ナイル川のほとりの伴-Ban nearby Nile-

国際を夢見てウガンダへ飛んだ医学生が公務員となった物語。

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寝坊しました。

22時には寝たのに、起きたら9時でした。

朝、トイレに6時に起きたのにそれから3時間ノンストップ睡眠でした。

しかも寝ながら肩が凝り、あまり良くない目覚めでした。

そしてすぐに朝食に行くとちょうどDr.ギダレとDr.アレックスのDr.コンビも朝食中だったのでご一緒しました。

ギダレが去り、アレックスと朝からゴッドファーザー見ながら食べていると、ドライバーのジョンが

「モヨに行く車が準備してるぞ。」

そうです、今日はモヨ病院にオペです。

「やべっ!!」

全然食べ終わっていない、というかおかわりしたてでした。

すると、アレックスが

「正海が朝食中だから待っててくれ。」

えっ、いいの??

救急車には何人か患者も乗っているのだそうですが、別に急性期じゃないからよいとのこと。

この余裕、アフリカンですよね。

それでもさすがにマズいと思い、急いで食べて飛び出しました。

すると、今度はアレックスを待つはめに。

アレックスはしばらくしてからゆったりと現れました。

この余裕、さすがアフリカンですよね。

そういえば、アフリカ人が急いで走っている姿はほとんど見たことがありません。

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モヨ病院にて、今日のオペはヘルニアでした。

ヘルニアは以前にも出てきた盲腸と並んで外科手術の初歩と言われています。
盲腸は開けて切る、ヘルニアは開けて腸を戻して縫う、という感じです。
ヘルニアは主には腸が鼠径部(足の付け根)あたりからはみだしてしまうという感じのものが主で、それを直して出ないようにするわけです。

今日の患者は男性、右足付け根あたりの鼠径輪からもれたとのこと。
早速ちょいっとメスを入れていきました。

すると、

「痛っ!!」

麻酔効いてないじゃーん!!

どうやら彼、飲酒してたらしく麻酔の効きがいまいちコントロール出来ないようです。

麻酔無しでメスで肉体切られたら普通に痛さ満点ですよね。

麻酔を追加して、続行。

すると、

ピューー!!

動脈血が噴水です。

患者の顔にもかかりました。

電気メスではなく、普通のメスでサクサク切るのでよく血管を傷つけます。

動脈をしばって続行。

無事、腸を戻し、縫合していると、

「痛っ!!」

またかーい!!

でもそこは彼に我慢してもらいました。
術中しきりに彼は腹筋に力を入れて術野を覗こうと頑張っていました。
不安だったのでしょうね。

しかし、問題はぼく。

普段ぼくは副交感神経優位な人間です。

副交感神経というのは交感神経とほぼセットになって自律神経系と呼ばれるもので、ぼくらの活動を制御しています。
その作用は拮抗的なもので(お互いに相反する活動をするもので)、交感神経は主に興奮する時、副交感神経は主に落ち着いている時にそれぞれ優位になります。

副交感神経優位では、体の毛細血管などが拡張します。
ということは表面積が広くなって熱を発散すると同時に血管内体積が大きくなるので、脳への血流が減ってしまいます。

さらにはぼくはやや低血圧気味なので、心臓のポンプ作用がやや弱めです。

この2つが相まって、ぼくの脳には血液が行かずに貧血状態となり、よく立ちくらみを起こしたりします。

しかし問題なのは、オペになると確実に副交感優位が高まるのです。

オペが嫌いなわけではありません。

むしろ好きです。

見ていてドキドキするし、自分もやってみたいと思うのです。

が、貧血を起こすのです。

なので今日はギリギリまで耐えてみようと思いました。

耐えきれなくなって一時的にオペ室を出ました。

目の前が見えなくなり、真っすぐ歩けなくなり、倒れそうになるのを壁を伝ってなんとか控室に戻りました。

ダメダメですね。

これは慣れるしかない、と思いながらももう10件以上はオペを見ているはずです。

なかなか厳しいものがありますね。

これを克服しなければです。

そして今日はこのオペ1件だけで、病院で昼食をいただき、モヨの町に行きました。

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モヨの町ではネットカフェで初めて自分のラップトップをネットにつなごうとしたのです。

が、つながりません。

VISTAのせいでしょうか。

色々試してみても駄目です。

カンパラでは隣のおっちゃんが彼のVISTAのラップトップをネットにつないでいたので、カンパラならできるのかなと考えましたが、もしつなげなかったらただのハードディスクですよね。
音楽と写真を保存して、日記書いて、たまにDVD見るくらいの。

XPにしておけばよかったーと後悔しても始まらないのでクヨクヨしません。

そしてアレックスと車を待つべくマンゴーハウスでジュースでも待つことにしたのでした。

2時くらいにお見せに入りました。

6時頃、車が来ました。

その間、ずっと座って煙草を吸ったりPCで音楽聴いたりジュースお替りしたり、途中でミルクティーに変えたりビスケット食べたり地図見ながら話したりしてました。

すると、スティーブン・イガが修理の終えたバイクに乗って彼の息子とやってきたのです。

彼の息子は2歳くらいでしょうか。

ぼくを見ると怯えます。

もう4回目なのに、、、。

スティーブンがちょっと買い物してくると言って去っていったので、ぼくはビスケットをもって絡みに行きました。

彼はビスケットを受け取り、そっぽ向いてしまいました。

そして、頬を涙が伝っていったのです。

泣いちゃった。

泣かしちゃった??

とりあえず退散し、パパの帰りを待ちました。

その後もしきりにぼくのことを観察しているのですが、ぼくが見るとすぐにそっぽ向きます。

なので、折り紙で鶴を折ってプレゼントしました。

彼は物珍しそうに眺めてからちょくちょくいじり始めました、と思いきや、

パクっ。

食べちゃった。

しかし、彼との親交が深まったことに疑いの余地はありません。

そして救急車が迎えに来たのでそれに乗ってベースに帰りました。

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しかし、事件です。

パロリニアH/Cで双子出産とのこと。

が、第一子は朝9時に生まれたのに第二子が未だに子宮内とのこと。

しかもそれを19時になってベースに報告し、救急車を要請してきたのです。

っざっけんなと思いましたが、今はただ母子の安否が心配でなりません。

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さて、途上国支援でまた一つ思いつきました。

企業版の青年海外協力隊です。

社内で独身の人を募集し、途上国で働かせるのです。

例えば、自動車なら現地で現地人を教育しながら現地のトップとして働くのです。

短期的には採算が難しいですが、長期的に見ればかなりの人件費抑制にもなりますし、現地人が成長するという相手国にとっても嬉しいおまけつきです。

駄目ですかね。

そうして海外途上国事業を育てるわけです。
そしてそのフロンティアになった人々は後にはそれを管理する職について日本で働けるわけです。
現地生活ではそんなに給料が出なくても、後々には彼らの将来を約束しておけば、
必ず募集希望者は出てくるはずです。

自分の実力をフルに出せる場が得られるわけですからね。

あとは、昨日も書いたように大事業を一つ、ボカンとやるということです。

これで日本の技術力の知名度も格段に上がり、他の事業に対してももっと国民の目が行くようになると思うわけです。

どうでしょうかね。

とりあえず、社会を知らない気楽な学生からの提案です。

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さて、夕飯時には激しい風と雷雨でしたが偶然みんなが食堂にいたので賑やかな夕食になりました。

そこでは

「家計を女房に任せるか否か」

という熱い議論が交わされいました。

彼らは口を揃えて

「女は男のカネを求めて結婚する」

と言います。

ヒドイ時には

「彼女らはカネを愛しているんだ。」

とまで言い出す輩まで現れます。

日本のフェミニストが聞いたら顔を真っ赤にして癇癪を起こすでしょう。

ちなみにぼくはフェミニストは嫌いではありませんが、行きすぎたフェミニズムが嫌いです。

そして話は

「お酒にまつわる武勇伝」

になり、みなが武勇伝を語り出します。

「何リットルのなんていう酒が何人で何時間で無くなった。」

「酔っ払って家じゅうに吐いた。」

「酔っ払って家で寝たら泥棒も一緒に入ってきた。」

という感じで皆武勇伝を持っています。

そして話は

「ギダレの歴史」

に移りました。

ギダレの生きてきた時代はウガンダの激動の時代です。

かの有名な暴君・アミンから始まって現在のムセベニ政権で国が安定するまで、紛争の真っただ中で学生として医師として生きてきたのです。

「学校の給食で肉が出るのは月に1回だった。」

「インフレが最悪の時は2000%ぐらいまでいった。」

「大学でもご飯は豆ばかりだった。」

「医師としての給料で帰るのは僅かな食糧で、それでは半月と生きられない。」

などなど、ぼくらの祖父母の時代を彷彿とさせる経験談ばかりでした。

改めて、このウガンダという国はこれからだなと思いました。

そんな夜です。

雨が降り止みません。

雨季の最後の悪あがきでしょうか。

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