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最近ブログの更新が停滞しておりますが、ご容赦ください。

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■ 2012年に見た映画 (主に旧作) その3 アクション・サスペンス系



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この記事はその2からの続きです。



■ ドライヴ

最近、めきめきと頭角を現してきているライアン・ゴズリング主演のアクション作品。あまり事前情報を入れないまま、多くの方に見ていただきたい作品です。でも、それでは内容が想像もつかないという方に対して敢え例えるならば、現代版のタクシードライバーのような感じの作品といったイメージを持っていただくとちょっと近いものがあるかもしれません。でも、あの作品よりもクールで現代的。スタイリッシュでありながらも、渋い作品です。(また、本編の主人公は、決してタクシードライバーではありません。)不器用な生き方しか出来ない主人公の、なんとも言えない物悲しさに溢れた物語です。

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ちなみに私は、かなり気に入りました。この作品を見て、私は彼の事が気に入り、彼が主演する別の映画「ブルー・バレンタイン」も見ましたが、あちらも素晴らしい作品でした。彼は本当に良い俳優ですね。



■ 007 スカイフォール

スパイ・アクション映画の元祖にして本流のような作品である007シリーズも、ダニエル・クレイグ主演となってすっかり生まれ代わりましたね。ギミック満載のメカは潜め、現代的でありながらも重厚かつハードな世界観の再構築に成功したように思います。

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しかし、ITによる情報戦が主流となった時代においては、007の世界もその影響を逃れる事は困難という事なのでしょうか?先の2作とは、雰囲気が変わっていましたね。また本作品中においては、主要人物の交代劇がありましたね。可能であれば、他のスパイアクションの流れの影響を受ける事なく、このままのシックな路線を通していってもらいたいものです。



■ ドラゴン・タトゥーの女 US版

スウェーデンをはじめとして、世界各国で大反響を巻き起こしたミレニアムシリーズの1作目をアメリカでリメイクしたもの。ダニエル・クレイグ繋がりで、本作の話題にも触れてみたいかと・・・と、行きたいところですが、アメリカ版の本作は、スウェーデン版の足元にも及ばなかったかと・・・。

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ポスターや、映画のオープニングは気合が入っているのですが、スウェーデン版に比べると、その陰鬱な世界の再現性が全然足りないというか、哀しい運命を背負っているリスベットの魅力が全然表現出来ていないので、無理に見る必要はないような・・・。



■ ドラゴン・タトゥーの女 スウェーデン版 (ミレニアム・シリーズ3部作)

スウェーデン版のミレニアムシリーズ3作品。ミレニアムシリーズは、アメリカ版など見ず、素直にこちらの3作品を見るべきです。ネタバレしたくないので、敢えて細かい事は書きませんが、下手なハリウッド映画を見るよりも見ごたえがある事を保障します。というか、上記に記述したように、ハリウッド版では尖った部分が丸められてしまい、作品としての価値が失われてしまったくらいです。

では、こちらのスウェーデン版は万人に勧められるかというと、そうではありません。その陰鬱で哀しい世界に対し、嫌悪感を感じる方も少なくないかもしれません。(特に女性は。) しかし、それだけに生々しいまでに人の心の闇の部分を描く事が出来ている作品だと思います。(リアルな話というのではなく、あくまでドラマとしてですけどね。)

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私は、これだけの作品を丁寧に映像化したスタッフに、そしてリスベットを演じきったノミオ・ラパスの本気度に敬意を送りたいとすら感じます。(ちなみに本作はホラーのような作品ではありません。サスペンス・ミステリーのような作品です。でも、性的に非常に残酷なシーンが出てきます。)

何度も言いますが、シリーズを通して非常に哀しいストーリーです。1作目で受け入れる事が出来ない人もいるかもしれません。シリーズが進む事で、哀しさが増すかもしれません。でも、1作目を受け入れる事が出来た方は、是非とも3作通して見てもらいたい作品です。



■ ソルト

世界的に知名度の高い女優アンジェリーナ・ジョリー。あのクチビルがセクシーとの評価もありますが、正直なところ、私は彼女の事を綺麗だと感じた事が殆どありません・・・。(寧ろ、厚くグロスを塗ってない方が魅力的に見えます。)というか、彼女が主演する映画自体をあまり見た事がないかもしれません。個人的にトゥームレイダー、Mr.&Mrs. スミスは、イマイチでしたし、ボーン・コレクターも悪くないけど強い印象に残る映画でもなかったような・・・。

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では、本作はどうだったかというと、予備知識を殆ど持たずに見たためか、娯楽作品として素直に楽しめました。この作品も、可能であればシリーズ化する考えがあるのでしょうか?



■ ボーン・レガシー

ジェイソン・ボーン・シリーズのスピンオフ作品。ボーン・シリーズと世界観を共有しながら新しい主人公を擁した作品。最近のスパイものは、本当にアクションシーンがスピーディで派手ですよね。それはそれで、見ごたえがあるものも多いわけですが、この作品におけるクライマックスシーンは、ちょっとベタな展開になりすぎていたように思いました。

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■ ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル

トム・クルーズ演じるイーサン・ハントが主人公のシリーズも4作目ですか。サイエントロジーなる宗教にはまっていると報道され、彼が出演する作品を敬遠していた私ですが、なんだかんだ言ってこのシリーズは見てしまってます(^^; 相変わらず体を張ったアクションシーンのオンパレードには敬服しますね。でも、ちょっとマンネリっぽい雰囲気が漂いだしているように感じました。

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■ コラテラル

トム・クルーズが主演する此処最近の中では最も好きな作品です。(別にトム・クルーズ好きではありませんからね。) 内容としては決して万人受けするものでないだけでなく、決して褒められたものでもありません。しかし、短い映画の時間の中で偶然出会った、全く異なる境遇の2人の男の描き方が秀逸だと感じるのです。

本来なら出会う事のない2人。決して相容れる事などない価値観を持つ2人。しかし2人とも、本来望んでいたはずの人生から踏み外してしまった過去を持つ。そんな2人だからこそ、互いの生き方に対し自らが失ってしまっていた自由・パッション・誠実さを見出し、部分的にでも共感し、憧れや郷愁にも似た感情を抱いてしまう・・・。出会った時や場所が違っていたら、もしかしたら親友になっていたかもしれない。ちょっとだけ別の人生を歩む勇気があったのならば、別の人生が待っていたのかもしれない。いや、相手の立場に立っていたのは、ひょっとしたら自分なのかもしれない・・・。

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あり得ないストーリー展開だとは思うのですが、そうした言葉に表しきれない微妙な心理描写が表現されている独特の作品だと思います。全編に漂う独特の空しい空気感が、妙に心に残っています。



■ ナイト&デイ

こちらもトム・クルーズのスパイもの。彼がアクションをやると、別の映画でもミッション・インポッシブルを連想してしまいますね(^^;そのリスクを避けたいためなのか?ヒロインにキャメロン・ディアスを迎えて、ちょっとコミカル要素を含んだ展開になっているわけですが・・・。

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アクションやストーリー云々よりも、キャメロン・ディアスの劣化ぶりが気になって、気になって・・・。彼女はダイエットとか、トレーニングとかのし過ぎなんではないでしょうか?顔が痩せこけて、年齢以上に老けて見えて、見るに耐えないように感じてしまいました。








■ 2012年に見た映画 (主に旧作) その2 SF・アクション・ファンタジー系




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この記事はその1からの続きです。



■ アイアンマン2

ロバート・ダウニー・Jr主演のSFロボットアクション。期待していたよりも1作目が面白かったので、本作も見てみる事に。友人の空軍中佐がマーク2に乗るのはいいのですが、肩のキャノンがダサイのがマイナス。何より、前作に比べて秘書さんとの絡みがかなり減ってしまったのがかなりのマイナス。でも、シリーズ3作目が製作されたら、きっと見てしまうんだろうなあ・・・という感じでした(^^;

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■ キャプテン・アメリカ

いかにもアメリカの強い正義を体現しているような作品でした。とはいえ、想像していたよりも、かなり丁寧に作られた作品で、決して悪く無い作品だと思います。でも、この流れでアヴェンジャーズまで見る気にはなりませんでした。

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■ カウボーイ&エイリアン


ダニエル・クレイグとハリソン・フォードがW主演との事で話題となった娯楽SFアクション作品。何やら原作のグラフィックノベルは、その昔アメリカで大人気の作品だったのだそうで。でも、本作はちょっとイマイチだったように思います。

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■ レディ・ホーク

高校生位の時にその名を聞きつつも、ようやくにして見る事が叶ったファンタジー作品。その後のファンタジー系の映画やコミック、PRGにも多大な影響を与えたと聞いていたので、期待して拝見しました。昼と夜の狭間でしか互いの本当の姿に会う事が出来ない騎士とお姫様の悲恋のストーリーは、確かに胸をつかむものがありました。また、武具、ファッション、背景美術、ロケーション等も凝っており、映像としても一定以上のクオリティがあったように思います。主人公演じる、ルトガー・ハウアーも渋かっこよかったですしね。

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しかし、物語のクライマックスにおいて、どうして例の「呪い」が解けたのかは、説明しきれていなかったように思います。それに、悪役である司教を倒すシーンがショボかったような・・・。それまでの展開が非常に丁寧だったのに、なんだか惜しい気がしました。



■ リアル・スティール

正直な話、この作品を見ながら、その昔TVでやっていた「プラレス三四郎」というアニメを思い出しました。(別に好きだったわけではありませんけどね。)

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■ ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション

ジャンクロード・バンダム、ドルフ・ラングレンという2大アクションスターが再び競演した作品。最初のユニヴァーサル・ソルジャーの頃は2人ともまだ若かった(といっても、いい歳してたと思いますが。)と思うのですが、本作においては・・・本当にオジサンになってしまってました・・・。

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■ 13F

ネタバレ無しで語るのは相当難しい作品。興味深い試みをしているけれど、誰しもが面白いと言えるのか、SF好きでも面白いと言えるのかは、かなり微妙な作品。最後のオチも人によって解釈の仕方が色々と出来る内容ではあるけれど、それが感動を呼ぶようなものでもない作品。決して難解な作品ではないのですが、凄く言い表しにくい作品でした。では気に入ったかというと、そうでもないんですよね・・・困ったものです(^^;

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■ ギャラクシークエスト

”本物の宇宙人”が登場するという事で、何気にコアなSFファンにもウケている作品。でも、決してシリアスな作品ではありません。随所に笑いのセンスがちりばめられた、コメディタッチの作品です。ポスター画像を見ていただければ判るかもしれませんが、好き嫌いの関係無しにスタートレック系のSFを見た事がある方ならば、クスクス笑いながら楽しむ事が出来る作品だと思います。そんな感じで、私自身が友人から薦められていた作品を、ようやく見る事が出来ました。正しくその通りの作品で、私は存分に楽しむ事が出来ました。個人的にはオススメです。

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ちなみに、本作に出てくるシガニー・ウイーバーが、非常に美人に見えました。エイリアンでのストイックな感じのイメージが強かったので、最初は判らなかった程です。(整形でもしたのでしょうか??)



■ 地球に落ちてきた男


ロック界の重鎮といえるデビッド・ボウイ主演の古いSF映画です。非常に不可思議でキッチュな雰囲気が全編に漂っており、どこがSFなのだろう?と思われる方も少なくないかもしれません。ボウイが主演しているからといって、特別映像美に凝っているわけでもなかったですし。そもそも彼が何処の星から来たのか、何のために来たのかという点も良く判らない作品だったりするわけで。でもこの映画は、ラストのカフェのシーンのために存在するのかもしれませんね。

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■ ブラザー・フロム・アナザー・プラネット

この映画も「他の惑星」からやって来た来訪者が主人公の映画です。しかもこちらは、超が付くほど低予算しかない中で撮られた映画であるため、全編において安っぽさが漂っていたりします。でも、それがこの作品において、良い意味で味となっているのが、この映画の優れているところ。しかも、思わずクスクスと笑ってしまうようなユーモアやウイットに富んでいて、見終わった後も、後味が結構良かったりするのです。SFXなど皆無でありながら、(だからこそ)これだけの映画が撮れるセンスに拍手を送りたいと感じました。

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■ 2012年に見た映画 (主に旧作) その1 SF・アクション・ファンタジー系



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例によって今年の年末も、撮りだめしていた映画などを見て過ごしていた私です。それこそ1年以上映画関連の感想記事を書いておらず、ネタがかなり溜まっているので、ここでまとめてUPしたいと思います。順不同・一部ネタバレを含みます。(可能なら、1本づつちゃんとした記事にしたいのですが、かなりたまっているので、とてもそれだけ手間を掛けられる時間がありません・・・。)



■ ハリー・ポッターと死の秘宝PART2 (含む全シリーズ)


意外かもしれませんが、私は結構ハリー・ポッターシリーズが好きです。(でも、原作は未読)シリーズを通して、多くの仲間の信頼を得て、協力して悪に立ち向かう主人公達の姿が非常に丁寧に描かれていて好感が持てるからです。最初は子供向けの映画かと思っていたのですが、すっかりやられてしまいました。それに、劇中の主人公のみならず、演じる役者も成長しているのが見て取れて、微笑ましい気持ちすら抱いていました。変な例えかもしれませんが、映画版の「ドラえもん」を、ファンタジーの世界で再現しているかのような感じだったのです。

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でも、シリーズが進むにつれて、話はかなり暗い方向に進むんですよね。ホント、物語に深く関わるキャラクターがどんどんと亡くなってゆくんですよ・・・。思わず涙ぐんでしまうシーンすらありました。この死の秘宝が公開される事で、もうこのシリーズのキャラクター達を見る事が出来ないと思うと、寂しいとすら感じてしまう自分も居た程です。近年これだけシリーズ化された映画は無いと思うのですが、それだけの人気を得たのも判るような気がします。



■ X−MEN ファースト・ジェネレーション


以前にも述べたように、私は結構X−MENシリーズの1〜3作が好きです。(でも、原作は未読) その関係で、以前スピンオフ版のウルヴァリンを見たのですが、正直アレは期待ハズレでした。なんでもかんでもCGを使いまくってて、ミュータント達の超能力が、あまりに非現実的に見えて、かえってリアルさを失っているように感じ、白けてしまったからです。それに、ウルヴァリン以外のキャラがイマイチ立っておらず、どうも作品にのめり込めないといいますか。そこで、シリーズ1〜3の前日談となる本作もあまり期待出来ないのではないか・・・と心配しつつ拝見してみました。

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結果としては、まずまずであったように思います。CGはバリバリではあったのですが、「敵と戦う理由」とか、「仲間と能力を合わせて戦う姿」が、旧シリーズに通じるものを感じられたからです。でもプロフェッサーの性格が、旧シリーズのものとは正反対で違和感を感じずにいられませんでした。寧ろあのストーリー展開では、マグニートの方が共感しやすい部分が多かったのでは。



■ トランス・フォーマー ダークサイド・オブ・ザ・ムーン

超娯楽大作の3作目。一応のシリーズ最終作なのだそうで。相変わらずお金が掛かりまくっていて、映像は凄いけど、ゴチャゴチャし過ぎて見辛い映画でしたw それこそ、ビルに襲い掛かる巨大な蛇状の敵を、これでもか、これでもかといった感じで映し出すシーンが長すぎるなど、編集でもう少しなんとかして欲しいと感じた部分も。
それに、ストーリーも大した事なかったような・・・。でも、コンボイ指令・・・もとい、オプティマス・プライムはかっこ良かったです。そういえば、主人公の彼女役・・・別の役者さんに代わってしまってましたね(^^;

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■ 猿の惑星 創世記

名作SFである「猿の惑星」の前日譚を映画化したものです。作品中には大量の類人猿が登場しますが、全てCGを使い、生きた動物は一切使用していないのだとか。それはそれで凄い事だと思いますが、最も気になるのは、やはりストーリーの方です。

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本作では、「猿が急激に知能を発達させた理由」を丁寧に描いてはいるのですが、その理由は旧作のシリーズで説明されていたものとは随分と異なっていました。無論、製作された時代背景や、科学技術の水準も異なるので、「現代における新たな解釈での別物のストーリー」として楽しめばいいのだろうとは思います。また、痴呆症対策のクスリの効果で知能が劇的に変化するという展開はあって良いものだと思います。でも、医者と呼べる存在が、未承認の新薬を自宅のペットに試すというのは、あまりに安直というか、なんというか・・・。もうすこし、ストーリー展開を練るべきではなかったのではないか?と感じてしまいました。



■ プロメテウス

製作初期段階から「エイリアン」と関係あると噂されつつも、途中で方向性が変わり関係性は無くなったと言われていましたが・・・。どう見てもエイリアンの前日譚でしたw それこそ、CMにエイリアンに出てきたUの字の宇宙船や、スペースジョッキーの姿が出てきていたので、本編を見る前から「エイリアンと関係ないわけないだろう」と、直ぐに判りそうなものです。でも、ネット掲示板では、「まさかエイリアンと繋がっていたとは」との感想が多く書き込まれていてちょっと驚いてしまいました。

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さて、作品そのものとしての感想ですが・・・。映像は綺麗だけど、グロイ・気持ち悪い。(お腹の中の例の奴を取り出すシーンは最悪でした。><;)そのくせ、SFホラー映画としての怖さが殆ど感じられない。理不尽・意味不明・説明不測過ぎるストーリー展開で、謎が全然解明されていない。本当に酷い内容だったと思います。(ツッコミどころ超満載なのです。) なにやら、プロメテウスの続編を作る事が決まっているようですね。その続編次第なのかもしれませんが、結果として1作目のエイリアンだけで十分だった・・・なんて事が無い事を祈るのみです。



■ 遊星からの物体X ファーストコンタクト


名作SFホラーの前日譚です。(そんなのばっかですねw) 旧作の世界観を非常に強く意識している点は、先の2作よりも評価出来るかもしれません。しかし、あまりに旧作を意識し過ぎた分、物語としても、演出としても飛躍が無いものになってしまっていたように思います。

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また、氷付けの例のヤツを掘り出し、成分サンプルを採取するシーンなどには強い疑問も。それこそ、未知の地球外生物のサンプルを採る際に、気密処理とか、細菌対策などを施した密閉空間で行わないのがあり得ないといいますか。まあ、SFに出てくる科学者さん達は、どの作品においてもどこか抜けていてくれないと、物語が進まないのかもしれませんが・・・ちょっとねえ・・・と感じてしまいました。



■ Vフォー・ヴェンデッタ

超人的なスピードを誇る肉体を持つ、ガイ・フォークスの仮面を被った男、「V」。この面を見ると、世界的ハッカー集団のアノニマスを思い出される方も多いかもしれませんが、この作品に登場する彼は、正義のために身を投じる事も厭わないダークヒーローとして登場します。でも、この作品における彼の魅力は、脅威の肉体から繰り出される洗練されたアクションシーンではなく、知性と教養に満ちた人間性の方にあるのかもしれません。ストーリーとしては、SF版岩窟王といった感じでしょうか。

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最後のシーンへのくだりは、別の演出方法を考えても良かったのではないか?とも感じなかったわけではありませんが、良い意味で世界観は独特のものがあり、なんとなく心に引っかかるモノがある作品だったように思います。



■ ダークナイト・ライジング

今回の敵に関しては、今までのシリーズの中でも最もその「生い立ち」が丁寧に描かれていた作品でしたね。それこそ、かなり酷い境遇において育ち、どうしてそのような道に至ったのか判るようになっていました。でも、最後のどんでん返しが前提のストーリー展開だったからなのかもしれませんが、何故かピンと来るものがなかったというか、あまり共感出来るものがありませんでした。

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では、肝心のバットマンの方はというと・・・前作までの激しくも哀しい戦いの末、心が深く傷ついたままという状況が長く展開されてしまう状況・・・。理想的なヒーロー像とはいえないものかもしれませんが、ある意味普通の人間性のある主人公を描けている部分もあったのかもしれません。寧ろ、今回の3作目は、超人的なヒーローが存在しようとも、どれだけ心を鬼にして戦おうとも、たった一人では世界を救う事は出来ない・・・そうした現実を描こうとしていたのかもしれませんね。



■ キャットウーマン

先日地上派でやっていたので、バットマンつながりで見てみました。ハル・ベリーは綺麗でした。でも、「猫」をキーワードとした動きや、動物的な趣向性に関する演出が過剰すぎに感じました。それに、CGでのアクションシーンもあり得ない動きが多すぎて、ちょっとゲンナリでした。でも、ハル・ベリーは綺麗でした。

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■ ジョン・カーター


ディズニーが巨額を投じる事で、古き良きSFファンタジー「火星シリーズ」を現代に蘇らせた作品。原作を読んだ事はなくても、SF小説好きであれば「火星シリーズ」の存在を一度は聞いた事があるのでは。(私もそのクチだったりします。)今回その映像作品を見るにあたり、改めて様々なSF映画やアニメに影響を与えている事を感じさせられた作品でした。

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とはいえ、本作に対する世間の評価は、イマイチのようで。確かに俳優陣はそんなに知名度が高い存在はいませんし、巨額を投じたわりにはCG類も地味な感じですし、主人公名の作品タイトルだけでは、どんな映画なのかイメージが沸かず、観客を呼び込めなかったのかもしれませんね。(そもそも火星シリーズは、今となってはかなり古い作品ですしね。)でも、個人的には何も考えずに見れる娯楽大作としては、悪くなかったように思います。



■ 第五惑星


一部のSFファンに名作との誉れの高いこの作品。ようやくにして見る事が出来ました。1985年製作なので、今となっては結構古い作品です。そのため、デザイン類や特殊効果の類には古さを感じずにはいられません。というか、公開当時であっても決してハイセンスなものではなく、映像だけでいえば、明らかにB級だと思います。

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それでも尚、一部のSFファンで評価が高いのは、惑星間戦争を行い、対立する異星人同士が、偶然にも同じ星に不時着し、否応なく共存生活を強いられるという前例の無いストーリー展開が成されるからです。互いに異形の姿をしていると感じながら、言葉すら通じず、寝るところも食料もないという状況。ちょっとご都合主義的な部分が無いわけではありませんが、そこから始まる奇妙な友情を丁寧に描いている作品でした。名作とまで評価を出せるかはわかりませんが、色々な事を考えさせられるだけでなく、ストーリーの最後では感動を味わう事が出来る作品だったと思います。



■ SUPER8


前評判通り、未知との遭遇・ET・グーニーズ・宇宙戦争を足して割ったような作品でした・・・。

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■ レポゼッション・メン

多数の人工臓器を使い、延命する事が当たり前になった未来。それらの臓器は高性能である反面、費用は高く、ローンを組むのが当たり前。支払い不履行者が増大したため、臓器回収を仕事として担う者も現れるようになる・・・。というSF作品。

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文章で書くと、ちょっとした社会派っぽい要素を含んだハードSFっぽい感じもするかもしれませんが、途中からはアクション作品っぽくなってしまい残念な印象が残りました。



■ スター・ファイター

宇宙空間での特撮シーンにおいて、史上初の全編3DCGを採用した事で有名なSF冒険活劇。そのクオリティは同時代のTRONを凌駕していたにも関わらず、知名度が低いという有様だったりします。しかし、素直で判りやすいストーリー展開は、子供のみならず大人が見ても楽しめるものだと思います。久々に見ましたが、あの時代のSFは夢があったなあと、しみじみ感じてしまいました。

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■ この1年で見た映画 その2 SF・アクション系作品



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9月にUPした記事において、溜まっている映画の感想を少しずつUPしたい・・・などと述べてはや2ヶ月・・・その間も幾つか映画を見ているのでさらに溜まっているという状況だったりしています。そんなわけで、今回も複数の映画の感想を纏めてUPする事となりますが、ご了承いただければ・・・。



■ TRON レガシー

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以前、このブログでも取上げた事のあるTRON。その続編が作られると聞いた時、私は驚きました。今となってはレトロ感すらあるあの映像美を今の時代において、どのように再現するのだろう?という思いと、果たしてストーリーはどうするのかという思いから、不安にも似た興味を抱いていました。

実際に拝見してみると、まあ、順当というか、可も無く不可も無くといった感じには収まっていたように思いました。
確かに映像表現技術は飛躍的に向上しているのは理解できます。でも、ストーリーは初代の世界感を守る必要性がある事からか、大きな飛躍感は無かったようにも。それに、トロンの登場シーンが少ないというか、彼の存在感が殆ど無かったのは往年のファンからすると寂しかったりもしました。

寧ろ、レガシーを見る事によって、初代TRONの出来の良さを痛感したというのが正直なところ。今ほどの高度なCG技術が無いあの時代において、あれだけのセンスであの世界感や映像美を世に送り出していたという事が、実に凄い事であったのだと思い知らされました。ストーリーにしても初代の方がスッキリしてるし、ファンタジーとしてみても面白く、ワクワク感もありますしね。それにライトサイクルは、やっぱり初代の方がカッコイイって思いました。でも、オリヴィア・ワイルド演じるクオラはなかなか魅力的であったように思います。



■ アヴァロン

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日本人監督・日本の映画会社の製作による作品なので洋画の枠で紹介するのはカテゴリー違いかもしれませんが、この機会でないと取上げるチャンスがなかなか無さそうだったので取上げさせてもらいました。この映画もヴァーチャル・リアリティーのゲームの魅力に取り込まれてしまった人達が出て来る映画です。アニメ Ghost in the shell で世界的にも注目を浴びるようになった押井守監督による特撮(実写)映画としても有名だったりします。しかも日本人監督の日本の映画でありながら、ポーランドで撮影し、キャストも全てポーランド人という事もあり、一般的な日本の特撮映画とは雰囲気が異なっている作品だと思います。

実際、一部の映像は当時としては非常にスタイリッシュな部分もあり、一部のマニアにはウケが良かったようです。しかし、私にとってはGost in the shellを超える評価は出せない作品だなぁと感じてしまいました。そもそも、FPS系のオンラインゲームのような架空世界で銃撃戦を行うというのに、何故キャラクターのコードネームにウイザードやビショップなどのファンタジー系のクラス表記を用いているのでしょう?その辺からして強い違和感を感じてしまいました。それに、登場するメカ類も、最初は実機を用いるなどしてリアリティがあったのに、後半になるといかにもボスキャラ的なリアリティの無いヘンテコ巨大メカが登場したりしてゲンナリといったところ。さらには伝説上の名プレイヤーがヴァーチャルの世界に固執し、離れたくとも離れる事が出来なかった理由というものにもリアリティが感じられず・・・。

シナリオをあんなアニメチックな展開にせず、序盤のリアリティを維持しながら渋い世界観で通してくれれば良かったのに・・・そうしたら傑作に成り得た作品だったかもしれないのに・・・と感じた作品でした。



■ ゲーマー

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この作品もゲームがキーとなっている作品です。でもアヴァロンやTRONと違うのは、オンラインゲームの世界で操作するキャラクターが3DのCGではなく、本当の人間であるという点です。つまり、特殊なクローズド空間の中で、特殊な契約の元で他人の意思のままに動く事に従わざるを得ない人間を操作キャラクターとして扱う事で、セカンドライフや、FPSゲームをリアルなものとして楽しむ事が可能となった近未来を描いた作品なのです。

結果、ゲームの世界として撃ち合う事でキャラクター側の人間はいとも容易く死んでしまうので、バイオレンスというか結構血生臭いシーンも多かったり。そうした残虐シーン云々の前に、人が人を操作するという異常な状態に対する倫理的な問題についても作品中で論議されるシーンもありますが、それはメッセージ性の強いものかというとそうでもないような・・・。まあ、FPSゲームの世界をリアルな映像で再現する事に重きを置いた作品といったところでしょうか・・・。でも、その映像は手が込んでいて流石であると言えるかもしれません。



■ ウオーゲーム

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子供の頃から知っていながら、此処最近になってようやく見る機会を持てた作品です。この映画もゲームがキーとなる作品ですよね。学校や企業などにハッキングやクラッキングをかけて、自分の学業成績を操作したり、ゲームのデータを盗み出そうとしていた少年が、意図せず米軍のコンピューターに接続してしまった事から起きる世界全面核戦争の危機と恐怖を描いた作品です。

制作されたのは1983年と古く、セキュリティが今ほど厳重でない時代において、この映画が見せる問題提起は米国でも物議を醸したと聞きます。主人公が少年という事もあり、ストーリー展開や、転結の結び方はちょっとばかり子供向けなのでは?と感じたりもするのですが、現在の日本でもソニーや三菱などに対するサイバー攻撃が現実的に行われている事を思えば、先見の明がある作品と言えるのかもしれません。どうでもいい話ですが、ジェニファー役を演じたアリー・シーディは、何処と無くエマ・ワトソンに似てるなあと感じました。



■ ダリル

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子供の頃から知っていながら、此処最近になってようやく見る機会を持た作品です。この歳になってこの作品を見るまですっかり忘れていたのですが、「子供がSR-71を飛ばして自宅に帰るヘンテコな映画w」と、公開当時に作品を見た友人がのたまっていたのを思い出して、果たしてどんな展開になるのだろう?と思ってワクワクしながら見てしまいました。

実際、そのストーリー展開は荒唐無稽で、結構無茶な部分があると思うのですが、ダリルの正体が判る前の前半部分の描き方が非常に丁寧であるため、なんとなく許容してしまうといいますか。ポスター画像からすると、かなりハードでシリアスな展開を見せる作品なのでは?と想像してしまうのですが、実のところはSFの名を借りた、ハートウオーミングなファミリー映画といった感じでした。でも、割り切って作られている分、こうした作風は嫌いではなかったりします。



■ アンドロメダ・ストレイン

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この映画は以前に何度も見た事があるだけでなく、過去にこのブログでも取上げた事がある作品です。しかしながら、最後にこの映画を見たのは15年以上前の話であり、再び見たいと思っていた作品です。この映画は上記の作品群と異なり、かなりシリアスな展開を見せるハードSFです。久しぶりに見直しましたが、やはり良いですね。現代の知識や価値観で見直すと、どうしても映像としては古臭く感じる所が無いわけではありませんが、非常に丁寧に作られた作品だと思います。一般の人に対してはあまりメジャーではない作品ですが、その緊迫感は今見ても高いレベルのものがあると思います。ハード系SFがお好きな方で未見の方にはオススメしたいですね。



■ 遊星からの物体X

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此処最近になってようやく見る機会を持てた作品です。クリーチャー系SF映画の名作中の名作の一つであるとは耳にしていながら今まで見るのを躊躇っていたのには理由があります。それは、私がホラーやスプラッター系が大の苦手であるからです。高校生の頃にTV放送があった時も、SF好きの仲間の話題についていこうと勇気を振り絞ってチャンネルを合わせようとするのですが、やはり血がドビュー、触覚ウネウネ、さらには頭部が・・・頭部が・・・!!といったシーンが出てくるともうね・・・といった感じでチャンネルを変えざるを得ない状況であったわけなのです。それでもやはり、この映画は見てみたいと思っていました。それに最近では残虐なシーンが多い映画が増えているので、そうしたモノに対しても以前よりは抵抗感が少なくなっているのでは?とも思ったりもしたわけです。

今回ようやくにしてこの作品を見て感じたのは、当時の技術としてよくもコレだけのモノを映像化できたなぁという驚きでした。それこそCGなど使っていないため、かえってモノとしての存在感がありありと感じられるのです。そういえば、こうしたクリーチャー系の得体の知れない存在と対峙しなければならない映画というと、エイリアンの1作目なども思い出されますね。あの作品もそうですが、この手の作品は、「助けを呼べない」「仲間すら怪しい」「退治する有効な手段が無い」などの条件にいかにリアリティを持たせる事が出来るかという、シチュエーション設定が重要なキーになると思うのですが、この映画もその辺を上手く処理している作品だと思いました。シナリオの展開上一部こじ付けというか、ご都合主義的な展開が無いとはいいませんが、それでも名作と言われる事に対して納得といった感じでした。



■ Π (パイ)

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この映画も今年になってようやく見る機会を得た作品です。Π(パイ-円周率)の謎を突き詰める事で、世界の真理、万物の真理を解き明かせると信じた男が、次第に狂気に駆られてゆく様を描いたカルト作品です。低予算SFの傑作としても名高いので見てみましたが・・・個人的にはちょっと微妙でした。

たしかにモノクロで撮った映像は独特のクセがあり、その男の狂気を表す事に成功しているとは思うのですが、そもそも何故パイに万物の真理が潜んでいると言えるのか、それに拘る必要があるのかがよく判らないので、イマイチストーリーに乗り切れないといいますいか。実際、作品中でパイの真理に触れていると感じるような部分があったかというとそうではなく、映画のためにこしらえられたワケの判らない言葉遊びではぐらかされているような感じだったりするわけで。まあ、この映画はそうした部分を求めるものではなく、あくまで雰囲気を楽しむべき作品だというのは判るんですけどね。








■ この1年で見た映画 その1 SF・アクション系作品




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このところ記事に出来てはいませんが、ボチボチ映画も見ています。と言っても、自宅で古い作品を見てるだけで、映画館には全然出かけれていませんけど・・・。それらの量が溜まってきたので、この辺りで1度整理しておこうかと思い、以前にUPしたような感じで複数の映画の感想を時折まとめて記しておこうと思います。何故こんな中途半端な時期に・・・と思われるかもしれませんが、それは単に1年以上映画の記事を更新していなかったからだったりします(^^;

本当なら1つ1つの作品に対して、きちんとした記事を記したいのですが、時間が取れないのを理由に先延ばしにしておくと、どんどん記憶から薄らいでしまいそうなので・・・。それこそアート関連の記事も1年分溜まっていて、そちらも手を付けている最中ではあるのですが、その方面ばかりだとちょっと自分でも疲れてしまう部分もないわけではないので・・・。そんなわけで、まずはSF系の映画から。ちなみに、ネタバレ在りですので、ご注意ください。ちなみに・・・上記の画像はネットの無料加工サイトを利用して作ったお遊び画像であり、写真の人物は自分でもなければ、外国へ行ったわけでもありません・・・(^^;



■ アバター

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今頃になってアバターの感想を述べるのもどうかと思うのですが・・・。まあ、SF・3D映画の歴史に残る超話題作であったわけで。(映画自体は半年以上前に見ているんですけどね。3Dではありませんが・・・。)実際、その出来は見事なものだと思いました。正直言って、細かい設定や、ストーリー展開に疑問を感じる部分が無かったわけではありませんし、結構長い作品だったと思うのですが、それでも一気に見せてしまうパワーと映像の完成度があったと思います。

特に、CGで出来ているキャラクターの動きが他のCG作品に比べるととても自然であったり、重み(重力)が感じられる点が凄いと思いました。(フルCG作品はどんな動きでも表現できるため、かえって動きのリアリティを失うケースが多いのですが、この作品に関してはそうした違和感が非常に少なかったと思います。) また、世界観の構築やキャラクター造形、シナリオや演出なども丁寧なものがありました。「全ての映画はアニメになる」といった発言でも有名な押井守監督が、「我々がやりたかった事を全てやられてしまった」とのたまったそうですが、確かにその気持ちがよく判るといった感じでした。

ちなみに多くの知人がナウシカの世界感に似てると言っていましたが、私個人としては、ダンス・ウイズ・ウルブスの方が遥かに近いのではないかと感じました。実際、アメリカではインディアン政策に関する批評が含まれているのではないかと物議になったようで。うむ〜アメリカという国は、こうした作品を生み出す力がある国であると同時に、相変わらず様々な問題を抱えている国でもあるようですね。



■ 第9地区

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巨大な円盤が地球に飛来し、その場所に居座る・・・と聞くと、幼年期の終わり、ビジター、インディペンデンスデイなどが連想されるわけですが、この映画はそれらの作品と一線を画すものでした。それこそ彼らは侵略者でもなく、オーバーロードでもなく、宇宙船の故障によって旅立てずに困っている「難民」であったわけです。しかも、我々の価値観からすると奇異な外見を持つ彼らは忌み嫌われ、一定の地区から外に出ぬよう隔離されて生きねばらなない状態だったりするのです。こうしたシチュエーションは今までのSF映画では見る事がなかったもので、非常に興味深く観る事が出来ました。

ちなみに劇中「エビ」と呼ばれる彼らは、エビと言うより巨大なゴキブリのような姿をしているものの、なぜかキャットフードにメロメロであったり(ネコにおけるマタタビ状態)、情に厚い部分も持ち合わせている種として描かれています。寧ろこの映画の本質は、そうした彼らを忌み嫌い、隔離するだけでなく、抹殺しようとする人間側の心の醜さが見事に描かれている点。これでもかという程、利己的な人間の振る舞いを見せ付けられる作品だったりするのです。

こうしたアイデアは、現実社会における難民隔離政策などからヒントを得たものだそうですね。。アバターも、そうした人の心の醜さを描いてはいるものの、こちらの作品の方がよりブラックなテイストだったりします。コアなSFファンに意外なまでに高評価な作品だと耳にしますが、それも納得といった感じでした。



■ Moon

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月に閉じ込められた男が出て来るという情報以外、予備知識を全く入れずに観た作品です。でも、直ぐに「彼」がクローンのような存在であるのだというのは判りました。問題はそこから。あの基地内に「彼」のようなクローンが必要な理由は何か?そして、物語としての終わらせ方に興味は移ります。で、その理由というのは、月面基地に何人ものスタッフを送り込む事はコストがかさむため・・・との理由だったようで。

まあ、緊急時に人員の補充・入れ替えが可能であるという点ではその通りかもしれませんが、何人ものクローンを冷凍し、その記憶操作などまで行うとなると、そのための設備投資と維持管理にもコストが掛かるだけでなく、事が公になった場合のリスクはどうするのだろう?などと感じてしまったり。それに、あんな方法で地球に帰還しようとしますが、アレで無事に大気圏を通過出来るのか?出来ても中身は燃え尽きてしまうのでは・・・?などと色々と突っ込みたくなる点も。

でも、シチュエーションSFの作品として、それなりに丁寧に作られており、好感が持てる作品であったように思います。それに、1人で2役を演じた俳優さんには敬意を表したいと感じました。



■ インセプション

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非常にお金と手間隙が掛かった作品でしたね。しかもそれらのお金はアバターのようなファンタジックな世界を表現するためではなく、超・現実世界をリアルに再現するために用いられている点に好感が持てました。とはいえ、ストーリーの本質としては、ブレイン・ダイビングによる仮想現実が主題ではなく、分かれた妻への断ち切れぬ想いに苛まれる男の物語であったわけで。そう、映像表現に対する熱意の持ち方は、キューブリック的であると感じる部分がありながら、作品の主題は、タルコフスキーのソラリスに近いものがあるように感じたのです。普段隠していた想いが、予想外の形で掘り起こされ、対面せざるを得なくなるというシチュエーションは非常に近いものがあると感じたのです。しかもストーリーが判り難いだけでなく、上映時間が長いのも似てたりするわけで・・・(^^;

結果として、一般のみならずSFファンからもイマイチの評価を受けたのも当然と言えば当然で、私自身も諸手を上げて評価出来る作品だとは思ってません。面白かったか?と聞かれると、悩ましい・・・面白い作品とはいいきれない・・・と答えると思います。それでも尚、作品に込めた静かで熱い想いは非常に理解出来る作品でした。この作品は、数年後に再び見直してみたい作品です。



■ ダークナイト

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稀に見るアクション映画の傑作との呼び声も高い本作。かなり期待して拝見しました。しかし、正直なところ、私にはイマイチだったかもしれません。確かにバットマンは警察でも軍隊でもない存在であり、法の下で許された行為を行っているわけではありません。故に、どれだけの悪人に対しても、どれだけの個人的な憎悪を抱いていても、殺人を犯すわけにはいかない・・・とする設定は判ります。とはいえ、最後の最後で、ゴードン警部補を庇うため、殺人の濡れ衣を自ら背負うとは・・・。

このように文章として書くだけだと、美談のようにも聞こえますが、実際の映画の展開を見ていると、バットマンの優れた能力を使えば防げた死であるようにも感じたり。それに、現場へ向かってくる警察にも、きちんと事情を話せば、ゴードンの行為も不可抗力によるものであり、ゴードンやバットマンが非を浴びるものではないと証明出来たものを。にも関わらず、何故か現場から逃亡を計り、「私がやった事にするのだ」と台詞を残すとは・・・。なんか、ムリヤリ悲劇のヒーローを演出するためのシナリオのように見えてしまいました。

それにジョーカーの存在も史上稀に見る最悪の悪役とのふれこみでしたが、そこまでの迫力というか、非情さは感じませんでした。(別にグロいシーンを見たいわけではありませんが、そこまで言う程、冷徹で残虐という感じでは無いように感じたのです。)そんなわけで、次作のライジングでは、良い意味で期待を裏切って欲しかったりしています。



■ リベリオン

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バットマンを演じていたクリスチャン・ベールの主演の本作品。以前にも見た事があったのですが、再び見る機会があったので・・・。マトリックスの影響をモロに影響を受けた作品で、B級テイストタップリのSF作品です。

ちなみにガン=カタという格闘技?(近接射撃技術?)を持つ主人公が登場する事で有名な作品です。クンフーのカタのように、流れるように身体を動かしたり、止めポーズをキメながら、クールに二挺拳銃を撃つというしろものなのですが、あまりにもワザとらしいというかカッコつけすぎで、見てるこちらが恥かしくなってきます。にも関わらず、次第にそのポージングが無いと詰まらなくなって来るというのがこの映画の恐ろしいところw 巨額が投じられた大作ではないですが、日本の一般的な特撮作品よりは楽しめるのではないかと。



■ ガタカ

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遺伝子による能力選別が進み、階層化・差別化が生まれてしまっている未来の世界を描いた作品です。その世界において、持病を患い、底辺に生きる主人公が、ある切欠を通じてエリートと密約を交わし、その人物に成り済ましながら、宇宙飛行士になる夢を描くというものです。ものすごく丁寧に、丁寧に作られた作品ですが、それだけに派手なシーンも無ければ、物語としての盛り上がりも薄く、非情に静かに時が流れる作品と言えるかもしれません。個人的には、主人公よりも血を提供する事となったジェロームの心情の方が気になってしまいました・・・。



■ サロゲート

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代理人・代行者といった意味を持つ言葉がタイトルの本作品。個人個人が自らの姿とそっくり(場合によっては若い時の姿)のロボットを持ち、自らはベットで寝ながらロボットを遠隔操作し、人の行為を全て代行させるのが当り前となっている社会を描いた作品です。

常に美しく、若々しい自分でいたい。そうした自分を見られたい。理想的なパートナーと、理想的な関係を維持してゆきたい。現代におけるプチ整形とは言わずとも、サプリメントブームや、女性が日常的に行うメイクなども、そうした感情に繋がるものであるかと思います。また、疲れを知らず、常にエネルギッシュに仕事をこなしたいと思う男性が居ても可笑しな話ではありません。そうした欲求を補うものとして、 代理のボディ=ロボット というものが普及した世界という話なのです。

ちょっとムリヤリっぽい感じではあるものの、展開の仕方によっては面白いストーリーに出来そうなのですが、本作はいかにもハリウッド映画らしい展開に終始しており、ちょっと期待ハズレでした。






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