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Flavor Of life / 宇多田ヒカル

 宇多田ヒカルが離婚しました。TVや新聞で報道されていますね。新曲を聴いた時からなんだか嫌な予感がしていました。歌詞の内容が別れと感謝とを歌ったものだからという訳ではなく、憂い・悲しみが歌声に乗ってしまっている。と感じたからです。正直、最近のヒッキーは歌詞も歌声も以前の匂いが無くなってしまっていました。TVでのライブなどは声が出ていない事すらあったかと。でも、声が、歌い方が昔に戻っていたと感じたからです。

 先日、偶然HEY!HEY!HEY!の出演を拝見しました。上手く歌おうなどと意識する必要などないまでに、憂い・悲しみが声に乗ってしまっていました。報道によると、その出演直前に離婚をしたのだとか。番組中、ミラクルヒカルというモノマネの方がノリノリでヒッキーの真似をしている時、知人として登場していた唐沢敏明がそのモノマネのノリに必要以上に怒っていたのは、今回の出来事を既に知っていたからなのかもしれませんね。

 一部報道では、First Love 以来の最高傑作とも言われている今回のシングル。ドラマの為の書き下ろしと聞いていましたが・・・果たしてその限りであったのでしょうか・・・。

アーティストは心に映し出されるその最たる想いを作品にぶつけるものだと思います。心に映し出される様々な状景を紡ぎ合わせ、時に誇張し、時にそぎ落とし、そのエッセンスを濃縮させるものだと思います。私達ブロガーが記事を書く時もそう。逆に言えば、そうした記事を書いた途端、自らの記憶・感情がその作品に書き落としたもので全てが塗りつぶされてしまい、その周辺にあったはずの様々な感情や記憶が何時の間にか消えてしまうような事はないでしょうか。ふと昔の出来事を思い出そうにも、良くも悪くも記事に書いた記憶は鮮明に残っていても、それ以外の事が思い出せない。逆に言えば、そうした作品を産み落とした本人が、作品が持つ力に影響され、その世界に捕われてしまうかのような・・・。

 今回の件、この作品の内容がどれだけドラマと被っているのか判りませんが、ヒッキー自身の歌として書き下ろした時点で、彼女の意思を固めてしまったというか、彼女の運命が決まってしまっていたのかもしれませんね。デビュー当時からこの子は結婚も早ければ、ひょっとすると離婚も早いかも・・・とは思ってましたが、残念な結果です。それこそ、「ぼくはくま」を聞いた時点で既に、「あ、ヒッキー引きこもりになってない?」とも感じ、心配だったりもしたんですけどね。

 以前の記事でも書いたのですが、彼女は憂いや悲しみを歌った方がその本領を発揮出来るタイプのシンガーだと思います。多くの人の心に響き、売上的にも好調であろうとも、ある意味とても悲しい存在でもあるかと思うのです。でも、本当に悲しい事に彼女の本質というものはそうであり、そうとでしか生きられないのかもしれません。旦那であった紀里谷氏もそうした近い匂いを持った存在であり、近すぎたのかもしれません。それこそ、紀里谷氏でなかったとしても、そうそう彼女の本質というものを変えれる存在はいないのかもしれません。いや、宇多田ヒカルだからという訳でなく、そうした本質を持つ者は、いづれもそうであるような気もします。

 今後の彼女はどんな歌を生み出す事となるのでしょう。良い曲を書いてもらいたい。と思うと同時に良い人生を送ってもらいたい。そう願わずにはいられません。

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SADS 忘却の空


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■ 公式HP清春
■ 公式HPSADS
■ wikipedia池袋ウエストゲートパーク

SADS 忘却の空

 先日、東京へ行った際、池袋の周辺のビジネスホテルで宿をとりました。仕事がらみと、翌日のプライベートを考慮しての判断です。池袋は何度か訪れていますが、夕食をとろうと独りぶらぶらと池袋界隈を歩き回るのは初めてでした。今にも雨が降ってきそうな雨雲が低く空を被い、眠らない街の明かりを受けて鈍いオレンジ色に染まっていした。

 駅の出口の方向によって、街の住人の顔の変わる街、池袋。様々な人種、様々な世代の様々な欲望の蠢く街。昼間にははっきりと見せないその本性を、夜ともなればおしげもなく、いや恥じる事なくあからさまに表す街。いや、たとえ昼間であろうとも、その本質は変わらないものなのかもしれません。それを誰もが疑問も違和感も感じず、当たり前に受け入れているかのようです。

 まとわりつく湿気、風の無いうだる空気の中、我を先に歩く人々。サラリーマン、OL、カップル、学生、フリーター、ヲタク、風俗嬢、チーマー、チンピラ、韓国人、子連れの親子以外、ありとあらゆる人種、老若男女が誰かと待ち合わせ、夜の街へと消えて行きます。まるで、人間だれしもが、そうした欲望の表と裏を持っているのだという象徴のようにも思わされました。

 そんな街を生きる若者を扱ったドラマ、池袋ウエストゲートパーク。その主題歌であった、SADSの「忘却の空」が、頭に浮かんできていました。

 この歌は、その詩の内容を見れば、池袋の歌というよりも、ボーカルであり作詞をした清春の前のバンド、黒夢への切っても切れぬ未練、消したくとも消せない過去をかかえる自分の苦悩を歌った歌だと言えると思います。しかし、あの何処か危うさの漂うドラマの雰囲気、いやこの街に生きる人を例えるに似つかわしい雰囲気があるようにも感じます。いや、現代を生きる全ての人に、どこかこうした退廃的で自虐的な心が宿っていると言えるのかもしれません。

 実際、この街には、いや、東京という街には、どのような人生を経て、何を感じ、何を求めた人が集まって来ているのでしょうか。

 夢をみて?夢を掴むため?自ら望んで?それとも望まずして?いつの間にか、多くの犠牲をはらい、いつの間にか共に戦っていたはずの仲間も消え・・・。一瞬でいいから逃げ出したい、いや既に逃げてしまっているのかもしれないというのに、消し去る事の出来ない自らの過去。そういったものを、この街に生きる人はいったいどれだけ抱えているのだろう。どれだけそうしたものを抱えた人が、この街にいるというのだろう・・・。

そんな事を感じながら、私は夜の街を歩いていました。

宇多田ヒカル / Luv LIVE


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1999.4.1.thu.OSAKA / HEAT BEAT
1999.4.2.fri.TOKYO / ZEPP TOKYO

1.甘いワナ 〜 Paint It,Black
2.time will tell
3.In My Room
4.Never Let Go
5.Another Chance
6.Give Me A Reason
7.Automatic
8.今夜はブギーバック
9.First Love
10.Movin' on without you

宇多田ヒカル / Luv LIVE

 先日、NHKのトップランナーに宇多田ヒカルが出演していました。(先日取り上げたアンジェラ・アキ出演の翌週です)久々に見た宇多田ヒカルは・・・太ってましたね・・・(><; この人はけっこう太りやすい体質だと、以前から思ってましたが・・・。久々のNEWアルバムを出してTVへの露出も増えるし、この夏には全国ツアーもあるというのに大丈夫なのでしょうか・・・?と、思いながら見ていました・・・。

 私は以前から、宇多田の唄が好きでした。宇多田ヒカルという存在自体がとても興味深く、人間としても好きでした。帰国子女という事もあるのでしょうが、その言動や、考え方がとても16歳とは思えぬものがあり、面白くも繊細な感覚の持ち主だと感じていました。

 最初にAutomaticを聴いた時は、「ああ、EMIがR&B系の女の子を出してきたか。日本でも若い子にR&Bが流行る時期がやっぱり来るのかな?」と、若干冷静に受け止めていたのです。(当時の私は、洋楽のR&B や HIP HOP も聴いていたのです)が、2ndシングルの「Movin'on Whithout you」で一気にハマッテしまいました。(R&Bではなく思いっきりハウスミュージックですが、詞の内容とミュージッククリップのデキにヤラレテしまったんです)そう、歌声もさる事ながら、16歳の小娘が繰り出す切なさを帯びた詞の世界にハマッてしまったワケなのですよ。

 それ以来、シングルやアルバムが出る度に購入し、ライブにも足を運びました。実際、過去に3回ライブを見ていますし、ど真ん中前列から5列目!とか、ど真ん中最前列!!という超幸運にも恵まれています。(へへへ・・・ちょっと自慢自慢♪)

 そんな私ですが、最近の宇多田ヒカルは全然聴いていません。アメリカ進出をしてからと言うべきか、結婚をしてからというべきか判りませんが、あきらかに音楽性や詩の世界が変わってしまったと思います。誰しもが、時が経てば変わっていくという事は可笑しな事ではないと思います。しかし、彼女が唄う必然性というものが何処にあるのか、私には見えてこなくなってしまったのです。つまり、彼女の歌からは、歌う必然性=訴えたいモチベーション=衝動、といったものが私には伝わって来なくなってしまったのです。

 R&B色を強く出していた1stアルバムですが、彼女は自らが多くのインタビューで語るように、そのルーツミュージックというべきものは、R&Bと限定されるべきものではなく、ロックやポップスにこそ多くの影響を受けているように感じます。日本でのデビュー前に、アメリカで CUBIC U 名義で出されたアルバムは、AALIYAH そっくりです。(当時はAALIYAHのアルバムも良く聴いていたようで、多くの影響を受けたようです)そして、日本でのプロデユーサー陣も、彼女をそういった延長線上で育て上げようとしたのでしょう。

 しかし、宇多田本人は、そういった自分が、本当の、本来の自分の本性とは違うのではないか?と感じていたのではないかと感じます。実際、初の全国ツアーのライブに行くと、自分の持ち歌以外で歌ったのは、QUEEN のフレディマーキュリーのロックだったりしていました。(当時の彼女の曲はその多くが”聴かせる”歌が殆どなので、そういうノリの良い歌がライブを盛り上げるために欲しかったのでしょう。その姿は、自身の歌を歌っている以上にノッているように見えました)

 そのせいか、2ndアルバム、3rdアルバムと時が経つと、R&Bの路線はすっかりと影を潜めます。どんどんとプロデユーサーを変え、そのうち自らがプロデュースを行ない、詞の世界というのではなく、音の世界として、自分らしさというものを探していたように思えます。しかし、その頼りであった詞も、結婚という機会をもって、恋愛を中心としたものに決別をつけるべき時期がきてしまったかと思います。

 結婚を目前とした時期に生み出された、COLORS の詞において、もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら 塗りつぶしてよ キャンパスを何度でも 白い旗は諦めた時にだけかざすの 今の私はあなたの知らない色  というフレーズで締められているのですが、本当にあの唄は、今までの自分、今までのファンに対しての、一種の決別の歌のようにも聞こえてきます。

 実際、アメリカ進出した際に出されたアルバムから、残念ながら彼女の曲には魅力を感じられなくなってしまいました。まるで、ただ単に自らが音楽実験を楽しんでいるビヨークが如くです。音楽は自らがあふれ出る想いを伝えるべく、自然と、必然的に奏でるものかと想うのですが、今の宇多田には、そういったものを感じれられないのです。

 そう、ナチュラルで普遍的な感覚、切なくもピュアな感覚を、思いもかけないような表現でありながらもイノセントな輝きを放つ・・・そういった彼女ならではの、心に響くものが薄くなってしまったように思えます。彼女の魅力は、その音楽性が変わろうと、詞の世界が変わらなければ、コアなファンにとっては問題なかったのだろうとは思うのですが、その詞に共感する部分が薄れてしまったのです。従来あったはずの彼女の詞の持ち味ともいうべき、切ないまでの心の叫び。どこか魂がシンクロでもしたかのような切なくも心地よい純粋な感覚を感じなくなってしまったのです。

 これらは、彼女が常に今の等身大の自分を素直にさらけ出し、レコードを売ろうとして変にリスナーに媚びていないから起きてしまっている事・・・とも言えるのかもしれません・・・。音楽性もセルフプロデユースとなり、同じような曲を2つと出したくない。自らの音楽の引き出しをさらに広げ、自らが創作活動を楽しみたい。そう考えているのかもしれません。しかし、1stアルバムのような音楽性の統一感を2ndアルバムから失う事にもつながったかと思います。そしてそれは3rdで顕著となり、アメリカ進出アルバムではどういう音を出したいのか疑問に思う曲すらありました。

 ある意味、彼女にとって、1stアルバムの曲を唄うと言う事は、既に過去のモノであり、結婚し新しい恋を出来ぬ身の上となった以上、リアリティをもった恋愛の歌は本当にもう唄えないのかもしれません。仮にライブ等で唄っても、当時のリアルな心情に彼女自身がシンクロ出来なくなっているように思えます。そう、あの魂を揺さぶる歌声はもう2度と聴く事は出来ないのかもしれません。

 こうして過去を振り返ってみると、良くも悪くも、三宅プロデューサーによって導き出されたあの切なさを帯びたシンセサイザーの音色が、やはり彼女と時代とを繋ぐ大きな役割を果たしていたのだろうと、改めて感じさせます。

 さて、スンごく長い前置きでしたが、彼女のライブで、最も思い出深いのは、写真にUPした Luv LIVE です。このLIVEはデビュー後初のお披露目LIVEで、ごくごく一部の人しか観れていないしろものです。(実際、私も直接は観れていません。)しかし、そのテンションの熱いLIVEは、各音楽雑誌で話題騒然となるものだったのです。彼女の歌声が「本物」であると。CDで聞こえるあの声は、加工されたものではなく、本物の歌声であると。

 ちなみにそのLIVEの様子はは、後に全国のFMラジオでそのセットリストの全てがスペシャル番組として放送されました。おかげさまで、私も久々にエアチェックというものを行ないました。(苦笑)(このLIVEは香港かなにかでは、海賊版CDも出回っている程です)実際、放送されたライブのテンションは尋常ではなく、初お披露目に対するオーディエンスの熱い歓声と共に、一気に駆け巡ります。その歌声は、CDの声は本物であると知らせ、それ以上にLIVEである事で、よりいっそう伝わってくる心の高ぶりが伝わってくるものでした。私はこのLIVEを生で観れなかった事を、本当に悔やんだものです。おかげで、このLIVEを録音したMDは、それこそMDなのに再生が出来なくなるくらい何度も聴いた程でした。(一時期、CDより聴いていたくらいなのですよ)

 そのLIVEがマクドナルドのスポンサーを受け、ビデオコンサートをやるとの事。マックを食べまくりましたよ。昼も、残業時も(苦笑)おかげさまで、何とかPASSをゲット。本当の生という訳ではありませんが、貴重な映像を観る事が出来ました。ちなみに私は会社のセンパイ(野郎)と観にいきました(^^;

 その姿は、初々しくも堂々としていて、とても初LIVEとは思えぬ完成度。その高音声の伸びと、声量のある低音は我々を魅了します。LIVEが故に、独特のビブラートもその高まりを魅せてくれるのです。
また、8曲目には、スチャダラパーの今夜はブギーバックがフィーチャリングされ、実際に、本人達が特別出演!! この競演は、本当にこの時1回こっきりの限定との事(しかもZEPP TOKYOでのみ)。このブギーバックを唄うhikkiはとても可愛いかったです。また、彼女はMCが面白いのです。(最近のTV出演の彼女は、逆にトンチンカンな感じに見えますが・・・)彼女のLIVEはそれこそ何度も観ていますが、この初LIVEが彼女の魅力が一番発揮されていたのではないかと感じます。また、当時の彼女の動く姿を観たいという人は本当に多かったでしょうし、あの姿こそ、今なお彼女に求めているものだという人も本当は多いのではないかと思ったりします。

 今の世の中で、ラジオでデビューライブがフルで放送されたり、国内アーティストで、しかも生きているのにも関わらず全国でビデオコンサートまで行なわれるというだけで、改めて凄い事ではあると思います。が、このLIVEはソフト化されてはいません。初ライブとの事で、人様の目に触れる程のものに至っていないとの事で、今後もその可能性は無いそうです・・・。ゆえにこのLIVEは、実際に生では観れていないものの、もっとも私の心に残るものとなりました。(それこそ最前列で観た事もあるというのに・・・苦笑)

 流石に最近は、このLIVEを録音したMDを聴く事は無いのですが、今の宇多田ヒカルを観ると、何だかなあ・・・(太りすぎて、何だかオバサンくさくなってるし・・・)という思いと共に、昔を懐かしく思い出してしまいました(><; あ、この記事を読んで、さてはロリコンだな!?って思わないでくださいね! 決してロリコンではありませんよ!念のため(笑)


PS) ちなみに私の好きな彼女の曲はこんな感じです。

time will tell
Movin’on Whithout you
甘いワナ 〜 Paint it,Black
Another Chance
Give Me A Reason
Addicted To You (Under Water Mix)
For You
FINAL DISTANCE
COLORS

アンジェラ・アキ / HOME


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アンジェラ・アキ / HOME


私はNHK教育チャンネルで日曜に放映されている、トップランナーという番組が好きでよく見ています。先日、その番組で、アンジェラ・アキが登場していました。以前から、音楽番組等で目にした事はあったのですが、じっくりとその歌声を聴く事は無かったので見てみました。

番組を見て印象が変わりました。この人は、徳島出身との事。おもいっきり関西というか、四国の方言で喋る人でした。(四国は関西系の方言なのですが、個人的にはイントネーションがよりおっとりした感じに聞こえます。)しかも話し口調が早い・・・(おっとりした方言なのに、早口・・・??)綺麗に聴かせるを身上とし、落ち着いた、ロハスな生活を好むようなタイプかと、思ってましたが、どうやら違うようです。

実は私の両親は四国の香川県出身。たま〜に、四国の田舎へ帰ると聞こえてくる親戚の人達の方言というか独特のイントネーションを、早口で喋るそのキャラクターはなんだか不思議な感覚で聞こえてきました。

その番組の合間で放送されるLIVEで、「HOME」という曲が唄われるシーンがありました。ダブルスタンダードを持つのに、その曲の中で、「ふるさと」と唄うのです・・・。また、「This Love」は、既に何度か聴いた事があり、耳に残っているフレーズがありました。そこで、この人の人となりというものをアルバムを通して聞いてみたいと思い、アルバムを購入してみました。

が・・・正直・・・思い入れをもって、永く聴けるアルバムにはならないようです・・・と言うか、正直アルバムとしてのコンセプトが出来上がっていないというか、曲として世に出すレベルのものに至っていないものが多いのではないか?と、感じました。いや、曲というよりも、ソングライティングの部分でそう感じるのです。

番組中で、山本太郎が、もっとイッパイ恋をして、(もっと良い)曲を是非書いてください・・・というような事を言っていたかと思うのですが、正にその通り。失礼ながら、この女性はまだ恋に恋する少女の域を出ていないようです。

別にそれでも悪くは無いのです。恋の多い、少ないで人の価値が決まるものではないと思います。しかしながら、プロとして世に送るべきメッセージというか、内側から押さえきれず出てくるかのような、想い・情熱・苦悩というべきものが薄いというか、なんといのか・・・実際にその唄を聴かれた方なら判るかと思いますが、正直なところ、多くの歌において詞が稚拙というか、浅いのです・・・。

大きくなってからアメリカへ渡り、英語を覚えたといいますが、その詞に英語を使うフレーズが出てくる必然も感じないですし、日本語の詞も、その前後の文脈というか、意味の繋がりが判らない展開すらあったりします・・・。アマチュア時代に多くの曲を書いたとの事で、ピアノに関しては、特に問題ないですし、歌声も声量があって特段悪い訳ではないのですが・・・

プロとして、シンガーソングライターとして唄いたい。そういう姿に憧れ、ずっと目指してきたのだろうと思います。が、この人の場合、その姿になりたい欲求はあったのでしょうが、そもそも伝えたいメッセージは何だったのだろう・・・唄いたいという意思ではなく、堪えきれぬ思いを伝えたい、という意思がもっと全面に出てこなければ、本物にはなれないような感じを受けました。(大して恋や愛だ語れぬ私からそんな事言われると、彼女にとっては大いに不満かもしれませんが)

歌作りに苦しみ、悩む前に、より多くの恋をして、素敵な唄を作って欲しい。苦悩を乗り越え、恋から愛に変わった唄を是非とも聴かせて欲しい。心の底から沸き起こる感情をそのピアノの旋律に載せて欲しい。曲に詞を載せるのではなく、詞から全てが始るカタチで曲を作り上げてみて欲しい。そう思いました。

少々厳しいコメントとなってしまいましたが、今後に期待を込めて・・・という事で・・・(ファンの方、ご容赦ください。)

ECHOES / No Kidding


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ECHOES / No Kidding


皆さん、本当にお久しぶりです。もう、春ですね。桜が満開です。って言うか、春の嵐が凄くて、その桜の季節ももう終わろうとしているかのようです。時の経つ早さを感じてしまいます。

久しぶりと言えば? 中山美穂がCMで出ていていますね。何だか、彼女の雰囲気が少し変わっていて、時が経ったのだなァなどと思ってしまいました。特別好きだった訳ではないんですが、「眠れる森」あたりの彼女の雰囲気は良かったなあと思っていたので、あのCMを見て、時が経っているのだなァなどと感じてしまいました。

さて、彼女の夫、辻仁成をご存知でしょうか。ひょっとすると、すっかり小説家としての地位を獲得し、そのイメージが強いのでしょうが、昔はミュージシャンでした。その彼が率いるバンド "" エコーズ "" は、私が高校生の時に、もっともよく聴いた日本のバンドだったかもしれません。

小学生の頃からラジオ好きで、中学生になってからラジカセを手に入れた私は、洋楽の音楽性の高さ・豊かさにすっかりハマってしまい、すっかり邦楽のロック系から離れてしまっていました。離れていたと言うより、流行っている邦楽と言うと、どこかアイドル系のように見えてしまい、バカにしてしまっていたのかもしれません。とは言え、そんな好きな洋楽と言えど、レコードを買う金など十分ないので、結局はラジオをエアチェックするのが精一杯。曲やアーティストを幾ら多く知っていても、英語を十分理解出来ている訳でなく、その詩の内容を理解する手段が十分に無かったのです。逆に言えば、邦楽・洋楽に関わらず、いつの間にか無意識のうちに音楽性を最優先として、聴く曲を選択していた時期だと思います。

そんな折、高校に入り、友人達が、コピーバンドを組んだりするようになると、彼らから、とあるテープを渡されました。それが、このエコーズでした。

彼らは、当時流行っていた BOWY や BUCK-TICK のようにビジュアル面で何か強いものがある訳でも、ブルーハーツのようなタテノリでインパクトのある音楽性ではありません。U2やエコー&ザ・バニーメンといったニューウェーブの洋楽の音を取り入れたと言われるエコーズのサウンド。そのサウンドのせいか、何処か同時代の日本のロックとの違いを感じさせました。しかし、エコーズをエコーズたらしめんとするのは、良くも悪くも、辻仁成の詩による所が大きいのではないかと思います。

もちろん愛だ、恋だと言う詩もあるのですが、正直、内向的にすら見える悩みや迷いすらさらけ出し、どこかシニカルなその詩の内容に私は驚きました。単語をカッコよく単純ににつなげたかのような、前後の繋がりの薄いそれまでのロックの詩とは違っていて、その苦悩にも似た思いがきちんと伝わってくるのです。それまでのように、曲の音楽性や歌唱力だけでななく、真に一人間として「詩」に共感を覚えると言う事を今まであまり体験できていなかった私にとっては大きな存在だったのです。(逆に言えば、タテノリ系が好きな同級生は、彼らの音楽をどうも受け入れにくいようでしたね)

その詩を紡ぎ出していた辻仁成が、すばる文学賞を獲ったと聞いた時は、驚きました。今となっては、ミュージシャンが小説を書く事など、珍しくもありませんが、当時は驚き以外の何ものでも無かったのです。と、思いつつ、バンドは止めてしまうのか?それは中途半端なのではないのか?などと、その行為に少しいぶかしくも思っていました。ファンとは勝手なものですね。今でもその時の思いがどこかにあるせいか、私は彼の小説やドラマ等の作品を目にする事が無いままとなっています。

しかしながら、その後の彼の活躍を見ると、媒体は違えど自己表現をするという行為に飽きる事なく続けており、この選択は悪いものではなかったのでしょうね。で、もっと驚いたのは、先に書いた中山美穂との結婚。(しかも辻は再婚ですし)う〜ん、これこそ、想像出来ませんでしたね。

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