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久しぶりのホラーです。 教育隊にいた時、「不審番」という当番勤務が順番で回ってきた。 不審番は消灯時刻から起床時間まで二人一組の一時間交代で隊舎の警備を勤務です。 正面玄関に立つのを立哨、隊舎内を巡回するのを動哨と呼んでいました。 普通、30分づつ交代で一時間を過ごします。 その日、私は同じ班の隊員と第4直(午前1時から2時まで)につきました。 夕食後、中隊長の心得的な訓示を受けたが、印象に強く残ったのは「逃げるな」「報告は正確に」 ということだった。戦時でもないのに大げさなと思い班長と会話すると 「敵は来ないが、ここ(隊舎)出るんだそうだぞ。。びびって逃げるなよ」と半分冗談で言われた。 はじめ私が動哨として真っ暗な隊舎内を歩いて巡回した。一階二階は隊員が寝ているので大した ことはないが、三階のフロアはまったくの無人だった。一応、屋上の扉も点検して三階に降りたが、 視界の隅に人影をとらえた。 北側の奥から二番目の居室・・・もちろん怖いなど言っていられず、居室内を確認しました。 誰もいない。 順番に他の居室を見て回りましたが、異常はありません・・・背後の気配以外は・・・ ついてきている?私とは違う足音のリズム・・・振り返りライトを照らすが誰もいない。 気のせいと言い聞かせ中央階段から降りるとき、ふともう一度振り返ると、黒い人の影が廊下の 奥から近づいてくるのが見えました。 早足で一階まで戻り、立哨している同期に話しかけました。 「顔色悪いぞ」と言われましたが、先ほどのことには触れずに交代しました。 風の強い日でした。ガラスの扉越しに木々が揺れているのが見えます。 しばらくすると、同期の悲鳴が聞こえました。・・・やはり三階です。 木銃を構えて三階に走りました。 同期は談話室と呼ばれていた部屋の前で震えていました。 「どうした!?無事か?」と聞くと「化け物がいる・・・ここやばいぞ」 「ちょっと、待て」と私は談話室の扉に手をかけました。「やめろ!もっと人を呼んだほうがいい」 と同期は叫びましたが、私は勢いよくドアを開け突入しました。 しかし、なにもありません。 「おい、人騒がせだな」と言った瞬間、「馬鹿!上だ!天井だよ!」と言われたので、咄嗟に 木銃の切っ先を上に向けましたが、なにもありませんでした。 「何を見たんだ?」と聞くと「写真から・・・顔が浮き出て・・・こっちをみていた・・・」 たしかに談話室には、当時の人気アイドルのポスターが天井に近い壁に数枚貼られていました。 その中の一枚、半分はがれているのがあったのですが、それは投身自殺した子のポスターでした。 これか?と聞くと「そんな・・・さっきはこの顔がここまで迫ってきたんだ・・・」 この出来事を正確に報告しました。特に指導されることもなく、当直指令はただうなずいた。 次の日の昼休み、三階の談話室に行ってみるとポスターはすべて新しいものに変えられていた。 |

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