--41 敦煌・莫高窟

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41-20 56億7千万年


 弥勒菩薩は兜率天(とそつてん)にいる。その弥勒菩薩が下生するのは56億7千万年後のことである。その数字の計算の根拠についての説明にめぐりあうことができた。敦煌の莫高窟の石窟では、弥勒菩薩像の塑像は最初期の石窟にみられる。この弥勒菩薩像がどのような弥勒信仰と結びついていたのかは明らかでない。

 中国で弥勒信仰が受容され、定着したのは、ずっと後の時代になってからである。唐の時代の石窟には弥勒の下生の様子が壁画に描かれている。壁画を見ながら、「56億7千万年」という数字が気になっていた。どこかに書いてあったのだが、と探してみても見つからない。それに関する記述を見つけた。

 天界の神々の寿命は人間に比べてとてつもなく長い。『倶舎論』によれば、人間の四百年は兜率天の神々の一昼夜にあたり、そしてその神々は、天の年数で四千年のあいだ生きる。したがって一月を三十日として計算すれば、その寿命も人間のそれに換算すれば、400×360×4000=576,000,000(5億7千6百万)年となる。

 桁が違うのでは思われる方もいるが、古代中国では、億という数字は今で言う1千万に相当するいう。また、数字の並びも違う。計算上は、576の並びになるはずであるが、計算の結果のみが一人歩きするようになってから、見た目のよい567の並びに変わったものと思われる。

引用・参照
・梶山雄一「現代に問う浄土教」 季刊『仏教』No.25 1993.10


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