『うちのバンドは、バンマスの方針で、無償では演奏しないんだよね』
と話してくれた人がいた。
こちらの意見がほしいわけではなさそうだったので、「そうなんですかぁ」で済ませてみたけど
なかなか演奏する場所がないとのこと。
「無償でも、いろんなところで演奏させていただいてると、有料の話もきますよ♪」と返してみた。
あたしは逆に、まだチャージをいただいて演奏する勇気がなく、
御代をいただけるだけの演奏に仕上げるために、練習時間を確保する自信もない。
それに、いろいろあって指導の立場ではお金が発生するようになったのに
演奏でまでお金が絡むと、本当に趣味の域を超えて、楽しめなくなっちゃうんじゃないかとも思う。
というと、逃げてるだけだという話も、よくされるんだけどね。。。
週に1回集まって、2時間弱ワイワイ言いながら練習して、月に1,2回人前で演奏させていただく。
今のこの形は、とっても心地いい。
それは安定してるから?そこに成長はないの?
いや、成長しようと思って動いてれば、必ずついてくると思うんだよね〜。結果が。
目に見えない成長かもしれないけど、バンドをはじめて丸7年。確実にあたし、変わってるもの。
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『今日みたいな状況って、キャナさんはどんな気持ちで演奏してるの?』
ある日の演奏のあと、バンドのメンバーから問われた。
<今日みたいな状況>とは、デイサービスで、演奏がはじまっても囲碁をしている方たちがいたって状況。
どんな気持ち?
実はあたし、ちょっとうれしかったのです。
そこの施設には、2ヶ月に1度お邪魔させてもらっていて、
もちろん施設側から依頼を受けて行ってるわけだけど、そんなの利用者さんたちには関係ないわけで。
2ヶ月に1度、演奏を楽しみにしてくれてる方たちもいらしてありがたい反面
1時間じっと聞いていなくちゃならないのを苦痛に感じてる方・・・もしかしたらいらっしゃるかもしれないよね。
演奏に伺いはじめた最初の頃は、もちろん皆さんイスをこちらに向けて、きちんと聴いてくださってた。
それって、「あ。来たから演奏聞かなきゃ」って、思ってくれたんだよね。
スタッフももちろんそのように声掛けをしてくれるし。
訪問演奏も10回を越えてきて、「聴くこと」が義務にならなきゃいいな〜って思ってた。
だから、囲碁をされて、そのあと演奏を聴いてくれたのを見て、
あたしたちの演奏が、気を使わなくてもいい生活の一部になれたようで、なんだか嬉しかったのです。
そんな話を、メンバーとした。
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『ほとんど反応なかったね〜。。話も演奏も聞いてくれてんだか。。』
というのは、ある日のデイサービスでの演奏帰りのバンドメンバーの言葉。
ビックリした。
話を聞いてみると、なるほど。
「手拍子」とか「拍手」とか「体をゆする」とか、いつの間にか、そういうのを求めてしまっていたようで。
身体が不自由な方たちも多く、手拍子などは難しかったんだと思う。
懐かしい曲を演奏したら涙を流してくれてる方もいたけど、拭うこともままならないようだったので、
涙してることに気付けなかったのかな。
童謡を演奏すれば、一緒に口づさんでる方もいらしたけど、もちろんこちらの声でかき消されるので声は聞こえなかったからなぁ。
ライブは、お客さまありき。
同じお客さまなのに、視点が違うだけで感じ方も違っちゃうとは、勉強になりました!!
いつも考えなしに行動をしてしまうけど、
人と話していると、なるほど!そういう考え方もあるのか!と思うこともあったりして面白い。
ちょっと、物を考えるクセをつけよう。。