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■ 「チームラボアイランド 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」



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■ 会期:2016.11.12-2017.2.12
■ 名古屋市科学館公式HP
■ 特別展公式HP



照明を落とした室内空間や夜間の屋外などの場所において、複数のプロジェクターを用いて巨大なCGを投影したり、インタラクティブ技術によって来場者がそれらのCGを変化させたりする事の出来るデジタルアート。そのデジタルアート展を専門に企画・制作・運営する企業「チームラボ」の特別展が名古屋市科学館で開催されています。

ちなみに、同特別展は、2014年11月から2015年5月まで東京・日本科学未来館で開催した際に47万人もの来場があったのだとか。今回名古屋で開催されている同展も、女性や子供に大好評で、休日ともなると多い日では4,000人/日近くの来場者があるとの事。そこで、私も昨年の年末に訪れてみる事にしました。



■ 感想
正直なところ、どのように評価を下してよいものか、非常に迷う特別展でした。良いと思う部分もあれば、期待外れだった部分もあったからです。それこそ、新しい映像技術による可能性と、その限界を感じたといっても良いかもしれません。



● 良かった点・興味深かった点
大勢で非日常的な映像空間を体験・共有出来る点は良いと思いました。それこそ、四方の壁面をスクリーンとして巨大な映像が映し出されるため、映像空間の中に入り込んだような感覚すら覚える方もいるかもしれません。そんな中で、難しいルールなどを覚える必要なく、直感的に手をかざす事でCG映像が変化したり、自分で色を塗った塗り絵の図柄がCGとなり、スクリーン上を移動してゆくのは子供たちにとって新鮮な体験なのではないかと思いました。

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しかも、そうした非日常的なデジタル映像空間を楽しむ際に、煩わしいヘッドマウントディスプレイなどを装着する必要もないわけですし。また、親御さんや、大人の女性達にとっては、そうした「子供たちが楽しんでいる様子」や、「ちょっと変わった事を友人と楽しんでる自分の姿」をスマホやデジカメで自撮りすれば、SNSの絶好のネタにもなりますよね。そんな感じで、気軽に非日常的な体験を楽しめる点は良いのではないかと思いました。



● 疑問に思った点・いまいちだと思った点
とはいえ、同展で展示されている内容に対して、アートとしての美しさをあまり感じられませんでした。実際、投影されているCGのクオリティはそんなに凝ったものでもなければ、高精細なものでもありません。

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鏡を張り巡らした空間に天井から無数の電飾を吊るし、コンピューター制御で光と色彩をコントロールした作品は一見すると見栄えは良かったのですが、作品を展示してる空間が非常に狭く、スケールとしての迫力はいまいちだったかもしれません。(ひょっとして、名古屋市科学館の会場が狭かったので、縮小展示されていたのかもしれませんが。)

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なにより、何かしらの強い想いやメッセージなどが込められたものでもなく、長時間に渡る鑑賞に堪えるものではありません。もちろん、美しくないわけではないのです。でも、単に美しいだけでは、ギャラリーや美術館などで展示されるアート作品と肩を並べる事は出来ないのではないかと思ったわけです。

また、デジタル遊園地として遊べる場所の内容は、前訪れた事のあるソニー・エクスプローラーサイエンス(体験型科学館)の展示内容との差も感じられませんでした。それに、何度も何度も体験したり、遊びたくなる程の熱中度があるものでもありませんし。

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別の言い方をすると、映像解析技術を用いて、投影するCGにインタラクティブな変化を持たせるものは、一般的なコンシューマーゲーム機で既に販売されているゲームの方が進んでいる部分もあるわけで。また、高度な仮想現実空間への没入度やゲーム性を高めたものを作ろうとすれば、ヘッドマウントディスプレイを用いたVR空間でのゲームの方が勝ってしまいそうですよね。そうした事を踏まえて考えると、遊園地としてリピーターを何度も呼べるものかというと、疑問を感じてしまったわけです。

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● 今後の可能性?

今後においては、こうした技術はどうなってゆくのでしょうね。勿論、映像面ではより美しく、高精細なものを目指してゆく事になるのでしょう。でも、VR技術を用いずに映像解析技術だけで、集団・短時間で出来る単純なゲームや体験型のアート作品を作り上げようとしても、案外早くその限界が出てきてしまうような気がしました。

そう感じたのは、私の想像力の無さからくるものかもしれません。(それこそ、私ではスクリーン上で集団で遊ぶボールゲーム?のようなものや、陣取り合戦のようなものしか想像できませんでした。)

もしかしたら、投影するスクリーンが平面ではなく、様々な立体を対象としたプロジェクションマッピング技術なども併用する事で、面白いものが生まれてくるかもしれません。寧ろ、そうした私の想像力を遥かに超えるユニークな発想で、より面白く、非日常的な映像体験空間を作り上げてくれる事を期待したいです。



● 余談
そういえば、最近はこうしたデジタル映像技術を水族館で用いるケースがあるそうですね。水槽で泳いでいる魚達の動きをコンピューターが画像認識し、その魚達の身体にCGを投影したりするのだそうで。

個人的にはそういう事は止めた方が良いのではないかと強く感じます。魚達は、横から強い光を浴びる事に慣れていません。それこそ、臆病な魚であれば、そうした非日常的な強い光に対して、ストレスを感じるはずです。それこそ、水族館は貴重な生き物を保護したり、その本来の生態を間近で見るための施設。なぜわざわざ魚の身体に色の付いた光を投影する必要があるのでしょう。

水族館にとっては、集客目的の話題作りのためかもしれませんし、こうしたデジタル技術集団にとっては、その技術のアピールの場だと思ってるのかもしれませんが、その考えは正すべきなのではないかと感じました。



※ 同特別展は、名古屋市科学館で開催されていたものですが、アートとして展示されていた作品もあったため、アート系の書庫で掲載しました。




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