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アウフタクトを考える

「アウフタクト」について

アウフタクトとは、弱拍部から始まる曲のことです。例えば4拍子の曲なら、
1拍目が、強拍で、それ以外は弱拍、

したがって、1拍目以外から始まることを、アウフタクト(弱起)といいます。だからといって、
弱く弾く訳ではありません。

4拍目をたっぷり弾き、次の小節の、1拍目に寄り掛かればいいのです。
どうするかというと、4拍目から始まるのであれば、4拍目を引っ張り
(体は上に引っ張る、又は、ふくらむ感じで、)

次の、1拍目に寄り掛かります。解決する感じです。
だからといって、アウフタクトは、弱く弾く訳ではありません。

僕は、この引っ張り方に、まずは、2通りのやり方が出来ればいいと思います。

1, 引っ張って次の拍で、落ち着く。フレーズの始まり。
2, 引っ張って、次の拍にのめり込む。フレーズの途中。

まずは、根本的にこの二つで充分だと思います。



次の小節の、1拍目に寄り掛かればいいのです。
ではその違いはどういうときに、使い分けるかですが、
フレーズの始まり、強調したいとき(1のパターン)

又は、フレーズの途中(2のパターン)で区別します。

では、浜辺の歌で、お話しします。
曲を作るときのひとつの目安で、行き当たりばったり的な弾き方ではなく、全体を考えて弾くと言うことです。
それにはどういう風に考えるのか、と言うことです。考えが出来れば、良いのです。

浜辺の歌(8分の6拍子)


起)あした浜辺を、さまよえば。(75調)←言葉の数で明治時代の唱歌に見られる。
承)昔のことぞ、しのばるる。(75調)
転)風の音よ、雲のさまよ。(66調)
結)よする波も、かいの色も。(66調)←承とおなじ、メロディーのリズムで言葉数がずれています。

当時は75調の歌詞が多く、メロディーに対して6,6調は、合わないです・・・。

この時代は、詩が先に出来、後から曲を付けるからでしょう。

浜辺の歌は、4小節の区切れで、16小節の曲です。

もちろん4小節ずつの、起承転結があります。出だしの音は、起承転は、みんな同じです。
転の所だけ、始まりの音が違います。

ハ長調の場合、上点の2から始まります。高い音ですので、強く弾きたいところですが、
高い上点の2が3回続きます。
こういう同じ音が続く場合、変化を付けるために、小中大(もしくは大中小)になります。(序破急)
(ないしょばなしの歌も同じですよ)

それに、後に続く、上点の3のこともあります。この上点の3が転の転です。ここを強調します。

出だしの、アウフタクトは(あしたの あ)、たっぷり弾きます。1のパターン。
途中の、さまよえばの、「さ」は、2のパターン。
さの音は、16分音符で、さらに突っ込みやすいです。
(あっさり突っ込む)
ここで勘違いする多くの人は、さまよえばの、「さ」で1のパターンを、使ってしまうことです。
そうすると、あした浜辺を。さまよえば。

句読点が 。だらけになり、金太郎飴みたいな演奏になりやすいです。

又、フレーズを細かく取りすぎで、くどいです。やはりここは、あした浜辺を、さまよえば。です。

昔の「む」は、1のパターンで、はじめよりは、あっさり目です。
しのばるる の「し」も2のパターン。しの音は、16分音符で、突っ込みやすく出来てます。(あっさり突っ込む)

そして、転の風の音よ、の「か」は小さく弾きますので、1のパターンですが、起より、あっさり、
承より、たっぷりとした、感じです。雲のさまよの「く」は、人によって違うでしょうが、
僕は強調したいので
句読点の「、」ではありますが、1のパターンで、かなりたっぷり、します。

したがって、結の、始まりのよするの「よ」は、あっさり、1のパターン、かいの の「か」もあっさり行きます。

これが、2番までやるとしたら、転の転は、1番は、くどくなく2のパターンで、2番はくどく、1のパターンにします。


このように、楽器の場合、歌がないので、弾き方に変化を付けます。
そして、起承転結の4小節目、に伴奏があった場合、
(アルト、テナー、バス)その人達は、どういう風に弾くかを考えます。

起の4小節目の伴奏があったら、あっさり、ゆっくりしません。軽くクレッシェンド気味に。
承の4小節目は、伴奏があったら、次が弱く出るので、ゆっくり目にします。デクレッシェンド気味に。
もし逆に、大きければ突っ込んでいきます。この場合、もちろんクレッシェンドです。
結の4小節目は伴奏があったら、一番ゆっくりひきます。デクレッシェンドします。

アウフタクトを上手く感じるには、その前の思い方が肝心で、アウフタクトの前で、
体に「ため」を作ることです。


このやり方は、アウフタクトでないときにも使います。曲のはいるときの準備は、次がどう出るかを考え
前の拍で(4拍子だったら、4拍目、3拍子だったら3拍目)呼吸をします。その呼吸の仕方で、
次の入りが決まります。(ゆったり、突っ込む感じ)

新しいフレーズにはいるときは、どういう呼吸をするかが大事です。

前述の文章は、で感じて欲しかったのは、

1拍目、2拍目、3拍目、4拍目の長さは同じではないですよと言うこと。

拍子を1拍ずつ、取りすぎないように、でないと、
4拍子も、3拍子も、2拍子も同じになってしまいますよ、と言っています。
(均等リズム)

それを1小節で感じることは、曲の中ではあまり無く、
フレーズ単位で考えると良いように思えます。
そこで、起承転結を作るなど、曲の構成、形式を考えて、弾くことの大事さと、
それをする為の技術がアウフタクト、リズムの取り方と関係していると思います。

古典派、ロマン派によっても、クレッシェンドは変わるし、
装飾音符も、アドリブ的な、バロック時代と古典時代は、変わります。
クラッシックの場合、時代形式、音楽形式、を意識しないといけませんが、

大事なのは、いかに、リズムをコントロールするかで、コントロールされてはいけません。
フレーズを細かく取ってはいけません。そうするためにもリズムの取り方は、大事です。

数えるのではなく、感じることです。


もちろん、リズムが取れたうえでのことですが。

音楽は、理屈も大事、そして、感覚も大事、応用力、工夫する力も。
それを表現するための技術もね。

自由と言うのを履き違えると、滅茶苦茶になりますよ。
センスなんて、いろんな事が分からないと、つかないはずですよね。

基礎がなければ、成功は難しいです。
理解することが、次の扉を開けると、思います。

僕が、講師の人達に教える時の、話ですが・・・。

もちろん、普通は、楽しむことが1番です!!
でも、上達すれば、もっと楽しめると思います。

あ〜・・指治んないかな・・・・・。辛・・・。

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