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■ 2013年上半期に見た映画 その1 実話ベースもの・SF・ファンタジー 去年程のペースではないのですが、今年に入ってからも色々な映画を鑑賞しています。そこで、感想を上半期分として纏めて書く事にしました。(去年分を一気に書いた時にかなり疲れたので、半期で纏めてみよと思ったわけです。ちなみに順不同・一部ネタバレありです。) ■ アルゴ 若い頃はゴシップネタばかりが目立っていたベン・アフレックによる監督・主演作品との事だったので少々心配しながら見たのですが、良い意味で期待を裏切られた作品でした。このような救出劇が、実際に起きた事だったなんて凄いですよね。 このような救出作戦の遂行を思いついただけでなく、実際にGOサインが出た事に驚かされます。出来る限り穏便に事を済ますためとはいえ、今まで事務仕事しかしてこなかったような人間が、素性を隠し、別の人物に成り代わる必要があるわけですから、非常にリスクが高い作戦であったと思います。それこそ、誰かがパニックに陥り、少しでもバレたら全員の命の保障は無かったわけですからねえ・・・。よくぞ、無事にやり遂げる事が出来たものです。 それ故、銃撃戦等のシーンなど無いにも関わらず、非常に高い緊張感を味わう事が出来る作品となっていました。また、シリアスな話でありながら、エンターテイメント作品としても楽しめるようになっていたのは編集や演出の上手さによる部分もあるのかもしれませんね。。(まあ、それもこれもハッピーエンドで終われたからなんですけどね。) ■ ゼロ・ダーク・サーティ こちらも実話ベースの映画だそうで。この映画も非常に高い緊張感が漂う作品でした。しかし、上記のアルゴとは異なり、非常に悪い後味を感じる作品であったと思います。 それこそ、話の核となる部分・・・「ビンラディン容疑者の隠れ家」と思しき屋敷を探り当て、作戦遂行に至った「根拠」が映画で描かれた通りであるならば、それは結構怖い話だと感じました。それは「推測」の域を脱していなかったように感じられたからです。確かに作戦を遂行した建物は、容疑者が潜んでいる可能性が高いものがあったと思います。しかし、「確証」といえるレベルには至っていなかったのではないでしょうか。 仮に、その推測が外れていたらどうなったのでしょうか・・・。事と次第によっては、別の国際問題に発展してしまいかねなかったのではないでしょうか。別の見方をすると、そこまでリスクが高い行動をとらざるを得ない程、大国であるアメリカが追い詰められていたという事なのかもしれませんが・・・。結果としてビンラディン容疑者を射殺するに至ったとはいえ、この戦いに勝者は存在していないのかもしれませんね。 また、この映画が世に出る事で、主人公と目される人物の命が狙われてしまわないか心配になったりしました。ひょっとして、アメリカにおいては、映画が上映される以前から、主人公の女性の存在は公になっていたのでしょうか?もしくは、キーマンたる人物が”1人の若い女性”であったという設定そのものが、本当のキーマンの実情を隠すためのカモフラージュだったりするのでしょうか?(寧ろそうであって欲しいとすら感じました。) ■ MIB3 私は結構MIBシリーズが好きです。エンターテイメント作品として深く考えずに見れるだけでなく、トミー・リー・ジョーンズ演じる”K”の渋いキャラが非常に魅力的だと感じるからです。そんなワケで、シリーズ3作目も見てみる事にしました。 正直なところ、途中まで見た時点で、”タイムスリップを話に盛り込んだ事により、少々話を広げすぎてしまったのではないか?”と感じました。ストーリーの展開上、作品の大半でトミー・リー・ジョーンズが演じる現代の”K”が登場しないので、どうも何時もの雰囲気が無いというか、MIBらしさを感じにくいというか・・・。でもまあ、最後のシーンにおいて、現代においてKとJの2人がコンビを組むに至る由縁と言える出来事も盛り込まれていたので、こうした話の展開もアリかも・・・と受け入れる事が出来ました。 ■ テッド 予想していたよりも面白い話でした。笑いあり、涙あり、感動ありで、私は常にニタニタしながら楽しく拝見する事が出来ました。現代劇でありながら、実写映像とCGによるクマの”テッド”との映像の融合も素晴らしく、その存在感や演技に違和感が無いのも凄いと思いました。 とはいえ、決して誰に対してもオススメ出来る作品とは言えないかもしれません。なにせ18禁トークが作品全編で展開されるわけですからねえ・・・(^^; (しかも、一部はかなり下品。) 一緒に見るのも野郎同士、女の子同士とかなら問題ないかもしれませんが、そちら方面のユーモアを共有しにくいタイプの異性と見る時は一考が必要かもしれませんね。というか、親子では絶対に見れない作品と言えるのかもしれません。でも、私はひとりで見たので、存分に素直に楽しむ事が出来ましたw (それにしても、フラッシュゴードン役だった方の現在の様子には、色々と考えさせられてしまいました。) ■ ホビット 思いがけない冒険 私はドラクエ・ファイナルファンタジー等が世に出る以前からファンタジー小説やRPG等にはまっていたタイプの人間です。そのため、早くからJ.R.トールキン原作の「指輪物語」シリーズの存在を耳にしてきました。しかし、当時「指輪」を出版していた会社は非常に小さかったせいか、私の住む町の本屋でその姿を見掛ける事はできませんでした。数年後にようやく本を見つけても、値段はちょっと高いだけでなく、独特の文章が読み辛い事が災いし、このシリーズは途中で投げ出してしまいました(^^; しかも、日本オリジナルのファンタジー作品・ゲーム類が流行するにつれ、日本独自の軟弱でヲタクな世界に違和感を感じるようになり、ファンタジー全般に対する興味を急激に失ってしまいました。そのせいか、近年になってから折角「指輪物語」3部作が映画化された時も、追いかけて見るような事がありませんでした。(1はTVで途切れ途切れ。2・3は未だに未見。)そのため、トールキン原作作品の映画を最初から最後まで見たのは今回が初めての体験でした。 前述したように、私はファンタジー類の世界からしばらく離れていたので、ちゃんと作品を受け入れられるのか少々心配でした。しかしながら、凄く素直な気持ちで作品の世界に入り込む事が出来ました。それこそ、子供の頃に憧れたファンタジーは、このように美しく、重厚でありながら、ワクワクするような世界であったのだと改めて感じる事が出来たわけです。(このワクワク感は、暗い雰囲気の強い指輪物語の本編ではなく、”ホビットの冒険”だからあり得たものかもしれませんけどね。) それを可能にしたのは、高度なCG技術によるところが大きいのは言うまでもありませんが、いい作品を作ろう、本物とよべる物を作ろうという製作陣の強い思い入れがあってこそなのでしょうね。とはいえ、ちょっと演出が過度というか、派手になりすぎてリアリティが欠けてしまいかねないように感じた部分も無かったわけではありませんけどね。(後半の洞窟内の逃走シーンは、あまりにジェットコースター的でちょっと・・・って感じがしてしまいました。) 私も随分オッサンになってきているので、子供の頃のようにはまる事は無いでしょうが、いずれ時間を作って、本編である指輪3部作もちゃんと見てみようと思いました。ちなみに、本作におけるドワーフ達の姿は凄くカッコよかったです。 ■ オブリビオン トム・クルーズが来日した際、2日に及”徹子の部屋”への出演をこなすなどして、精力的にプロモーションを行ったようですね。それが理由というわけではありませんが、本作品を拝見してみました。 結構、オーソドックスな作りのSF作品でした。無論、CGは綺麗です。登場するメカ類のデザインも洗練されています。お約束的な戦闘シーンもあったりしますが、あまり派手な印象はありません。シナリオの展開も複雑なものではなく、結構最初の段階から先が読めるものだったと思います。では、私はそうした傾向の作品が嫌なのかというと、必ずしもそうではありません。私は心に響くストーリーがあれば、寧ろそうした静かな演出を好む傾向があるからです。しかし、この映画に関しては、そのストーリーや舞台設定に色々と疑問が残る部分があったんですよね・・・。 結局テットは宇宙人が作ったものなのか、人類が作ったものかよく判りませんでした。そして、テットが主人公の複製を大量に製造し、ドローンのメンテナンスに利用する理由も判りませんでした。あれだけ高度な科学技術があるのならば、機械だけでメンテナンス出来る運用方法を最初から計画・実行しているのが当然なのでは。それに、物語の展開上で、ドローンがジュリアを連れて来くるように要求した理由もよく判らないわけで。 それに物語のラストシーンで、子供と2人でひっそりと暮らす事となったジュリアは、目の前に現われた52号を”ジャック”としてすんなり受け入れてしまえるものなのでしょうか?それに52号の側も、49号の代わりとしてすんなりと自分の運命を受け入れられるものなのでしょうか。 それに地上には他にも大量のジャックが存在し得るのではないでしょうか?もしもそれらと出会う事があったら、どうするのでしょう・・・?(他のジャックはあの場所は知らないから大丈夫・・・って事かもしれないけど、テッドが破壊された事で、今後の任務遂行に疑問を持った者が、テリトリーを離れて探索などを起こし始めても可笑しくないわけで・・・。まあ、彼らにはそれぞれのパートナーが存在するからいいのかなぁ・・・?)など、色々と疑問になる部分も多い作品だったわけです。作品全体に流れる雰囲気は嫌いじゃなかったんですけどねえ・・・。 |

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