ベッド・イン / ジョン・レノン&オノ・ヨーコ1969年5月26日、カナダ・モントリオールのクイーン・エリザベス・ホテルの一室で彼等は7日間ベッドの上で過ごしつづけ、平和の重要性を世界中に対して訴えた。それが『ベッド・イン』といわれるイベントである。その平和運動と、世界的ミュージシャンとしての発言力の強さから、当時ベトナム戦争真っ只中のアメリカから目を付けられていた2人。元々はアメリカで行うつもりのイベントであったが、入国を断られた為、カナダのモントリオールで行われた。
それこそ自分達が行けないなら連れて来れば良いと、アメリカを含め世界のジャーナリストや活動家を招待し、ベットという無防備でくつろいだ空間でインタビューに応じつつ、『戦争を行うくらいなら、ベッドの上で愛を語り、育むべきだ。』と世界中にメッセージを送り続けた。その間には、保守派の漫画家Al Cappとの対談が行われたり、その場の雰囲気を掴んで生み出された曲『Give Peace A Chance』のセッション的なレコーディングも行われた。イベントはアムステルダム、バハマでも開催され、モントリオールの様子はフィルムに収められている。 ■ wikipedia: ジョン・レノン オノ・ヨーコ ベッド・イン ■ www.imaginepeace.com ■ 関連記事グレープフルーツジュース 2人は、数々のインタビューに対し、このように答えてていました。 「暴力を使わない方法でしか体制を変える事はできない。何百万年もの間暴力を使ってきた。でもそうやって体制を負かすことが出来ても、また新たな体制が生まれ、それを守ろうとするだけだろう。そんな事は意味がない。ガンジーのように非暴力で受身・前向きな方法でやるしかない。」 「皆がベッドに入ればいいと強要しているわけではない。このやり方は、僕等向きのもの。皆がそれぞれのやり方を行えばいい。」 「皆の可能性は無限で、誰もがヒットラーやキリストになれる可能性がある。どう考えるかで、そのどちらにでもなれる。誰もがアーティストだ。誰もが戦争に対して責任があるんだ。」 「大衆には自分の力を知って欲しい。その気になれば、全てを止められるんだ。」 「政府を倒そうとして、何が得られた?政府が代わっても同じ道をたどるだけだ。だから大衆を変える方が先だ。」 「急ぐ必要はない。ゆっくり進めて、時に立ち止まる。そうすれば奴等の意識を変える事ができる。何をしたいのか理解させるんだ。」 「ニクソンや、アメリカ政府、市議員を個人的に攻撃しても上手くいくわけが無い。」 「どこか天井に怪物がいるっていう考えは捨てなきゃだめよ。私達全員が怪物に対して責任があるのよ。」 「怪物を作り出したのは僕達皆だ。その怪物に良い子にしてろとは言えないよ。僕達が作り出したんだ。」 「闘争は頭の中にあるんだ。肉体的な闘争は何処にも無い。」 「皆が持ってるものだ。昔から自分を信じろって言われてるだろ。信念を持とう。」 「『平和を』とだけ言いたい。みんな愛してる。君達がその気になれば、平和を手にできる。」 こうしたインタビューの合間にこの場のその場の雰囲気に影響され生み出された曲が『Give Peace A Chance』です。 ■ Give Peace A Chance みんなが口にする事といったら、やれ バッグ主義だ、セックス主義だ、ドラッグ主義だ 狂乱主義だ、三文主義だ、名義主義だ 何とか主義だ、かんとか主義だ、主義、主義、主義ばかり だけど僕らが言いたいのは 『平和を我等に』 これだけさ 詞の内容を見ると、平和を唱える各々の主義が延々と書き連ねられている事が判ります。そう、これは軍国主義者に向けられた歌ではなく、日頃から下らぬ主義主張を繰り返す私達に向けられた歌なのだと判ります。これは、ベッド・インにおける多くの訪問者の数々のインタビューを受ける内に、2人が感じていた事のようです。実際、後のインタビューで、オノ・ヨーコ氏はこう語っています。 「軍国主義者は、その目的に対し、容易く団結する。しかし、平和主義者は頑固。各々の主張を決して曲げず、団結する事が出来ない。」 皆は平和を望んでいるはずなのに、各々の立場や考え方で手段や主張がバラバラで全然まとまりが無い。平和主義者同士ですら主義主張をぶつけあい、一体何と戦っているのかを見失っているのではないか。それこそ、このベッド・インの目的や成果が何かを問い詰めようとしてくる程だ。そんな事で平和が来るのだろうか。正に、体制を批判し、戦う前に、我々が変わらなければならない。主義主張に捕らわれて、本来のシンプルな目的を見失ってはならない。純粋な気持ちで平和を実現させよう。そんな思いが託されているように感じます。 本日、12月8日この日は、ジョン・レノンの命日にあたります。ジョンの冥福を祈ると共に、平和な世界に一歩でも近づけるように努力していきたいものですね。 |

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