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■ 2013年下半期に見た映画 その1 SF・アクション あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。今年の年末年始、皆さんはどのようにお過ごしになられましたか?私は例によって、遠方に出かける余裕もなく、自宅で映画などを見て過ごしました。 そんなわけで、2013年の下半期において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPします。(順不同・ネタバレ一部ありです。) ■ ウルヴァリン:SAMURAI 以前のレビュー記事でも書きましたが、私はX-MENシリーズがかなり好きです。でも、スピンオフ1作目のウルヴァリンは、あまり出来の良い作品だとは思えませんでした。なんというか、異端とみなされるミュータントとしての苦悩のようなものの描き方や、戦う理由というものが本シリーズのように描けておらず、イマイチだと感じたわけです。そんなわけで、このスピンオフ2作目を見るのも、少々不安だったりしました・・・。 さて、結果はというと・・・この作品も私には受け入れにくい作品でした。それこそ、今の時代であっても、日本という存在は、まだまだ理解されていない部分が多いんだなぁ・・・という印象が強かったわけです。 それこそ、侍・忍・ヤクザ・城・ハイテク・ロボット・・・そうしたモノが入り乱れる映像を見ていると、現代の日本を舞台としているより、寺沢武一のSFコミック「コブラ」とか、「ゴクウ」などの世界を見ているかのようであったわけで。無論、コブラであれば何でもアリでいいんです。あちらはそもそもSFファンタジー。時代考証など関係なし。和洋折衷何でもアリの世界なわけですから。でもX-MENはあくまで現代を舞台としている作品なので、もう少し何とかしてほしいと切に感じたわけですよ。 (ヒュー・ジャックマンは親日家としてPRされてますが、この演出に違和感を感じなかったんでしょうか?それこそ、真田広之はこうした演出内容となった事に悩ましい思いを抱いたんじゃないでしょうか・・・。) そういえば「コブラ」は、海外で実写映画化の話が進められているという噂がありましたが、一体どうなったんでしょうね?というか、コブラの方こそ、実写映像を早く見てみたいと感じました。(でも、落胆させられる確立の方が高いのかなぁ・・・) ■ マン・オブ・スティール 超人としての力を持ちながら、それが故に悩み、苦悩するスーパーマンの姿を全面的に打ち出した作品でした。また、舞台は現代に設定されており、映像面における古臭さを完全に排除していた点も、これまでのスーパーマンシリーズとは異なっていました。そうした点において、興味深いというか、評価出来る点は多かったとは思います。 しかし格闘シーンがあまりに大袈裟で、リアリティが感じられなさ過ぎだったのがチョット・・・。なんというか、派手でスピーディにすれば良いってもんじゃないと思うんですけどねえ。それこそ、ドラゴンボールを見てるかのようで、なんだかスーパーマンらしさが感じられなかったといいますか・・・。(そういう感覚に陥るって事は、私が古い人間って事なんでしょうかねえ・・・) ■ スタートレック イントゥ・ダークネス 新シリーズ2作目という事もあり、1作目の時より演出面で安定感が出てきましたね。キャラの描き方も良くなってきているように感じ、スタートレック・シリーズらしい雰囲気が感じられるようになってきました。 それでも、相変わらずカークはイケイケで、やんちゃに描きすぎだと思いました。それに、スポックがあそこまで数々のアクションシーンをこなす事に違和感を感じました。だって、超人であるカーンを追いかけ、格闘において彼と渡り合ってしまうわけですよ? 無論、スポックが活躍して欲しくないわけじゃありません。恋人関係の同僚がいたってかまいません。でもね、スポックはあくまで頭脳戦で勝負して欲しいキャラなわけです。それこそスポックがあそこまでアクションをこなしてしまったせいで、カーンが持つ超人性が薄らいでしまったんじゃないでしょうか。それに、あのシナリオだと、寧ろカーンの方に同情してしまう部分も少なからずあったりするわけで・・・。 そんなわけで、諸手をあげて賞賛出来ない部分もあるのですが、きっと3作目も見てしまうんだろうなぁと感じました。 ■ パシフィック・リム 日本の特撮映画や巨大ロボットアニメに影響を受けてきたスタッフ達によって作られた事により、日本でも前評判が高かった作品ですね。確かに、巨大ロボットの設定や、怪獣との格闘シーンなどに、日本の影響を感じられる部分が沢山ありました。でもね・・・何かが違うんですよ。何かが足りないんです。なんというか、思わず拳を握ってしまうような、燃えてくる部分が足りない感じがして仕方ありませんでした。 なんというか、ヘンなところでリアルを狙ってて、いまいち血が煮えたぎらないんです。別に、スーパーロボットだから、合体しろとか、空を飛べなんて事までは言いません。重々しいくらいの動きでも構わないんです。でもね、なんだかモドカシサばかり感じさせられてしまうんですよねえ・・・。 なんというか、もっとスーパーロボットらしい、スカッとするシーンが多くてもいいんじゃないか?って感じたわけです。寧ろ、もっと絶体絶命的なシーンで「奴がやって来た!」って感じで活躍して欲しいわけですよ。 それこそ、 「こんな事もあろうかと、用意しておいた巨大ロボットがある」 という、ワクワクするような登場シーンがあるとか、 「●●君、今こそ、あの秘密兵器を使うんだ!」 的な、日本のスーパーロボットアニメ風の演出がもっともっとあって欲しかったといいますか。そういう日本の 「お約束」 的な部分をすっとばして、いきなり最終回を見せられたような感じの印象だったわけですよ。(それに・・・主人公の1人である女性の配役は、もう少し熟慮して欲しかったなぁと・・・) まあ、こうした印象を感じたのは、「日本のアニメに強く影響を受けた」という話によって、変に先入観を持ってしまったからなのかもしれませんが・・・。しかし、「トランスフォーマー」の方が、よりエンターテイメントに徹しており、あちらの方が良い意味で潔かったんだなぁと感じてしまいました。 ■ ゼロ・グラビティ こちらは今までの作品とは異なり、かなり「リアル」である事に拘った宇宙モノの作品です。この時代まで、ここまで現実のシャトルやISSモノをリアルに再現し、「無重力」や「酸素残量」に拘った演出を行った作品は存在せず、映像面において高い評価を与える事が出来る作品だと思います。また、主要キャストは2人しか登ぜず、宇宙での孤立感、危機感というものも上手く描けていたように思います。 でも、世の中の評判はそんなに高くないようで。というのも、映画らしいストーリーというものが存在しないため、 「アミューズメントパークのパニックアトラクションの延長線上にある作品」 といった感想を持たれる方が多いからのようですね。そう言われると・・・確かにそうなんですよね。それに、演出面において、「ちょっと過剰なんじゃ・・・」とか、「ちょっと都合良すぎる演出になってない?」ってシーンもあり、かならずしも完全にリアルってわけではないですしね。 でも、こうした作りの作品があってもいいんじゃないかと思います。っていうか今の時代において、ある意味貴重な作品だと感じました。 ■ 地球、最後の男 こちらも宇宙もの。たった一人でISSに取り残されてしまった男を主人公とした作品です。そんな風に聞くと、上記のゼロ・グラビティと比べてしまう部分もあるのですが、あちらとは随分と違う作品だったと思います。なんというか、『予算が無い中で、「2001年宇宙の旅」(及び、複数のSF映画を含む)に対するオマージュ作品を作っちゃいました。』的な感じの作品でした。 しかも、全くもって面白くなかったんですよね。それどころか、何も心に響くものが無いというか、意味不明というか、理不尽な部分が多く、ストレスの方が溜まるばかりだったといいますか。ちなみにこの作品は、最後の最後に種明かし的なコメントが発せられます。でもね、そのコメントを聞くと、よりいっそうフラストレーションが溜まる原因になったりするわけです。それこそ、監督の自慰行為に付き合わされているかのような感じだったわけで。正直言って、見る必要がない作品でした。 ■ クラウド・アトラス 過去と未来における様々な世界において、因果とも呼べる運命を背負いながら生きる様々な人物達を描いた作品でした。舞台もコロコロ切り替わり、ストーリーも非常に入り組んでおり、簡単に言い表せるような物語ではありませんでした。では、諸手をあげて面白いと言える話だったかと言えるのかというと、そうでもないんですよね。非常に意欲的だけど、盛り上がり感の無い退屈な作品だった・・・と評されても可笑しくないような作品だったかもしれません。 それでも敢えてまとめてみると・・・ 人というのは、時として善と悪の両面性を持っているものである。同じような性質を持って生まれた者であっても、生きる世界・時代・環境によって生き方が大きく異なる事もある。では、その時代に流されてしまう事は当然なのか。転生輪廻・因果応報があろうとなかろうと、それぞれの時代における正しい道を探してゆかなければならないのではないか。そんな感じの話だったと言えるのかもしれません。 ■ ルーパー 物凄く前評判が高い作品のようにプロモーションされていた作品ですが・・・私にはイマイチでした。 まあ、この作品もクラウドアトラスのように、一種の因果応報を描いている作品だと言えなくもないわけですが、なんというか、舞台設定というか、シナリオが今ひとつ感がぬぐえなかったといいますか・・・。それこそ、このような一風変わったストーリーを作り上げるためにこしらえた設定が色々とわざとらしく見えてしまいました。 ■ ダイハード4.0 こちらもルーパー同様、ブルース・ウイルス主演の作品ですね。今まで3作目までしか見ていなかったところ、昨日、地上派で放送されていたので見てみる事にしました。 このシリーズ、どんどん演出が派手になっていきますね。でも、あまりに派手になりすぎて、マクレーン刑事のサバイバル能力にリアルさが無くなってしまっているように感じました。それこそ、凄いアクションシーンや、派手なパフォーマンスがあっても、スリリングに感じる事もなければ、ドキドキする事もありませんでした。(F35がトラックをホバリングしながら追いかけ、街中で兵器を使いまくるシーンなんか、いくらなんでも遣り過ぎだろうと感じ、かえって萎えてしまいました。) 寧ろ、本当に体をはっていた1作目の凄さを改めて感じさせられたといいますか。まあ、ブルース・ウイルスもいい年齢になっているので、あの頃のようなアクションをするのは難しいのかもしれませんけどね・・・。 ■ アウトロー どうしてもアクション作品を手掛けたいトム・クルーズ。ITや秘密道具を使うMIシリーズではなく、SF作品でもなく、渋いダークヒーローを演じてみたいトム・クルーズ。そんな彼が 「こんな主人公、是非演じてみたいな」 って作った作品だったように感じました。 そんな思惑もあってなのかは知りませんが、他のトム・クルーズ作品よりも、かなり地味だったと思います。無論、地味なのが駄目だというわけではありません。でも、この主人公、何故そんなに 「人知れず正義を守る」 事に拘るのか、その動機が良く判りませんでした。そのため、いまいち主人公の心情に感情移入しきれないまま映画が終わってしまい、あまり心に残りませんでした。 記事はその2へ続きます。 |

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