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前職での話
昼食を終え、天気のいい昼下がり、いつものコースを巡回中、事故発生の一報が
入った。その時、組んでいた相方は10歳年上の先輩隊員で見習い期間を終えて、
初めて組まされた人だった。自分たちの仕事を事務職だと言い切る彼を好きになれ
なかった。ただ、縦割り社会で生きてきた自分はこのような人事も任務の一つと割り
切っていた。
{なぉ〜・・・当時車両にあっては本線をつぶしている模様、けが人あり、関係車両は2ないし3 緊急でよろしくどうぞ}と指令室から無線指令があった。
私はこのとき無線係りで助手席に座っていた。運転担当の先輩隊員は加速して右車線に入った。赤色回点灯を点灯して、サイレンアンプに手を伸ばすと・・・
「空いてるから必要ない」ということだった。確かにむやみに緊急走行はするべきではないが、発生事案の類から見ても、その先の渋滞状況からしても直ちに行うべきだった。
この先輩は無線指令を受けると煙草に火を付け、やけに落ち着いている。
「なんで今、タバコなんだ・・・巡航で行くなら制限速度守れよ・・・」と内心思ったが、すぐ頭からかき消した。
やがて、渋滞最後尾に接近したが、速度が落ちない。。。?
運転者を見ると眠いのか、タバコの煙が目にしみるのか、目を擦っている。そして、タバコを消そうと灰皿に目をやる。。。そのときはもうわき見運転するには有り得ない距離だった。
「ぶつかりますよ!前!前!」「あ・・・」ガツン!「サイレンつけてよ」
「なんでいまさら・・・」
ハンドルは左に切ったので左車線を走行していたトラックに激突した。その後、サイレンアンプのスイッチを自ら入れた。
左腕に衝撃と痛みを覚えましたが、骨には異常ないようなので、すぐドアを開けようとしましたが、変形して開きません。反対側から降りてすぐに規制しました。
そして、無線で報告しました。
運転していた本人は緊急走行中だったとトラックの運転手に言っている。
「なにをバカな」と思い「サイレンは付いていませんでした。こちらの過失です。(トラック)運転手さん。申し訳ない。怪我はありませんか?」と口を出しました。するとトラックの運転手はホッとした表情をみせた。
先輩隊員は認めたらヤバいじゃないかと小声でいうので、「緊急走行中の車両が一般車にぶつかったなんて知れたら、どこまで話が上がってしまいますか?事実、これは通常走行中のわき見運転が原因です。」と言った。
その後、私たちは懲戒処分をされました。納得は出来ませんでしたが、割り切りました。新しい相方は前任者と違い。。。どことなく赤い彗星のシャアみたいな先輩隊員でした。
「なぜ、自分まで処分なのだと・・・納得が出来ない顔だな?」と聞かれたので、私は苦笑して、先輩だから何も言えませんよというと
「おまえが注意していれば、事故は無かったし、他のPCが現場に向かう事もなかった。。。よく覚えておくことだな。。。我々の都合は助けを待っている事故当事者にはなんの関係もない事なんだとな」・・・この先輩からはいろいろと教わり、以後の判断に大きく影響が出ました。・・・
最近、よくこの出来事を思い出します・・・(^_^;)歳かなぁ〜
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