|
<あらすじ>
【上巻】
“グレイマン(人目につかない男)”と呼ばれる暗殺者ジェントリーは、黒幕を倒し、CIAのグレイマン抹殺指令は解除された。彼はフリーランスとしてCIAの仕事を請け負うことになり、逃亡した中国サイバー戦部隊の天才的ハッカー、茫の行方を突き止める任務を帯びて香港に赴く。囚われの身となっていた元雇い主に再会したグレイマンは、中国の目を欺くため、元雇い主を通じて中国総参謀部の戴から茫を暗殺する仕事を引き受けるが…。
【下巻】
香港の犯罪組織のたまり場で起きた乱闘の末、ベトナムのギャングが茫をかくまっていると知ったグレイマンは、戴の手配でホーチミン市に入る。だがロシアのSVR(対外情報庁)の秘密精鋭部隊も茫を拉致すべく、密かに行動していた。茫をめぐりグレイマンとSVRがベトナム、さらにタイのギャングと争奪戦を繰り広げる。そして、CIAの作戦の裏に隠された衝撃の事実が…!
いやー、面白かった!
ページをめくる指の止まらないことといったら!!
前作でもう キャストが出揃った と書いてしまったけど、どうして、どうして!
ロシアのSVR(対外情報庁)に所属するアウトローの女性エージェント、ゾーヤ・ザハロワ
という、とんでもないキャラクターを用意してきた!!
あの完全無欠の〝グレイマン〟をして、思わず「すごい」と唸らせる、超絶身体能力 の
持ち主。
読んでいるファンを思わずニヤリとさせるシーンが目白押し。
ゾーヤが自分よりも諜報技術に通暁していることに、なぜか性的興奮を覚えてしまう
ジェントリー(笑)とか、身体能力がずば抜けて高いゾーヤに完全に負けていると自覚し、
できることならゾーヤの働きぶりを見物していたいとまで思うジエントリーとか(笑)。 「グレイマンなのか?」とゾーヤに問われ、渋々ジェントリーが「Yes」と答えると、
ゾーヤが「うわっ」と言ったきり、絶句した場面も秀逸だったな!(笑) まさか〝グレイマン〟が恋に落ちるとはねぇ…(苦笑)
この素晴らしい新キャラクターをラストでは殺してしまうんじゃないかとハラハラして
いたが、最後まで生きていてくれて、とりあえず、ホッと胸を撫で下ろした。
こうなったら、このゾーヤを主人公としたスピン・オフ作品も読んでみたいなぁ。
そのときには勿論、ジェントリーも後方支援として〝カメオ出演〟して欲しい(笑)
もしかすると、今までのシリーズを踏まえたうえで、今作が一番面白かったかも知れない。
満点の★を付けてもいいのだが、ここで付けてしまうと伸びしろがなくなるので、
一つくらいは開けておきます(笑)
それくらい、面白い作品。
シリーズファンの方なら、絶対に読むべき一冊ですゾ!!
【出版社】 : ハヤカワ文庫
【 発行 】 : 2017/08/24
【 頁 】 : 384ページ(上巻)、390ページ(下巻)
【 価格 】 : 860円 (+税)
【 星 】 : ★★★★★★★★★☆
|
本
[ リスト ]





