オノコロ こころ定めて

http://twitter.com/umayado17 国恥の尖閣9・24を忘れぬ為 パンダにしておきます。臥薪嘗胆!

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「よみがえる日本語」をお読みになった、歴史研究者から、お手紙を頂戴した。
徐々にいろいろな方に読んでいただけるようになっており、
ありがたい限りである。

ご質問は、「よみがえる日本語」の守備範囲を超える部分もあるが、
お読みになった方からすれば、もっともな質問だと思うので、
この場をお借りして、私見をお話させていただければと思う。


1 先ず、松本善之助氏が発見した『ホツマツタヱ』の写本が偽書でないことが立証されなければなりません。
(その写本はどういう経緯で古本屋に入ったのか)
(それが江戸時代後期に遡れるという根拠は何なのか)

これは、写本そのものに関する質問です。
大切な質問だと思います。

直接のお答えにならないかもしれませんが、
江戸時代後期に、小笠原通当が「神代巻秀真政伝」を、溥泉が「春日山紀」を出版しています。
その中に、ヲシテ文字で、ヲシテ文献の原文が引用されています。
このことから少なくとも、それ以前にヲシテの文字とヲシテで書かれた何らかの写本があったことは、
事実であると考えねばなりません。
一方で、現在まで伝わっている「ホツマツタヱ」の4つの完写本の内、
最古のものは江戸時代後期のヤストシ本ですが、
ヤストシ本が「神代巻秀真政伝」「春日山紀」に引用されている訳ではありません。
自序、由来書、社寺掛の預かり書が、年代を特定する証拠となっています。
また、筆跡および漢訳作成中の端本の存在が、ヤストシ本人の写本の証拠となっています。

なお、松本善之助氏が最初に発見した『ホツマツタエ』の写本(奉呈本)については、
自序に明治7年との記述があります。
明治維新を迎えてよい世の中になったため、皇室に献上したいとの記述もあります。

私は、この本は結局宮中には上がらず個人所蔵となっていたものが、
昭和41年に神田の古書店に出たものと考えています。
皇室に献上したいとの働きかけは、しばらく後に、
現在内閣文庫に所蔵されている完写本として実現したものと考えています。

2 写本『ホツマツタヱ』が真書だと仮定して、それは原書からどういう経路で伝えられたのでしょうか。
(縄文時代前期に成立したとされる「ヲシテ文字」と「ヲシテ文献」はどのように記録され(木か、石か、粘土か、土器の表面か)、どのように保存・継承されたのか。)
(最古とされるシュメール文字が今から5000年前で、これは粘土板に記録された。また中国の甲骨文字は3600年前で、これは金石文に引き継がれた。縄文前期を7000年前として、その頃日本列島に固有の文字が成立していたとの推定が成り立つためには、文化人類学・考古学・言語学・民俗学・歴史学の全てにわたって、これまでの定説を覆さなければならず、それは「ヲシテ文字」「ヲシテ文献」の解読だけで済む問題ではない。逆に言うと、「ヲシテ文字」「ヲシテ文献」の解読がいかに進んでも、それは精巧パズルの謎解きに終わり、「ヲシテ文字」「ヲシテ文献」の実在を証明したことにならない)

写本の経路については、いくつかの断片的な情報はあります。
しかしながら、検証可能なのは、ヤストシ写本・フセン伝本以降だけです。
これ以前については、自序、ヤストシ著になる生洲問答、由来書しか情報がありません。
この情報については、裏付けとなる証拠が見つかっていません。
なお、自序・生洲問答・由来書によれば、大加茂家(ワニコ家)に伝わっていたヲシテ文献が、
道鏡の時代に改ざんの危機にあい、赤坂彦は自害、その子孫は近江に逃れて、
以後秘書として伝承したとあります。また、継体天皇がヲシテに学ばれた、
吉備真備がヲシテ文献に通じていた、比叡山に写本が納められていた、
伏見宮文庫に所蔵されているとの記述もあるものの、
これらを裏付ける資料はまだ見つかっていません。

ヲシテ原文の記述によれば、成立当時は、布に染めていたと考えられます。
文書をみなで染めて帰ったとの記述もあることから、
布に筆記したわけではなく、版木のようなものがあり、
それを布に染めたものと思われます。

なお、現在見つかっている写本はいずれも、和とじの和紙に墨書されたものです。
布状のものは見つかっていません。
ヲシテ文献成立当時(最終時期は、12代景行天皇の時期とある)は、
宮中で管理されていたものの、その後、少なくとも、上述の道鏡の時代以降、
宮中での管理を離れています。おそらく、それより以前、物部氏の滅亡の時期以降、
省みられない文書となっていたものと考えられます。
その結果、写本の管理も十分になされなくなってしまったものと考えています。

さて、「ヲシテ文字」「ヲシテ文献」の実在と、その成立年代の関係についてですが、
仰るとおり、文化人類学・考古学・言語学・民俗学・歴史学の全てにわたって、
これまでの定説を覆さなければなりません。
基礎研究の目標のひとつを、縄文前期(7000年前)にヲシテ文字が成立したこと、
そして、その後ヲシテ文献に述べられているように歴史が進行したことを証明すること
とおくと、その方法はひとつではありえません。

「よみがえる日本語」は、「ヲシテという文字」が大和言葉の成立と強い関係にあるという
ことを示すことまでが守備範囲です。ヲシテによってヲシテ文献に現れている
大和言葉の語義や文法が説明できることは解釈の問題ではなく、単なる事実です。
そして、「よみがえる日本語」では触れませんが、上代・中世・近世の古文が
ヲシテによって読み解けることもわかっています。このことを整合的に説明できる
仮説はいかなるものになるのかを考えねばなりません。一方で、既知の文献で
大和言葉の記録されている最古の文書は、魏志倭人伝です。その為、その程度まで
遡りうるといいえるのが「よみがえる日本語」で論証できる最大値と考えています。

「ヲシテ」という文字ではなく、「ヲシテ文献」の成立時期については、別の
アプローチが必要です。幸い、ホツマツタヱには記紀と同様の内容を記した箇所が
多数存在しています。そこで、その記述を比較することによって、どちらが先行
する文書であるのかを分析することが可能です。このアプローチをとることにより、
記紀とホツマツタヱの歴史的な位置を定めることができます。

さて、文書の分析によって分かるのはこのあたりまでです。ヲシテ文献の成立や
ヲシテ文字の成立は、記紀以前であり、少なくとも魏志倭人伝のあたりだという
ことが証拠付けられたとして、そこから先はどうなるのでしょうか。

ヲシテ文献の内容の内、後世の誤写を除く作業がまず必要です。
そして、ヲシテ文献の内容は「物語」とするのか「史実」とするのかという
段階に進みます。ここで、文化人類学・考古学・民俗学・歴史学との照合
ということになることでしょう。もっとも、わが国の古代に関する学問的成果の
多くは、記紀以降の漢字文献、漢籍によっています。その為、単純な当てはめ
は誤りを産むことでしょう。漢字文献・漢籍の影響をあまり受けていない、
考古学的な発見とヲシテ文献内の記述を慎重に照らし合わせてゆくことで、
徐々に内容が検証されると考えています。

ヲシテ文献が示していることは、この列島に文明があったということです。
この事は、ここ千数百年の常識に反します。未開の日本が渡来の文明によって
文明化されたという常識に。ただ、「よみがえる日本語」でこの後示して
ゆく事実は、言語学の分野において、この常識を覆す内容になります。
大和言葉の構造が、過去の国学でも、近代言語学の枠組みでも説明できないが、
より根源的で包括的な体系となっている為です。


イメージ 2

日本語の語源も、文法も、同じイメージから現れていた。

「よみがえる日本語 −−ことばのみなもとヲシテ」
   http://www.amazon.co.jp/dp/4625634075/
   http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32245608
   青木 純雄・平岡 憲人 (著), 池田 満 (監修)
   明治書院  3990円

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>>基礎研究の目標のひとつを、縄文前期(7000年前)にヲシテ文字が成立したこと、
>>そして、その後ヲシテ文献に述べられているように歴史が進行したことを証明すること
>>とおくと、その方法はひとつではありえません。

ホツマツタヱがまだ読めていない事による思い付きですが、ヲシテ文献に、7000年以上前の日本においての特徴的な気候変動等の、考古学的・地質学的に検証可能な記述は在りませんか?
それが在って、そこに記述された年代が二箇所で一致すれば、ホツマ文献自体が成立した年代と、記述の正確さが同時に証明出来るのでは。 削除

2009/11/5(木) 午後 11:04 [ ヒルネスキー ] 返信する

ヒルネルスキーさん

気候変動、難民の到来、住居の普及、農耕の普及、稲作の普及、陵の造営、宮の造営、疫病の流行あたりは、照合可能かと思われます。
これらは、ヲシテ文献が歴史に基づいていることを示す証拠になると思われます。一方で、当時の人が「何を考えていたのか」となると、考古学は非力です。

2009/11/6(金) 午前 9:07 うまやど 返信する

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