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2006年 NHK総合 全6回 原作:井上靖 脚本:前川洋一 音楽:村松崇継 主題歌:リベラ 「彼方の光」 出演:玉木宏 / 山本太郎 / 鶴田真由 / 武田真治 / 吹石一恵 / 高橋克美 / 伊藤雅刀 /吉行和子 / 石坂浩二 番組公式HP: http://www.nhk.or.jp/drama/archives/hyouheki/ 氷壁最近のNHKの番組、力の入っているのが増えてきていますね。この作品は既に、先週の土曜で最終回を迎えているものです。録画していたのをようやく観る事が出来ました。ストーリーの序盤の要約と共に、ネタバレありの感想を述べてみたいかと。 「 K2 」 標高 8,611M 中国・新疆ウイグル自治区とパキスタン(ただしインドは「カシミールのパキスタン占領地」と主張している)の境にある、世界第2位の高峰。登頂の難しさではエベレストより上と言われ、その頂は、アルパインクライマーの最大級の目標である。 2人の日本人トップクライマー「奥寺」と「北沢」は、大手スポーツメーカー・ヤシロの全面バックアップを受け、そのK2の難攻不落の難ルート「マジックライン」の登攀に挑む。2人は標高8000mまでは順調に達するも、急峻な岩溝“三日月のガリー”において雪崩に襲われ、北沢は足を骨折してしまう・・・。 目の前は70Mもの垂直の氷壁。しかし、現在位置からでは、足を骨折した北沢では安全に降りる事は出来ない。奥寺は、北沢とともに氷壁を一端登り、ノーマルルートへ出て下山する方法を選ぶ。そのために奥寺は、決死の覚悟で70Mのソロ・クライミングを成功させ、氷壁の上からロープをたらし、北沢の元に降りてくる。そして、奥寺は北沢を先行させ、再び氷壁を登り始めるのだが、その途中、北沢は滑落してしまうのだった・・・。 日本に戻ってきた奥寺に、マスコミは注目する。北沢の滑落の原因は何か?と。スポンサーのヤシロは、滑落は北沢の操作ミスが原因だとマスコミに話す。だが、奥寺は「カラビナのせいだ。カラビナが破損したから、北沢が落ちたのだ。」という。そのカラビナは、スポンサーであるヤシロの製品であった。 社長の八代は北沢の操作ミスを主張し、信用毀損で奥寺を訴える。友の名誉をるため、奥寺は北沢の妹・ゆかりや、母とともに、法廷でヤシロ戦うことになる。そしてその戦いは、単にクライミング技術・カラビナの強度の問題に収まらず、思わぬ方向に向かっていくのだった・・・。 序盤のストーリーはこのような展開であったかと思います。以降、ネタばれありの感想です・・・ なかなかの力作でした。山岳シーンのロケは、ニュージーランドにおいて、日本を代表する世界レベルのトップアルピニストのアドバイスを受けていたせいもあり、TVドラマとしては映像レベルの高いものだったかと思います。多くのクライマーが、目標たる頂を目指すため、生活の多くを犠牲にしている様子や、そのストイックさに対する裏腹のエゴというものを描こうとしているのも、ドラマレベルとしては、頑張っていたかと思います。 しかし、このドラマは、山岳ドラマでありつつも、法廷を舞台とする、ヒューマンドラマといった印象の方が強い仕上がりだったかもしれません。実際にドラマを盛り上げる要因となるのは、「北沢」と「奥寺」が翻弄される事となる、八代の妻「美那子」とのからみ。 そのキーマンである「美那子」の心情がイマイチ見えにくい部分を感じたせいか、焦点が定まりにくい部分があったのではないかと思います。彼女のような存在は、正直ありえるのか?というと疑問です。また、「愛」を語るには、それぞれの動機づけ、が、イマイチ弱い感もあったようにおもいます。 恋をするには理由はいらない。だが、分かれるには理由がいる。この複雑な人間社会においては、真実とは、1つではない。それぞれの立場において、真実というものはある・・・。と、いった所なのでしょうか? 結果、山岳ドラマとして、1級の出来かというと、そうではない部分も多いでしょうし、恋愛ドラマとしてみても、消化不良??と、いった感もあったかと思います。(ドラマとしては、先日のクライマーズハイの方が、一歩上かな?と、いった印象でした)多分、もっと良い作品に出来た要素もいっぱいあったのではないかとも思います。が、私個人は、この意欲作、なかなか楽しませていただけました。今後もNHKには、こういた意欲作をどんどん作っていっていただきたいですね。 ※「 K2 」について インドの測量局が1856年からカラコルムの測量をはじめた際に、無名の山にカラコルムのKをとって順にK1,K2,K3,K4,K5と測量番号を付けた。K2以外の山については名前がつけられたり、現地の名前が採用されたりしたが、K2だけは測量番号がそのまま山名に残った。別名 ゴッドウィンオースティン(Mt Godwin Austin)。中国名はチョゴリ。 ※3/5に、表現の一部を訂正いたしました。
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