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台風の来る理由
「またデカいたいふうかくっぞ。こら留、お前のせいだ」。千倉の港でお勝おっかあは、留じいを怒鳴りつけた。「今年の台風はこれで13回目だ。漁にもでれねぇ。イセエビもタコもアワビもとれねぇ。どうしてくれんだ!」。留じいは自分の船を持つ漁師、「そんなこといわれたってよ、オレにはどうにもできねぇよ」やさしい留じいは泣き出しそうになる。 「早く家族のもとへけぇしてやれ。そうすればこどもさがしに来なくなる」。そしておっかあは留じいの船の甲板を足でバンバンたたいた。すると魚を入れる船の下から、突然小さなかわいい“台風の目”があらわれ目を潤ませてこういった。「ぼく帰りたくない。ここにいたいんだ。海におっこちたぼくを助けてくれた留じいが好きなんだ」と。ん〜、今年はあと何回くるのかな?台風一家。 |
400文字のストーリー
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