
新しい家庭は 嫌悪そのものであることも よくわかった。
大人たちが どうあれ
みんな仲良くやってくれよな
とか
安易に思うのは
あまり かかわらない よそ者であるからで
気楽なもんである。
葬式でもなければ
父の関係者に首を突っ込むこともないのである。
しかし もしこれが逆の立場であったら
私の葬式に 父が出たとしても
私の関係者に 首は突っ込めないだろうと思う。
ともかく
孫たちは なるべく にぎやかに仲良くするように
それが じいさんに 対する唯一のはなむけなのだから。
私が そうまりんちゃんに 言い放ったので
葬式中
まりんちゃんは やんちゃな子供たちの
面倒をみることになり
名前もなにも わからない いとこという しがらみの名目をしょって
この3日間だけのお付き合いの
リーダーシップを とるはめになった。
今考えると
まりんちゃんは 静かに
亡骸に寄り添っていたかったにちがいない。
青森から来たという
やんちゃさかりの 男の子や
やっと歩けるようになった 女の子や
中1だという まん丸な女の子は
よってたかって まりんちゃんの取り合いをし
珍しい者を見る 好奇心なのか
まりんちゃんを やたら触りたがった。
小学2年生の男の子に プレゼントといって もらったのがこの絵である。
さぞかし
父も 満足したろうと 思う。
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