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■ CYBERDYNE(サイバーダイン)株式会社HP ■ RobotWatch サイバーダイン、ロボットスーツ「HAL」のリース事業を開始 ■ RobotWatch 「サイバーダインスタジオ」がつくばにオープン 遂に始まったパワーアシストスーツ『HAL』のリリース 先日購入したテキスト本 「ロボット未来世紀」 に興味深い広告が掲載されていました。それは「サイバーダイン社によるパワーアシストスーツHAL」の広告です。遂に一般に向けて広告まで出すようになってきたのですね。 2015年には国民の4人に1人、さらに2025年には実に3人に1人が、65歳以上という高齢化社会を迎えると言われる日本。そのような前例の無い状況において、介護労働の負荷の低減化や、高齢者・身障者自身の歩行支援・等を目的として筑波大学の山海教授等によって開発されたパワーアシストスーツ『HAL』。 筋肉に送られる神経信号である『筋電』を身体に貼り付けたセンサーで読み取る事で、人の意思に順じてモーターによる運動支援が可能なこの機械は、世界的にも大きな注目を集めてますよね。その大きな反響もあり、山海教授は自らサイバーダイン社を立上げ、次世代居住環境に対し、ロボット技術を導入する事を目的とした大和ハウス工業株式会社と業務提携。昨年の10月には、本格的なリース事業の展開を行うためのアンテナショップと言えるCYBERDYNE STUDIO(サイバーダインスタジオ)もオープンさせていたと聞いています。夢に向かって、一歩づつ着実に前に進んいるようですね。(ちなみにダイワハウスは、筑波大学と共同で「床下点検ロボット」の開発も行っています。) 今はまだ、一般社会での実運用でのノウハウも少なく、製造ラインも小さい事から、下半身の歩行支援機のみのようです(年間500台が目標)。それに、茨城の筑波市まで行かないと装着体験もままならないのが現状のようです。それに発表当初においては、思いのほかリーズナブルになるのではないかと噂されていたリース料金も、現段階においては一般人の個人レベルでは安いとはいいきれないものにならざるをえなかったようです。バッテリー駆動の時間制限や、メンテナンス、安全性等の事などの事もあり、乗り越えるべき課題も多いのでしょうね。 とはいえ、非常にコンパクトで電源ケーブルを常に引き摺る必要もなく、何より『装着者の意思に順じて可動し、その動きを支援する能力』は、他の研究者による人工筋肉系マッスルスーツ等の能力を大きく引き離していると思います。しかも、現に実用段階に入っているという点でも、抜きん出ているのではないでしょうか。(ちなみに人工筋肉系マッスルスーツは空気圧を使っているため、アクチュエーター単体での比較ではモータータイプに比べて重量が軽く、消費電力も少ないというメリットがあるとの事。) 無論、製造コストや、メンテナンスの事を考えると、簡単に普及出来るものではないかもしれません。それに、単に家庭などの生活環境下ででの労働負荷の軽減・補助等を目的とするだけならば、ロボットにお金を掛けるより、汚れにくく、乾きやすく、皺の出来にくい衣類を開発したり、割れにくくて汚れ落ちの良い食器を普及させたり、便利な家電製品を取り揃えた方が、コストパフォーマンスの効率は高いのではないかと思います。また、最近ではこうした装着型ではなく、介護専門のロボットも数多く研究されてますが、ああした無機質なロボットに介護支援してもらうより、実際に心のある身内に傍にいてもらいたいと思うのが人というものなのではないかと思ったりするわけです。 でも、身内の者に介護の負担を掛けたくないという人や、動けるうちは機械の力を借りてでも自らの足で動きまわりたいという人が、自らこの装置を使用したいと思うケースはあるのではないかと思います。そう、他人を支える余裕はなくとも、他人に迷惑かけたくない。可能なかぎり自分で出来る事は自分で行い、出来るだけ自立・自活していたいという人は多いのではないかと思うわけです。それこそ、仮に他人の手を頼りたくとも、周りの人の殆どが高齢者となり、介護業界のみならず、全ての産業において根本的に労働者不足になってしまう世界が予想されていいるくらいなのですから・・・。 そうした未来が予想される為か、HONDAも、「体重支持型歩行アシスト装置」の開発を進めてますよね。(ちなみにHONDAの物は、現状では筋電のシグナルを拾って動くタイプではないため、装着感や支援される感覚が、HALとは異なるそうです。)また、TOYOTAや、PANASONIC辺りも、こうしたパワーアシスト系機器の開発を手掛けている事も知られています。 まだまだ研究・開発が始まったばかりの業界ゆえ、実用性の高いものになるには、様々な試行錯誤を経て、洗練されてゆく必要があるものなのだろうと思います。しかし、真に社会貢献性の高いモノに成りえる可能性を秘めているものだと思います。そうした世界において、高い独自性を有し、先陣を切って前に進もうとしているサイバーダイン社には、是非とも成功してもらいたいものですね。 |
自然科学・テクノロジー






(リンク先の)Shiny Skyさんの以前の記事でも「量産化」という点に非常に驚いたわけですが、現在どの程度使用されているのでしょうね。実際の使用感はどうなのか、その現場での声を聞いてみたい気がします。また体感もしてみたいですね。筑波までは行けないので、各地でデモンストレーションでも行ってくれたらいいのですが。と言うか、供給先としての介護の現場での認知度はどうなのでしょう? アシモ並みにとは言いませんが、各都道府県くらいは行脚して回って宣伝する位してもよさそうですね。それにしても、「なんで大和ハウスなんだ?」←お約束(^∀^;A
[ okhp ]
2009/2/22(日) 午後 5:00
okhpさん、コメントが遅くなって申し訳ありません。
パワーアシストスーツに関して、一般からの反響はどうなのか、実際にどのようなユーザーが申し込んでいるのか、実際の使用感はどうなのか、介護現場とか、使用者からの意見等を聞いてみたいですよね。
それこそサイバーダインスタジオを覗きに行ってみたいものです。
ちなみにスタジオは、企業パビリオン風になっていて、入場料を取るというところが気になったりもします・・・。
(可能なら、お金なぞ取らず、しかも地域を限定せずに、全国を巡回して欲しいところですが、まだそれだけの展開を出来る余力が無いのかもしれませんね。)
ちなみに、ダイワハウスは、快適な次世代居住環境を構築する上で、ロボット技術を導入する事は一つの手段として捕らえているようです。
医療機器・介護機器メーカーではなく、大手住宅メーカーがこのような分野に目を向けているという事は興味深いですよね。
(ユビキタス化の方が、一般的には現実度は高そうですけどね^^;)
2009/2/28(土) 午前 10:56