ここから本文です
最近ブログの更新が停滞しておりますが、ご容赦ください。

書庫映画 (洋画)

記事検索
検索

全21ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]



■ 2014年に見た映画 その2 ヒューマンドラマ・コメディ・サスペンス系 




イメージ 9



例年のように2014年において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPしたいと思います。(順不同・ネタバレ一部ありです。) この記事はその1の続きです。



■ ザ・イースト


過激な活動で知られる環境保護団体の実態解明に向けて、身分を隠して潜入捜査をする事となった女性が、彼らの目的と理由を知るうちに感化され、職務と理念との板ばさみに苦悩しつつ、自らの答えを見出そうとする様子を描いた作品です。正直いって、日本では殆ど話題にのぼらなかった作品ですが、私の大のお気に入りとなった「アナザー・アース」で有名になったブリット・マーリングが、主演・脚本(共同著書)した作品だったので、期待して拝見しました。

イメージ 1

環境保護団体の主義主張は判る。彼らの行動理由を知れば、理解できる部分も沢山ある。しかし、エコテロリストと言えるほどの武力的で過激なやり方で活動を推し進めるのは間違っている。そのやり方には賛同する事は出来ない。だかといって、過激な環境保護団体を武力や権力で制圧すればいいというものでもない。それでは根本の解決にはならない。ならばどうするべきなのか。環境問題の発生要因をつきつめ、解決に向けて専門家の知恵を動員し、世論を動かすしかない。環境保護団体も、自らの行動を見つめなおし、世間から共感を得られる方法を模索すべきなのではないか・・・。そうしたメッセージが込められた作品だと感じました。

確かにその通りだと思います。その主張は、作中の主人公のみならず、マーリング本人のものでもあるのかもしれませんね。かなり地味なサスペンス調の作品でしたが、個人的には決して悪くない出来の作品だと感じました。



■ レオン


年末年始の時期、地上波の深夜枠で放映されていました。過去に拝見した事はあったのですが、ついつい見てしまいました。

イメージ 2

いやあ、何度見ても泣いちゃいますね。警官隊に包囲された部屋で、2人が再会を約束しつつ、涙ながらに別れるシーンなんか、こちらまで目頭が熱くなって鼻水まで出ちゃうくらいです。それくらい切なくて、切なくて胸が苦しくなってしまう作品ですよね・・・。しかも、ようやく生きがいを見つけれたというのに、その未来は藻屑と消えてしまうわけで・・・。結果として、彼女から依頼された仕事はプロとして成し遂げるわけですが、そのシーンでもまた涙が溢れちゃうわけですよ・・・。

それ以外にもいいシーンが沢山あるんですよね・・・。それこそ、マチルダを演じたナタリー・ポートマンの演技が実に素晴らしいわけで。なんなんですか、あの可愛らしさと、危ういまでの色気は。もうね、既にオジサンの域に入ってる私は、改めてやられてしまいましたよ。

この映画の脚本は、フィフス・エレメント制作の資金集めのためにたった2日で書き上げられたという話があるそうですけど、なんだか信じられませんね。それぐらい良く出来ているというか、リュック・ベッソン作品で1番の出来だと思います。というか、この映画の事を究極の純愛映画だと評する人が多いわけですが、本当に私もその通りだと思います。



■ グランブルー

こちらもリュック・ベッソンの作品です。酸素ボンベ等を使わずに深い海へ潜るフリーダイバーのジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカの交友を描いた映画です。

イメージ 3

海の映像は綺麗でした。確かにあの青い海は綺麗でした。

しかし、この話は実在の2人の人物を取り上げながら、ストーリーの殆どがフィクションだったそうですね。それこそ、実在する本人たちから、作中での描き方に異議が申し立てられていたという話もあったそうですよね。(実在のエンゾいわく「、自分は悪人に描かれ、ジャックは実物よりも美化されていた。」との事。)本作を見る前に、そうした話を聞いてしまっていたせいか、どうも物語を純粋に楽しんで見る事ができませんでした。



■ 東ベルリンから来た女


この作品は、ベルリンの壁が作られた事により、東西を自由に行き来する事が出来なくなった東ドイツで暮らしている女性医師の物語です。

イメージ 4

恋人との暮らしを夢見て、西側へ渡ろうとする彼女。既に医師としての一定の地位がありながら、様々なリスクを背負ってまでして、西側へ渡ろうとする彼女。しかしながら、折角巡ってきたチャンスを自ら放棄してしまう。その要因となったのは、常に不満を抱いてきた祖国における、目の前の現実を無視する事が出来なかったわけですね。無論それは、彼女にとって苦渋の決断だったわけで・・・。

でも、彼女の選択は、判るような気がします。仮にあのまま西側へ行けたとしても、彼女は後悔の念を抱いたまま暮らさなければならなかったでしょうから。それこそ、人の命を救う医師という職業を生業としてきた人物であれば、なお更の事だったと言えるのかもしれません。

実際、切望していたチャンスを自ら諦めざるを得ない事ってありますよね。2度と機会が訪れる事は無いと判っていても、様々なしがらみがあって、その道に進む事が出来ない事って。無論、諦めたら後悔するのは判っている。しかし、選択をしたとしても、別の問題や悩みを引きずってしまう事が予想されてしまい、諦めざるを得ない事って。

であるならば、この物語に深く共鳴できたり、感動したかというと、そういうわけでもなかったんですよね・・・。というのも、彼女がそこまでリスクを負いながらも西側へ渡りたい理由が、どうも説明不足な感じがしたんですよね。
それにこの女性医師は、物語の当初は全く協調性の無い人物として描かれているので・・・あまり魅力的な人物に見えなかった程で。それこそ、最後シーンでようやく人間性を感じられてといいますか・・・。

そもそも、彼女は西側に住む恋人の事を本当に心から愛していたようにも見えなかったりしたくらいです。ひょっとしたら、彼女は単に西側の自由な暮らしを憧れていただけなのではないかと感じたくらいでした。それ故に、彼女は自ら望むものよりも、自らを望んでくれるものの大切さに気づいたというか、重きを置く選択をしたと言えるのかもしれません。そうした解釈は観客に委ねられている作品だとは思いますが、もう少し説明的な要素があっても良かったのではないか・・・と感じました。



■ カラスの飼育

映画「ミツバチのささやき」に主演した際、撮影当時5歳だった少女の無垢な演技が話題となった「アナ・トレント」
本作は彼女が9歳になった際、主演した映画だと聞き、見てみる事にしました。(本作は、ミツバチの〜とは関連性はありません。)

イメージ 5

確かに、あの頃の年頃って、身の回りの色々な事に対する認識力が身につきだす年頃ですよね。それは単なる好奇心というものだけでなく、様々な力関係というか、人間関係を理解してゆく事が出来るだけの経験を積み出す時期といった感じでしょうか。それは他人を傷つけ、自らも傷つきながら、否応なく経験してゆくもの。それは大人になってゆく上で、誰もが辿る過程ではあると思いますが、それが故に、何も知らなかった頃の無垢な状態ではいられなくなる時期でもあるわけで。

そんな幼女が少女になってゆく様子(でもまだ大人ではない)を描いた作品だと言えるのかもしれません。ちなみに、本作は非常に地味。映像や物語を楽しむというより、退屈(苦痛)に感じる方の方が多いかもしれませんね。



■ バグダット・カフェ

とある中年女性が、ボロボロな状態で営業していたカフェに偶然立ち寄った事から始まる、様々な人間模様を描いた作品です。有名な作品ですよね。公開当時、あのテーマソングは、よくFMラジオでかかっていたのを覚えています。今頃になってではありますが拝見してみる事にしました。

イメージ 6

正直言って、あまり私の肌には合わない作品でした。あのカフェの住人たちのキャラクター性に、あまりにも”作った感”がありすぎで、自然なストーリーに見えなかったのです。それこそ、主演する人達の容姿・年齢をアイドルタレントに入れ替えたら、フジTV系の月9のドラマみたい・・・って感じがした程で。というか、月9ドラマとかの方が、こうした映画のエッセンスを取り入れてる方なのかもしれませんけどね・・・。



■ この森で、天使はバスを降りた

この映画も、とある女性が、さびれた田舎町に訪れた事から始まる、様々な人間模様を描いた作品です。ちなみにこちらの主人公は中年ではなく、まだ若い女性だったりします。(それこそ、邦題では天使とまで称されているくらいなわけで。) であるあらば、こちらの作品もハッピーエンドになるのかな?なと思って拝見したのですが・・・予想に反して、思いっきり酷いバッドエンドを迎えてしまう作品でした・・・。

イメージ 7

ネタバレになりますが、あえて言います。主人公の少女は死んでしまうんです。非常に辛い人生を送り、なんとか人生をやり直そうと訪れた田舎町で、人々に尽くしてきた少女が、大金を盗んだという濡れ衣を着せられたまま、死んでしまうのです。

普通、あのストーリー展開ならば、彼女の命は助かり、疑いも晴れて、街の人と仲良く暮らしました・・・という展開に持ってくものじゃないんでしょうか?彼女の人生は何だったのさ?この物語で伝えたかったのは、何だったのさ?って感じで物語は終わっちゃうんですよ。ハートウォーミングストーリーどころか、実に酷い話だとしか感じられなかったわけですよ。

しかもラストシーンにおいて、彼女のアイデアが切欠となって他の街から移住してきた女性に対しては、町中で暖かく向かいいれてしまうなんて・・・。主人公が訪れた時とは、あまりにもギャップが大きすぎて、違和感しか感じられなかったです。



■ キンキーブーツ

破綻寸前の紳士靴工場のオーナーが、とある偶然から、ドラァグクイーン(女装をする男性パフォーマー。ゲイが多い)向けの派手でセクシーなブーツやヒールを作る事になるコメディタッチのヒューマンドラマです。(本作はあくまでもフィクションですが、その発想の元ネタになった実話も存在しているそうです。)

イメージ 8

正直言って、ストーリーは単純かつ王道的なものでした。それ故、簡単に先が読めました。でも、それが決して悪いわけではありませんでした。寧ろ、素直に楽しめたといった感じでしょうか。物語のキーマンであるドラァグクイーンが、自らのアイデンティティに悩み、周囲からの偏見に苦しみつつも、周囲を巻き込み、人々の意識を変えてゆく様子は、勇気付けられるものがありました。

上記の2作品を見た後だったせいもあるのかもしれませんが、どうせハートウォーミング・ストーリーを作ろうとするならば、素直にこうしたハッピーエンドの話を作ってほしいなぁ・・・。という思いを強く感じました。



その3に続きます。





■ 2014年に見た映画 その1 戦争・SF・アクション作品系



イメージ 13



皆さんお久しぶりです。この記事が、年明け最初の投稿ですね(^^;最近はなになと余裕がなく、ブログの更新頻度が減っておりますが、ブログ記事にしたいと思っていたネタが無かったわけではありません。

それこそ、映画くらいはボチボチと見ております。そんなわけで、例年のように2014年において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPしたいと思います。(順不同・ネタバレ一部ありです。)



■ ディア・ハンター

1978年製作のベトナム戦争モノの作品です。以前から気になっていたのですが、ようやく見る事ができました。

メインテーマ曲の「カヴァティーナ」が有名ですね。というか、この作品で最も有名なのは、例のロシアンルーレットのシーンなのでしょうけど・・・。あのシーンは様々な場所で紹介されていたため、映画本編を見た事はなくても、知っていました。そのため、あのシーンはどのような物語の過程を経て至る場面なのかを確かめるために見たといった感じでしょうか。そして、そのシーンが登場した際、その結末がどのようになるのか判っていてたにも関わらず、見るしかなかったのが辛かったです。

イメージ 1

狩猟用のライフルなら使った事はある。他の生き物(鹿)に対して、何度も撃った事はある。その際は、相手の苦痛を考慮して一発で仕留める事を心がけてきた。かといって、別に驕っていたわけではない。しかし、戦争に行くまで、本当の意味で相手との命のやりとりをした事はなかった。自らが標的となる環境に身を置き、自分の命を危険にさらした事はなかった。囚われの身となり、理不尽な状況で命のやり取りをする羽目になるなど、想像すらした事はなかった。

そのような極限の狂気にさらされた後では、仮に戦争を生き延びる事が出来ても、もう元の生活には戻る事は出来ない。友と語り合い、純粋に鹿狩りを楽しめていたあの頃には、もう戻れない・・・。しかもその戦争は祖国を守るものではなく、他国(ベトナム)での戦いなのだ。そこに何を求め、期待していたというのだろうか・・・。

そんな言葉に表す事が出来ない苦しみを描いた作品だと感じました。映画の前半の明るさと、重い空気が流れる後半とのギャップは、参戦前と参戦後のアメリカの空気を色濃く反映させたものなのかもしれませんね。



■ キリング・フィールド

カンボジア内戦の様子を取材したニューヨーク・タイムズの記者と、現地スタッフ(通訳兼)が遭遇した壮絶な体験を映画化ものです。戦争の惨劇を写した映像は、本物の光景を写しているかのように生々しく、幾度も寒気を感じました。

イメージ 2

これが実話だなんて、凄い話ですよね。クメール・ルージュに囚われの身となった、現地取材スタッフのプラン氏が、あのような状況から逃げ出し、生き延びる事が出来て本当に良かったと感じました。無論、彼自身に冷静かつ的確な状況判断力、忍耐力、行動力があったからではあるものの、そこには数々の強運も重なっていたわけであり、正しく奇跡と呼べるものだと思います。とはいえ、単なる感動的なストーリーとして、この話を受け止める事は出来ないんですよね・・・。

というのも、彼があのような状況に陥る羽目になったのは、NYタイムズのシドニー氏の判断の甘さのせいと言っても過言でないわけで。それこそそ作中のシドニー氏の行動は、ジャーナリズムという名目さえあれば、全てにおいて優先させるべき事として行動するわけですが、時として我侭というか、自己中心的にしか見えない行動が多々見受けられたわけで。そしてプラン氏はその彼に始終振り回されっぱなしであったわけですよね。

にも関わらず、プラン氏がシドニー氏の謝罪を何事も無かったように受け入れるシーンで締めくくられたのを見て、なんとも言えない複雑な感情が沸き起こってきました。当事者同士でしか判らない深い絆や信頼が、そこにはあったという事なのでしょうか・・・。

ちなみにこの作品を見た後、ISILによる日本人人質事件が発生したんですよね・・・。それ故、あの人質事件に関して、非常に複雑な思いを抱く事になりました。



■ ネイビーシールズ


こちらも軍隊もの。といっても、取り扱うのは実在するアメリカ海軍の特殊部隊のシールズです。世界トップクラスのエリート部隊、プロ中のプロが、鍛え上げた肉体・精神・技術・経験を用いる事により、様々な特殊作戦を遂行してゆく様子を映画化したものです。

イメージ 3

その作戦行動能力はすさまじく、時として現実離れしているのではないかと感じる程のシーンすら出てきます。しかも、物語がスピーディかつスタイリッシュに展開してゆくので、まるでジャック・バウアーの出る24のような架空のドラマでも見ているかのようです。しかしそれは、映画として誇張して映像化しているのではなく、危険地帯へ乗り込む作戦行動の描き方や、情報戦の様子などに関しては、実際に為し得る能力があるのだとか。凄いというか、恐ろしいくらいですね。

とはいえ、彼らはあくまでも人である事に変わりはなく、撃たれれば傷つき、時として命を失うわけですね。その事に対する恐怖・危険性・リスクなどを自覚しながらも、強い愛国心と、「この任務は我々でしか為し得ない。」という、プロフェッショナルとしての誇りと自負が、彼らを戦場に向かわせるのかもしれませんね・・・。



■ 地獄に落ちた勇者ども

邦題に「勇者ども」と付けられていますが、ドンパチシーンがあるような作品ではありません。第二次世界大戦時のドイツにおける製鉄財閥を束ねる一族の人間模様を描いた作品です。

何故この作品を見ようと思ったかというと、初代「機動戦士ガンダム」のシナリオライターの1人である山本優氏(作中で、名脇役を殺す事で有名。例:ランバラル、マチルダ)が、ガンダムを手掛けていた当時に影響を得た作品の一つとして上げていたからです。私は今頃になって初めて見たわけですが・・・・なんというか・・・非常に重苦しい作品でした。(こんな作品だと思いませんでした。)

イメージ 4

ナチスにそそのかされ、いように利用され、翻弄された挙句、財閥の富豪一族が凋落してゆく様子は、なんとも言えないものがありました。まあ、彼らにも国に尽くす事で一族を繁栄させ、従業員達の生活を守りたいという思いがなかったわけではありません。しかしながら、戦争というものは、様々な利害と欲望をさらけだされてしまう状況なのでしょうか。互いに積年の恨みと邪な欲望を抱えていた彼らには、ナチス親衛隊に付け入られる隙があったわけですよね・・・。とはいえ、あまりにもドロドロとした人間関係は、見ていて気分の良いものではありませんでした。

(PS:このドロドロとした人間関係は、ガンダムのザビ家の人間模様に通じるものがあるのかもしれませんね。)



■ ブラジルから来た少年

非常に有名な作品ですよね。子供の頃、TV地上波で何度か見かける事はあったのですが、何時も途切れ途切れで完全に見た事はありませんでした。というのも、あの少年が醸し出す雰囲気が不気味で不気味で、最後まで見てられなかったんですよね・・・(^^;そんなわけで、だいたいのストーリーは知っていたものの、ようやく今頃になって最初から最後まで見る事ができました。

イメージ 5

やはり、かなり不気味な作品でした。それに、映画自体は架空の話(SF小説を映画化したもの)ではあるわけですが、登場人物であるヨーゼフ・メンゲレは実在した人物であるというのだから驚かされますね。それこそ、本作品と同様に、狂気に満ちた異常な人体実験を繰り返していたのだとか・・・。恐ろしい限りです。

とはいえ、この作品のように特定人物のクローンを作り出せたとして、オリジナルの人物と同じ性格・思考・行動性を示す人物に成りえるのかという点には疑問を感じます。それこそ、育った環境が同じ1卵生双生児であっても、その兄弟の性格は異じになるとは限りません。万が一、性格や気質などを受け継いだとしても、作品のように「ある程度似たような家族環境」で育てただけでは、その人物の人格形成に必要となった様々な経験を得る事など出来ず、総帥の生まれ変わりに仕立て上げる事など無理な話だと思うわけで。

しかしながら、人間のクローン実験が実現する可能性がある・無いに関わらず、狂気に満ちたナチス親衛隊ならば、こうした無茶苦茶な計画を立てて実行する意思があっても可笑しくなかったのかもしれない・・・。そう思わせてしまう説得力というか、迫力のようなものを感じさせられました。



■ オール・ユー・ニード・イズ・キル

とある事が切欠で、何度死んでも生き返る・・・というか、同じ状況を何度も何度もループさせられてしまう主人公が、人類の存亡をかけてエイリアンと戦うという作品でした。日本人が原作小説を手掛けていた事もあり、公開前から何かと話題になってましたね。

イメージ 6

アクションシーンは迫力がありました。でも、いくら力を増強してくれるスーツを着ているとはいえ、大型の剣を振り回しながら人間離れした動きを見せるヒロインの姿などを見せられると、現実ばなれしているようにしか見えない部分も無かったわけではありません。それこそ、「最近の●●無双とかの3D系のアクションゲームのシーンを見せられてるみたい」って印象を抱いたわけで。

というか、「何度死んでもやり直しが利く。」というのは、「リセットボタンを押せば、最初からやり直せる。」と同じ事であり、正しく覚えゲー系要素の強いのアクションRPGそのものですよね。また、舞台設定のキモである「時間のループが発生する要因」も、決してリアリティがある話ではなく、色々と突っ込みどころはあったように思います。

でも、決してデキが悪いわけではなかったと思います。映像、演出、カットのつなぎ方、シナリオの展開の仕方とかに関しては、かなり丁寧に作っている作品だと感じましたし。それこそ寧ろ、時間ループもののアクション・エンターテイメント作品としては、よく出来ている作品だと思いました。



■ アイアンマン3

1・2と見てきたので、3も見る事にしました。

イメージ 7

正直なところ、ちょっと期待外れでした。というのも、敵となる存在の能力があまりにも現実離れしてて・・・。まあ、この作品はリアルSF作品ではなく、あくまでもロボットアクションヒーローであると認識すればいいわけなのでしょうが、それにしても・・・ねえ・・・。異常な能力を身につけたとはいえ、生命体があれだけ発熱しながら活動出来るというのがどうも受け入れがたく感じてしまいました。それに、その敵とのラストマッチにおける勝機を決める事となるのが、スタークではないというのも・・・。まあ、いいんですけどね。

でも、あれだけの資産・地位・知恵・そして超兵器であるアイアンマンを手にしながらも、主人公はPTSDに陥ってしまうという展開は悪くはないと思いました。それに長々とシリーズを続けてマンネリ化に陥るのではなく、今回で区切りをつける潔さは、良い判断だと感じました。



■ ルーシー

中華系マフィアによって強制的に運び屋にさせられてしまった一般人の女性がが、新種のドラッグの影響によって脳の潜在能力が飛躍的が高まり、人としての存在を超越してゆく様子を描いた作品でした。

イメージ 8

このように書くと、なんだか面白そうなSFなのかな・・・って感じもするかもしれませんが、正直言って期待はずれな作品でした。それこそ、脳の能力が飛躍的に活性化したからとはいえ、何でも出来るようになってしまうのは理不尽にしか感じられませんでした。百歩譲って、学習能力、情報処理能力が高まるのはよしとしても、物理接触無しにネットを自在に操ったり、エスパーまがいの能力を発揮出来てしまうというのも・・・。

それに、主人公は目的のためには他人の命を奪う事に対して躊躇いというものが無くなったのかと思いきや、自らを脅し、命を奪おうとしてくるマフィアの連中(特にボス)は生かしておくのも理解できませんでした。それこそ、それだけの能力を身につけ、様々な事を瞬時に判断し、悟りにも似た境遇に近づいたというのならば、真っ先に消すべき存在は、彼らであると一瞬で判断できそうなものを。まあ、物語の序盤でマフィアのボスを殺し、組織を壊滅させてしまってたら、物語が後半まで持たない・・・という事なのかもしれませんけどね。でも、そのため話の展開が非常に安っぽいというか、漫画チックで強引な展開になってしまったように思います。

ちなみに私は、攻殻機動隊の影響をモロに受けている作品だと感じました。そして、それ以上の新しいものを全く見せる事が出来なかった作品だったと感じました。



■ エンダーのゲーム

非常に有名なSFの古典的作品を映像化した作品ですね。子供の頃、知人にストーリーのオチを聞いた事があったように思うのですが、既にすっかり頭から消えてしまっていたので、素直な気持ちで見る事ができました。この作品も、正直言ってちょっとイマイチだったように感じました。

イメージ 9

なんというか・・・人類の敵となる存在との最終決戦に向けたトレーニングに違和感を感じまくってしまいました。それこそ、最終決戦は艦隊戦のような形で行われたというのに、なぜトレーニングでは終始白兵戦的な方法で行われていたんでしょうか?それが戦術の基礎だからなのでしょうか?それに、いくら主人公の能力が秀でていたとはいえ、全人類の命運を極秘裏のまま彼に任せてしまうというのも理不尽といいますか。事実を伝える事によって過度のプレッシャーを当たるのではなく、あくまでも平常心のまま、任務を遂行させる必要があったという事なのでしょうが、それでも・・・ねえ・・・。本当に、オチのためにだけあるお話だと感じました。(原作だと、そういう印象でもないんでしょうかねぇ・・・。)



■ ミスト

見た人が鬱になってしまうホラー映画として有名な作品だそうですね。私はホラーが大の苦手です。本当に苦手です。大嫌いな方です。でも、この映画はそんなにグロくないという噂を聞いていました。にもかかわらず、ラストシーンを見ると辛くなる・・・この映画を撮った監督の思考は普通ではない・・・といった類の話を幾度も耳にしていました。そこで、地上波の深夜枠で放送されていたので、恐る恐る見てみる事にしました・・・。

イメージ 10

はい、たしかに非常に嫌なラストを見せられました。もうね、駄目ですよ、こんなラストは。本当に噂どおりですね。あまりにも救いがなさすぎです・・・。改めて見る事は絶対にないと思いました。



■ 宇宙人王さんとの遭遇


政府の組織に捕えられた、宇宙人が中国語を話すため、通訳として呼ばれた女性が遭遇する異常な光景を映し出した作品です。この映画も地上波の深夜枠で放送されていたので、興味本位で見てみる事にしました・・・。しかし、この映画も見る価値の無い作品でした。

イメージ 11

この映画もラストシーンのオチのためにある作品の一つではあるのですが、そのオチは映画を見ているうちに、段々と予想がつくんですよね。にも関わらず、物凄く展開が遅い映画でした。嫌になるほど延々と宇宙人に対する尋問・拷問シーンばかり見せられて、本当にイライラしてきました。

そういえば、以前見た「スカイライン-征服-」なるSFは、そうしたオチすら作品中に示せす事が出来ていなかったというか、話が完結していないまま終わってしまったので、あの作品よりはマシなのかもしれませんが、非常にストレスがたまる作品でした。



■ イルカの日

人間の言葉を理解し、簡単な単語レベルなら人と会話する事すら出来るようになったイルカを巡って発生する事件を描いた古いSF作品です。これも原作小説が存在してるクチですね。

イメージ 12

いやあ、イルカが可愛かったです。ほんと、可愛いです。マジで可愛いです。でも、そんなイルカ達にスパルタ教育を施して、強引に言葉を話させようとなんてしちゃいけません。それに、話す事が出来たからといって、それを軍事目的というか、テロ目的に利用しようなんて悪い大人まで登場するのもいけません。それこそ、大統領が乗った船の船底に、爆弾を抱えながら向かわせるなんて事しちゃいけませんよね。そんなコトさせせたら、彼らも死んじゃうじゃないですか。ほんと、人間は駄目な生き物ですね・・・。そういうお話でした(笑)



その2に続きます。





■ 2013年下半期に見た映画 その2 ヒューマンドラマ・ドキュメンタリー



イメージ 1



2013年の下半期において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPします。ちなみに去年の下半期は、一昨年ほど映画を見れていないので、このシリーズはこれで一旦終了となります。(順不同・ネタバレ一部ありです。)



■ ビヨンドサイレンス

カロリーヌ・リンク監督による1996年のドイツ映画。この映画は実に素晴らしい映画でした。ここ数年見た映画の中で、相当上位に位置する程気に入った作品です。

イメージ 2

聴覚障害を持つ両親の間に生まれた少女「ララ」と、その家族の愛を描いた作品です。主人公である少女は耳が聞こえるものの、特殊な家庭環境で育った事によって、社会との間に生じてしまう様々なギャップに悩みを感じながら生活している様子が描かれています。唯でさえ多感な時期を過ごす少女にとって、耳の聞こえない両親の存在が疎ましかったり、学校や社会とのやりとりに苦悩したりするわけですね。

でも、この作品が暗い作品になってないのは、両親と少女の間に存在する深い家族愛がきちんと描かれているからだと想います。しかも、決して道徳的な説教がましい内容なんかじゃなく、多くの人にとって共感出来る、普遍的な視点で作られているのです。

ちなみに、主人公は幼年期と思春期において別の女優によって演じられているのですが、その2人の女優さんの演技が共に素晴らしかったです。ホント、その2人の自然で感情豊かな演技を見るだけでも価値があると思います。そんな少女の思春期を演じたのは、以前レビューした「ルルドの泉で」でも主人公を演じているシルヴィー・テステュー。彼女はいい女優さんですね。(驚く事に、彼女とララの母親役を演じたエマニュエル・ラボリは、同年生まれ(1971年)なのだそうですよ。)



■ ミツバチのささやき


1973年製作のスペインの映画です。とある映画を見た事が切欠で、思いがけないものに好奇心や妄想を抱くようになりだした幼い女の子と、その家族を描いた作品です。

イメージ 3

正直言って、ストーリーは単調だったのですが、主人公たる少女「アナ」(撮影当時5歳)の演技に素晴らしいものがありました。というか、演技が上手いというよりも、その年代の子供だから持ちえる、無垢な存在の純粋な輝きを感じられる映像だったというべきでしょうか。

それこそ、その年頃の子供って大人が大して興味を抱いていない事に強く関心を抱いたり、見返りもないのに他人に奉仕したりする事ってありますよね。それは好奇心によるものなのか、大人になると身に付いてしまう様々な欲やしがらみに染まっていないからなのかもしれませんが。この映画は、そうした大人になると失ってしまうもの、子供の頃にしか持ちえていないような、掛け替えの無い美しさのようなものを写す事が出来ていた作品だと思います。ちなみに私は、そんな女の子「アナ」の姿を見ていると、私は自らの姪っ子が小さかった時の様子を思い出しました。

とはいえ、作風があまりにも地味であるため、今の時代の作品に慣れた人には、あまりにも退屈な印象の作品として映ってしまうのではないか・・・とも感じました(^^; そんなわけで、悪い作品じゃないのですが、万人にオススメできる作品でもないかもしれません。



■ マイフレンド・フォーエバー

イメージ 4

去年、地上派の深夜枠で放送されていたので見てみました。この映画は、輸血によってHIVに感染してしまった少年と、隣に住んでいた少年の友情を描いた作品です。それなりに丁寧に作られてはいるものの、結構ベタな展開の内容だったと思います。そのため、悪くはないんですが、私にとってはそんなに心に残るようなものではありませんでした・・・。



■ 美しき運命の傷痕

イメージ 5

人は、時として他人に対して強い思い込みをしてしまう事がある。相手も同じ感情を共有する事で、共感を呼び、愛を育む事もある。しかし、互いにとって常にその想いは、等しいバランスであるとは限らない。相手を気遣うあまり感情の縺れを生み、誤解と憎悪を生み出してしまう事もある。

それは誰にでも起こりえる話であるのだが、仮にそうなってしまうと、元の関係に戻る事は容易い事ではない。
それこそ、事の真相を知ったとしても、容易く人を許す事が出来ない(自らの強い思い込みを消せない)のが、人という存在の性なのだろうか・・・。そんな事を感じた映画でした。



■ クライングゲーム

人質として囲た男と友情が芽生えたIRAの工作員が、その男と結んだ約束を果たすために出会った「ある人物」との奇妙な人間関係を描いた作品です。映画の公開当時、元カルチャークラブのボーカルであった、ボーイ・ジョージによる主題歌が話題になってましたね。今頃になってではありますが、ようやく見る機会を作れたので感想を述べてみたいと思います。

イメージ 6

この映画・・・思いっきり、ゲイの恋愛を描いた作品だったんですね(^^; いや、ゲイとノンケの恋愛というべきか。いや、ノンケがゲイに言い寄られて、次第にその心が絆されてしまう有様を赤裸々に描いた映画というべきでしようか・・・。このような内容だったとは全く知らなかったので、正直驚きました。それこそ、もっとスタイリッシュで、非常に哀しいサスペンス作品なのではないかと勝手に想像していたので、こんなに赤裸々な内容だった事に面食らってしまった程です。

それにしてもこの主人公、根は悪くないんでしょうが、なんだか流されてばっかりって感じでしたねえ。まあ、あれだけ相手から猛プッシュを掛けられると、「親切であるのが性(さが)である」彼は、どうしようもないって事なんでしょうかねえ・・・(^^;



■ アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

この作品は、実在の女性カメラマンの半生を描いたドキュメンタリー映画です。(2007年、アメリカのTV番組で製作されたもの)私は過去において、この方が撮影した写真(ジョンとヨーコの写真など)を数枚見た事があっただけなのですが、たまたま機会があったので拝見する事にしました。

イメージ 7

いやはや、凄く数奇な人生を送られている方ですね。それこそ、下手な映画スター顔負けです。様々な事に恐れず、新たらしい分野に挑んでゆく様子は、正にチャレンジャーだと思いました。ある意味、アメリカンドリームの体現者といった感じだったかと。凄い方がいるものですね。

でも、個人的な趣味で言うと、お金を掛け捲った最近の写真(特にデジタル処理+スタジオでの演出が多用されたような感じのもの)よりも、被写体に対して密接に近づき、シンプルな機材で感性のままに撮影している初期から中期に掛けての写真の方が、彼女らしい独特の写真が撮れているように感じました。

でも、一流のカメラマンとして名声を勝ち得た女性の人生が垣間見れて、興味深いものがありました。








■ 2013年下半期に見た映画 その1 SF・アクション




イメージ 1



あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。今年の年末年始、皆さんはどのようにお過ごしになられましたか?私は例によって、遠方に出かける余裕もなく、自宅で映画などを見て過ごしました。

そんなわけで、2013年の下半期において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPします。(順不同・ネタバレ一部ありです。)



■ ウルヴァリン:SAMURAI

以前のレビュー記事でも書きましたが、私はX-MENシリーズがかなり好きです。でも、スピンオフ1作目のウルヴァリンは、あまり出来の良い作品だとは思えませんでした。なんというか、異端とみなされるミュータントとしての苦悩のようなものの描き方や、戦う理由というものが本シリーズのように描けておらず、イマイチだと感じたわけです。そんなわけで、このスピンオフ2作目を見るのも、少々不安だったりしました・・・。

イメージ 2

さて、結果はというと・・・この作品も私には受け入れにくい作品でした。それこそ、今の時代であっても、日本という存在は、まだまだ理解されていない部分が多いんだなぁ・・・という印象が強かったわけです。

それこそ、侍・忍・ヤクザ・城・ハイテク・ロボット・・・そうしたモノが入り乱れる映像を見ていると、現代の日本を舞台としているより、寺沢武一のSFコミック「コブラ」とか、「ゴクウ」などの世界を見ているかのようであったわけで。無論、コブラであれば何でもアリでいいんです。あちらはそもそもSFファンタジー。時代考証など関係なし。和洋折衷何でもアリの世界なわけですから。でもX-MENはあくまで現代を舞台としている作品なので、もう少し何とかしてほしいと切に感じたわけですよ。

(ヒュー・ジャックマンは親日家としてPRされてますが、この演出に違和感を感じなかったんでしょうか?それこそ、真田広之はこうした演出内容となった事に悩ましい思いを抱いたんじゃないでしょうか・・・。)

そういえば「コブラ」は、海外で実写映画化の話が進められているという噂がありましたが、一体どうなったんでしょうね?というか、コブラの方こそ、実写映像を早く見てみたいと感じました。(でも、落胆させられる確立の方が高いのかなぁ・・・)



■ マン・オブ・スティール

超人としての力を持ちながら、それが故に悩み、苦悩するスーパーマンの姿を全面的に打ち出した作品でした。また、舞台は現代に設定されており、映像面における古臭さを完全に排除していた点も、これまでのスーパーマンシリーズとは異なっていました。そうした点において、興味深いというか、評価出来る点は多かったとは思います。

イメージ 3

しかし格闘シーンがあまりに大袈裟で、リアリティが感じられなさ過ぎだったのがチョット・・・。なんというか、派手でスピーディにすれば良いってもんじゃないと思うんですけどねえ。それこそ、ドラゴンボールを見てるかのようで、なんだかスーパーマンらしさが感じられなかったといいますか・・・。(そういう感覚に陥るって事は、私が古い人間って事なんでしょうかねえ・・・)



■ スタートレック イントゥ・ダークネス

新シリーズ2作目という事もあり、1作目の時より演出面で安定感が出てきましたね。キャラの描き方も良くなってきているように感じ、スタートレック・シリーズらしい雰囲気が感じられるようになってきました。

イメージ 4

それでも、相変わらずカークはイケイケで、やんちゃに描きすぎだと思いました。それに、スポックがあそこまで数々のアクションシーンをこなす事に違和感を感じました。だって、超人であるカーンを追いかけ、格闘において彼と渡り合ってしまうわけですよ?

無論、スポックが活躍して欲しくないわけじゃありません。恋人関係の同僚がいたってかまいません。でもね、スポックはあくまで頭脳戦で勝負して欲しいキャラなわけです。それこそスポックがあそこまでアクションをこなしてしまったせいで、カーンが持つ超人性が薄らいでしまったんじゃないでしょうか。それに、あのシナリオだと、寧ろカーンの方に同情してしまう部分も少なからずあったりするわけで・・・。

そんなわけで、諸手をあげて賞賛出来ない部分もあるのですが、きっと3作目も見てしまうんだろうなぁと感じました。



■ パシフィック・リム

日本の特撮映画や巨大ロボットアニメに影響を受けてきたスタッフ達によって作られた事により、日本でも前評判が高かった作品ですね。確かに、巨大ロボットの設定や、怪獣との格闘シーンなどに、日本の影響を感じられる部分が沢山ありました。でもね・・・何かが違うんですよ。何かが足りないんです。なんというか、思わず拳を握ってしまうような、燃えてくる部分が足りない感じがして仕方ありませんでした。

イメージ 5

なんというか、ヘンなところでリアルを狙ってて、いまいち血が煮えたぎらないんです。別に、スーパーロボットだから、合体しろとか、空を飛べなんて事までは言いません。重々しいくらいの動きでも構わないんです。でもね、なんだかモドカシサばかり感じさせられてしまうんですよねえ・・・。

なんというか、もっとスーパーロボットらしい、スカッとするシーンが多くてもいいんじゃないか?って感じたわけです。寧ろ、もっと絶体絶命的なシーンで「奴がやって来た!」って感じで活躍して欲しいわけですよ。

それこそ、 「こんな事もあろうかと、用意しておいた巨大ロボットがある」 という、ワクワクするような登場シーンがあるとか、 「●●君、今こそ、あの秘密兵器を使うんだ!」 的な、日本のスーパーロボットアニメ風の演出がもっともっとあって欲しかったといいますか。そういう日本の 「お約束」 的な部分をすっとばして、いきなり最終回を見せられたような感じの印象だったわけですよ。(それに・・・主人公の1人である女性の配役は、もう少し熟慮して欲しかったなぁと・・・)

まあ、こうした印象を感じたのは、「日本のアニメに強く影響を受けた」という話によって、変に先入観を持ってしまったからなのかもしれませんが・・・。しかし、「トランスフォーマー」の方が、よりエンターテイメントに徹しており、あちらの方が良い意味で潔かったんだなぁと感じてしまいました。



■ ゼロ・グラビティ

こちらは今までの作品とは異なり、かなり「リアル」である事に拘った宇宙モノの作品です。この時代まで、ここまで現実のシャトルやISSモノをリアルに再現し、「無重力」や「酸素残量」に拘った演出を行った作品は存在せず、映像面において高い評価を与える事が出来る作品だと思います。また、主要キャストは2人しか登ぜず、宇宙での孤立感、危機感というものも上手く描けていたように思います。

イメージ 6

でも、世の中の評判はそんなに高くないようで。というのも、映画らしいストーリーというものが存在しないため、 「アミューズメントパークのパニックアトラクションの延長線上にある作品」 といった感想を持たれる方が多いからのようですね。そう言われると・・・確かにそうなんですよね。それに、演出面において、「ちょっと過剰なんじゃ・・・」とか、「ちょっと都合良すぎる演出になってない?」ってシーンもあり、かならずしも完全にリアルってわけではないですしね。

でも、こうした作りの作品があってもいいんじゃないかと思います。っていうか今の時代において、ある意味貴重な作品だと感じました。



■ 地球、最後の男

こちらも宇宙もの。たった一人でISSに取り残されてしまった男を主人公とした作品です。そんな風に聞くと、上記のゼロ・グラビティと比べてしまう部分もあるのですが、あちらとは随分と違う作品だったと思います。なんというか、『予算が無い中で、「2001年宇宙の旅」(及び、複数のSF映画を含む)に対するオマージュ作品を作っちゃいました。』的な感じの作品でした。

イメージ 7

しかも、全くもって面白くなかったんですよね。それどころか、何も心に響くものが無いというか、意味不明というか、理不尽な部分が多く、ストレスの方が溜まるばかりだったといいますか。ちなみにこの作品は、最後の最後に種明かし的なコメントが発せられます。でもね、そのコメントを聞くと、よりいっそうフラストレーションが溜まる原因になったりするわけです。それこそ、監督の自慰行為に付き合わされているかのような感じだったわけで。正直言って、見る必要がない作品でした。



■ クラウド・アトラス

過去と未来における様々な世界において、因果とも呼べる運命を背負いながら生きる様々な人物達を描いた作品でした。舞台もコロコロ切り替わり、ストーリーも非常に入り組んでおり、簡単に言い表せるような物語ではありませんでした。では、諸手をあげて面白いと言える話だったかと言えるのかというと、そうでもないんですよね。非常に意欲的だけど、盛り上がり感の無い退屈な作品だった・・・と評されても可笑しくないような作品だったかもしれません。

イメージ 8

それでも敢えてまとめてみると・・・ 人というのは、時として善と悪の両面性を持っているものである。同じような性質を持って生まれた者であっても、生きる世界・時代・環境によって生き方が大きく異なる事もある。では、その時代に流されてしまう事は当然なのか。転生輪廻・因果応報があろうとなかろうと、それぞれの時代における正しい道を探してゆかなければならないのではないか。そんな感じの話だったと言えるのかもしれません。



■ ルーパー


物凄く前評判が高い作品のようにプロモーションされていた作品ですが・・・私にはイマイチでした。

イメージ 9

まあ、この作品もクラウドアトラスのように、一種の因果応報を描いている作品だと言えなくもないわけですが、なんというか、舞台設定というか、シナリオが今ひとつ感がぬぐえなかったといいますか・・・。それこそ、このような一風変わったストーリーを作り上げるためにこしらえた設定が色々とわざとらしく見えてしまいました。



■ ダイハード4.0

こちらもルーパー同様、ブルース・ウイルス主演の作品ですね。今まで3作目までしか見ていなかったところ、昨日、地上派で放送されていたので見てみる事にしました。

イメージ 10

このシリーズ、どんどん演出が派手になっていきますね。でも、あまりに派手になりすぎて、マクレーン刑事のサバイバル能力にリアルさが無くなってしまっているように感じました。それこそ、凄いアクションシーンや、派手なパフォーマンスがあっても、スリリングに感じる事もなければ、ドキドキする事もありませんでした。(F35がトラックをホバリングしながら追いかけ、街中で兵器を使いまくるシーンなんか、いくらなんでも遣り過ぎだろうと感じ、かえって萎えてしまいました。)

寧ろ、本当に体をはっていた1作目の凄さを改めて感じさせられたといいますか。まあ、ブルース・ウイルスもいい年齢になっているので、あの頃のようなアクションをするのは難しいのかもしれませんけどね・・・。



■ アウトロー


どうしてもアクション作品を手掛けたいトム・クルーズ。ITや秘密道具を使うMIシリーズではなく、SF作品でもなく、渋いダークヒーローを演じてみたいトム・クルーズ。そんな彼が 「こんな主人公、是非演じてみたいな」 って作った作品だったように感じました。

イメージ 11

そんな思惑もあってなのかは知りませんが、他のトム・クルーズ作品よりも、かなり地味だったと思います。無論、地味なのが駄目だというわけではありません。でも、この主人公、何故そんなに 「人知れず正義を守る」 事に拘るのか、その動機が良く判りませんでした。そのため、いまいち主人公の心情に感情移入しきれないまま映画が終わってしまい、あまり心に残りませんでした。



記事はその2へ続きます。





■ 2013年上半期に見た映画 その2 ヒューマンドラマ・サスペンス



イメージ 6



2013年の上半期において、新旧を問わずに見た映画の感想を纏めてUPします。この記事はその1からの続きです。(順不同・ネタバレ一部ありです。)



■ ルルドの泉で

イメージ 1

「宗教」 それは、人としての進むべき道を諭す事で、多くの人の心を支え、傷ついた心を癒してくれる存在。しかしながら、その教えは全てが正しいものなのか。矛盾は存在していないのか。そもそも、神は存在するのだろうか。神が存在するならば、どうして求める者全てに対して「奇跡」という名の救いが差し伸べられないのだろうか。宗教に殉じ、その教えを人々伝える者も、その全てを理解し、信じているのだろうか。そうした疑問を持ちつつも、それを頼らざるを得ないのが人という存在なのだろうか・・・。

この映画は、キリスト教カトリック教会の巡礼地「ルルド」の街を舞台としながら、これらの事柄に深い疑問を投げかけている作品でした。(無論、これらのテーマはキリスト教だけでなく、全ての宗教に対して存在する疑問だと思います。)物語そのものの進行は、非常に静かで淡々としているのですが、それだけに「奇跡」を望む主人公の女性の複雑な心の内を映し出せていたように思います。そして、その役を演じたシルヴィー・テステューの押さえた演技も素晴らしかったと思いました。

日本ではあまり注目を浴びる事がない作品かもしれませんが、多くの人に見てもらいたい作品だと感じました。



■ リード・マイ・リップス

人並みの普通の暮らしを望んでいたはずの”ろうあ者の女性”が、とある男と出会ってしまった事から犯罪に加担していってしまうという話でした。彼女は社会生活において他人から正しい評価を得る事が出来ない状態が続いており、そのフラストレーションや女性としての欲求が、その男によって引き出されてしまったわけなのです。

イメージ 2

海外では一定の評価を得ている作品のようですが、私はどうも好きになれない映画でした。たしかに現実において、ろうあ者の方は、様々なストレスを抱えているのではないかと思います。その反面、耳が聞こえない以外は、全く普通の人と同じである事から、個人の性格によっては、状況に流されてしまうる部分もあって可笑しくはありません。この映画は、そうした部分においてリアルを追求している部分はあったと思います。

しかし”あの男”には、彼女があれたけの施しをするだけの魅力があった人間かというと、そんな事は全く思えなかったりしたわけで・・・。彼女自身もそれを感じていたであろうと思うのですが・・・。そんな男ですら離れる事が出来ないというのは、それだけ彼女が切ない人生を送ってきたという事なのかもしれませんけどね・・・。



■ ザ・ディープ・エンド・オブ・オーシャン

イメージ 3

幼少の頃に行方不明となった息子の存在が突如として判明した事による、家族の悲しみ・混乱・動揺と、それらの事柄を乗り越えてゆく様子を描いた作品でした。とはいえ犯罪・法廷シーン等は登場せず、家族の感情の動きを丁寧に描こうとしていたのが特徴的でした。そうした意味で、この作品も意欲作と言えるのではないかと思います。しかしながら、私は感情移入する事が出来ないまま作品が終わってしまったため、イマイチに感じてしまいました。



■ 8mm

イメージ 4

実際の殺人シーンを記録したと思しきスナッフフィルムの調査を依頼された私立探偵が、その映像の真偽と、裏に潜む犯罪に迫るというものでした。かなりシリアスかつダークな話かと思ったのですが、思っていたより深みが無かったような・・・。なんというか、後半において普通の作品になってしまったというか、B級の雰囲気が加速してしまったというか・・・。



■ 60セカンズ


イメージ 5

地上派で放映されていたのを拝見しました。この映画を見て改めて思ったのですが、ニコラス・ケイジって・・・どの映画でも演技が同じですね(^^; というか、同じような性格付けをされたキャラクターばかり演じているように思えたりするわけで・・・。まあ、本人の希望・意図によるものなのか、マーケットや映画会社からの要求に基づくものなのかわは判りません。それに、有名どころの役者さんというのは、古今東西そういうものなのかもしれませんが、もうちょっと違う演技も見てみたいと思ったりしました。






全21ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

Shiny Sky
Shiny Sky
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ

[PR]お得情報

衛生対策製品クレベリンの姉妹ブランド
クレベ&アンドハンドジェルが新登場
今だけ。お試しキャンペーン実施中!
抽選で150,000名様に当たるチャンス!
マツモトキヨシで期間中何度でも使える
100円引きクーポン<Yahoo! JAPAN>
ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!

その他のキャンペーン

みんなの更新記事