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■ 2013年下半期から2017年の年始にかけて見たアニメ作品 その4



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2013年下半期から2017年の年始の間において、新旧を問わず見たアニメの感想をまとめて書こうと思います。今回は、コミックがアニメ化された作品をとりあげようと思います。



■ AKIRA


大友克洋原作のコミックをアニメ化したものです。海外でも高い評価を得てる作品ですよね。私もコミックを全巻持っていました。(現在は手元になく、過去形になってしまいますが。)

でも、このアニメは個人的にはそんなに好きな作品ではないかもしれません。それというのも主人公の金田と鉄男の声が、自分がコミックを読んでいた時に抱いていたイメージとは合わなくて、どうもいまだに馴染めないのです・・・。それに、本作のオリエンタル系のサウンドトラックもどうも好きになれないのですよ・・・。(ちなみに、攻殻機動隊の劇場版の音楽も私は馴染めません。)まあ、人それぞれ好みが違うのは仕方がないという事で・・・。

それでも久々に観なおしてみたいと思ったのには2つのワケがあります。それは、2014年がアニメ版AKIRAの25周年という事で、色々なメディアで話題にのぼっていたのを見かけたからです。

もう一つの理由は、この作品の舞台となる「ネオ東京」の時代設定にあります。作品の中で登場する「旧市街地」において開催準備が進められている「東京オリンピック」は2020年開催予定となっているんですよね。そう、奇しくも現実の世界における東京オリンピック・パラリンピックの開催年と同じなんですよ。

勿論、東京でオリンピックが開催される設定は全く偶然の話です。それに何かの意味があるわけではありません。でも、この作品の舞台となっている時代に、現実の世界の時が追いつこうとしているのは事実なわけで。そんなわけでこの時期に再び観直してもいいかなと思ったわけです。(まあ、現在の東京は、AKIRAではなく「東京オリンピック」の会場設備の建設問題や、豊洲市場の移転問題などの方でてんやわんやしてるわけですけどね・・・)

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実際、改めて見ても、これだけの作画のクオリティで作品を完成させたという事実に驚かされますね。また、監督・脚本もその大友氏が手掛けたので当然なのかもしれませんが、原作の雰囲気がよく再現された作品だと思いました。それに作品と同様に、ドラッグや暴力が横行する状況が現実の世界に広がっている事に虚しさを感じてしまいました。明るい未来は現実には訪れず、悪い予想の方が当たってしまうものなんでしょうかね・・・。

余談ですが、鉄腕アトムの誕生日は2003年4月7日という事で、とっくに過ぎてしまっているんですよね・・・。時間の流れの早さを感じてしまいますね。



■ 超人ロック

超能力系の作品という意味では、こちらの作品を忘れるわけにはいかないのかな・・・という事で、久々に観なおした作品です。これは聖悠紀原作のコミックをアニメ化したものです。1984年制作なので相当古いアニメです。

とはいえ、アニメよりも原作コミックシリーズの方がもっと古いわけで。それこそ超人ロックは1967年に同人誌で発表され、現在もなお続いている(最終回が描かれていない。)という歴史ある作品なんですよね。単一シリーズが描かれている期間としては、あのゴルゴ13をも超える長さを誇るのだとか。すごいものです。

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でも、私はロックのコミックをあまり読んだ事がありません。マンガ喫茶に行っても、ついつい他の漫画を手にとってしまいます。なのに、この劇場版のアニメは、何年か経つと急に恋しくなって見たくなるんですよね。(そういえば「11人いる!」のアニメとかも急に見たくなる事があります。)

正直言って、演出は古臭く、ストーリーのテンポも遅く、作画のレベルだって今の時代からすると見劣りしてしまう部分も少なくありません。でも、なぜかこの作品は心に残るものがあるんですよね。それは、本作を一通り見た後で、映画のラストに流れる「星のストレンジャー」を聴きたくなるからなのかもしれません。



■ ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない

ジャンプに連載されてきた人気コミックをTVアニメ化したものです。ちなみに私は原作コミックを殆ど読んでません。仲の良い友人がコミックを貸してくれると言っても興味を持てなかったクチです。

それというのも、どうも初期のジョジョは、北斗の拳の模倣をしているかのようなストーリーや格闘シーンが多くみられて、オリジナル性をあまり感じられず興味を持てなかったからです。

作品がそのようなものになってしまったのは、ジャンプ編集部からの指示・圧力が強かった事によるんではないかと思っています。それこそジャンプの漫画って全部一緒。「強敵と戦い、一度負けた後に強くなる」「戦って勝った後に対戦相手と友になる」「旅をしながらそれを繰り返す」というパターンの繰り返しの作品が多すぎて、どれも似たり寄ったりに感じてしまうわけです。

自分としては、タイトルに「奇妙な」とつけるくらいならば、もっとオリジナル性の高い物語を描いて欲しいと思ったりしていたわけです。それこそ格闘シーンなんか無くてもよくて、オカルトホラーテイストな怪事件を解いたり、人の心の闇を暴いてゆくような漫画にしてほしかったわけです。例えるなら、高橋葉介による漫画「夢幻紳士」の初期作品のようなものをジャンプで描いて欲しいと思っていたわけです。でもジョジョの1部は、そうした作品とは違っていたため、興味を持つに至らなかったわけです。

でも、多くの人からジョジョは面白いと何度も聞かされてきました。しかも今では世界中に多くのファンを持ち、ルーヴル美術館で個展を開くに至る程の評価を得ているのも聞いていました。そこで、アニメ化されたなら、とりあえず見てみようかと思ったわけです。

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すると、1部は意外にもゴシックホラーテイストの作品だったので、思いのほか楽しむ事ができました。(個人的にはディオとスピードワゴンの台詞まわしが気にいりました。)でも2部は途中から駄目。3部もどうも馴染めませんでした。(3部は途中で見るのを止めてしまったくらいです。)

ところが4部は面白いじゃないですか。遂に「荒木氏は真に奇妙な物語を作り上げる事に成功したのだ」と感動したくらいです。それこそ、主人公が正統派のヒーローでもなければ、世界征服を狙っている者がラスボスでもないのもいいですね。各々が自分勝手に生きている分、キャラクター間に様々な衝突が起きるのですが、それが故にキャラクターが生き生きしているように感じられました。

特にサブキャラクターである「岸辺露伴」と「山岸由花子」のブッ飛び具合はいいですね!自分の理想、自らの欲望のためなら、何でも行ってしまう姿に驚いてしまいます。また、自分が圧倒的不利な状況に陥っていながらも、相手からの要求にNOを突き付ける「露伴」の姿は強烈ですね。正しく「そこにシビれる!あこがれるゥ!」なわけですよ。実際にこんな人達が現実に居て、すぐ傍に近寄ってこられたら怖くて逃げだしてしまいますけどね(苦笑)

まあ、今更ながらではありますが、そうしたキャラクター達の魅力に気付く事が出来て本当に良かったです(笑)



■ ブラックジャック

ブラックジャックの劇場版2作と、OVA全作ならびにTVスペシャル版を数本見ました。出崎統が監督・総監督などを務めたものと、手塚眞氏が監督を務めたものの両方です。

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ちなみに私には、出崎氏が手掛けたハードボイルとタッチの作品の方が好みでした。物語そのものや、医療関連の話題も現代風にアレンジされており、作品によっては、かなり挑戦的な内容となっていて驚かされました。その分、手塚治虫の原作からは、雰囲気が随分離れてしまったものになっていたかもしれません。というか、良くも悪くも完全に出崎作品として見るべきモノとなっていたように思います。

それとは逆に、手塚眞氏が手掛けたものは、原作の雰囲気に準じた絵柄になっていたと思います。しかしキャラクター達の演出が古臭すぎたのが気になりました。それどころか作品において重要な意味をなす手術シーンですら緊張感が全く感じられなかったのが残念なくらいでした。

これは単に自身の父親の作品を忠実に映像化したいという思いからだけのものではないように感じました。それこそ、手塚眞という人物の性格が、非常に温厚でまるい性格をされているからなのではないかと思います。また、子供にも安心して見てもらいたいとう思いから、過度な演出を避けたのかもしれません。

それに、手塚治虫氏の原作においても、社会風刺的な内容を含んでいたとはいえ、常にシリアスなものであったわけではなく、コミカルなシーンも多かったのも事実ですしね。そうした意味では眞氏の方向性は間違ったものではないのかもしれません。しかし、どうしても作品の対象年齢を幼く設定しすぎているように感じられ、既に中年となった私には受け入れ辛いものがありました。



その5へ続きます。


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