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<テニス:楽天ジャパン・オープン>
◇10月5日 ◇東京・有明コロシアム ◇シングルス決勝
2年前のこの大会、錦織が優勝を成し遂げたときには本当に驚いたけれど、
今となってはあんまり驚きもしないな。
とはいえ、2年前にラオニッチが世界15位、錦織が同17位だったから、2年経って
本当に二人とも成長したなぁ…。
試合は序盤からサービスをキープし合うのみで、あまりチャンスらしいチャンスもなく。
ラオニッチが最速229キロのサーブで押し込めば、錦織は攻撃的なリターンでラオニッチを
左右に揺さぶる。
第1セットのタイブレークは、錦織の超絶ショットで振り切ったので、これで波に
乗るかと思いきや、意外にも第2セットはラオニッチ・ペース。
錦織は第1ゲームから苦戦を強いられる…。
ラオニッチは弾丸サーブのほかに、バックハンドにも冴えが見え始め、なかなか序盤の
ように錦織がストロークで主導権を握れなくなってくる。
第2セットの第7ゲームをこの試合初のブレイクで落とすとそのまま押し切られ、
迎えた第3セット。
このセットもラオニッチ・ペースで進みながら、錦織が必死にサービス・ゲームをキープ
する、という苦戦の展開。
しかし、ここからが錦織の真骨頂!
5−4で迎えた第10ゲーム、ラオニッチのサービスで、いきなり錦織がネットプレーに出る!
ここから一気にブレーク・チャンスを掴む錦織。
明らかにラオニッチも動揺を隠せない。
一度はラオニッチが返したものの、堪え切れずについにゲームセット!
こういうきの今季の錦織の強さといったら、本当に手が付けられないものがある…。
疲れ切り、故障も抱えながら戦っている錦織には申し訳ないが、もう3セットマッチでの
勝利なんて、なんだか物足りなく感じてしまうな…(苦笑)
試合後にラオニッチも語っていたけれど、決してラオニッチが悪かったわけでもないし、
錦織の執念が、それを上回ったというだけのことだ。
それにしても、ジャパン・オープン二度目の優勝も凄いが、なにが凄いって、
幾ら3セットマッチとはいえ、この日の試合で12日間で10試合目を戦い、負けなしですから。
この優勝で世界ランキングは6位に上がることが確実となり、いよいよ夢の
世界トップ5 入りも目前!!
勝利直後に涙を流し、マイケル・チャンらコーチ陣に真っ先に駆け寄ったのが、とても
印象的だった。
これでまた一つ、錦織は世界の階段を駆け上がったのだろう。
トップ8人にのみ参加が許されるツア−・ファイナル(11月、ロンドン)への出場も、
今回の優勝でほぼ確実なものにした。
錦織圭はいったいどこまで強くなるのか!?
そして誰が圭のあとに続くのか…?
このあとの動向にも目が離せない。
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その他スポーツ
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<テニス:全米オープン>
◇最終日 ◇8日 ◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター ◇男子シングルス決勝
初のグランドスラム優勝を目指して、全日本国民の声援を受けてチリッチと戦った
錦織だったが、残念ながら、ほとんど良い所なく完敗を喫してしまった…。
チリッチのサーブがいいのは初めから判っていたこと。
だが、今回の敗戦はそれが決め手ではなかったように思う。
なぜなら、要所でポイントを奪われたとはいえ、チリッチの1'stサーブの成功率は
それほど高くはなかったからだ。
問題はストローク合戦で錦織が自分の土俵に持ち込めず、チリッチに主導権を握られて
攻め込まれる場面が目立ったこと…、これに尽きる。
第1セットの第1ゲーム、ここで得たブレイクポイントを奪えていれば、展開はまた
違ったものになったかも知れないが、チャンスらしいチャンスは以降、ほどんど無かった…。
だが、錦織よ、うつむくな!
顔を上げろ、そして胸を張れ!
世界No.1選手のジョコビッチを圧倒し、準優勝したことに代わりはないのだから!
これでキミの選手生命が絶たれたわけでもない。
これからなんぼでも「世界No.1」の称号を手にするチャンスはあるではないか!
まずはゆっくりと体と心の疲れを取り、次のステップに向けてがんばってください。
WOWOWの画面から、応援しています!!
そしてチリッチ選手よ、あなたは本当に強かった!
このまま錦織選手と共に、長らく続いた「ビッグ4」の構図を打ち破って欲しい!
心から、優勝おめでとう!!
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<テニス:全米オープン>
◇第13日◇6日◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス準決勝
夜中の4時過ぎにWOWOW中継にかぶりついていたわたしは、
思わず咆哮を挙げ、ガッツポーズをしてしまった!!
日本人がグランドスラム大会の準決勝を勝ち上がる!
それも相手が、世界ランキングNo.1のジョコビッチだなんて!!
こんな日が来るとは夢にも思っていなかった…。
サッカーW杯に例えりゃ、日本が準決勝で王者ブラジルを破って決勝に勝ち上がるような、
そんな凄い快挙なんですよ。
もうちょっと日本国内でも取り上げて欲しいなぁ…。
◇
今大会まで、7年連続この全米オープンの準決勝を戦っているジョコビッチは、
「その経験が錦織に勝っている」と試合前、コメントしていた。
ところがフタを空けてみると、試合の主導権を常に握っていたのは錦織のほうだった。
第1セットからストローク合戦の中でも果敢に攻めていった。
凄いと思ったのはその 抜きどころ だ。
スタミナに自信のあるジョコビッチは持久戦で錦織の体力を削り取る作戦にきていた。
しかし錦織は深追いせず、相手のサービスゲームなど、ダメと思う場面はあっさりと諦め、
スタミナを温存する作戦で対応する。
その最たる例が第2セットで、第4ゲームでブレイクを奪われると、ほぼこのセットは
単調な展開に終始する。
ここで切れてしまったかと思われたが、第3セットが錦織のサービスで始まると、
素晴らしいサーブも織り交ぜて、完全に勢いを取り戻していた。
かといって、少しでもジョゴビッチがサービスでもたつくと、一気にゲームを奪いにいく。
そんな硬軟織り交ぜた切り替えの速さに脱帽である。
さすがに緊張したのか、セットポイントを迎えた3セットの第9ゲームをダブルフォルトで
失い、このセットはタイブレークとなったが、ここから以降はジョコビッチを圧倒!
世界No.1選手を全く寄せ付けなかった!!
第4セットの第9ゲーム、ジョコビッチの打った球が大きくベースラインを超えた瞬間、
珍しく錦織が大きなジェスチャーで勝利の雄叫びを挙げる!!
日本の、いや世界のテニス界の歴史に残る瞬間だった!!
試合を見ていない人のために言っておくと、この日のジョコビッチのデキが決して
悪かったという訳ではないですよ。
随所で世界No.1選手らしい攻めを見せ、攻守の素早い切り替えから、何度も錦織を
苦しませたのですから…。
ただ一つ言えば、いつもより少し 1'stサーブ のデキが悪かったかな。
エースも少なかったですしね。
根がマジメで、親日家でもあるジョコビッチは試合後、素直に錦織を祝福。
失望している。自分のストロークができなかった。
(錦織は)よく準備ができていた。
本当に素晴らしいプレーだった。おめでとうと言いたい。
ここまでの努力を祝福したいし、彼の方がきょうは上手だった。
すでに世界6位:ラオニッチと、世界4位:ワウリンカを撃破しており、ジョコビッチ戦の
勝利により、次回のランキングでは8位以内が確定。
だが、まだまだこんなものでは終わらないばす。
この快進撃は、やはり今季からコーチに加わったマイケル・チャン氏の影響が大きい。
世界トップクラスと小さい体で戦い抜くために、徹底的にフィジカルとメンタルを
鍛え直した氏の功績は計り知れない…。
この二人、試合前なんかでも、ホントに熱心に話し込んでいるんですよねぇ。
やはりメンタルって大事なんだなぁと、思い知らされます。
決勝の相手は世界ランキング3位のフェデラーをストレートで降ろして勝ち上がった
世界ランキング16位のマリン・チリッチ(25=クロアチア)
錦織同様、初の決勝進出であり、こんなコメントを出している。
(この日の勝利を受けて)最初のポイントから最後まで人生最高のテニスができた。
(錦織との決勝は)2人にとって特別なものになる。
どちらにもグランドスラムで勝つチャンスがあるということ。
歴史の一部になれるということだ。
お互いに進化を遂げているとはいえ、過去の対戦は錦織の5勝2敗。
十二分に勝機はある。
…っていうか、普通に戦えりゃ、絶対勝てるゾ!
◇
あのイチローですら、こんな風にコメントして、この偉業を祝福!
今日はオレのことなんかどうでもいいよ。
いやー、すごいね。
すごいという表現はちょっとダサイけど(笑)。
気持ちいいね。だって、圧倒してるもんね。
さぁ、グランドスラムの日本人初制覇まで、いよいよあと一つ!!
頑張れ、錦織圭!!
【錦織、決勝進出一問一答】
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組織力のドイツ vs 個のアルゼンチン
いつでも、どこからでも点の取れるドイツ攻撃陣に対し、
メッシというサッカー界最高峰の決定力を擁するアルゼンチン。
どちらに軍配が挙がるのか、見ものだった。
しかし勝利はそのいずれでもなく、ノイアーというこの2014年W杯最高の
ゴールキーパーがもたらしたものだと言っても、過言ではあるまい!
前半21分、クロースのバックパスをアルゼンチンのイグアインに拾われ、1対1という
決定的な場面を迎えたが、この絶好機にイグアインはノイアーを強く意識してしまったか、
右足で放ったシュートはゴール左に大きく逸れてしまった!
後半11分にはイグアインが右サイドからペナルティエリアに入りって、後方からのパスを
受けようとしたところに、ノイアーが飛び出してパンチング!
これもパスが通っていれば、決定的な場面だった。
延長前半7分にもアルゼンチンが左からのアーリークロスを中央のパラシオが受け、1対1に!
ここでもノイアーのセービングを恐れたパラシオは、ノイアーの頭を大きく超えるループ
シュートを狙ったが、枠を外れてしまう!!
アルジェリア、フランス、ブラジルという強豪国相手にわずか2失点で切り抜けてきた
ノイアー。
まるでスイーパーのような守備力と反射神経を誇るノイアーの力を過剰に意識した故の
シュートミスが、アルゼンチンにとっては痛過ぎた…。
◇
そして名将レーヴ監督は延長を意識した後半43分に勝負に出た。
クローゼに代えて、若き22歳のゲッツェを投入し、点を奪いに行ったのである。
そのゲッツェが延長後半の8分に、均衡を破る!
シュルレが左サイドを突破してクロスを上げると、エリア内のゲッツェが胸でワントラップ
してから、左足ボレーシュートを一閃!
右サイドネットに突き刺した!!
この結果を信じて、絶妙な時間帯に投入したレーヴ監督の采配もまた、素晴らしい
決断であったと言えよう。
こうしてブラジル・サッカーW杯2014は、ドイツが120分の死闘を制して、優勝を遂げた。
この決勝に駆け上がったドイツとアルゼンチンの戦いを見ても、あらためてサッカーは
守備力が大切であることを思い知らされた。
またドイツはフィジカルが強く、それを最後まで守り通したうえに、さらに守備から攻撃への
切り替えもまた絶妙だった。
まさに「世界一」にふさわしい、成熟した素晴らしいチームであったと思う。
今大会では「攻撃的サッカー」を目指したザックJAPANだったが、肝心の守備がザルでは
どうしようもない。
新しいチーム作りは、ぜひとも「堅守速攻」ができるような組織にして欲しいものだ…。
◇
大会最優秀選手「ゴールデンボール賞」に選ばれたのは、準優勝のメッシ。
だが、これには不満がある。
「ゴールデンボール賞」はキーパーを除く選手から選出される、という定義なのか?
そうでなければ、最も「優勝」に貢献したノイアーが受賞するべきだろう。
あれほど守備をしない選手が、ほとんどの時間ピッチ上を歩いている選手が、
優勝していないチームから選ばれるのは「不可解」としかいいようが無い。
大会最優秀GK「ゴールデングローブ賞」とのW受賞でも良いではないか!
そもそも優勝チーム以外から選ぶというなら、チャンスメイクに貢献したとはいえ、決勝T
では1点も獲れなかったメッシではなく、一度も敗れることなく去ったオランダを最初から
最後まで牽引し続けたロッベンこそがふさわしいのではないか!?
(W杯の規定では、PK戦での敗退は「引き分け」の扱い)
我々はあの120分間、最後まで一度もエネルギー切れを起こすことなくピッチを縦横無尽に
走り続けたロッベンの勇姿に、胸を熱くしたのだから…。
◇
一ヶ月間、我々を楽しませてくれたブラジル・サッカーW杯2014がついに終わってしまった。
ようやくこれで「睡眠不足」からは開放されるが、寂しい気持ちも大きい(苦笑)
また4年後、今度はロシアが舞台だ。
「打倒ドイツ!」を目指して、また世界各国の強豪がしのぎを削る。
日本も少しは強くなって、我々をもう少し楽しませて欲しいものだが…。
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まぁ、試合前から今のブラジルがオランダに勝てないことは判り切っていた。
それでも守備の要、そして主将でもあるチアゴ・シウバが戻ってきたことで、守備の崩壊は
止まるかと持っていたのだが…。
前半わずか3分にそれは起こった。
オランダの自陣でGKヤスパー・シレッセンの蹴ったロングボールをロッベンが頭で合わせて、
前へ送ると、これをロビン・ファン・ペルシーが胸でトラップして前線に素早く縦パス!
これを後ろから高速で走り抜けていたロッベンが高速ドリブルで切り込もうとしたところで、
たまらず主将のチアゴ・シウバが後ろから手を掛けて倒してしまい、痛恨のイエロー!
このPKをファンペルシーがなんなく沈めて、オランダが先制!
ドイツ戦で崩壊し、メンタル的にも切れてしまったブラジル守備陣では、中心選手の
(スナイデルを直前の故障で欠いたとはいえ)オランダの誇る超高速アタッカーを
止め切ることができなかった…。
何度も、何度も、ロッベンやファンペルシーの素早い攻撃に切り刻まれるブラジル守備陣。
前半17分には、中央からドリブルで持ち込んだボールを右サイドのデ・グズマンへ。
デ・グズマンが深い位置からゴール前にクロスを送ると、一旦はダヴィド・ルイスに
クリアされたものの、これがペナルティエリア内中央へ!
このこぼれ球を拾ったブリントが右足で蹴り込み、オランダが追加点!
ブラジルはネイマールの代役オスカルが孤軍奮闘するも、決定的なチャンスはついぞ訪れず。
一方のオランダも勝利を確信したか、カウンターの場面でも無理せず、時間を使いながら
ボールを回す、という試合運びに。
そしてアディショナルタイム、2点目と全く同じような展開でロッベンから出たボールを
右サイドのヤンマートがクロスで切り返し、今大会初出場のワイナルドゥムが中央で
合わせて、超ダメ押しとなる3点目!
そして試合時間もほとんど残されていない中、ファン・ハール監督はGKシレッセンと交代で
フォルムをピッチに立たせて、ついにオランダの登録選手23人の全員をワールドカップで
起用する、という、今後のオランダにとっては価値のある、そしてブラジルにとっては
屈辱的な采配も見せてそのまま完封!
ブラジル・サポーターは試合途中から、怒りのこのブーイング!!
まぁ、優勝を義務付けられた「自国開催」のW杯に、最後の最後でこの2連敗。
しかも2試合合わせて 10失点 の大敗ですから、気持ちは判らんでもない…。
まさに 王国の落日 …。
しかしまだエース・ネイマールは22歳と若く、しかもタレント豊富なブラジルですから、
第2、第3の〝ネイマール〟が育ってくることでしょう。
明けない夜はないのだ。
次回2018年にロシアで開かれる大会では、予選から勝ち上がった強いブラジルの姿が
見られることを期待してやまない。
反対に、ロッベン、スナイデル、ファンペルシーという「超速攻」の攻撃陣を支えた
中心選手たちが退くであろう次回大会、オランダがどのようなチームを作ってくるのかも
また、大きな楽しみの一つである。 |




