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ようやく暖かな日が訪れるようになりましたね。でも、花粉の量も増えしまうのは悩ましいですね。

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1998年 / アメリカ / 119分
監督:トニー・ケイ
製作総指揮:ビル・カラッロ
製作:ジョン・モリッシー
脚本:デイヴィッド・マッケンナ
出演者:エドワード・ノートン / エドワード・ファーロング
音楽 アン・ダッドリー
■ wikipedia:アメリカンヒストリーX
■ wikipedia:白人至上主義

アメリカンヒストリーX / American History X

 ポスター画像だけでも強いインパクトがありますよね。それこそ、これがファイトクラブで弱々しい男を演じていた、あのエドワートノートンなのかと。この映画の為に鍛え上げられたという話ですが、物凄い体をしています。さらにはヒゲを生やし、スキンヘッドにするだけでなく、その胸にはハーケンクロイツ。このポスターを見た途端、一体どのような作品だろうと、否応なくひき付けられた事を覚えています。それこそロードショーの時点から観たかったのですが、あっと言う間に上映が終わってしまい、なかなかチャンスを作れないでいました。
先日ようやくにして見れたので、その観想を挙げてみたいかと。

 ネタバレ有りの観想です。未見の方はご注意を。

 ポスターから受けるインパクトそのままに、やはやり強烈なまでのメッセージと、深い問題提起がされていました。白人至上主義を掲げ、その実現の為には暴力を厭わず、身内すら省みない男を中心とした人間模様が描かれていたのです。

 黒人に父親を殺された事から、生活は不安定になり、白人至上主義を掲げる似非ネオナチに嵌る主人公。彼はその行動力から、グループのリーダーのような存在となってゆく。次第に黒人に対する暴力はエスカレートし、ついには殺人まで犯し、刑務所暮らしの身となってしまう。ところがその行為は伝説化され、彼の存在は益々神格化されていった。その男には弟がいた。弟もまた兄を神格化し、出所を待ちわびていた。ところが3年ぶりに出所して来た兄は人が代わっていた。グループを脱退したいと言う兄。彼は刑務所という黒人が圧倒的に多い世界では、今まで自分の信じて来たルール(白人至上主義)が通用しない事を思い知らされる。さらに、刑務所内の白人達に嫌悪感を感じるどころか、とある出来事から自分の価値観が崩壊したのだった。しかし、その実状を知らぬグループの首謀者は彼の脱退を拒む。結果として、彼は黒人のみならず、かっては仲間であった白人のグループからも追われる立場となる。そして彼を崇拝し、その行動を真似て来た弟も黒人から目を付けられ、結果として悲劇が訪れる事となる。

 人種差別・格差問題・宗教の問題。まるで先に記事に挙げたマルコムXの白人版とでもいうような話ですね。タイトルにXという文字も掲げているくらいですし、映画とは言わずとも、マルコムXの存在の事を相当意識して作られたのではないでしょうか。それこそ、マルコムXという存在、いや黒人差別問題は何も黒人社会だけで生み出された存在ではなく、アメリカ自身が生み出したものであると。そして、マルコムが姓をXとして、自身の未来に対する可能性を表現したように、この膿んだアメリカ社会の歴史も変わる事の出来る可能性を秘めていると訴えたかったのでしょうね。

 また、黒人が主人公の映画など見向きもしない白人の若者に人種問題を訴えたいからこそ、敢えてこのような過激な演出を用いたのでしょうね。実際、その暴力シーンはかなり過激で、一般向けではありませんでした。ある意味、よくぞ作ったと言うべきでしょうか。それこそ、アメリカの若者(白人・黒人共に)はこの作品を見て何を思うのでしょうね。願わくば、その過激さに目を奪われる事なく、真意を掴んでもらいたいものです。

 それにしても、この映画のエドワート・ノートンは凄いですね。彼の演技は定評があり、どの映画においても水準以上の演技を見せますが、この映画の彼は本当に見事でした。また、弟役のエドワード・ファーロングも素晴らしかったです。ターミネーター2の頃とは別人ですね。この作品での彼の演技力は、十分評価出来ます。(何故か、ギルバートクレイプでの初々しいデカプリオの事を思い出してしまいました。)万人受けする内容ではありませんが、私は見る事が出来て良かったと思っています。

この記事に

  • はじめまして。ラストは衝撃的だったし、メッセージ性のある映画でしたよね。「マルコムX」と同じく、考えさせられました。
    エドワード・ノートンは「ファイトクラブ」でファンになってしまい、この映画での演技もすばらしかったですね。エドワート・ノートンが出演してるのは知ってたんですけど、最初画面に出てきてるのに過激な演技で気づかなかったほどです^^;
    同じ記事書いているので、TBさせて下さい。

    [ ]

    2008/3/28(金) 午前 3:10

    返信する
  • 顔アイコン

    夢bbさんこんにちは。
    確かに考えさせられる内容の映画でしたね。
    ホント無情というか、救いが無いというか・・・。
    それにしてもこの映画にかけるエドワート・ノートンの意気込みは凄いものがありましたね。

    Shiny Sky

    2008/3/30(日) 午後 8:42

    返信する
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    自分もラストは衝撃を受けました。デレクが改心しただけにあの仕打ちは酷いものですね。トラバさせてもらいます。

    [ ken87 ]

    2008/4/17(木) 午後 8:32

    返信する
  • 顔アイコン

    kenさん、こんにちは。
    コメントが遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
    意味も無く差別や迫害を行っていると、いつかはそれが自分に還って来てしまうという事なのでしょうが、あのラストは救いが無いというか、寂しいものがありましたね。

    Shiny Sky

    2008/4/21(月) 午前 8:08

    返信する

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