500『新視点の仏教史』から

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31-29 仏教と西洋哲学


■ 縁起

 「縁起」は仏教の基本的な概念である。仏陀は人生は苦であると説いた。生老病死の四苦がある。さらに怨憎会苦愛欲離別の四つの苦がある。両者をあわせて、四苦八苦の苦があると説いた。

 「縁起」の概念は、その後、論師・龍樹(ナーガールジュナ)によって「空」という概念にまで発展させられ、大乗仏教の基本の概念となった。「縁起」を西洋の「因果関係論」に比す見方がある。しかし、そこには大きな違いがある。

 「因果関係論」は実体と実体の関係であり、因果の流れは一方的である。「空」における因果は相互依存的であり、実体の存在を否定する。


■ 唯識と深層心理学

 唯識を説明するのに、必ずといってよいほど近代ヨーロッパの深層心理学が持ち出される。深層心理学は、人間の意識現象や行動について、意識より深い層、つまり、無意識的精神過程によって説明しようとする心理学である。フロイトの精神分析学によって理論化された。フロイトは催眠現象、ヒステリーの症状、夢、錯誤行為、神経症の理解を深層心理の過程として理解した。
 
 深層心理学は深層心理を暗部としてとらえているのではないか。その暗部に科学の光をあてるというのが深層心理学ではないか。唯識は単に暗部としてのみ深層心理をとらえているのではない。そこには人間が「仏」となれる要因も有していると見ているように思われる。


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