■ 最近見た映画 その2
この記事は、 最近見た映画 その1の続きです。
■ 恋愛もの
・「愛人-ラマン-」
良い映画ですね。ホント、映画としての出来は実に素晴らしい。でも、とても哀しい映画でした。そう、心を鷲づかみにされるような切ない思いに駆り立てられられました・・・。割り切った関係であったはずの2人が肌を重ねる事で、何時しか掛け替えの無い存在へとなってゆく・・・。いや、あのような偶然の出会いであっても、違和感なく、直ぐに互いを受け入れる事が出来たという事は、地位だのお金だのの関係無しに、互いに惹かれる要素が最初からあった証であるのかもしれません。そんな2人が、敢えて割り切った関係であった事を強調しながら分かれなければならないのが切なかったですね・・・。この物語が、原作者の体験に基づく話だと聞かされて、その非情な運命に涙を流さずにはいられません。この映画に関しては、いつかちゃんとした感想を書いてみたいですね。
・「フリーダ」
とても良い映画でした。ホント、この作品も映画としての出来は実に素晴らしい。でも、この作品も、とても哀しい映画でした。私はフリーダ・カーロという女性画家を以前から耳にし、数点の作品は目にした事があったにも関わらず、あまり関心を抱く事が出来ていませんでした。そう、失礼ながら、眉毛が繋がって、ヒゲの生えた女性としてのイメージが強すぎたのです。それに、いくらメキシコでは骸骨というものが生活に密着しているとはいえ、女性の画家が度々自らの絵に登場させるというものも、ちょっと退いてしまう部分もあったのです。
なんだか、「私はこんなに哀しい境遇なのよ!あんた達なんかに私の気持ちが理解出来るの!?」と、ヒステリックなまでに迫られ、問いただされているかのような感じがしたからです。
しかし、この映画を通じて、彼女の哀しくも美しい人生と、彼女が作品に込めた想いに触れて、彼女という人間に強く惹かれるようになりました。機会があれば、彼女の作品の展覧会に是非とも足を運んでみたいですね。
・「ピアノレッスン」
人づてにこの映画は良いとは聞いていたのですが・・・個人的には受け入れずらい作品でした。主人公の女性が、マオリの男性に恋に落ちる理由は判らなくもないのです。でも、旦那に対して、もっと自らを理解して欲しいとか明確な意思表示が出来たのではないかとも思うのです。口で伝えられないならば、手紙でもなんでも出来たはず。それこそ、彼女は言葉を発しなくなったのは、先天的なものではなく、自らの意思が大きく影響しているわけですよね?つまり、自ら他人とのコミュニケーションを断った人とも言えるわけで。そんな事もあり、他人とのコミュニケーションが上手く行かないのは、周りの理解力が足りないだけでなく、彼女自身にも大きな要因があるわけです。
しかも、娘すら置いてマオリの男の元へ行ってしまうのには、共感しずらいものがありました。それこそ彼女が娘に見せる態度は、娘を愛しているというより、自らの意思を伝えるための分身を大切にしているかのように見える事もあったくらいで・・・。そう、「抑圧された環境から、抜け出す女性=意思としての自立を目指す女性」 を描いた作品という事なのかもしれませんが、私には彼女の行動は自己中心的にしか見えませんでした。 (言葉を発しなくなった理由がもっと具体的に描かれていたり、女性としての優しさや、心の清らかさなどを描いたシーンなどがもっと描かれていれば、もう少し彼女に共感出来たかもしれません。)
・「ブローバック・マウンテン」
男性同性愛者による切なくも哀しい愛の物語。世間との倫理感との乖離に思い悩み、その関係をひた隠しにして生きて行かざるを得ないが故に、深まる絆と愛。単なる過激な話題作りの作品とは大きく異なり、真正面からマイノリティーの愛を描いた作品であったかと思います。誰にでも見せられる内容の映画ではないかもしれませんが、丁寧なその作りは、高く評価出来るものではないかと思います。
・「幻影師 イリュージョニスト」
E・ノートン主演という事で見た作品です。タイトルからすると、もっと妖しく、下手をすると猟奇的で、ゴシックホラー的なサスペンス要素とかもあるような映画かな?とも想ったのですが、なんて事はない、魔法(というか、トリック)を使った、中世の恋愛ファンタジー作品でしたw
・「理想のひと」
タイトルに惹かれて見た映画です。決して悪い映画ではないんですが、何ヶ月も前に見たせいか、そんなに強く記憶に残っておりません・・・。なんというか、主人公の中年女性か、娘の旦那が、事情をもっと早く話していれば、詰まらぬ誤解など産む事などなかったのではないか・・・などとも思ったり・・・。でもまあ、最後は皆ハッピーエンドで良かったという事なんでしょうね。それにしてもヘレン・ハントも老けましたね・・・しかし、それでも綺麗なのは流石です。
・「シティ・オブ・エンジェル」
有名な映画ですよね。今頃になってようやくみれました。ひょっとして、この映画はハッピーエンドにはならないのかな?と途中から感じるようになっていましたが、まさかあのようなエンディングを迎えるとは・・・。どの道、人と天使とが結ばれる事は無い・・・って事なのかもしれませんけど、ちょっとショックでしたねえ・・・。
■ 名作・ヒューマンドラマ系
・「鏡」 A.タルコフスキー監督
ようやくにして、「鏡」を見る機会を得ました。
現実と記憶の狭間。心に映し出される光景においては、目の前の現実と、過去の出来事も変わりはしない。寧ろ、何かしらのきっかけで心の中に呼び起こされる光景は、リアルタイムで今正に感じているものと遜色はなく、記憶の中においては、過去と現在は等価値である。それ故に、人は記憶に引きずられ、何時までも思い悩む事があるのかもしれない。それこそ、記憶というものは、その人が生きてきた証そのものである。そんな事を感じた作品でした。この映画に関しては、ちゃんとした感想を書いてみたいですね。
・「道」 F.フェリーニ監督
バンクーバーオリンピックにおいて、フィギュアの高橋選手がフリープログラムにおいてテーマ曲として、この映画のテーマ曲として選んだ事で話題になりましたよね。恥ずかしながら、私もその話題によって、この映画を見ようと思ったクチです。もうね、あの女の子が不憫で、不憫で・・・。逆境の中においても笑顔を振りまくだけでなく、男の身を思いやり、自分の事よりも彼の身を思いやる姿に心が締め付けられる思いがしました。
・「善き人のためのソナタ」
東ドイツのシュタージのエージェントを主人公にした人間ドラマ。映画として非常に良く出来た作品。社会主義(全体主義)の名のもと、体制維持のために繰り広げられる諜報活動。その非情な世界において、徹底した態度で職務を遂行する主人公に表れる一つの変化。その切欠は、とある作家と女優の家を盗聴する事から始まった・・・。実在のモデルとなった人達が居るわけではないそうですが、丹念なリサーチによって作り出されたシナリオは素晴らしく、当時の非情な世界を克明に描き出していました。この映画に関しては、ちゃんとした感想を書いてみたいですね。
・「暗くなるまで待って」
ヘップバーンの名作ですね。私は全くの予備知識無しなく、恋愛モノか何かなのかな?とおもったら、サスペンスものだったとは。ところどころ、突っ込みたい所が無かったわけではありませんが、色々な部分で映画として実験的な要素もあったりして、今の時代でも十分鑑賞に堪える作品だったかと。
・「独裁者」
チャップリンの名作ですね。何故床屋が独裁者と入れ替わるのか・・・そうしたシナリオのキモとなる部分が非情にアッサリと描かれており、「えっ・・・」って感じがしないでもなかったのですが、最後のロングスピーチを映画という公共性と娯楽性の高いメディアを通じて行った事に対して、当時としては相当に思い切った行動だったのではないかと感じました。
・「グッド・ウイル・ハンティング」
マット・デイモン演じる主人公に共感出来るか?というと、色々疑問な点も多いわけですが、自ら望む姿と、周りから望まれる姿とのギャップに対する悩みというものは、あのような若者でなくても感じるものがありますよね・・・。そんな話はともかく、主人公が最後に取った選択は、現実的かというと疑問符もありますが、ストーリーとしては素敵だなと思いました。
・「ショーシャンクの空に」
多くの人に名作だと言われている作品ですね。何の予備知識もなく見たので、途中まで、無実の人の脱獄モノの話だとは思ってもいませんでした。決して悪くない話ですし、ストーリーも良く出来ているのですが、何故か私は人が言う程感動できませんでした・・・。何故なんでしょうねえ・・・。
・「グリーン・マイル」
スティーブン・キング原作の話なのだとか。どおりで非現実的というか、話の最後のオチが、彼らしいと思いました。一種のファンタジーとして見ればいいんでしょうけど、この話も、人が言うほど、それほど感動出来ませんでした・・・。
最近見たアニメに続きます。(続きの記事は、保存フォルダがアニメの書庫に代わります)
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お久しぶりです!
たくさん映画観ているのですね〜。すごい!「ラマン」とか超有名なのに、観てません(汗)。よい映画のようですね。観てみたいです。
この中では最近、「道」を観ました。やっぱり高橋選手の曲につられて(笑)。最後のシーンに行き着くまでに、なんと長い道のりであることか。
TBさせていただきますね♪
2010/8/31(火) 午後 9:43
mepoさん、こんにちは。お久しぶりです。
貧乏暇無しのはずなのに、空いた時間で・・・というか、気分転換にといいますか、現実逃避するためにチョコマカと映画を見ています(苦笑)
ラマンは、本当に良い映画だったと思いますよ〜。(過激なシーンが多いので、家族で見れる映画ではありませんけどね(^^;でも、機会が作れそうでしたら、是非ともご覧になっていただきたい作品だと思います。フリーダも、負けず劣らずで、個人的にはかなり高い評価を出せる作品でした。こちらもオススメです。
mepoさんも、道をご覧になってたんですね。ホンと、最後のシーンに至るまでが長いといいますか、主人公が失ったものの大切さに気付くまでに、なんと長い時間を要したのか・・・それを思うと、主人公の人生が哀れなものである思うものの、それ以上に、あの女の子が不憫であったように感じました・・・。
そういえば、先日、フェリーニの8・1/2や、黒沢の羅生門、三島由紀夫を題材にしたMISHIMAなども拝見しました。しかし余裕がないので、またもや纏めて書くことになるかもしれませんが、その際はまた覗いていただければ幸いです(^^;
2010/9/1(水) 午後 10:36