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書庫アート・美術館



■ あいちトリエンナーレ2016 その1 



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■ テーマ:虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅
■ 開催期間: 2016年8月11日(木・祝)〜10月23日(日)
■ 公式HP



3年に一度のサイクルで、愛知県内の様々な場所で国内外の現代アートの作品を展示する、都市型のアートイベント「あいちトリエンナーレ」が今年も開催されました。今回は3度目の開催という事で、名古屋市・岡崎市(2回目から追加)に加え、豊橋での開催も追加されています。

そこで、名古屋市の市街地開催エリアである長者町へ向かい、その後、名古屋市美術館、最後に愛知県美術館へ訪れる事にしました。

※ 会場では、一部の作品(映像作品など)を除き、写真撮影が許可されていました。そこで、ほんの少しではありますが、展示されていた作品をブログで紹介したいと思います。



■ 長者町会場へ

長者町は名古屋市の中心部にあるエリアです。繊維問屋街として古くから栄えてきた場所ですが、国内繊維産業が衰退してしまうという時代の流れに伴い、多くの問屋は倒産してしまいました。仮に問屋の建物は残っていても、シャッターが閉じられているという状況が近年まで続いていたわけですね。そこで、地域活性化の足掛かりにならないかと期待され、トリエンナーレの市街地会場として選ばれています。



■ アートラボあいち長者町にて

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この細長いビルの壁面に描かれた「梯子を上る人」の絵は、以前のトリエンナーレからあるものですよね。今日においても綺麗な状態で残っていました。とはいえ、この町に少しづつアートが根差しているのかな・・・と思うのは早合点というもの。正直なところ、長者町エリアの作品は、質・量ともに、以前よりボリュームダウンした印象が拭えない状況でした・・・。



■ 八木兵錦6号館にて

八木兵は、このエリアに複数のビルを所有している大きな洋服問屋だそうです。その建物の1つが、今回のイベント会場として貸し出されていました。

こちらはその会場で展示されていた今村文の作品の一つです。現実には存在しない植物の姿を創造(空想)し、色を塗った紙を花や葉の形に切り貼りして、押し花などのような雰囲気に仕上げた作品が展示されていました。

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同じビルの別のフロアはこんな感じになっていました。これは佐藤翠の作品です。(作品名は確認しきれませんでした。)鏡をキャンバス替わりとして、アクリル画材と油絵具で色を載せています。そのようにして描かれているのは、沢山の洋服が吊るされたクローゼットのようです。問屋街という場所で開催されているイベントだという事から、こうした作品を描こうというインスピレーションが出てきたのでしょうか。

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■ 伝馬町ビルにて

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こちらの会場のビルでは「この土地は私のもの」というテーマを軸に、複数のアーティストによる共同作品が展示されていました。主に映像作品が多く、様々な人種・言語・メッセージが入り混じった映像と音声を投影しているものが多かったです。

この建物に立ち寄った後、小休憩を目的に、喫茶店「クラウン」に立ち寄り、アイスコーヒーをいただきました。(クラウンは店内を、初回開催の時からトリエンナーレの会場として開放している喫茶店です。)店主のおばあさんが今も元気そうにされていて、なんだかホッコリしました。



■ 中央広小路ビルにて

建物としては古くなりつつも、現在も通常に営業(運営)されているビルの2階(現在はテナントは入っていない)を間借りして?イベント会場として運営されていました。ちなみにこのビルの場所は、会場で配布されている案内地図を見ただけでは非常に判りづらく、見つけるのに少し手間取りました。

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ここはイベント期間限定で定期的に発行される「大愛知なるへそ新聞」の編集部だそうです。新聞は手書き・モノクロ印刷であるため、小学校の学校新聞であるかのような雰囲気になっています。記事の作成・編集作業は、イベント企画者のみならず、誰もが自由に参加できるのだそうです。(1回の編集作業に対し、5~6名くらいの参加者が居るのだとか。)

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その新聞の編集作業のためだけに、これだけの家具・調度品をわざわざ集めたようです。まるでドラマのセットですよね。なんだか、新聞の発行費用より、こうした場所の賃貸料や家具類を用意する方に費用が掛かってしまってそうですね・・・(^^;



■ 旧明治屋栄ビルにて

端聡の作品。光と熱を発する大きなライトをテーブルのように設置。その上にわずかな水滴をすこしづつ落とす事で、水蒸気と化してゆく様子を延々と見る事が出来るという作品でした。「水の記憶」や「物質とエネルギー」をテーマにしているとの事です。

淡々と音もなく水蒸気が登ってゆく様子は、綺麗というよりは無機質な感じで、無骨な現代アートというより、無人の薬品工場であるかのように感じてしまいました。例えとしてはあまり良くないかもしれませんが、仮に誰も見ていなくても、機械的に一定のサイクルが繰り返されてゆく作品を眺めていると、そんな寂しい感じがしてしまったのです・・・。

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こちらは寺田就子のインスタレーション作品の一部を写したものです。建物が古くなり、もう使われなくなってしまった元バレエ教室の部屋において、様々なガラスや遊具などが設置されていました。

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■ 名古屋市美術館にて

こちらはジョアン・モテのネットプロジェクト。美術館のエントランス前に植えられている木々の枝と枝の間に、様々な色の毛糸が結ばれています。市民参加型のイベントという側面も持っており、その毛糸は誰もが自由に追加して結ぶ事が可能となっていました。

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折角なので私も毛糸を結んでみる事にしました。そして記念として撮影しておこうと思ったわけです。ところか、ショルダーバッグからカメラを出そうとホンの数秒間目を離しただけで、自分が結んだ糸がどれだったのかわからなくなってしまったのです。記憶の曖昧さを実感させられただけでなく、勝手に自分のものだと思っていたものが、急に手元から離れていってしまった寂しさのようなものも感じてしまいした。

ネットプロジェクトに参加した私は、その足で名古屋市美術館の中へ入ってゆきました。幸いな事に美術館の館内もトリエンナーレ関連作品は撮影が可能となっていました。しかしながら、それらの作品は特に興味を抱くものがなく、カメラを向ける事はありませんでした。そういう感覚を覚えたのは私だけではなかったようで、名古屋市美術館の会場は他の場所に比べて観客の滞在時間が短く、早々に別の会場に向かわれる方が多いように見受けられました。



記事はその2へ続きます。



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