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■ 2013年下半期から2017年の年始にかけて見たアニメ作品 その1



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映画やアニメなどを見た感想を、久々にブログで纏めて書こうと思います。

ちなみに前回まとめてアニメの感想を書いたのが2013年の7月だったので、およそ3年半ぶりになってしまってますね。(映画の方は2014年5月以来なので2年半ですか)

この間においても、以前ほどのペースではないものの新旧を問わず映画やアニメ作品を見ていました。特にアニメは劇場作品のみならず、TV放送された作品も久々に見たりしていました。(といっても、一部の作品に偏ってますが。)そこで、何時もは洋画から感想を書いていましたが、今回はアニメから書いてみようと思います。



■ かぐや姫の物語

日本のアニメーション界における巨匠の一人、高畑勲監督の作品です。鉛筆で描いた繊細で柔らかな線がそのままの動いているような美しい映像の作品でした。しかも人物のみならず、背景もそうした作風を用いて統一感を出しているんですよね。その拘りようは、個人のアニメーション作家が長い歳月をかけて生み出した手描きアニメ作品に近いものがあったと思います。それを集団作業で行い、長編アニメとして完成させてしまっているのですから凄いものです。

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そうした映像を作り上げる事が出来たのは、アニメの現場におけるコンピューター化が進んだ部分が大きいのでしょうね。それこそ昔のようにセルにペンでトレースするような作業をする事なく、アニメーターが描いた線をそのままコンピューターに取り込み、画像の作成・加工・編集が可能になってるわけですから。

とはいえ、その制作にあたっては、構想から完成までに8年、50億円もの製作費が掛かってしまったそうですね。また、物語は古くから伝わる「竹取物語」をベースとしており、特に新鮮味があるものではありませんでした。それゆえ物凄い労力と費用を投じたわりに、世間の反応は思わしいものではなかったようですね。

まあ、今日においてこうした伝統文化や芸術的要素の強い作品を作り出す事が出来なければ、商業主義が強まる一方の日本において、将来においてそのチャンスは巡ってくる事はないだろうという思いで制作された面があったのかもしれません。

そうした意味でいうと、「現代のアニメ技術が成し遂げた一つの頂点」と言えるのかもしれませんが、それこそ、スタジオジブリや高畑氏の知名度や実績なしでは完成に至るどころか、企画さえ通りにくい内容だったようにも感じました。



■ 風立ちぬ

こちらも日本のアニメーション界における巨匠の一人、宮崎駿監督の作品です。そういえば、公開当時に宮崎監督最後の作品とのふれこみで宣伝されてましたね。しかし数日前に流れたニュースによると、その宮崎氏は再び長編アニメを手掛ける可能性があるそうで・・・。私も昔ほど宮崎氏の作品に思い入れを抱く事がなくなったので、監督の判断に対してどうのこうの言うつもりはありませんが、宮崎氏の周りにいる人は色々と振り回されて大変なのではないかと想像してしまいます・・・。まあ、そんな話はとりあえず置いておいて、この作品の感想を書こうと思います。

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正直言って、スッキリしない作品だと感じました。戦時中、否応なく戦闘機の開発に取り組まなければならなくなった主人公の苦悩を描こうとしているのは判ります。「でも、その行為に対する後悔・反省・懺悔は明確に表したくない。」という意思も同時に強く働いているように感じました。そのため、何をメッセージとして伝えたいのかハッキリしない作品になってしまっているように感じたのです。

それこそ物語は第二次世界大戦の最中の出来事。開発した戦闘機による戦闘の被害・死傷者などの描写があっても可笑しくないのに、そうしたシーンは描かれていませんでした。また、本人が軍事利用される飛行機の設計に携わっている事に関して悩んでいる素振りを見せる事はあっても、その苦悩を明確に吐露するシーンや、戦死者たちに弔いの言葉を語るシーンなどもなかったと思います。ならば、自らの夢を果たさんとするあめり、際愛の人との暮らしすら疎かにしてしまう主人公の業の深さを描いているかというと、そういう雰囲気の作品でもなかったように思います。

それは、実在した人物をモデルとしている部分があり、その人の人生を勝手に批判する事などできないという思いが宮崎監督に働いたからなのでしょうか。そのためなのか、物語のラストをどのようにまとめたら良いのか判断が付かぬまま、作品を世に送り出してしまったかのようにすら感じました。

まあ、当時の事を実際に知る人達からすれば、戦争中の苦しみや悲しみを口に出す事は今でも憚られる思いがあるのかもしれません。誰もがそうした自己矛盾を抱えながら当時を生き、これからも背負って生きてゆくしかないという事なのかもしれません。しかし、そうした事が明確に伝わってくる部分が少なかったように思います。主人公の心が見えにくい作品、作者のメッセージが見えにくい作品だと感じてしまいました。



■ 思い出のマーニー

ジョーン・G・ロビンソンの児童文学をスタジオジブリがアニメ化した作品です。同スタジオのアリエッティを手掛けた米林宏昌氏が監督を務めています。心に傷を負い、周りの人と打ち解ける事が出来ず、常に孤立してしまっている一人の少女。その少女が療養のために訪れた場所で体験する、不思議な出来事の話でした。

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ちなみに上記の高畑氏や宮崎氏は本作の制作には一切携わっていないとの事。そうした理由もあってか、上記の作品ほどは話題にはならなかったと思います。また、本作を見た人も賛否が別れるようですね。人によっては「スタジオジブリ作品らしさがない」という方もいらっしゃるようで。

でも、私は本作は凄く良い作品だと感じました。寧ろ、ジブリ近年の作品では久々にまともな作品だと思った程です。というか、ジブリ作品として云々ではなく、一つの映画として良作だと感じました。

たしかに主人公は、他のジブリ作品のように喜怒哀楽が激しいわけではなく、大地を駆け巡ったり、空を飛んだりする事はありません。飛行機・銃・剣・魔法といったギミックが出てくる事が無いだけでなく、人では抗う事の出来ない大自然の驚異が表現されているわけでもありません。(過去において、私もジブリ作品にそうした要素を求めていた時期があったのも事実です。)

でも、私は本作においてはそうした要素を無理に押し込もうとしなかったのが、かえって良かったのではないかと思います。生真面目な監督さんだからこそ、誠実に作品に向き合い、原作を活かし、わざとらしい不自然な演出を加える事なく、2人の登場人物を丁寧に描き切る事に全力を傾ける事ができたのではないかと感じたわけです。

まず好印象だったのはシナリオです。多分、原作となった児童文学そのものが非常に優れたものだからなのでしょうが、様々な伏線がきちんと回収されており、凄く良く出来た物語だと感心しました。そして、非日常的な出来事が生じた理由についても、素直に受け入れる事が出来るものでした。アニメ化に際して変に余分な要素をつぎ足す事なく、上手に日本を舞台にした現代劇にアレンジする事が出来ている事にも関心しました。それこそ、アリエッティの時に比べて、作品全体の纏め方が凄く良くなっているように感じました。

また、2人の少女の心理描写を丁寧に行っていたのも良かったと思います。2人は心に傷を負っている部分があるため、どうしても演出は重く地味になってしまう部分があるのは仕方のない事。寧ろ2人の人間性や背負ってきた悲しみや孤独を丁寧に描いたからこそ、周りの人との溝が次第に溶けてゆく様子が心地よく感じられました。それこそ見ている私の心も次第に癒され、最後には思わず目に涙が浮かんできてしまった程でした。

ともすれば、この米林監督はジブリを牽引してきた上記2人の監督のような作家性を、今のところ持ち得ていないかもしれません。でも、そうした作家性の有無だけが監督の評価、手掛けた作品の評価に繋がるものでもないという事を認識させられました。そういう意味でいうと、銀河鉄道999の映画を手掛けた「りんたろう」氏や、あしたのジョー、エースをねらえ!などを手掛けた「出崎統」氏の姿勢に通じる部分もあるのかもしれませんね。(作風は全く違うものの、原作を尊重し、誠実に向き合って作品作りを行う点に共通性があると感じたのです。)

しかも米林氏は、現在においては制作部が解体されたジブリを退社し、現在は自身が立ち上げた「スタジオポノック」で新作アニメを制作しているとの事。ジブリを離れた事によって後ろ盾を失った分、寧ろ伸び伸びと自身のやりたかった事、試したかった事にチャレンジできる環境に身を置く事が出来たとも言えます。そのような米林氏は、今後どのような作品を作るのか注目してゆきたいと思います。



■ バケモノの子

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細田守監督の作品ですね。この方の作品を観るのはこれで4作目でしょうか。正直言って、ちょっと期待外れでした。画は丁寧、動きも凄い。有名俳優が主人公クラスの声をあてていても違和感が無い。凄く真面目に作品作りをしてるのも伝わってきます。だけどなぜかワクワクしてこなかったのです。

映像の中では盛り上がってたり、手に汗握るような派手な活劇が繰り広げられても、見ているこちらはちょっと置いてけぼりを食らっているような感じだったような・・・。和風とはいえファンタジーの要素が強い舞台と、現代のリアルな世界をリンクさせるのはなか難しいものがあるのかなぁとも感じました。



その2へ続きます。



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