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週末の土曜日に紅葉の養老渓谷から白岩壁をサイクリングしてきた。朝8時半の電車に乗り外房線の大原駅に到着したのは10時半を過ぎていた。駅前では別のサイクリストが自転車を組み立ていた。「こんにちは、どちらから」「小田原からです」「ここから神奈川へ戻るの?」「いえ、友人の家まで」。そりゃそうだ、彼の自転車は折り畳み式のミニサイクルなので、そんなに遠くまで走るというのは無理だ。「では、お先に」「お気をつけて」。「養老渓谷までご一緒しますか?」と誘った私とは走りたくなかったのだろう。
20前に調達した頑丈な輪行袋を梱包して10時50分ジャストに駅前を出発する。夷隅市から大多喜町への国道465号線をウォーミングアップを兼ねて走りだす。25分程の所にあるファミマでバナナ4本と水を補給してウォーミングアップは完了する。何しろ養老渓谷から清澄山まではコンビニどころか自販機も置いてないようなルートなので燃料切れを警戒して2本は胃袋へ2本はアタックザックの中に少し押し込んでおく。
スタートから1時間10分。大多喜町の交差点を過ぎるといよいよ山岳サイクリングといったダラダラの傾斜が続くようになる。ここから約12キロ先、いすみ鉄道の終点「上総中野駅」まではほぼ鉄道に並行しているのでこれといったきつい上り坂はない。概ね予定時間通りで30分で通過できた。
上総中野駅から養老渓谷駅までは小湊鉄道に並行した県道32号線を通過していく。左に見えるゴルフ場の紅葉が色鮮やかだ。ゴルフ場を過ぎると軽い上り坂がダラダラと続く、ギアを低めにして軽いペダリングで根気よく高度を稼ぐ。深い森の中の一本道なのだが近くに養豚場があるようだ。独特の異臭が漂っている。約6キロで2キロが軽快な下り坂になる。上り坂のスローペースは一気に解消される。スタートしてから2時間で養老渓谷駅に到着する。
本来は、ここで休憩を取る予定だったが紅葉見物の観光客で駅前はごった返し、しかも駅前で大道芸をやっていたのでスルーと決め込む。疲労感は全くなかったが休憩のタイミングを外したことで、ここでの紅葉見物は考えから完全に離れてしまった。養老渓谷一帯の観光客の数を見るとここでの休憩は無しだ。
午後1時に老川十字路に到着する。道路は粟又の滝に向かって大渋滞になっている。このまま覚悟を決めて安房小湊駅までノンストップでいくことにする。国道465号線の新道はまだ建設中で旧道を走り最初のピークになる筒森の隧道に向かう。トンネンル内は全く照明がない。そこを大型の観光バスが追い抜いていく。
県道81号線に入ると道路は極端に狭くなる。車の交互通行は無理で所々に待避所が用意されている。これから白岩壁の温泉まで緩やかな上り坂が続く。深い森に囲まれた渓谷のなかをいくとオートキャンプ場と白岩温泉が見える。ここで第2のピークに到達する。そのまま白岩壁まで一気に下ると、思わず停止することになる。この紅葉はグッドタイミングである。自転車と紅葉を背景に写真をパチリ。
休む間もなく、これから清澄山までのダラダラした上りが続く。養老渓谷から清澄山に向かう道のりでロードレーサーによる集団と何度もすれ違う。このルートはやけにロードが多いのでちょっと驚きだったが、清澄山寺の入り口に鴨川市側から急な坂道を上ってきた集団が50人程休息していた。サイクルイベントのようだ。
後は急な下り坂を一気に安房天津へ疾走し、安房小湊駅までの総行程60キロ余り所要時間3時間10分の紅葉サイクリングは無事完走することができた。
今回使用した自転車はマウンテンバイク。サラブレッドのように走るだけのロードレーサーと比較すれば到着時間で20分程の遅れを計算しての、紅葉ルートを満喫したサイクリングであった。また、来年も企画してみようと思っている。
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悪意に満ちたテレビの自転車バッシングが災いしてか、このところサイクリングしていて自動車による幅寄せなどのアオリ行為が頻発している。特にダンプトラックのような営業ナンバーでない車の幅寄せは危険極まりない。現在は常設ルートとして銚子半島から利根川沿いを走っているが「利根かもめ橋」の椎柴から岩井へ抜けるルートは全く気が抜けなくなっている。このルートは車線も広く自転車を追い抜く際に接触は考えられないのだが水戸ナンバーの連中は自転車の走行スピードに速度を落として幅寄せをしてくる。仮に事故れば免許取消しは間違いない。テレビに触発された一般庶民の単純反応と言える。
今後も頻発するようなら、日時と場所を特定して被害届を提出する用意はある。これまではエリアが銚子警察署管内であったので提出していないだけだ。
さてアルバイト先の販売店にも、自転車の安全運転に関するチラシが配布されてきた。販売事業者やメーカーも無視できないということだろう。しかし、非現実的で納得できない歩道からの閉め出しを安易に認めてしまっている。「原則として車道を走行」というものだ。ユーザー側の視点が全く無視され、ご都合主義による画一行政の一翼を担っている。自転車の安全走行を指導する役目を持つ我々としても、この点については疑問があることを共有している。歩行者のいない国道を自転車が走って誰に迷惑がかかるのか。それでも車道を走りなさいというのは、慣習を基準に判例を出してきた「法律」の精神に反する。一挙手一投足まで法律で縛りつけるのは無理というもので、慣習を取り入れて柔軟に判断するのが社会を円滑に取りまとめるシステムだと思う。
私のようなサイクリング(スポーツ)車を扱う場合は、歩道走行が厳禁であるのは言うまでもない。そのことが周知徹底されていないことが今回の混乱を招いているだけのことである。
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しばらく書き込みを中止していた。その理由の一つにアルバイト先の仕事が忙しくなってしまったことがある。この秋になりその忙しさは一段落し、また書き込みを再開できる時間がとれるようになりそうだ。そのアルバイト先は自転車屋になる。ただし、忙しさの原因は震災特需ではない。田舎では通勤の主力が車であることに変化はみられない。自転車のメンテナンスが忙しくなったことに比例して売上げが底上げされただけのことだ。理由は他の自転車屋のレスポンスビリティーが悪いことにある。
業界の内容は別にして、昨今のピスト自転車(ブレーキ無)取締キャンペーンから始まった自転車規制について考えてみたいと思う。
自転車は非常に身近で便利な移動手段である。10年前までは駅前の放置自転車がクローズアップされていた。いまでも駅前整備の難しい都市部では自転車による歩道や空き地の占拠といった問題がある。いまの自転車規制もまたぞろのような気がする。簡単に言えば駅前駐輪場の整備よろしく、自転車専用道の整備というところに落ち着くということだ。本来なら警察(行政)が云々ではなく、政治家が積極的にやればいのだが、この国のレベルの低さの象徴となってしまった政治家先生たちは、世の中の流れがまったく見えていないようだ。
まずは、ピスト自転車の公道走行について考えてみよう。ピストブームは10年程前から見受けられていた。メッセンジャーバイクが都市を軽快に通り抜けていくようになってからのことだ。その後、ファッション雑誌のアイテムにも登場するようになっている。
もっともピストに乗っている人のファッションセンスがいけてるかといえばそうは見えないので、ピストをファッションだと勘違いしているだけのことでしかない。またメッセンジャーバイカーたちもピストを扱うのは非常に危険であることは承知している。ピストは上り坂も下り坂もコーナーも路面の段差も全てが障害物であるからだ。トラックコース専用なのだから一般道に適さないのは当然のことといえる。競輪選手がトレーニング用に前ブレーキとリフレクターを取り付けて走行してたのはみかけているが、私の裏庭であった奥多摩周遊道路でピストをみたことは一度もない。12%の坂を上るにはスプロケをローギアーに変更して、コーナーを下るためにフリーハブに変更する必要もある。そこまでしてトレーニング効果があるかどうかといえば疑問が残る。プロなら無駄はしない。
ピストが話題になる前から、ピストを探し求めて来店したお客は10人を越えていた。そして全員がスポーツ自転車の未経験者であった。「怪我をしますよ」これが私の助言である。もちろん取り寄せはできるが未経験者に販売する気はない。
ではピストにブレーキ等の安全装置を取り付けたら公道を走ってもいいのだろうか?疑問である。後輪のフリーハブの有無とクランク(ハンガー)の位置に注意しなければならない。都市をレース会場とするクリテリウム用のロードレーサーと同等のフレームスペックでなければ、フリーハブの無いピストではコーナリングでペダルが路面と接触し転倒する危険が大きいからだ。そんな訳で、多くの初心者がピストを乗り続けられずに「お蔵入り」しているのが実態であろうと思う。自転車好きの我々にとっては最悪のパターンだと言わざるをえない。
そして、昨今では自転車は軽車両であることから車道走行の原則へと話題がすり替わりつつある。基本的に歩道から自転車を閉め出すというものだ。これには利用者ではなく行政側に無理があるように思われる。自転車が便利に使われるのはその自由さにある。一般的にヘルメットも必要なく、歩行者優先を守り、自動車の往来に気配りしながら、車道の左側を走行していれば、何ら問題のないはずであった。それを歩行者のいない道路の歩道整備事業の理由付けに自転車の歩道走行を認めてきておいて、いまさら歩道から閉め出すというのは画一行政の気まぐれといっていい。
これはトリック(卑劣)行政の典型である。つまり歩行者は弱者でありその歩行者を守るためであるとする。しかし自転車もまた弱者の乗り物である。弱者どおしの対立を煽り「魔女刈り」をしているに過ぎない。そのために自転車レーンを設置するという考えも一部にあるようだが、自動車レーンを潰してまで自転車レーンを整備する気はない。
まず基本として自転車は車両であるにもかかわらず自賠責保険というものがない。一般的に自転車も人身事故がおきれば過失として扱われる。であるならば最初に整備することは傷害・死亡保険ということになるのが常識である。TSマークといった一部団体だけへの特権扱いをやめるか、あるいはTSマークを義務化して扱えない店舗での販売を禁止するという荒療治もあるかも知れない。そのうえで繁華街など歩行者と自転車の混在する地域を指定して自転車レーンを整備していくという道筋であるべきだ。単純に歩道の幅で自転車を閉め出すというのは取締の為の規制でしかない。むやみやたらに自転車を取り締まったところで何の解決にもならないことは解りきっていると思うのだが。
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