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■ ヤマザキマザック工作機械ギャラリー



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■ ヤマザキマザック公式HP


先日、ヤマザキマザック美術館に訪れた際、ヤマザキマザックギャラリーも覗かせていただきました。


■ ヤマザキマザック工作機械ギャラリーとは

ヤマザキマザックは自動車部品や医療機器など、身の回りの様々な工業製品を高精度で加工する工作機械を世界へ送り出しているメーカー。この工作機械ギャラリーは、同社の工作機械の歴史、加工部品、最新の工作機械などを紹介する目的で、名古屋市新栄にある「マザックアートプラザオフィスタワー」という自社ビルのオフィス棟1Fに設けられているものです。見学は無料。一般の人でも気軽に立ち寄れます。(ヤマザキマザック美術館の出口付近で、ギャラリーの案内をされている程です。)



■ 2人乗りオープン・スポーツカー「K.O 7」

世界的なデザイン工房「ピニンファリーナ」に在籍し、フェラーリ・エンツォのデザインを手掛けた事で有名な日本人カーデザイナー奥山清行氏。その奥山氏がデザインを手掛けた2人乗りオープン・スポーツカー「K.O 7」の姿が見えます。車体はアルミとカーボン素材を使い、塗装はあえてせず、素材の質感を出しているとの事。車重は750kg。排気量2リットルの国産エンジンを搭載。世界99台の限定生産なのだとか。

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ヤマザキマザックの工作機械は、こうしたこうした高い加工技術が要求される自動車部品の数々や、人体に用いるチタン製の人工関節(チタンは加工が難しい金属素材の一つ)など、削り出しの必要な様々な工業製品の加工機械を作っているメーカーであるとの事。それこそ、F-1で有名な英マクラーレンに1999年から無償で技術・工作機械のスポンサー提供も行っているのだとか。これはそうした最先端の技術が争われる世界における高い信頼性を世界にPRする目的で行われているのだそうです。



■ フェラーリF-1エンジン

驚いた事に、、M・シューマッハがフェラーリ在籍中、2001年F-1鈴鹿GPで優勝した際、実際に使用していたエンジンがディスプレイされていました。(そんなに目立たない位置にポンと置いてあるので、本当にホンモノ?と、意外に感じた程です。)伊フェラーリは市販車の製造にあたり、マザックの工作機械を使用しているのだとか。そうした縁があり、特別に展示する事が可能となったのだそうです。(フェラーリによるエンジンの社外展示は、通常は無い話なのだそうです。)

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他にも、巨大な金属の塊を削り出し、エンジンブロック(フェラーリではない)を削り出してゆく様子を表したディスプレイなども展示されていました。



■ 工作機械

クルマ関連のモノばかり紹介していますが、この場所はあくまで「ヤマザキマザック」のギャラリー(ショールーム)。無論、マザックの工作機械そのものも展示されています。(というか、こちらが本来のメインですね)
デザインがお洒落な巨大なハコが2コ見えますよね。実はこのハコの中に削り出しを行う構高性能な工作機械が入っているのです。というか、このハコ全体をもってして、工作機械(本体)というべきでしょうか。実はこの外観をデザインしたのは、先に紹介してあるK.O7をデザインした、奥山氏なのだとか。むさ苦しかったり、汚いイメージの工場のイメージを一新したいという思や、工作機械としての販売競争力の強化の狙いで、奥山氏のデザイン会社とデザインコラボレーション契約を結び、こうしたスタイリッシュなデザインを実現しているのだそうです。

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その中の1台は電源が入っており、実際の削り出しまでは行わないものの、機械が動く様子を小窓から覗く事が可能になっていました。その機械が様々な角度で金属を加工するために向きを変えるわけですが、その動きが本当に素早いのです。あれだけ速く動いて、しかも高精度を誇るという事に驚かされますね。しかも可動音は、その昔工場見学に出向いた時に見た工作機械と比べて遥かに静かなものでした。(実際に金属加工していると、もっとウルサイのかもしれませんけどね。)ちなみに現在においては、削り出しする際の摩擦熱を逃がし、削りカスを洗い流す液体には、特殊な水(金属が錆びない成分)を用いているのだとか。(その昔、工場見学で見た古い機械の場合は油を使っていたような・・・そうした部分にも進歩というものがあるのですね)

ちなみに、これらの工作機械は、一台数千万円から1億円近い値段がするものなのだとか。(大きさや、加工精度などによって値段が変わる)新工場や、新生産ラインの設立などの話があると、数台から、数十台売れてゆくそうです。自動車の組み立てラインに並ぶ、工業用組み立てロボットもそうですが、こうした生産加工技術の高さが、日本の高度なモノづくりを支えている面があるのだなぁと思い知らされますね。(成る程、会長さんという立場があるとはいえ、あれだけの美術館が建てられるだけの個人コレクションを集められるだけ儲かるのも判る話です。)



■ 工作機械を取り巻く現状と、その対応策

正直な話、今の日本において、ガソリン車の販売台数は頭打ち。日本モーターショーなどにおいては、出展企業も、展示台数も激減し、国内自動車産業は先行きが不透明な部分も多い状況です。それに、こうした工作機械が他国で可動する事で、ライバル国の製造技術が向上したり、技術流出などが起きてしまうのではないかとの懸念も沸いてきます。それこそ、販売した工作機械が、知らぬ間に転売されたりして、軍事利用(兵器の開発・製造)などにも転用されてしまわないか?という懸念すら出てきます。そこで、そうした状況に対し、マザックとしてどのように対応されているのか伺ってみました。

すると、こうした回答をいただく事が出来ました。現在の日本においては、一時のような大量受注というものはなかなか無い状況なのだとか。しかし、中国をはじめとするアジア諸国からの引き合いが多い状況なのだそうです。無論、技術流出、転売などによる軍事利用には強い警戒を持っている。そこで、こうした工作機械を設置した場合、少しでもその場所から移動しようとすると、センサーが働き、その機械が2度と作動出来なくなるようなセキュリティシステムを採用しているのだそうです。また、出荷先の国などによっては、工作機械の工作精度を、あえてレベルダウンしたモノに制限して販売しているのだとか。これ以外にも法的な縛りや色々な知恵や工夫を凝らして、出来るだけの対応を行っている。との事でした。また、これらの機械は何も自動車だけでなく、医療機器など、あらゆる工業製品の加工に用いる事が出来るので、そうした新たなマーケットの拡大をもって、これからも存続してゆく事を目指したいとのこと。ちなみに、こうしたギャラリーをオープンさせたのは、、ヤマザキマザックというメーカーの存在や商品のみならずそうした企業努力なども広く一般の方にも知ってもらいたいとの願いからなのだとか。

成る程、そのようなセキュリティ体制が敷かれていると知り、ちょっと安心すると供に、こうした機械のおかげで、我々の豊かな生活が支えられている部分があるのだなぁと、感慨深い思いにもなりました。また、ものづくりの街である愛知県には、トヨタ自動車の「トヨタ会館ミュージアム」や「産業技術記念館」など、製造技術などを紹介する博物館施設もありますし、各地で工場見学なども行われていますが、こうした工作機械そのものをフィーチャーした施設が、名古屋市の市街地のど真ん中にあるというのも面白いのではないかと思いました。

*写真は、スタッフの方にブログでの使用の許可を得て撮影しています。


http://x5.nabebugyou.com/bin/ll?06541410d
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    こちらの展示も拝見させていただきましたが、海外の技術流出や軍事利用の事は
    思いもよりませんでした。が、出来うる限り対応されているんですね。
    一瞬不安になりましたが、安心しました
    あえて精度を落として・・・など、なるほど!

    [ ミツコ ]

    2010/7/9(金) 午後 11:52

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    ミツコさん、こんにちは。
    ヤマザキマザック美術館での告知のおかげもあってか、そこそこの人数が、こちらのギャラリー(ショールーム)にも訪れていたようですよね。(というか美術館での告知が無ければ、私もこのギャラリーの存在を知らなかったクチです。)
    そんなに大きな空間ではありませんが、このギャラリーだけでも、結構興味深い空間なのではないかと思いました。
    また、高度な技術の海外流出に対する様々な対策というものも興味深いものがありますよね。
    最近話題にのぼる事が増えた大人向けの社会見学ツアーなど同じように、こうした一般にも開かれたショールームというのは、今後注目を浴びる事が増えてくるのかもしれませんね。

    Shiny Sky

    2010/7/10(土) 午後 10:57

    返信する

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