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■ カンディンスキーと青騎士展 / 愛知県美術館




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■ 愛知県美術館



■ 概要

抽象絵画の開拓者ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944年)と、そのカンディンスキーをリーダーに、第一次世界大戦前のミュンヘンで活躍したドイツ表現主義の芸術家グループ「青騎士」の展覧会。カンディンスキーの初期から成熟期までの展開を辿りつつ、青騎士とその周辺の画家たちの仕事を展示する。

1910年代前半、カンディンスキーの絵画は具象を突き抜けて抽象の次元へと入ってゆく。そこでは深い精神性のもと、さまざまな鮮やかな色彩がハーモニーを奏で、宇宙をも想起させるような表現性に満ちた壮大な空間が実現さた。カンディンスキーはまた、そのように自らの芸術を追求していく中で、しばしば組織としての活動も熱心に行った。1909年には、アレクセイ・ヤウレンスキー、ガブリエーレ・ミュンター、マリアンネ・フォン・ヴェレフキンらとミュンヘン新芸術家協会を設立している。アウグスト・マッケやフランツ・マルクも後にこれに加入した。しかし、協会内では次第に保守的な傾向が強まってゆき、それに反発したカンディンスキーは1911年、マルクやミュンターを伴って協会を脱退する。そして彼らは同年に第1回青騎士展を開催し、青騎士を公に旗揚げした。1912年には第2回青騎士展を行い、また、前年より企画されていた『青騎士』年鑑も刊行。こうして青騎士は1914年の第一次世界大戦勃発まで、ミュンヘンをヨーロッパの前衛芸術の中心の一つにする注目すべき活動を展開した。

本展は、世界随一の青騎士コレクションを誇るミュンヘンのレンバッハハウス美術館の全面的な協力のもとに開催。(美術館配布資料より抜粋・編集)



■ 花嫁 / 1903

展覧会ポスターに採用されている作品です。これは木に直接色が塗られた作品だそうです。(作品における輪郭線などの黒茶色の部分は、その木の下地がそのまま見えています。)

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● 作品の感想

今回の展覧会の作品の中では古い(初期の)作品です。パステルちっくな色彩でありながらも、どこかポップアートのポスター風というか、ファンタジー小説や絵本などの表紙に採用されていても可笑しくないような作品ですよね。当時のアカデミズムや絵画市場の主流ではない画風なのかもしれませんが、これはこれで魅力的というか、この作風の延長線上の作品ももっと見てみたいと思いました。



■ ガブリエーレ・ミュンターの肖像 / 1905

カンディンスキーが講師を務める芸術学校に生徒として入学したガブリエーレ・ミュンターは、カンディンスキーの芸術思想に共感し、青騎士のメンバーとなった人物。彼女は既に既婚者であったカンディンスキーの恋人(不倫相手)でもあった。とはいえ、その恋は成就する事はなく、前妻と分かれたカンディンスキーは別の女性と結婚した。紆余曲折の後に彼女の元にはカンディンスキーの作品の多くが残される事となり、後にレンバッハハウス美術館へ寄贈された。

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● 作品の感想

カンディンスキーがこれほどの肖像画を描く画力をもった人物だったとは知りませんでした。それにしても美しい女性ですよね。思慮深く控えめで、凛とした美しさとともに何処か影があるかのような人物であるように見えます。
その影は、彼女の置かれた境遇によるものなのでしょうか。それこそ、後に彼女が辿った人生を思うと胸が痛くなるものがあります。(彼女の境遇を聞いて、ロダンとカミーユの関係を思い出してしまいました。)



■ ルムナウ<塔のある風景>のための習作 / 1908

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● 作品の感想

印象派系の作風の風景画です。とはいえ青と黄色(黄緑)の色彩が鮮烈で、フランス系の印象派の作品とは一線を画すものがあるように感じました。これはこれで綺麗ですし、この路線を進んでいても印象派の画家としても一定の地位を確立していたかもしれませんね。



■ 印象Ⅲ「コンサート」 / 1911

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● 作品の感想

この作品は彼の抽象表現の初期の代表作の一つであるのだとか。彼は単に色をキャンバスにぶつけているのではなく、演奏者や歓喜に沸く観客を直接描くのでもなく、その場に溢れる見えない音と興奮を、色というイメージに置き換えて表していたのだと判り、腑に落ちるものがありました。



■ 感想

私がカンディンスキーの名前を知ったのは岡本太郎の本を通じての事だったと思います。そう、カンディンスキーと言えば抽象画家の開拓者として有名なだけでなく、シュルレアリスムにも大きな影響を与えた人物であるわけで。実際、太郎はフランスに留学したに年老いたカンディンスキーと何度も話し合った事があるだけでなく、そのカラフルなまでの色の洪水から色々な影響を受けたようです。そんな事もあり、カンディンスキーの事は多少なりとも気になっていたのですが、過去に見た事のある彼の「印象」系の作品は、シュルレアリスムが好きな私ですら何を表そうとしているのかワカラナイものばかりでした。そこで、彼の事を少しでも理解したいと考え、今回の展覧会に足を運んでみました。

結果として、印象Ⅲ「コンサート」などの作品を見る事で彼が抽象表現で表したいと感じていたイメージの一端を理解出来たのは収穫だったように思います。また、彼の画風が何度も様変わりしていたのも興味深かったです。それこそ、それぞれの表現方法において一定のクオリティがあるにも関わらずこれだけ表現方法が移り変わっていったという事が興味深いといいますか。彼は常に自身の表現に満足出来ない部分を感じていたのでしょうか。それとも常に新しい表現を追い求めるタイプだったのでしょうか?

でも、最も気になったのは、ガブリエーレ・ミュンターその人の人生でした。既婚者である師を愛し、常に行動を共にし支えていたにも関わらず、最後には捨てられ、手許に残った彼の作品の返却すら求められてしまったのだとか。裁判によってその大半は管理を続けてきた彼女の手許に残ったそうですが、彼女はそうした作品などよりも、彼が戻ってきて欲しかったのではないか?彼の謝罪を聞きたかったのではないか?と思えてしまったり。今回の展示作品の多くはは彼女によってレンバッハハウス美術館に寄贈されたものであるとの事。結果として彼女が居てくれたおかげで、今回の展覧会が見れているわけでもあるわけですが、なんだか皮肉めいているというか、非常に切ない経緯を辿ってきたコレクションを見せさせていただいているような気分になってしまいました。








■ スウィンギン・ロンドン50's-60's 〜ビートルズとその時代〜



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■ 岡崎市美術博物館



■ 概要 

1950〜60年代のイギリスはビートルズがアイドルとなり、モッズ・ルックやミニスカートの若者が、ベスパやミニに乗って街を駆け抜けた時代。若者たちは、自分たちの音楽やファッション、映画や娯楽に興味をもち、斬新で個性的・刺激的なものを求めてゆく。ロンドンは、新しい都市文化が誕生し、若者文化の発信地となっていった。その時代は「スウィンギン・ロンドン」と称され、興奮と熱狂のなかで伝統的な階級の壁は崩れ、様々な分野で新しい才能が次々と芽生えてゆく。本展では、ファッション、インダストリアル・デザイン、音楽などを通じて、当時のライフスタイルを本格的に紹介する。(配布資料より抜粋・編集)



■ 感想

美術展関連の記事がまだまだ沢山残っているので、今回もサラっとした感じで感想を述べてみたいと思います。

上記の概要にあるように、音楽・ファッションは勿論、デザイン性に優れた家電や家具、そしてべスパやMini(車)に至るまで本当に沢山のアイテムが沢山展示されていました。出来るだけ沢山の実物と詳しい解説を用意する事で「感じる」だけでなく、ちゃんと「その場で理解してもらう」事も重視した姿勢は「美術館」としてだけでなく「博物館」としてのスタンスも強く感じられるものであり、毎度の事ながら関心させられます。それこそ、今回の企画展のために様々な所からかき集められた(借りてきた)品々の数は、名古屋のデザインミュージアムも形無しといえるほどのボリュームで、これだけで十分常設展示美術館として集客出来るのではないかと思えるほどでした。(とはいえ、今回の展覧会は他館との巡回展でもあるのですけどね。)

その中で興味深かったのは、当時流行していたデザイン性の高いラジオや小型のテレビなどの家電製品でした。それらのものは実にスタイリッシュかつ遊び心にも溢れており、いまの家電のデザインよりも粋なものを感じるものが沢山ありました。単に新しさ・機能・スペックでは語れない独特の魅力に溢れており、モノの魅力においてデザインが大きな比重をしめている事を改めて考えさせられました。

無論、音楽やファッション関連のアイテムも多数展示されていました。それこそ、今回の展覧会が開かれる発端となったのは、岡崎美博の学芸員が、ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に写っている小型のTVに関する謎を解明した事によるものなのだとか。何やらそのテレビはポールが日本で購入したものらしいという噂があったそうですが、確固たる証拠がなく、長年その真偽が定かでないものだったのだそうです。それをこの館の学芸員の方が、メーカーはSONY製であり、ポールに対する納品書の控えが現存しているのを突き止めたのだそうです。うむ〜それが果たして「謎」と言える程のものかは私では判りませんが、熱狂的なファンにとっては彼らの全てを理解しておきたいという心情から来るものなのかもしれませんね。

とはいうものの、ビートルズ関連の展示物はあまり多くなかったかと。その代りと言っては何なのですが、レッド・ツエッペリンのジミー・ペイジのギターやステージ衣装が幾つか展示されていました。私はツエッペリンは好きな方ですが、展覧会のタイトルからすると少々違和感を感じたり。

まあ、ビートルズ関連のアイテムは借りたくても容易く貸してくれる相手がいなかったという事なのかもしれません。(ちなみに彼の駆け出し時代のステージ衣装が思っていたよりも安っぽかったたりして少々意外でした。でも、それがその時代の当り前のクオリティであり、トレンドであったのかもしれませんね。)それに、その「時代」を代表とするアイコンと言うと、やっぱりビートルズの名には敵うモノは無しといったところになるのかもしれませんし、やはりビートルズの「謎」があって初めて企画が成立したという意味でいうと、この企画展のタイトルはこれで相応しいものであったのかもしれませんね。








■ 柴田是真 伝統から創造へ




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■ 豊田市美術館 高橋節郎館



■ 概要

柴田是真(1807-1891)は、幕末から明治の大変革期に漆工芸・画家として偉大な足跡を残した職人であり芸術家。11歳で漆絵の技術を、16歳で円山派の画を学んだ彼は、大胆かつ繊細な漆工芸や絵画、漆画といった多くの作品を創りだした。新旧の価値観が交錯する時代にあって、「職人技から芸術へ」、あるいは「江戸から近代へ」の橋渡しを体現した人物と言える。本展では彼の①伝統を忠実に受け継ぎ次代に繋ぐ②失われていた技術を復活させる③多様な技術によって新しい世界を切り開いた。といった点に着目し、40有余点を展示する。(美術館配布資料より抜粋・編集)



■ 感想

アート関連の記事が溜まってるので、今回の記事もサラッと記述する程度にしたいと思います。豊田市美術館の別館である高橋節郎館で、柴田是真の企画展が催されていました。恥ずかしながら私はこの人物を全く知らなかったのですが、非常に興味深く拝見する事が出来ました。

その作風は伝統工芸の高い技術に裏づけされたものであり、落ち着いた雰囲気と、高い品位を感じさせるものでした。それでいて、積極的に新しいデザインや、色合いの組み合わせにチャレンジしていおり、決して古臭くなく、むしろ斬新なものを感じました。(ポスターに掲載されている重箱などは、重ね合わせた時に一つの絵画として成立していながも、段毎にベースカラーを変えて一つ一つが別の世界感を確立していたりするのです。)また、艶かしいまでの曲線を用いた大きな花の下絵などをを見ているとアールヌーヴォーを想像してしまう程でした。それに展示されていた品々はどれも保存状態が良いようで、その点にも好感が持てました。

また、漆工芸の制作過程を段階ごとに細かく分け、その加工状態をディスプレイ展示してあった点も興味深かったです。それこそそうした展示方法は、この豊田市美術館ではあまり見かけたことがなかったので新鮮に感じた程でした。

これらの伝統工芸の流れを汲む作品を見ていて、現代アートの作品とのギャップがあまりに大きい事を改めて感じさせられました。それこそ制作過程における手間隙の数や、見た目や質感、品質などへの拘りの深さというか、作りこみ度がまるで違うといいますか・・・。

無論、多くの現代アート作品はイマジネーションを刺激する事が最重要であり、その他の部分は二の次というか、モノとしてのクオリティは求められていなかったりするかもしれません。しかし、最近見かける作品は、アイデア勝負というか、オリジナル性勝負(他人との違いが説明できればそれで良い的なノリ)ばかり先行しているようなものを見かける事が多く、果たしてそれで何十年、何百年と語り継がれるような作品を産み出せれるのだろうか?現代アートを手掛ける若手作家達は、こうした作品を見て何を感じるのだろう?と疑問を抱いたりもするわけで。

そう思うと、中部地区においては比較的現代アートの作品が多い豊田市美術館において、伝統工芸の流れを一部受け継いでいる高橋節郎館が存在したり、こうした企画展が開催される事は重要というか、意義のある事ではないかと感じたりしました。まあ、そんな風に考えずとも、こうした作品は普通に綺麗だったりするので見ていて楽しいですしね。個人的には、今後もこうした企画展を定期的に開催して欲しいと感じました。

*)作品に興味を持たれた方は、お手数ですがHPなどを通じてご覧ください。








■ コレクション展 浮舟 UKIFUNE



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■ collection Exhibition:Floating Boat
■ 豊田市美術館



先に記事にしたArt in an Office展と同時に、浮舟展も開催されていたので、その様子をサラッと紹介してみたいと思います。(この会場においては撮影が許可されていました。また、掲載写真は全作品でもなければ、展示順ではありません。この頃からOptio S10で撮影しています。コンデジのレンズなので画像の周辺湾曲が酷いのはご勘弁ください(^^; 画像はWBを修正しているものを含みます。)



■ 概要

古代から現代に至るままで、表現者の重要なモチーフの一つであった”ふね”。それは旅の寓意であり、擁護を与える安息所であり、救済を与えるシンボルでもあった。一方で、海の彼方の神々や死者の国へと導く象徴でもあった。この展覧会においては、コレクションに加え所蔵家から借用した作品を加え、現代作家たちが”ふね”のイメージをどのように捉え、表現しているか観照する。(美術館配布資料より抜粋・編集)



■ 鷹の井戸 / 1985 / 小泉水漸

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作者の清水氏は、作家ウイリアム・バトラー・イエーツがアイルランドの伝説と日本の能に共通点を見出した事から生まれた詩劇「鷹の井戸」にインスパイアーされて本作を手掛けたとの事。それはどんな作品だったのでしょうね。



■ 作業台-木の帆 / 1977 / 小泉水漸

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上記の作品がどこかしら動物の羽や牙、若しくはあばら骨のようなものを連想させる部分があるのに対して、こちらはあくまで現代的な静の調和を感じさせます。



■ 乳鉢と乳棒 / 1987-88 / トニー・クラッグ

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固体を粉砕または混和するために使用する鉢を彫刻で再現したものです。この作品、結構大きくて1mは有にあったりします。このカタチは”舟”を連想させる・・・という関連付けで展示されていたのかもしれません。 



■ Floater / 1987 / 北辻良央

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カタチといい、作品名といい、”舟”らしい作品です・・・。



■ guruguru / 2002 / 村瀬恭子

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彫刻以外の作品も展示されていました。この村瀬作品は、水の流れを感じさせるが故に選ばれたのでしょうか?
その理由は定かではありません。個人的な話として、私は最近の村瀬氏の作風より、この写真の作品のような初期の頃の作風の方が、筆の勢いと共に、ナイーブなまでの繊細さが感じられて好きだったりします。



■ Dream Time / 1988 / 奈良美智

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奈良美智の初期の作品のようです。個人的にはあまり好きな作家ではないのですが、彼の代表的な作品である性格の悪そうな幼女の絵が出て来る絵よりはこうした絵の方が受け入れやすいです。とはいえ、この絵の世界もちょっとヘンテコというか、病んだファンタジーに見えなくもないのですが・・・。



■ 冬の旅 / 1989-90 / 荒木経惟 

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この美術館でアラーキーの写真がコレクションとして所蔵されていただなんて知りませんでした。比較的最近購入したのでしょうか?そんな事はともかく、この日の全ての展示作品の中でもっとも強いインパクトがあった作品です。というのも、この作品は、彼の愛妻が病を患い、死を迎え、天へ送るまの間を映し出した連作であったからです。そこには妻の死でありながら写さずにはいられない写真家としての血と、妻への深い愛と哀しみが溢れていて、見ていて目が痛くなる程でした・・・。



■ 門番女 / 1983-84 / メダルド・ロッソ

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当日はごく一部ではあるものの、通常の常設展のコーナーも展開されていました。このブロンズ像はその展示室で見かけた作品です。モデルとなった人物は、日々の仕事の疲れからついつい居眠りをしてしまっていたのでしょうか?会場では他にも沢山の作品が展示されていました。



*)一部名前の表記に誤りがあったので訂正させていただきました。






■ Art in an Office - 印象派・近代日本画から現代絵画まで -



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■ 豊田市制60周年記念
■ 豊田市美術館



■ 概要

豊田市には数多くの企業が終結しており、そこでは近代から現代までの隠れた名作がオフィスなどを飾られてる。シスレー、セザンヌなどの印象派や、パスキン、ローランサンなどのエコール・ド・パリ、そして藤島武二、植村松園などの日本の近代の巨匠の名画。そして近年では企業によっては現代絵画を積極的にコレクションし話題となっている。一般には見る機会が少ないそれらのコレクション80点を展示する。(美術館チラシより抜粋・編集)



■ 感想

ようやく今年の展覧会の話題に触れる事が出来そうです。さて、上記の概要の内容のとおり、今回の展覧会は、美術館所有の作品ではなく、一般企業が所有しているアートコレクションが展示されるというものでした。

その企業コレクションのメインは、やはりトヨタ自動車の所有作品だったりしました。トヨタは資産投資や、企業メセナ(企業としての芸術支援活動)などの目的から、様々な時代の名画を購入し、その一部を役員室・会議室などににおいて展示していると聞きます。従来は海外の名作や近代の日本画などに力を入れていたようですが、最近では、現代の若手アーティストの作品を毎年購入する「トヨタ・アートコレクション」活動にも力を入れているそうです。そうなってきたのは、現代的なオフィスに似つかわしい作品を揃えたいという思いによるものなのだとか。これらの活動により、トヨタは下手な地方美術館よりも立派なコレクションを有しているのではないかと思います。(実際、近代の日本画・洋画などに関しては、この豊田市美術館のコレクションよりも充実していると言えるのではないかと思います。)

ちなみに、それらのコレクションの一部は豊田市内にあるトヨタ鞍ヶ記念館内にある「トヨタ・アートサロン」で、一般に対して無料公開されていたりします。そのため、私も過去に何度もその場所にお邪魔させていただいていたりします。(過去に何度も記事にしているほどです。)とはいえ、サロンは然程大きくありませんし、全てのコレクションが公開されているわけでもありません。また、聞くところによると、コレクションの一部は時によっては売買する事もあるのだとか。それこそ、過去に一度も一般には公開されていない作品も多数あるのではないかと想像します。

そんな事もあり、今回のアートサロンでは、未公開作品なども見れるのではないか?とかなり期待していました。しかし、その殆どは過去においてアートサロンで見た事がある作品でした。それどころか、今回選ばれなかった作品の中にもっと魅力的な作品が沢山あったように感じてしまいました。しかも、コレクションの中ではあまり面白みの無い現代アート系の作品が多くセレクトされていたのも残念に感じてしまったり。それこそ、良い作品を出し惜しみでもされてしまったのでしょうか?

そんな中でもっとも目を惹いた作品は展覧会の入り口に展示されていたシャガールの作品でした。この作品は過去にアートサロンで何度か拝見させていただいた事があります。実は、最近の私はシャガールが結構好きになっています。4〜5年前まではあまり興味が無かったのですが、以前、岡崎美術博物館で拝見したシャガール展を切欠として興味を抱くようになり、様々な場所で彼の作品と出会う度に、その独特の色彩表現に強く惹かれるようになってきました。それにキャンバスに登場する男女が宙を舞うという描写も昔は好きではなかったのですが、今はそれがとても素敵なシーンであるように感じるようになっています。今回展示されていたシャガール作品はサーカスを描いた作品で、そのような飛行シーンは描かれているものではありませんでしたが、その幻想的な色合いは魅力的でした。あと、キスリングによる女性の肖像画も良かったですね。

まあ、この展覧会の入場料は300円と格安であったので、それらの作品を再び見れただけでも良かったと納得する事にしました(^^; とはいえ、今後も企業のコレクションを借りた展覧会を行う考えがあるのであれば、もう少し展示作品の選出に力を入れて欲しいと思いました。それか、近隣の美術館の常設コレクションにも協力してもらい、印象派展を行うとか、近代の日本絵画・洋画展として開催していただけると面白いのではないかと思いました。






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