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■ あいちトリエンナーレ2016 その2



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■ テーマ:虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅
■ 開催期間: 2016年8月11日(木・祝)〜10月23日(日)
■ 公式HP



トリエンナーレの長者町会場・名古屋市美術館などを巡った私は、その足で愛知県美術館に向かう事にしました。

愛知県美術館に入館できたのは、夕方の5時半をまわってからの事でした。幸い、この日は金曜日という事もあって、閉館時間は午後8時まで延長されていまそた。しかし、トリエンナーレのイベントは県美が入っている愛知芸術センターの8F、10F、11F、12F、B2Fといった多数のフロアで開催されており、一つ一つの作品をジックリ鑑賞する時間を持てなかったのが残念でした。

この記事はその1からの続きです。



■ 24コマ:4幕のパラダイム / 2016 /
カワヤン・デ・ギア

エントランスには、フィリピンの芸術家、カワヤン・デ・ギアの作品が展示されていました。フィリピンでは、80年代〜90年代にかけてB級映画が大量に作られ、後に破棄されたのだとか。また、そうした35mmサイズのセルロイドフィルムを利用して、クリスマスや大晦日などの祝祭日に鳴らす角笛を作るのは、貧しい環境でい来る人が生活費を稼ぐ手段の一つともなっているそうです。作者であるカワヤン・デ・ギアは、その角笛を長年買い集め、ヨハネ黙示録の四騎士を想起させる4体の馬を作ったのだそうです。

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■ ベロアナ(貝殻の貨幣)/ 2015 / タロイ・ハヴィニ 

こちらはパプアニューギニア出身の女性によるインスタレーション。空間内に吊るされているものは、様々な材料でできたビーズ(中心が空洞)を繋いだものだそうです。

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■ A型ボツリヌス毒素 / 2016 / デレク・ウインチェスター

仮に同じ人が同じ感情を表現するにしても、美容整形に用いられるボトックス注射の術前と術後では、表現や見た目にどのような変化が生じるのかを撮影したものなのだそうです。これがアート作品なのかというと疑問ですが、なんだか面白そうですよね。可能ならば、この作品を長く見ていたかったのですが、時間の余裕が無かったため断念せざるを得なかったのが残念です。

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■ Echoes Infinityー永遠と一瞬 / 2016 / 大巻伸嗣


450㎡という広大な空間に、50cm四方の白いフエルトのマットを1800枚敷き詰めた後、コンピューターで計算したうえでカッティングしたステンシルシート(型紙)を用いて、日本画の顔料(岩絵の具の粉)を丁寧に振り落として作り上げた作品だそうです。

岩絵の具は塗り固められていないため、手で触れると崩れてしまいます。しかし、会期の後半においては、来場者がこの作品の上を歩く事が許可される予定なのだとか。それにより、いずれは消えてゆく儚さも表現したいようです。

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スケールからくるインパクトや華やかさなどから、このイベント会場で最も目を引く作品だったと思います。ただ、照明がもう少し明るくても良かったのではないかと感じました。それに、見学用の導線となるように置かれたコンクリートブロック(見学時はその上を歩く)が小さいため、ちょっとでも混雑すると、満足に鑑賞できないのではないかと心配になりました。

■ It is an apple / (制作年は未確認) / 愛知県内に住む盲学校の生徒


これは、松原慈によるプロジェクトによって生み出された作品。愛知県内に住む盲学校の生徒を、愛知県陶磁資料館のワークショップに招き、生まれて初めて触った粘土を用いて様々なものを作ってもらったのだとか。これはアップル(リンゴ)を形作ったものなのだそうです。

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■ 高度.フリークエンシーズ.触媒-THEM / 2014 / オスカー・ムリーリョ

彼は、世界各地に住む子供たちに彼の本や無地の布などを貸し与え、それらを使って、何の制限なく自由に絵を描いてもらうというプロジェクトを展開しているとの事。これは日本の子供が描いたものであるようです。

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無条件に何を描いてもいいのに、何故か「すごろく」のような構成の絵にってますね(笑)絵柄などから、数人の女の子たちによって四方八方から描かれたように見受けられます。また、台詞のようなものもいっぱい書き込まれているのも面白いですね。ちなみに描かれた人物には名前が付いているものがあるのですが、女の子を描いたものなのに「●●マン」と、ヒーローであるかのような名称になっているのが可笑しかったです。子供って、本当に縛りがなくて自由ですね。

■ パブローブ/ 2016 /  西尾美也+403architecture [dajiba]

これは、衣服を通じてコミュニケーションを図る西尾と、リノベーションを中心として活動する建築ユニットの403architecture [dajiba]による、衣服を使ったコミュニケーションプロジェクトだそうです。不要となった服を一般の人に持ってきてもらう。その服は誰でも試着したり、借りる事が出来るようにする。会場内のミシンなどを用いて好きにリメイクしてもらう。といった内容でした。

ちなみに、それらの服には元の持ち主による説明タグも付いてました。服を買った時の思い出などが書き込まれていたので、一つ一つ手に取って読んでみたかったのですが、時間の余裕がなく断念せざるを得ませんでした・・・。

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■ おわり / 2014 / 田附勝
 

東北地方において鹿猟・漁業などに従事する人たちを取材した写真集を出している方だそうです。東日本大震災以降、原発事故の影響や、過疎・高齢化などの影響もあって鹿猟を継続する事を断念した猟師の最後の狩りの様子を追った写真などが展示されていました。

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会場では、猟師が鹿を仕留める様子、撃たれて血・涙を流しながら息絶えてゆく鹿の様子、直後に解体する様子など、生々しい写真が展示されていました。それは、一見すると残酷な行為にも見えるかもしれません。しかし、古来から、そうした狩りによって私たち人間は生きてきた側面を持っています。また、そうした命のやり取りをする仕事を生業としているからこそ、猟師の方々は、よりいっそう命の大切さや有り難さというものを理解されているのではないかと思います。それこそ、誇りをもって生業とされてきたのではないでしょうか。

しかしながら、福島、岩手、宮城といった地域では、東日本大震災による原発事故によって拡散した放射性物質の影響で、野生鳥獣肉の出荷制限が続いています。それ故「食べられないなら、殺したくない」との思いで、猟師さんは廃業を決意されたのだとか。なんだか切ないですね。



■ 名古屋会場(長者町・市美・県美)を巡っての感想

正直なところ、今まで2度開催されたトリエンナーレに比べて、作品の質・量共にボリュームダウンしていたのではないかと感じてしました。特に、名古屋市美術館はトリエンナーレに対して力を入れて取り組んでいるように感じられなかったのが残念でした・・・。(普段の名古屋市美術館は、特別展・企画展共に、質の高い展覧会を開催されているんですけど・・・なぜなんでしょうね。)また、今回のトリエンナーレは「旅」がテーマのようですが、そうした事を感じる要素も少なかったように思います。(ほとんどの作品にテーマとの関連性が無いのは毎度の事ですけどね・・・。)

もちろん、それなりに楽しめた作品もあります。しかし、何年か経過してから「2016年に開催されたトリエンナーレで印象に残った作品を思い出してみて」と尋ねられた際、どれだけの作品を記憶から呼び起こす事が出来るのだろう?という疑問にも似た思いが、今の段階から感じてしまっているわけで・・・。

また、長者町会場・中央広小路ビル・旧明治屋栄ビルにせよ、一部の展示作品に政治的・社会的な批判が強く含まれている作品が存在していた事に疑問を感じました。というか、アート作品というより、社会運動や反戦キャンペーンなどを開催した際の展示ブースのような印象を受ける個所もあったほどです。

世界には様々な国家的・歴史的・政治的な対立が存在します。それは日本の国内でもそうです。それに対し、様々なメッセージを込めた作品を作り出したり、広報活動に取り組んでいる方もいます。そうした個々の主張を行う事は自由であり、尊重されるべきなのだろうと思います。しかし、入場料を取ったり、多額の税金を使って運営される「アートの祭典」において、そうした性質を強く感じさせる作品を展示作品として選ぶのは、適切な事なのだろうか・・・とも感じました。個人的には、誰もが、気持ちよく作品を堪能できたり、素直な気持ちで笑ったり、驚いたりできる芸術の祭りであった方が良いのではないかと思うわけです。

あと、後日耳にした事なのですが、損保ジャパン日本興亜名古屋ビル会場で展示されている作品は見ごたえがあるとの事です。ちなみに私は、その作品を見る事ができていません・・・。愛知県美術館での鑑賞時間を少しでも多く作ろうと思っていたため、その作品が展示されている長者町エリアの外れまで足をのばす事を断念してしまったのです。

勿論、そうした魅力ある作品を見逃す事がないよう、会場で案内をされている数名のボランティアに「今日は時間が無い中で会場を歩いているのですが、お勧めはありませんか?」とか聞いたりしたんですよ。でも、その作品を見る事を勧めてくださった方は一人もいなかったので、わざわざ見に行くのを断念してしまったんですよね。残念な事をしてしまいました・・・。

こんな感じであったため、今回巡ったエリアに関しては、そんなに大きな満足感を得られませんでした。






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