徒然なるままに…。

今年の中日は東京から応援します、たぶん…(苦笑)

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「海の底」

「図書館戦争」シリーズで大ブレークした有川浩のSFアクション小説。
有川浩の作品は今まで読んだことが無かったのだが、我が盟友「三冠落合氏」の
一押しの作品ということで、早速読んでみた…。
 
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<内容>
 
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦
『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。
巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」
自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか
「歪んでいた」。
一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられて
いく―。
 

 
 突如として、横須賀の米軍基地に「海の底」から来襲した、人間大に成長した
真紅に染まる巨大ザリガニの群れ!
巨大ハサミを振るって人間を襲い、生きたまま喰らっていく!!
 
強靭な赤い甲殻の強度と、圧倒的な破壊力の前に、拳銃しか持たない機動隊では
なす術がない…。
しかし「災害救助活動」という名目では、自衛隊はその火器を使用することすら
ままならない!
 
 
 
プロットはいいんですよ、プロットは!!
「良くぞ、思いついた!」と、手放しで褒めてあげたくなるほど、素晴らしい
プロット。
 
ただねぇ…。
これだけの素晴らしい素材を手にしていながら、なぜか結局、物語は潜水艦に
逃げ込んだ二人の若き海自隊員と、子供たちのそれに終始してしまう…。
この子供たち同士のいさかいや、二人の自衛隊員と子供たちの葛藤という、
まるで「中学生日記」のような内容に、大半の頁が消費されてしまうのだ。
あまりにも、もったいないではないか!?
 
最後は、ようやく火器の使用を許された自衛隊のまえに、あっさりと、実に
あっさりと駆逐されてしまう巨大ザリガニ…。
 
結局、いったいなんだったのよ…?
最後のとって付けたような「ソナー誘導作戦」なんて、もはやどうでも
いいんだよなぁ…(-_-;)
 
 
本当に惜しい作品。
潜水艦内部の話とは同時進行で、火器使用を許された自衛隊と巨大ザリガニとの
壮絶な死闘を描いてくれれば、かなり評価は違ったのにねぇ…。
 
 
ともあれ、ビジュアル的にはかなり映像向きの作品。
CGで描かれる「真っ赤な巨大ザリガニの絨毯」なんて、かなり観てみたい
気もする。
 
 
まぁ、どちらかっていうと「ライトノベル」的作品であり、サクサクと
読めますので、中高生向きかな。
 
 

【出版社】 : 角川グループパブリッシング
【 発行 】 : 2009/4/25
【 頁 】 : 522
【 価格 】 : 705円
【 星 】 :
★★★★☆☆☆☆☆☆
今年の6月29日に公開された劇場版の原作が本書である。
図書館で予約してから3ヶ月、ようやく手元に届いた。
 
 
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<内容>
 
夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。
翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやって来たのか…。
これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは…。
 

 
 
前作映画版「容疑者Xの献身」では、あまりにも原作が素晴らしかっただけに、その良さを活かし切れない
映画版のお粗末さにはガッカリした…。
 
なのでこの劇場版第二作は、原作を読まずフラットな感覚で映画を観てから、小説を読むことにした。
 
 
で、本作だ。
 
 
結論から言ってしまうと、劇場版はこの原作小説に限りなく忠実に作られていた。
原作と映画の最大の違いと言えば、小説では女刑事が「内海薫」だったのに対し、映画版では
〝大人の事情〟により「岸谷美砂」(吉高由里子)に変わっていたことくらいか?
 
おそらく原作者の東野圭吾氏は主演の福山雅治とヒロインの柴崎コウ (TVシリーズ シーズン1)を頭に
描きながら執筆していたのだろう。
随所にそういう描写が見られ、また主演の福山雅治はその行間を見事に感じ取り、演じ切ってみせた。
また活字がその映像を補完してくれ、「あのときの湯川や恭平少年はそう感じていたのか?」などと、
妙に納得できたりした。
 
また美しい架空の街、玻璃ヶ浦の海岸や街並みなど、映画でなければ体験できない素晴らしい映像は
圧巻であり、小説のそれを凌駕していると言えよう。
 
ペットボトル・ロケットの実験シーンやダイビングのシーンなども、映像でストレートに伝わる部分のほうが多く、
小説よりも遥かに素晴らしかった。
 
 
小説を読み終わって新たに判る「驚き」もなければ、劇場版で捻じ曲げられた事実もない。
そういう意味では、映画版だけ観れば、それでいいのかも知れない。
近頃、そう思わせてくれた映画は、かなり少ない。
そういう意味で監督・スタッフの原作へのこだわりに、素直に敬意を表したい。
遅ればせながら、あらためて劇場版の評価を二つ上げておいた(笑)
 
 
だからと言って、この小説が面白くないわけではない。
傑作ではないが〝佳作〟であり、読んで損はない作品である。
 
 

【出版社】 : 文藝春秋
【 発行 】 : 2011/6/6
【 頁 】 : 415
【 価格 】 : 1,700
【 星 】 :
★★★★★☆☆☆☆☆
1999年1月、埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。
この事件がきっかけとなり、のちに「ストーカー規制法」が制定されたという、あの事件である。
 
この事件の真相に迫るべく、一人で立ち上がった事件記者の綴る迫真のドキュメンタリー。
「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!

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<内容>
 
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた…。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。
 

 
 
〝凄いドキュメンタリー本がある。〟
 
そうネット上で噂を聞いた。
もちろんこの事件のことは、記憶に残っていた。
 
だが、わたしが知っていたのは、事実とはかけ離れた警察の発表と一部のマスコミによって貶められ、
歪められたものであった…。
 
単にこの事件は、風俗で働いていた女子大生が、風俗店店長によって痴情のもつれからストーカーされ、
殺された…、というものであると思っていた。
 
だが、真犯人はその職業はおろか、本名も年齢も偽って近付いており、「風俗店に勤めていた」という事実も
友人の強い願いによってたった2週間だけ飲食店で働いたことがある、という程度の、本当にどこにでもいる
普通の家族思いの女子大生だった。
 
あまりにも常軌を逸した真犯人の行動や言動には恐ろしさを禁じえないし、警察の信じ難い対応には
「絶望」という言葉しか思いつかない…。
市民を守るべき警察が、勇気をふり絞って告訴を願い出た女子大生をないがしろ
にし、告訴取り下げや調書改ざんなど、信じ難い行動に出る…。
 
「正義」という言葉はいったいどこへいってしまったのか…?
 
 
この状況で近辺の友人に「遺言」を残し、一人死んでいった詩織さんの心情を思うと、やり切れない気持ちに
なる。
 
 
またこの詩織さんや家族の名誉回復や、実行犯や真犯人の確定に向けて一人立ち上がり、わずかな協力者を
得て、警察を向こうに回し、最も真相に迫ったのが、わたしも最も忌むべき存在であったカメラマン上がりの
写真週刊誌記者であった、という事実にも、驚きを隠せない。
 
 
詩織さんが殺されて、警察の告訴取り下げ孝作調書改ざんが明るみに出てからの、怒涛の警察批判の
部分には、凄まじい迫力が満ち溢れている。
 
 
とにかく、読み終わって、しばし呆然となった…。
 
 
ヘタなドラマや映画よりも衝撃的であり、人の親として、一人の人間として、いろいろと考えさせられる、
迫真に満ちた素晴らしいドキュメンタリーである。
 
一人でも多くの人に読んでもらいたいし、絶対にこの事件を風化させてはならないと思う。
是非、機会があれば読んでもらいたいものである。
 
 

【出版社】 : 新潮社
【 発行 】 : 2004/5/28
【 頁 】 : 418
【 価格 】 : 662
【 星 】 :
★★★★★★★★★★  ( ← 満点!)
1986年から1987年頃を舞台とした、恋愛ミステリー小説であり、「驚愕のラストに、必ず2回読みたくなる」と
各方面から絶賛されている作品。
 
第58回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作となったほか、2005年版の本格ミステリベスト10で、第6位にランクインしている。
  
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<内容>
 
 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目
(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
 

 
 
なるほどね。
そうきましたか!?
 
冒頭から、ちょいちょい挟まれている伏線に引っ掛かりながら(!)も、結局最後の1ページ前まで、真相には
気付かなかった。
 
「なんだよ、結局、ただのヌルい恋愛小説じゃないかよ!」と思っていた矢先の衝撃である(笑)
 
 
真相に気付いてみると、ちょいとミスリードが激し過ぎるものの、うまく構成された展開に改めて驚かされた。
 
あっ、ここもか? あっ、これもか? と、巧みな伏線に舌を巻いた。
 
そう、全ては最初のページ、 side-Aside-B  と書かれた目次から、伏線が始まっていたのだ!
 
 
しかも、これを書いたのが男性だったら、「また、男の書く、身勝手な小説だよな」と思って終わるのだが、
なんせ作者は女性だからなぁ…。
 
これから読む人のために敢えてネタバレは避けておくが、女とはつくづく恐ろしい生き物であると、改めて思った次第である(苦笑)
 
これを「ミステリー」と呼んでよいかどうかは判らないが、軽くてサクサク読めるし、著者の仕掛けたトラップに
ハマってみるのもまた、なかなか楽しいですよ。
 
 

【出版社】 : 文藝春秋
【 発行 】 : 2007/4/10
【 頁 】 : 272
【 価格 】 : 600
【 星 】 :
★★★★★★☆☆☆☆
2013年第11回 『このミステリーがすごい!』 大賞の受賞作である「下弦の刻印」を改題して出版した、
SFパニック・スリラー作品である。
  
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<内容>
 
 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。
 

 
 中盤を迎えるまでは、てっきり パンデミック を描いた作品だと思っていたのだが…。
それにしては症状が出てから死亡に至るまでが分単位だし、感染ルートも不明、ウィルスも生命力は弱いしと、
どうにもおかしいと思っていたら、 そうきましたか!? (笑)
 
いやぁ、全くの予想外でしたワ…。
 
まぁ、これはこれでアリですけどね。
 
 
ただ、全体的にキャラクター描写が浅くて、感情移入しにくいなぁ…。
複数の登場人物の頭の中で、なにか別の存在の声が聞こえる…、というのも違和感があって、なにか別の
伏線なのかとつい勘ぐってしまった。
 
最後の自衛隊の作戦行動も弱過ぎるというか、意味不明だし、事態を収束させる決定打も、あまりにも
唐突過ぎて…。
 
「大賞」に応募するには長過ぎるのも拙いのかも知れませんが、倍くらいの長さがあっても良かったかも…。
 
 
小説の中の出来事とはいえ、謎の疫病に見舞われ、荒廃してしまった故郷・北海道の様子が無残でした。
 
 
まぁ、内容が内容だけに、映像化は難しいかも知れませんね。
 
 
文体も軽く、それほど長くもないのでサックリと読めますから、暇つぶしには最適ですよ。
 

【出版社】 : 宝島社
【 発行 】 : 2013/1/10
【 頁 】 : 409
【 価格 】 : 1,470
【 星 】 :
★★★☆☆☆☆☆☆☆

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