--11 禅観法の確立

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 五世紀前半、中国では「観仏三昧」を説く禅観経典が数多く漢訳された。それをまとめると下記のようになる。
 
  経典名              漢訳地    漢訳年   漢訳者
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『観無量寿経』        一巻  劉宋・建業  424〜442  畺良耶舎
『観虚空蔵菩薩経一巻』    一巻  劉宋・建業  424〜441  曇摩蜜多   
『観弥勤菩薩上生兜率天経』 一巻  劉宋・建業  454?〜   沮渠京声
『禅秘要法経』        三巻  姚秦・長安  402〜409  鳩摩羅什?
『坐禅三昧経』        二巻  姚秦・長安  402、407  鳩摩羅什
『禅法要解』         二巻  姚秦・長安  407     鳩摩羅什
『思惟略要法』        一巻  姚秦・長安  402〜409   鳩摩羅什?
『五門禅経要用法』      一巻  劉宋・建業  424〜441  曇摩蜜多 
『治禅病秘要法』       二巻  劉宋・建業  424〜442  沮渠京声
『観仏三昧海経』       十巻  東晋・建康? 411〜421  仏陀跋多羅
『観薬王薬上菩薩経』     一巻  劉宋・建業  424〜442  畺良耶舎
『観普賢菩薩行法経』     一巻  劉宋・建業  424〜441  曇摩蜜多

 そもそも「観仏三昧」とは、仏の色身、相好を観想する三昧を指し、主に「見仏」することを目的とした行である。観仏の方法は、

 まず仏像の全体像を十分にみて、その相好の一々を順次に観じていく「観像法」という段階がある。 この段階から、生きた仏の姿を観想する「観生身法」、そこから仏の内面である慈悲等を「観法身法」、さらに一仏の観想から、二仏、三仏と増やし、東西南北上下の十方に諸仏が満ち(観十方諸仏法)、過去、現在、未来の三世にわたって諸仏が遍満するさまを観想するまでにおよぶものである。

 このような「観仏三昧」という行法を説くのが、五世紀前半に漢訳されたと考えられる禅観経典だが、これらの禅観経典の特徴は、仏身の観想もさることながら、一部あるいは全体に、「過去、現在、未来−三世の仏」「十方諸仏」の在処、すなわち「浄土」の光景を説いていることである。すなわち、観想すべき「三世十方諸仏の浄土の荘厳」を説いているのである。

引用・参照文献
・久野美樹 「中国初期石窟と観仏三昧」−麦積山石窟を中心として−
 『仏教芸術』176号、1988年 所収


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