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最近ブログの更新が停滞しておりますが、ご容赦ください。

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■ レトロでんしゃ館 (名古屋市 市電・地下鉄保存館)



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■ 名古屋市交通局 レトロでんしゃ館 HP



先日、日進市にあるレトロでんしゃ館へ行って来ました。この場所は、名古屋市を東西に走る名古屋市営地下鉄・鶴舞線の東側の終着点「赤池駅」に設けられた「地下鉄日進工場」(車両の点検・修理を行う)に併設された施設です。(一般の人が乗降りする赤池駅からは少し離れた場所にあります。)

ちなみに地下鉄・鶴舞線は名鉄(名古屋鉄道)の豊田線が相互乗入れしており、名古屋方面から、そのまま豊田市へ乗り換える事なく移動する事が可能です。(地下鉄の場合は、赤池止まりも有り。)別の言い方をすると、豊田市の住民の多くは、名古屋へ電車で向う際、この鶴舞線を利用している事になります。

そんなわけで、赤池駅は私にとっても馴染みのある名前ではあるのですが、この駅で下車した事はあまりありません。しかし、先日たまたま赤池方面へ車で向う都合があったので、その機会を利用して寄ってみる事にしました。



■ レトロ電車館 施設概要

名古屋市を走っていた市電の代表的な車両(1400型、2000型、3000型)3両と、昭和32年の地下鉄開業当時に名古屋・栄町間を走った100形車両の2両とその台車が展示されており、展示車両は実際に車内に入って見学することができる。ちなみに名古屋市営地下鉄を運営する名古屋市交通局は、平成24年8月1日をもって、90周年となる歴史を持つ。見学は「無料」。

*)地下鉄としては、1957年に東山線の一部が開業。1977年に、鶴舞線の一部が開業。鶴舞線と名鉄豊田線の相互乗り入れは1979年から開始。



■ 地下鉄100系 (107、108号)

昭和32年の名古屋市営地下鉄開業時に、名古屋・栄町(当時)を走った車両。

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■ 市電2000型 (2017号)


昭和31年から昭和33年にかけて29両が製造され、昭和47年2月まで活躍。

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■ 市電1400型 (1421号)


昭和12年に開催された汎太平洋平和博覧会への乗客を輸送するため、「博覧会にふさわしい世界一の電車」との意気込みで製造された名古屋市電の標準的な車両

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 市電3000型 (3003号) 車両内

*) 上記で掲載していませんが、市電3000型(3003号)も展示されていました。

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■ 市電2000型 (2017号) 車両内

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■ 地下鉄100系 (107、108号) 車両内

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■ 地下鉄100系 (107号) 運転席

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■ 地下鉄100系 (107、108号) 運転席

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■ 市電3000型 (3003号) 運転席

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■ 感想


豊田市に住む私が電車で名古屋に訪れるようになったのは、鶴舞線と豊田線が相互乗り入れした路線が出来てからの事。(それ以前にも名鉄で知立周りで行く方法とかもありましたが、ほとんど使った事がありませんでした。)そのため、名古屋で電車を利用するといえば必然的に「鶴舞線」=「地下鉄」というイメージが強く、過去において市電が地上を走っていたなんて考えた事がありませんでした。(瀬戸市で走っていたのは知ってますし、豊橋だと現在も走ってますけどね。)

黄色のボディカラーが眩しい地下鉄100系ですら現在の車両のデザインからすると懐かしい感じなのに、市電の車両ともなるとレトロ感がはんぱないですね。でもそれが悪いわけではなく、内装も含めて随分と雰囲気があるというか、今の時代にない味があっていいですよね。それこそ運転席にある操作ハンドルやスイッチ類の大きさや数も随分と違ってますよね。それに、これらの車両の中では現代的に見える地下鉄100系の運転席も、実は座席スペースがかなり狭くて、時代を感じさせるものがありました。(ちなみに運転席は誰でも座る事ができますよ。)

それにしても、名古屋って地方都市としては、かなり地下鉄が発達してますよね。現在6路線もあるんですよ。これが豊田市住民の私からすると実に羨ましかったりします。(豊田って自動車生産の拠点の街って事もあるのかもしれませんが、公共交通機関が発達してないんですよね。ホントに車が無いと何処にも行けないかんじなのです。そのくせ、幹線道路の整備も未だに遅れていて、朝の通勤時間帯は渋滞する道が多いのです・・・)まあ、都市そのものとしての規模や歴史が全く違うので、比べても仕方が無い事なんですけどね(^^;

さて、そんな名古屋市営地下鉄を運営する名古屋市交通局は、今年の8月1日で90周年を迎えたのだそうです。これからも安全で快適なサービスを届けていただけると嬉しいですね。








■ キユーピー挙母工場 オープンキッチン(工場見学ツアー)




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■ キユーピー株式会社HP



先日、私の地元にあるキユーピー挙母(ころも)工場の見学ツアーに参加してきました。そう、豊田市って自動車の街のイメージが強いとは思うのですが、キユーピー株式会社の製造工場もあったりするのです。(キユーピーさんとは関係ありませんが、豊田乳業という牛乳屋さんもありますよ。ちなみに、キユーピーさんのユの字は小さいュではなく、大きいユを用いるのが正しい表記だそうです。)

この工場では昭和36年から工場見学を行っているのだそうです。長い歴史があるんですね。恥ずかしながら、私はキユーピーさんが工場見学ツアーを催されているのを社会人になるまで知りませんでした(^^;そこで、是非とも訪れてみたい、訪れてみたい・・・と思い続けていたところ、先日ようやくにしてその機会を得る事が出来たので、その時の様子を記事としてUPしたいと思います。



 キユーピー株式会社とは

「キユーピー3分クッキング」でおなじみのマヨネーズ・ドレッシング等の製造メーカー。創業者である中島氏は、缶詰の事を学習をしにアメリカへ訪れた際、アメリカ人が普段からポテトサラダ等にマヨネーズを使っている様子を見て「これだけ美味しく栄養価が高いものを是非とも日本に広めたい」と考え、国内での製造販売に着手し、ここまで事業を大きくしてこられたとのだそうです。また、「キユーピー」という名前は、多くの人に受け入れてもらおうと、当時流行っていた「キューピー人形」からいただいたものだそうです。

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(キューピーちゃんって、実はローマ神話に出てくる天使だって知ってましたか?それで背中に羽が生えているのだとか。また、性別は特に決まってないのだそうです。)



■ キユーピー挙母工場


愛知県豊田市の市街地の中心地にある工場。昭和33年12月に作られたものだそうです。(挙母という名称は、この地が昭和34年に豊田市という名称に変更されるまでは、挙母市という名称であったことに由来)

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■ オープンキッチン(工場見学)


全国5箇所の工場で工場見学ツアーが催されています。見学料は無料。挙母工場では、1日に3回、約1時間にわたる行程になっています。完全予約制。工場の生産ラインの都合があるだけでなく、高い人気があるため、かなり前から申し込まないと、予約が取れない可能性が高いようです。

車での訪問が可能ですが、その際は工場の北口ゲートへ向い、警備員さんに入門許可書を貰う必要があります。*)予約・工場見学などの詳細は公式HPを参照



■ 工場見学の様子

工場見学の行程は、ビデオ学習の後、ガイドの女性と共に工場の建屋内に設けられたガラス張りの廊下を歩きながら、マヨネーズやドレッシングの製造工程を見れるというものでした。

工場内は撮影禁止でした。但し、工場の入り口のエントランスや、ビデオ上映されるホール (キユーピー製品やキユーピー人形もイッパイ並んでる)、建物の全景などは、ブログ使用を目的とした写真でもOKとの事。特にエントランスの壁面には大きなキューピーちゃんの絵があるため、一緒に記念写真を撮る人が多いようです。

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オリンピック・イヤーに合せてという事なのでしょうか?スポーツをしている沢山のキューピー人形が展示されていました。マヨネーズの付録?だったりしたのでしょうか??よく出来ているというか、何気に欲しくなってしまいましたw *)工場見学の詳細は下記の感想蘭に記載。



■ リサイクル

マヨネーズの原料は、卵・お酢・植物油。卵からは黄身をマヨネーズに用いるが、卵の殻・卵白・卵白膜は余ってしまう。無論、それらは捨てるのではなく、様々な形でリサイクルしている(他の製品の原材料として卸ている)
ちなみにこの工場では、殻は土壌改良剤(肥料)として直接加工しているとの事。

また、ドレッシングの容器などを製造しているメーカーから搬入する際に使ったダンボールは、使用後も綺麗にたたみ、再びメーカーへ送り返す事で、何度も再利用しているとの事。



■ 長期保存が可能な訳

マヨネーズの成分であるお酢には高い殺菌効果がある。そのためマヨネーズにサルモネラなどの病原菌を加えても24時間以内に死滅してしまう。また、ウイルスにも強い。そのため、未開封であればボトルタイプで10ヶ月、ビンタイプで12ヶ月という長期の賞味期限が可能となっている。とはいえ、酸化には弱い(風味が落ちてしまう)。そのため、開封後は1ヶ月で使いきるのが望ましい。また、魚や肉などに調理すると、素材の水分で防腐効果は一気に下がるので、調理後は早めに食べる必要があるとの事。



■ 感想


工場見学の様子は、HPで公開されているビデオ映像とほぼ同様の内容でした。でも、やっぱり自分の目で直接見れるのは嬉しかったですね。固定されたカメラワークでのビデオと、自分の意思で色々な場所を見れるのとでは、ライブ感が全然違ってくるわけです。

ちなみに私は過去に自動車の生産ラインなどの見学をした事がありますが、それらとは随分印象が違いました。
当り前の話ですが大型のプレスやスポット溶接などから発生する大きな機械音や加工音が無いのです。(無論、無音ではありませんけどね。)

また、我々が通る見学ルートは完全に遮断されており、常にガラス越しでしか見られないようになっているのも異なりました。ちなみに生産ラインの室温は25度、またはそれ以下に設定されているのだそうです。つまり、製造ラインにホコリや雑菌などが進入しないよう、細心の注意を払われているわけですね。

とはいえ、卵を自動的に割る機械の上にキューピー人形が設置され、機械が回転すると人形がクルクルと踊っているように見える場所もあり、お茶目な面もあったりしましたw

ちなみにその卵を自動的に割る機械は、卵を600個/分も割る事が可能だとの事。(その機械が数台ありました。)無論、たまには上手く割れなかったり、殻が中身の黄身や卵黄に混ざってしまう事も無いわけではないので、人による目視でのチェックや、ろ過機による処理なども行われているとの事。さらに機械は2時間おきに洗浄しているのだそうです。

その機械は、卵を割る複数の装置が高速で移動してゆくので、慣れてない人が見ていると酔ってしまう人もいるのだとか。そのため監視をする人は、3ヶ月に及ぶ研修を行った後、検定をパスしないと担当できないのだそうです。なので社内における一種の「花形のポジション」なのかな?とおもいきや、そうでも無いとの事・・・。まあ、その場所だけが特別ではなく、食材を扱う以上、全てのポジションにおいて細心の注意が要求されるという事なのかもしれません。こうした方々の日々の努力のおかげで、美味しいマヨネーズやドレッシングをいただけているわけですね。

それにしても工場内は全て写真撮影は禁止だったのが残念・・・。でも、見る人が見れば判る情報というか、社外秘的な情報もあるのでしょうから仕方ないのでしょうね。

その代わりといっては何なのですが、ガイドの女性の解説はとても詳しく、かつ親切なものでした。しかも、帰りの際には「お土産」としてドレッシング2本までいただいちゃって・・・。これだけ楽しく見学できているのに全て無料だなんて、なんだか申し訳ないくらいでした。(ちなみに、マヨネーズ・ドレッシングなどの商品や、キューピー人形のグッズ類も買う事も可能となってましたw)








■ 天文セミナー 宇宙の謎



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■ とよた科学体験館 プラネタリウム
■ 2011年12月10日(土)



このところ美術ネタ、里山散歩ネタが続いていたので、ちょっと一息つくつもりで、この記事をUPしてみたいと思います。



■ 概要

名古屋大学大学院教授の福井康雄氏を施設に向え、宇宙の成り立ちや、未来の姿などを講話。また、随所に参加者からの質疑の時間も設け、様々な疑問に対し丁寧に答える。



■ 感想

地元の科学体験館で開催された講演会に行ってきました。チラシの内容からすると、子供向けのものかな?と思わなかったわけではありませんが、質疑応答の時間があるとの事だったので、ひょっとして素朴な疑問を聞けるチャンスがあるのではと思ったからです。

実際に訪れてみると、確かに小さなお子さんを連れた家族が多かったように思います。しかし、若いカップルや、年配者の方の姿も意外と見かけ、想像していたよりも幅広い世代が参加していたようでした。公演内容は、現在の天文学・物理学などの力によって判明している宇宙の誕生から、将来の姿などについての話がメインでした。



● 公演の主な内容

・宇宙はビッグバンから始まった。
・宇宙は現在も膨張しつづけている。
・現在確認されている最も遠い銀河までの距離は132億光年。
・多くの銀河の中心にはブラックホールがあると考えられている。
・人類の今の科学では宇宙に存在する物質の2割程度しか判明しておらず、8割は未知の暗黒物質で占められている。
・日本の技術者・研究者も多く参加した世界最大のアルマ電波天文台が稼動しはじめている。本格運用されれば、更なる謎が判明するだろう。



公演の内容はこんな感じでした。そうした内容は、科学雑誌や、NHKスペシャル、サイエンスZERO等をある程度チェックしている人ならば、それなりに見知っている内容だったと思います。寧ろこの公演会で有意義であったのは、それらの解説の合間に設けられた、参加者からの質疑応答の時間だったように思います。実際、全体の1/3〜1/2位の時間が、それに充てられていたように思います。

その質問内容も人によって様々で、小さなお子さんは「星はどのくらいの数があるの?」といった可愛らしいものから、「近い将来ベテルギウスが超新星爆発する可能性があるそうだが、地球は大丈夫か?」とか、「我々の世界(地球、生物)は鉄が不可欠で、鉄で出来ているといっても過言では無いと聞いた事があるが、それは本当か?どういう意味か?」いった、ちょっとマニアックなものまでありました。

無論、講師の先生も全ての分野に関するエキスパートというわけではないので、質問内容によっては明確な返答を返せないものも無かったわけではありませんが、出来るだけ丁寧に答えようとしていた姿が印象的でした。また、小さなお子さんに対しては、「よく勉強しているねえ。近い将来学者になって、私達と一緒に研究しましょう」と、声を掛けてあげており、微笑ましいというか、流石だなあと感じました。

で、肝心な私はというと、こんな素人質問をさせていただきました。また、それに対する丁寧な回答を頂く事が出来ました。(数ヶ月前の内容を記憶だけで記しているので、多少の覚え間違いがあったらゴメンナサイ(^^;)



● 私からの質問

Q1) 子供の頃に読んだ本に、”何も無いところから強いX線が出ている場所が見つかり、そこにブラックホールがあると判った。”と書かれていた。ブラックホールは全てを飲み込み何も出てこないと聞くのに、これはどういう事なのか。X線だけは出てこれるのか?

A1) ブラックホールに物(星など)が吸い込むまれる時、ブラックホールに落ちきる前でも、その物質には強い重力が掛かってしまう。すると、吸い込まれる前の時点で物質の本来の状態(形)を保てなくなり、崩壊してしまう。そうした物質崩壊現象が現れる時に、強いX線が発生するのが研究で判っている。(飲み込まれる以前にX線が発生している。)それで、何も光源が無い場所で強いX線が観測されるという事は、ブラックホールがある場所ではないかと考えられるようになった。

Q2) ブラックホールの想像図を見ると、渦の中心から上下に向って白い光の筋のような”ジェット”という噴出物が表現されている。何も出てこれないはずなのに、これはどういう事なのか。

A2) ”ブラックホールは何でも吸い込み、吸い込んでしまったら決して外に出る事は出来ない。”というのは間違いではない。とはいえ、それだけ強い引力があるブラックホールも、吸い込み漏れのような事が起きてしまう事がある。それらの物質が勢いあまって、渦の中心部分の上下に向かい、そのまま吐き出されるような動きを示す事がある。それがジェットと言われる現象。

Q3) ブラックホールは鳴門の渦のような形で、回転しながら物を吸い込んでいるように描かれているのを見る。重力がとてつもなく強いなら、なぜ直線的に物を吸い込まないのか。

A3) ブラックホールが存在する以前から、宇宙に浮かぶ物質は、何かしらの運動法則で移動している事が殆どである。また、それぞれの向かっている方向やスピードは決して一定の方角でもない。そこにブラックホールの強い引力が加わっても、元々存在した運動エネルギー(移動する力)が消えたわけではないので、斜めに後ろ髪を引かれたかのようなカタチで、引っ張られ、吸い込まれていくケースが殆どである。また、吸い込まれる物質同士も引力が作用している。先に重いものが吸い込まれてゆく状態になっていると、その後に来た軽い物質は、その重い物質にも引かれる事となる。故に、自然と渦のような形で吸い込まれてゆく事となる。



本当はもっと聞きたい事が沢山あったのですが、公演時間の都合から1人1回が限度の状況でした。寧ろ私の場合は、都合上3つの質問をさせていただいたような格好になってしまったので、在り難い状況だったかもしれません。宇宙好きの方からすると、「もっとマトモな質問しろよ・・・」と思われてしまったかもしれませんが、私はあくまで文系大に進んだごく普通の一般市民であるという事でお許しください(^^;

ちなみに今回の運営は、終了直後に別の組のプラネタリウムの上映会を強行するような事もなく、少しゆとりをもって話を聞けたのも良かったように思いました。








■ JAXA講演会「宇宙へ」 〜ロケット開発の現場から〜 



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先日、『JAXA講演会「宇宙へ」 〜ロケット開発の現場から〜』 という講演会に行ってきました。このイベントは、私の地元にある「とよた科学体験館」で行われたものです。



■ 講師 : 岡田匡史 氏

講演会の講師として呼ばれた岡田氏は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の現役の技術者だそうです。今回この方が呼ばれたのは、実は豊田市生まれという由縁があっての事なのだとか、幼少の頃に近隣の知立市に引越し、東京の大学へ進学。その後にJAXAの前身であるNASDA(宇宙開発事業団)に入社後。H2ロケットメインエンジンの開発を担当し、現在はJAXAの宇宙輸送ミッション本部事業推進部計画マネージャーを務めているのだそうです。地元からそのような方面に進まれてて、このような素晴らしい業績を残されている方が居るなんて、今まで知りませんでした。



■ 公演内容 「ロケット技術の現場から」

簡単な自己紹介の後、まずはロケットの簡単な歴史(ソビエトとアメリカのスペースレースや、アポロやスペースシャトル、そしてISSなどに至るまで。)が紹介されました。そして、それらの宇宙開発の歴史の中で立ち遅れていた日本が、今やアメリカや世界各国から高い信頼を得るに至っている現状と、そこに至るまでの苦労などが紹介されていました。


● ロケットの難しさ

ロケットというものは、巨大な図体をしているものの、その中身の殆どは燃料である。その部品と燃料の構成比は、コカコーラなどの350mlのアルミ缶と、中身の液体の比重に近いものがある。つまり、それだけべコベコなボディで、とんでもない振動、速度、温度、圧力などに耐えるものを造り上げなければならない。

しかも、ロケットは一度打ち上げたら、ほとんど修正は出来ない。打ち上げが失敗したと判ったときに出来る事といったら、危険な場所に墜落しないよう破壊ボタンを押す事くらいである。また、飛行中のロケットの異常を細かく分析できるようなデータを送信させる事は意外と難しく、失敗した際に異常の原因となった部品の全てを回収できる事も少ない。よって、事故の原因究明を行う事はなかなか難しいとの事。

実際、過去にH2Aの打ち上げが失敗した際、岡田氏は事故の原因究明を担うセクションを担当しており、現場は火の車であったとの事。しかし、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の協力や、JAXAのエンジニア達の懸命の努力により、海底の底に沈むロケットエンジンLE-7を発見・回収する事に成功。そのエンジンの不具合を研究する事で、以降のロケット開発に向けて大いに役に立った事があった。等の話を聞かせてくれました。

ロケットはシビアな世界だとは想像していましたが、改めてこのように聞かされるとスゴイ世界ですよね。それに部品と燃料との比重が、缶ジュースのようなものであるというのは非常に強いインパクトがありました。

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● 今後のロケット開発

現在のJAXAは、「イカロス」や「はやぶさ2」などの人工衛星は勿論、ISSへ物資を運ぶ「こうのとり」の運用に向けて力が入っているとの事。また、下記の写真のような、円錐形のカプセルを垂直上昇させて打ち上げるだけでなく、そのままの状態で下降、着陸させるための技術開発も進めているとの事。(写真は、実物のカプセルと、人との合成写真。しかし、カプセルの発射・着陸実験は実際の映像を見る事ができました。)また、アメリカが火星への有人宇宙飛行を計画しており、JAXAとしてもそれに参画したいとの事でした。ちなみに海外では70代の宇宙飛行士も存在するとの事。JAXAではたまに宇宙飛行士の募集をしているので、皆さん応募してくださいとの事でしたw


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● JAXAのクルーやISSの宇宙飛行士たち

こうした活動を行うJAXAは何も男性ばかりではなく、案外女性も多く、H2Bなどのロケット打ち上げの際の発射ボタンを押すのは女性であったりするとの事。(何人かの写真がスクリーンに映し出されていましたが、結構綺麗な方が多くて驚きました。綺麗どころを集めたのでしょうか?)

無論、日本人宇宙飛行士はTBSの記者であった方以外は全てJAXAの職員でもあり、皆さん人柄の良い人であるとの事。彼らはISSに滞在中、忙しい合間を縫って、民間から募った実験などにも協力してくれたりしているとの事でした。

その実験の例として紹介されていたので面白かったのは「宇宙で腕相撲をしたらどうなるか?」でした。宇宙飛行士二人が、無重力状態で何の支えも無しに腕相撲をすると、組み合った腕は動かずに、両者の体が互いの反対の方向に回りだしてしまうのです。また、「宇宙でラジオ体操をしたらどうなるか?」も面白かったです。何の支えも無い状態でラジオ体操をすると・・・体がクルクル回りだしてしまうんですねw

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● あっという間の1時間

時折クイズなどを交えて行われた講演は、あっという間に終了の時間を迎えてしまいました。岡田氏はlこの日のために随分と時間を掛けて講演資料を用意してくれていたようなのですが、時間が足りなくて、1/4〜1/5位は話を飛ばさざるを得なかったようでした。そのため、本人としてもまだまだ話したり無いという感じだったのですが、次のプラネタリウムの上演時間が迫っており、全員退出せざるを得ないという状況だったのです。せっかくの機会なのに1時間しか場所を確保していないなんてモッタイナイというか、運営面として「とよた科学体験館」はもう少し配慮すべき点があったのではないかと思いました。

● 大人たちへの提言

このような講演会を行ってくれた岡田氏が、最後にこような事を言っていました。「東日本大震災が起きて、日本中が暗い気分に覆われている。日本は様々な面で今後厳しい状況が続くだろう。そんな中でも子供達には希望を持ってほしい。その子供達が希望を持つためには、一番側にいる大人たちが希望を持ち、努力する姿を見せていかなければならない。このような時代に大人が希望を口にするのは恥ずかしいというか、難しい面もあると思う。しかし、きっと多くの大人が心の底では何かしらの希望を抱いているのではないかと思う。そしてそれに向かって努力をしているのではないかと思う。それを子供達見せてあげる事で、子供達に勇気を与えて欲しい。」(個人的な要約です。)との事でした。

確かにその通りですね。判っていても、ななかな実行する事ができない事は多々あるわけですが、少しでも子供たちの手本となり、目標となれるような姿を見せてゆきたいものですね。








■ 名古屋市科学館 リニューアルオープン その6



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先日、リニューアルしてまだ間もない名古屋市科学館へ行ってきました。この記事はその5からの続きです。今回の記事では、世界一の大きさに生まれ変わったプラネタリウムと、天文館を中心に紹介したいと思います。



■ プラネタリウム - ブラザーアース



天文館・理工館建て替え工事による休館を経て、2011年3月に新しく生まれ変わったプラネタリウム。限りなく本物に近い星空の再現を目指し、ドーム直径35mという世界一の大きさと最新の投影設備を備えています。ちなみに「ブラザーアース」という愛称は2016年3月31日までの契約で命名権を取得したブラザー工業によって付けられたものです。このプラネタリウムでは2種類の投影装置が組まれています。

● 光学式投影機 カール・ツァイス製「ユニバーサリウム9型」
肉眼で見ることのできる9,100個の恒星の正確な位置と明るさを正確に再現することが出来るそうです。光ファイバーを用いており本来の星に近い明るさを再現したり、自然に近い形で星を瞬かせることも可能になっているのだとか。ちなみに、一般的なプラネタリウムに比べて倍近い大きさのドームであるため、遠くにも十分光が届くよう特別に調整しているそうです。

● デジタル投影装置 コニカミノルタプラネタリウム製「デジタルスカイI」
コンピュータで計算した星空を複数のプロジェクターによって全天に投影出来る装置です。現在の星空をはじめ、10万個の恒星の固有運動の情報をもとに、未来や過去の星空も表現することができるそうです。また、宇宙空間を3次元モデルで構築しているので、空間移動による恒星の位置変化を正確に再現し、まるで宇宙旅行に出かけたような体験をすることができるそうです。

● 全席セパレートのリクライニングシート

350席ある観客席にも様々な配慮がされています。全席セパレートタイプの大型リクライニングシートが用意されており、背が後ろに倒れるだけではなく、シート全体が左右に30度回転できる機能もあり、 広大な星空を見渡しやすいようになっています。席は全席指定。またシート配列はフラットフロアに円状に並べられているタイプです。

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■ プラネタリウムの感想

ドームに入ってまず感じるのは、その床面の広さです。直径35mの広さというのは伊達ではありませんね。反対側の席に座っている人がよく見えないくらいです。
また、リクライニングシートが350席も用意されているのに、前後左右の間隔は十分余裕が取られていてストレスを感じません。以前、直径26.5m(当時世界5位)であった大阪市立科学館のプラネタリウムを見た事がありあますが、名古屋市科学館の広さはその比ではない事を感じさせられます。名古屋市科学館としては、単に巨大なドームを作りたかったというよりも、このように多くの観客にストレスなく星空を楽しんでもらえる施設を目指した結果、世界一の大きさのドームが必要になったのだそうです。

肝心の「カールツァイス」の光学式プラネタリウムの映像に関しては・・・正直なところ、「ん、こんなものかな?」といった感じでした。確かに天球は巨大で、視界に入るもの全部が歪みのない星空で覆われているというのはスゴイのです。でも、自然の星空を再現する事に拘ったためかもしれませんが、星に明るさが足りないというか、あまりに自然すぎて、「こんなに沢山の星を見た事が無い」といったような感動を得るには至らなかったように思います。(寧ろ、川崎市少年科学館の「メガスターⅡ」の方が新鮮な驚きがあったように思うほどです。でも、私の目の視力が最近劣ってきているのでそのように感じたのかもしれません。)

しかし、「コニカミノルタ製」のデジタル式の投影機は凄かったのです。映し出されるCG映像は非常に明るく鮮明で、想像以上にクッキリ・ハッキリしているのです。しかも、複数のプロジェクターを用いて一つの映像を作り出しているのに、それらの映像のつなぎ目が全く判らないほと自然に投影できており、その調整技術の凄さを感じさせます。また、一枚の正方形の写真を投影するにしても、ドームの天球が大きいためか、画像の歪みが少ないのも好印象。そんな高性能な装置によって、天球全体に投影される最新のCG映像は非常に綺麗で、本当に目の前に無限の空間が広がっているかのようでした。(コニカミノルタさん、流石です!)

ちなみに科学館の解説員による「生解説」は健在です。これは嬉しいですね。以前「とよた科学体験館」で見た「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」のような完成度の高い映像プログラムも悪くないのですが、その季節ごとに見られる星空の解説を聞くのが楽しかったりします。ちなみにその解説員の方によると、新しくなったプラネタリウムはあまりに多機能で、その機能の全てを把握し、コントロールできるほと習熟できていないとの事。そんな事もあり、8月末までは、投影時間を少し短めにして、プラネタリウムの機能解説などを含んだ特別プログラムを組んで上演しているそうです。2011年9月以降になれば、今までどおりの50分投影にして、毎月テーマを変えるというスタイルに戻る予定だそうです。現在は混雑ぶりも凄いので、9月以降になってから訪れるのが良いかもしれませんね。



■ 天文館5階 : 宇宙の姿



プラネタリウムが入っている巨大なドームの中には、以前紹介したサイエンスステージだけではなく、宇宙をテーマにした展示フロアも入っています。このフロアでは、以前使用されていた旧式のプラネタリウムの実機も間近にみることができます。

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このフロアに入ると、まず目に入ってくるのは、以前この科学館のプラネタリウムで使用されていた「ツアイス4型プラネタリウム」の姿です。昔ながらのこの手のプラネタリウムは無骨であるものの味があって良いですね。ちなみに、プラネタリウムをコントロールしていた操作パネル(右下写真)や、旧プラネタリウムに関する様々な装置が展示されており、見ていて飽きませんでした。

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上部の左の写真に写っている黒い円形のプレートの内側に白いイラストが描かれているのが判りますか?この画が星空に投影される星座の原図なのだそうです。また、他の展示物も沢山あります。精密な月の立体模型を用いて月の満ち欠けを解説する展示物、改修以前まで仕様されていた65cmの天体望遠鏡、ブラックホールに物体が吸い込まれる様子を鉄球を使って再現している装置、「はやぶさ」が訪れた「イトカワ」の立体模型、人工衛星の模型など、実に様々です。(展示物は他にも沢山ありますよ。)

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■ 「霧箱

沢山ある展示物の中で特に気になったのはこの「桐箱」(右上写真)です。これは通常では見る事が出来ない放射線を見れるようにした装置だとの事。ミミズが通ったようなウネウネした白い筋が、放射線がこの箱の中を通った証拠なのだそうです。(詳細はリンク先のwikipediaを参照してください)

この時期に放射線と聞くと、やはり思い起こすのは福島原発の事故による放射線の漏洩問題なわけですよね。国や東電による事故対策が思うように進んでいないだけでなく、広がってゆく放射線に対する安全基準が不透明で、被災者は勿論、日本中の、いや世界中の人々が不安に駆られている状態が続いていますね。

その状況に対し、脱原発・再生エネルギー利用への転換などを望む声が高まっています。私も原発には反対派です。事故が発生する以前から、このブログにおいて何度も原発に対する疑問を記述してきたほどです。地震発生のリスクが非常に高い静岡県の浜岡原発の停止措置にも賛成だったりします。そもそも、地震がどうのこうのという前に、原発から発生する放射能廃棄物の最終処分技術が確立できていない人類が、原発に手を出す事が問題だと思っているクチです。

しかし、今すぐ全ての原発を停止しろ。とする運動とか、管首相による「民間住宅における太陽光発電の普及政策」には疑問を感じます。それぞれの施設に発電能力のキャパシティというものが存在するだけでなく、日本は送電ヘルツが北と南で異なるため、遠隔地からの送電支援が困難なわけで。それに太陽光発電の発電効率は日進月歩であり、今すぐ全ての家庭に普及させるのがベストとは言い切れないように思うからです。そうした現状を踏まえないで感情論だけで電力制限を行ってしまうと、経済も生活も大きな混乱を招くと考えられるからです。

寧ろこれからの政治には、もうすこし科学技術や、リスク管理に精通した人を採用するとか、そうした専門家に真摯な気持ちで意見を求めるような人が現れてこないと、「科学立国・日本」という存在は崩れ去ってしまうのではないかと心配になってしまいます・・・。あ、なんだか科学館のネタから外れてしまいましたね。(^^; 



■ 屋上天文台 ほしのひろば



さてさて、気を取り直して・・・。最後に取上げるのは、理工館の最上部に設けられた屋上天文台に用意されている天体望遠鏡です。この科学館は名古屋市の伏見という師の中心地に建てられています。つまり周辺はビジネス街や繁華街だったりして、夜になって街明かりでイッパイな場所なのです。でも、従来からこの科学館の屋上には立派な天体望遠鏡が設けられており、定期的な観測会などが開かれています。

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ちなみに今回のリニューアルに伴い、口径が65cmから80cmになった大型望遠鏡が備え付けられています。私は別の市に住んでいるため、なかなか観測会などには参加出来ませんが、一度はこうした大型の望遠鏡を覗いてみたいものです。



■ 感想まとめ

まず印象に残っているのは・・・とにかく人が多かったという事です(^^; 入館までに約45分、放電ラボのために20分と、並ぶ事があまり好きではない私にはちょっと大変でした(苦笑)。しかし、リニューアルされた理工館や天文館は非常に綺麗で、ウリとなるプラネタリウムは、そのシートの豪華さとデジタル画像の映像投影面で凄さを感じる事ができました。私以外の方でもこのように感じられている方は多いのではないかと思います。

そんなリニューアルが売りの科学館とはいえども、展示物の全てが入れ替わったわけではありませんでした。むしろ、以前からある展示装置の方が多いくらいではないでしょうか。人によっては、「科学館なんだから、もっと最新のテクノロジーをふんだんに紹介してほしい。○○ラボと名付けられた大型実験装置を増やすよりも、もっと別の展示物を検討すべきだったんじゃないの?理系の人やテクノロジー好きにはちょっと物足りないんじゃない?」という人もいるかもしれません。かく言う私も、そう感じる部分が無かったわけではありません。

でも、この科学館ではあえてそうした方面に向かう道を選ばず、敢えて従来からあるタイプの延長線上に方向性を持っていったのだろうなぁと感じました。つまり、「最先端」を狙うのではなく、「老若男女誰でも楽しめる」事に重点を置いたのだろうと感じたのです。また、実験装置や体験装置に関しては、多少安っぽくてもいいから、ある程度の「数」を用意する事で、常に何かしらの装置を体験出来るように配慮したのではないかと感じたのです。つまり、最新鋭の展示装置ばかりにして、解説時間を取らせたり、順番待ちを作り出すのではなく、誰でも直感的に操作できるレベルにする事で、どんどん体験してもらいたいという「優しさ」が根底にあるように感じました。(まあ、予算的な問題も多いにあるんでしょうけどね(^^;)

まあ、大人になってからこれらの装置に触るのは多少恥ずかしさを覚える人もいるでしょうけど、遠慮せずに操作して楽しんだ者勝ちといったところでしょうか。実際、大人800円の入館料(プラネタリウムの鑑賞料含む)からすれば、十分過ぎるほど楽しめる施設だったと思います。実際、私は朝の10:25分頃に入館してから、閉館時間の17:00まで居たくらいですしねw






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